スタントマンを活用した交通安全教育

 平成21年6月8日(月曜日)、狛江第二中学校で『スタントマンを活用した交通安全教育』が行われ、全校生徒359人のほか保護者の方が参加しました。当日は天候がおもわしくありませんでしたが、校庭で実施することが出来ました。
 平成20年中の統計を見ると、狛江市内の自転車による交通事故件数は、東京都内と比べ8ポイント高くなっており、自転車をよく利用する中学生や高校生が事故の当事者となるケースが非常に多くなっています。
 自転車利用者のルール・マナーを無視した通行実態に対する社会的批判が高まっており、自転車安全利用に関する交通安全教育を充実させることが課題となっています。交通事故の再現や危険体験によって、交通ルール・マナーの重要性を知り、交通安全について考える機会とするための新たな手法として、スタントマンによる交通事故の疑似体験を取り入れた交通安全教育を実施しました。
 開催にあたり、佐藤校長、矢野市長、廿楽交通課長から挨拶がありました。
 この中で、『自転車をよく利用する中学生や高校生の交通事故の発生が危惧されており、スタントマンによる交通事故の再現や危険体験によって「痛み」を感じ、交通ルールやマナーの必要性に気づき、考える機会とするための新たな手法を導入活用することとした。』とその経緯を話されました。
 また、『交通事故の発生は、その人の人生を一瞬のうちに変えたり、時には一生を断ち切ってしまうこともあります。一人ひとりの生活と人生を守るという視点から、その撲滅のために粘り強く努力を重ねていくことが必要である。』と訴えました。

1.自転車安全利用五則

調布警察署交通課と生徒による自転車安全利用五則の確認
  

自転車安全利用五則の説明

自転車安全利用五則

(1)自転車は、車道が原則、歩道は例外
(2)車道は左側を通行
(3)歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
(4)安全ルールを守る

  • 飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
  • 夜間はライトを点灯
  • 交差点での信号遵守と一時停止・安全確認

(5)子どもはヘルメットを着用

平成21年7月1日より、傘差し運転等、運転中の携帯電話使用等が新たに禁止になりました。


2.損害賠償について

 

生徒への質問を交えながら、自転車による事故の怖さと加害者となった場合の損害賠償について説明がありました。「不注意で衝突して、相手にケガをさせてしまったり、死亡させてしまうこともあり損害賠償で五千万円や一億円請求されることがある。みんなは支払うことが出来るか?謝っても相手は許してはくれない。最悪は住んでいる家を売らなきゃいけないこともあるんだ。注意をしていれば防ぐことが出来るから、交通ルール・マナーをしっかり守って欲しい。」との話がありました。

 

3.スタントマンによる交通事故の再現

プロのスタントチーム『スーパードライバーズ』による交通事故の再現です。  
① 乗用車が時速40kmで自転車への衝突実験

② 違反自転車大集合
 

③ 飛び出し自転車がオートバイと衝突

④ トラック左折時に自転車を巻き込んでしまう

⑤ 雨天時、傘差し2人乗り自転車が歩行者を跳ね飛ばしてしまう
 

⑥ 車両のドアが開き、車両脇を走ってきた自転車が衝突

⑦ 渋滞車両脇を走ってきた自転車が、反対車線から来た車と激突

一つひとつの迫力ある目の前での事故の再現に悲鳴を上げる場面もありました。
普段の自分の行動を思い返し、『これまでは大丈夫だと思っていたことが、危険な事故を引き起こす原因になってしまう事がわかった。』、『自分が事故に遭ってしまったら・・・』と当事者に置きかえて、『今日学んだことを次から守っていきたい。』と感想を寄せてくれた生徒もいました。
また、『事故に遭ってしまうと加害者、被害者問わず一瞬で人生が変わってしまうかもしれない。』と事故の怖さ、責任の重さを実感していました。

4.自転車教室

実際に生徒が二人乗りや前カゴに重りを乗せた自転車の運転を体験しました。ほとんどの生徒がバランスを崩し、危ない運転であることの自覚をしていました。
また、今回の感想として『二人乗りは本当に危険』、『雨の日は傘を差さずにカッパなどの雨具を着用する』など、自転車を安全に運転することの難しさを体験しました。
 
二人乗り自転車でジグザグ狭あい道路等の運転を体験

5.総括

 
調布警察署交通課の廿楽課長より、全体を総括する話がありました。
 「自転車の関連する交通事故の様子を見て、安全確認の重要性と『事故の怖さ』を分かってもらえたと思う。みんなは交通事故の加害者になることはもちろん、被害者にもなってはいけない。交通事故は、家族やまわりのみんなも悲しませ、人生を変えてしまうこともある。事故に遭わないためにルール・マナーを守れば、自分自身が救われるから必ず守って欲しい。」と話しがありました。

6.生徒代表のお礼の言葉

本日の交通安全教育について、感謝の言葉を伝えました。

その他

今回の交通安全教育を行う前に風見しんごさんの講演内容を読み、道徳の授業で『かけがえのない生命』について考え、その感じた思いを風見しんごさんに手紙にして送りました。交通安全教育から感じた大事なものを大切にしてもらいたいと思います。