平成23年度新しい風補助金選考委員の評価
平成23年5月28日に開催しました「平成23年度新しい風補助金選考会」より、各申請団体に対する審査委員からの評価をまとめました。
団体名 事業名 審査委員の評価 第3回受け手養成講座 ●インターネットなど情報伝達手段が多様化する中で、悩みを抱えた子ども達と常時肉声でやりとりができるということは非常に大切なことだと思うので、受け手を可能な限り多く育てて交代制をとれるよう発展させてもらいたい。また、昨年の受け手養成講座の受講者が育ってきているという面から、着実に展開している印象を受けた。最終的に30数名の受け手で活動をするということなので、その後はどのように活動するのかという部分が重要になると思う。 ●当事業は人と人との関係の問題だと思うので、行政組織に任せる問題ではないと思った。今まで「人を大事にする」という意識で活動をしてきたとおり、今後も力強く活動してもらいたい。 ●インターネットが急速に普及し、あらゆる分野で活用が進められている。電話は非常に大切な手段だと思うが、現在41.8%が無言電話という状況を改善するためにインターネットを活用するべきだと思う。子ども達の悩み相談はまずインターネット、次に電話へとつなげていくのがよいのではないか。ひとつの検討課題としてもらいたい。 ●多くの相談を受けることは受け手にとってかなりのストレスになる。本業がある方も多いと思うので、活動をしていて嬉しかったことや苦しかったことを同様の活動をしている団体と情報共有できる場を意図的に設けるべきだと感じた。 ●代替手段がなく行政からも独立した機関。市民の独自の取組みとして価値は非常に高い。世の中に引き続き存在してほしいサービスである。ぜひ頑張ってもらいたい。電話の受け手側が3人1組で相談対応をし、対応後は振り返りや共有の時間を持つなどして受け手側のストレス軽減に取り組んでいるとのことで安心した。ただ講座受講者は「自分に務まるのか」という不安を抱える可能性も高い。養成講座・研修を通じて先輩達がどのようにそうした不安を乗り越えてきたのかという点についてはしっかり伝え、不安の軽減に取り組んで頂きたい。 ●先駆性と地域のニーズを考えると、非常に重要な事業だと思う。企画自体も、「受け手をどのように養成するか」という大切なテーマである。一方で、例えば無言電話をかける子ども達に対してどのように対応するか、などの問題に対して向き不向きがあると思う。今後の課題は採用時にいかに向く人を見極めるか、という点にあると思う。 ●古文書の調査や保存作業は非常に地味な作業であり、先人達が遺した文化をどのように大切にするか、という問題だと思う。一度失ったら二度と戻らないものなので大切にしてもらいたい。 ●狛江の文化として非常に重要な史料であり、大勢の方に知ってもらいたいという意味で、可能であればホームページにも掲載してもらいたい。 ●作業自体は大変な作業だと思っている。行政への引継も含めて計画があるようなので頑張ってもらいたい。 ●歴史に着目した非常に大切な活動だと思っている。一方で、その史料を知ることで地域にどのように還元できるのか、という部分が課題だと思う。市と歩調を合わせながら活動をしてもらいたい。 ●史料の調査・保存作業にあと3年程かかるとのことだが、保存活動終了後の活動の組み立てが必要だと思う。例えば子ども達に狛江の歴史を教える、といった将来展望があると更によいのではないか。 ●歴史と文化は狛江の数少ない誇れる地域資源なので、石井家住宅の史料は観光、地域振興につなげられるものだと思う。現在様々な市民団体が歴史と文化に絡めた地域活動をしているので、連絡協議会を立ち上げて狛江市の財産をしっかりとした形で保存・展示・情報発信を行ってもらいたい。また、保存するだけではなく常設の展示場所や小学生への紹介、市民大学による共同研究、といった保存作業が終わった後の計画も立案してもらいたい。 狛江・まちづくり市民会議 歴史と緑を生かした、快適な「いちょう通り」をめざして ー新・「歩きたいまち」;市民協同プロジェクトー ●ヨーロッパのまちづくりは、非常に息の長い活動として行われている。まちづくり市民会議にも息の長い活動をしてもらいたい。 ●毎年報告を聞いているが、着実に実績を上げている印象を受ける。少し先走った意見だが、次の活動エリアはどこにするのか大変気になっている。岩戸や猪方周辺はアクセスや道路上の問題を抱えているので、ぜひ視野に入れてもらいたい。 ●独善的な提案ではなく今までの活動の経験から意見をあげていることが理解できたので、非常に安心をしている。一方で、活動の性格上どうしても住民との調整が発生する点について不安を感じている。 ●住民がどのように考えているのか、という問題提起は非常に重要だ。ただし、住民が活動を必要と感じるためには息の長い活動が必要になると思うので、提案だけではなく「提案から実践へ」というプロセスを立案してもらいたい。 ●道路を中心としたまちづくりの場合、私達の生活や先人達が使った歴史に絡む問題なので、一層歴史観をもって「過去と未来を結ぶ夢のあるまちづくり」を市全域で成果を出せるよう期待する。単年度で複数の道の研究がされれば全域への拡がりも早まるはずだと思う。同じ志をもつ市民は多いはずなので、活動の輪を拡げる展開を期待している。 ●まちづくりに対して市民が積極的に取り組むことはよいことだと思う。住民 運動というと、どうしても行政に反対することばかりがイメージされるが、狛江市の場合はまちづくりをどうすればよいかということを市長に提案する、というように積極的な提案をしている。今後どのようにしたら実現できるか、といったことを一緒に考えていきたい。 狛江市地域デイグループ事業連絡協議会 ●活動が非常に拡がってきたと感じている。参加者から様々な質問があがったと思うが、特定の人の課題として捉えず、拡がりを持って検討することが非常に大切だと思う。勉強会には行政職員も参加していたと思うが、小さな自治体でも行政職員が参加して様々な団体や関係者と話ができることが狛江のよいところなのでこれからも頑張ってもらいたい。 ● 現場に近い複数の団体が連携して活動をしている点は素晴らしいと感じた。連携の大切さを実感する提案だった。一方で、連携をすることで対象者や活動が絞りにくくなる点もあると思う。個別の団体で解決することができない問題に連絡会を通じて解決していくことが、本活動の本旨だと思うので、広がりがあることで解決できる問題は何か、ということを考えながら活動してもらいたい。また、社会福祉関係団体や行政を含めた協力体制のプラットホーム機能を勉強会を通じて作ることができると思う。1年間の事業を通じて追求してもらいたい。 ●一般的に団体が複数に分かれていると、それぞれのやり方でしか動かない組織になりがちだが、当団体は自分達のやり方に固執せずにネットワークを組んで活動している。お互いの違う部分を認め合いながら大きなネットワークを組むという考え方は非常に大切だと思う。現在、介護に関する国の制度が変わってきているので、介護の問題にこれからどう立ち向かっていくか、という問題を解決するために他団体と連携することや、他団体のよいところを取り入れる柔軟性が大切になる。 ●国の法改正、都の補助金制度改正にどう対応するか、という問題から発足した連絡協議会ということだが、制度改正そのものはまもなく始まるので、勉強会を今後どのように発展させていくか、という点が最も重要だと思う。障がい児の放課後の問題など、家庭ではなかなか手が届かない部分をどのようにサポートしていくか、という問題は非常に重要なので、連絡協議会だけではなく教育委員会や学校と関わるなど、更なる広がりを期待する。今回挙っている連絡協議会という形での勉強会をどのように実践の場で定着させていくか、という問題は連絡協議会以外の団体とのネットワークの構築が重要だと思う。活動に協力したい市民は多いはずなので、市民も巻き込むことができれば更に発展するはずである。 ●障がい者に対して健常者は「保護しなければならない」ということばかり考えてきた。それに対して障がい者自身が自立をして社会に参加することで、障がい者が生きがいを感じることができる社会づくりをしていることに大変感銘を受けた。この流れが一層大きくなればよい。 ●勉強会対象者数が年間で延べ5,250名はすごい数字。「この子らは光なり」という気持ちで頑張ってもらいたい。 ●地域における独居老人という非常に重たい課題に取り組もうとしている点には共感している。しかし、地域で活動している団体としての強みがわかりにくいと感じた。おそらく今必要なものは全市的な調査ではなく、東野川に根ざした活動をしている利点を活かし、身近なところで実績を上げることではないだろうか。配食サービスには大手企業も参入しているが、採算がとれずに撤退する企業もある。そのため、穴が開いているエリアでこそ小さな事業者のサービスが必要になると思う。そういった意味でもしっかりと地域に根ざした活動を行い、一つ一つ課題解決を行って実績を作ることに注力をしてもらいたい。 ●いざ訪問調査をした際に話を聞いてもらえるのかという点で厳しい印象を受けた。まず東野川を中心にじわじわと活動範囲を広げていくべきで、最初にチラシやパンフレットを全市に配布するのは少々順序が違うのではないか。これらを踏まえて計画を再構築してもらえれば素晴らしい活動になると思う。 ●高齢者に対する支援は様々なものがあるが、とりわけ食事は大きい問題だと思う。独居老人に限らず、障がいをもった方や高齢者のみの世帯では食事は大きな負担になっている。一方、サービス対象は検討段階ということなので、独居に限定せず食事に困っている人たちにどのように食事を提供していくか、という視点で検討してもらいたい。現在の体制で全市をサービス対象とするのは困難だと思う。高齢者は近所の人間などの地域力によって支えていくことが今後の基本だと思うので、まずは団体の拠点付近から活動を始めるのがよいのではないか。 ●実績を踏まえた次の段階の活動計画を示していただけるとありがたい。非常に大切な事業なので、どのように展開していくのか、という点について更に検討してもらいたい。 ●東野川といっても広いので、一丁目から二丁目、二丁目から三丁目という形で少しずつ活動範囲を広げて実績を積む方法がよいのではないか。 ●配食サービスを実施するための場、サービス、活動者を既に持っているので、今は調査を行うよりも事業の実施計画を立案し、実績を積みながら活動を広げていくほうがよい印象を受けた。 「狛江の六郷用水」出版 ●より確固な出版体制にしてもらいたい。また、売れる程度のものに編集をすれば、より多くの人の目に触れるのではないか。細かい編集の中身を更に検討してもらいたい。 ●六郷用水は世田谷から大田区周辺まで延び、多くの人が重宝した用水なので、狛江市だけではなく関係する地域から必要とされるものだと思う。今回は1,000部ということだが、せっかくの出版なので後世に残せるしっかりとした本にしてもらいたい。おそらく1,000部では不足すると思う。教育委員会や市民に対して無料で配布するわけにもいかないと思うので、有償頒布にし、有償に見合った内容にしたほうがよいと思う。11月に配るとなると時間があまりないので、市内の編集・出版経験者の協力を仰いでよい本にしてもらいたい。 ●狛江市だけでなく、近郊の歴史と文化を残していくという目標だと思う。私自身は部数の問題などはよくわからないが、インターネットやホームページへ掲載すれば何とかなるようにも思う。いずれにせよ、売れるような形にしたほうがよいと思う。 ●ぜひ狛江の観光案内書の一つにしてもらいたい。少なくとも東京都の中でいつでもこの本が挙げられる程度になることが望ましい。 ●可能な限り幅広く使っていただけることが最もよいと思う。高校や中学であればテキストとして使われる可能性があるので、そういった場面で活用されることも想定してもらいたい。 ●活動内容は非常にわかりやすいと思いつつも、体制面で不安を覚えた。作るのであれば体制面での強化をお願いしたい。尚、どのような本になるのか、使い道は何か、地域にどのように還元するのか、といった点が少々わかりづらかった。出版方法も電子化やオンデマンド出版など多様な方法があるので、比較検討した上で最適な方法を検討してもらいたい。 ~プレーパーク周知活動~ ”1日冒険遊び場” in Komae ●昨年の実績を踏まえ、今年はアンケートや講演会を実施して拡大を図るということで、着実に活動を進めている印象を受けた。最終的に常設のプレーパークの作成を目指すということだが、常設になった場合は現在実施しているイベントをどの程度展開できるのか、という問題や、現在1日プレーパークに参加している地域や保護者の方達に常設と1日プレーパークの違いをどのように理解させるのか、という点を検討してもらいたい。新しい風補助金の申請は今年で3年目ということなので、どこまで定着させることができるのか期待している。 ●常設プレーパークというイメージが私には湧かないが、年に何度か子ども達のための遊び場や訓練の場を与えることは素晴らしいことだと思う。この活動を更に広げていき、最終的に常設のプレーパークを作るために頑張ってもらいたい。 ●常設のプレーパークは世田谷区の羽根木公園を含む3ヶ所、川崎市に1ヶ所あるということなので、是非参考にしていただいて常設が達成されるまでのスケジュールを立ててもらいたい。 ●常設化のためには行政との協力、プレーリーダーの育成をどのようにするか、という点が非常に重要だと思う。特に、プレーリーダーの継続雇用の具体的方法をしっかりと検討するべきではないだろうか。狛江市単独での雇用が困難であれば、先駆的地域の協力を得ることなどを盛り込むといったことも含めて検討してもらいたい。 ●活動内容を見ると応援をしたくなるが、事業計画の現実性や将来的な目標の在り方という点は提案書からは読み取りづらかった。今回の補助金を通じて何にお金を使うのか、何をするのにお金が必要なのか、今年の検討事項は難なのか、常設化を目指すにあたって障害をどのように克服するか、という部分をはっきりと示してもらいたい。 ●常設となるとそれなりの体制が要求されると思う。今回も例年どおりのプログラムを示していただいているが、人を含めた様々な体制の在り方を検討した方がよい印象を受ける。また、可能であれば年間を通じて常設に向けてどのような活動をしたいのか、というメッセージを送ってもらいたい。 委員長総括 今回の合計は130万円ということになりました。継続助成を申請された団体は非常に充実した内容でしたし、新規で申請していただいた団体も慣れないことで緊張された部分もあったかと思います。可能な限り、皆様の想いを汲み取り、実現できるようにと思っているでよろしくお願いいたします。
こまえチャイルドライン
石井家住宅を記録にとどめる会
石井家古文書調査
「障がいのある子ども達の放課後・長期休業中の活動」連続勉強会と他市の事例見学
特定非営利活動法人介援隊
狛江市の高齢者を応援する為の調査
泉の森友の会
狛江にプレーパークをつくる会
※平成23年度新しい風補助金選考会での選考委員評価を要点筆記したものです。



