多摩川慕情 狛江の四季

作家と梅林 凛と咲き宮尾さんと二重写し

 梅が馥郁たる香気を放ち、咲いた。冬枯れの野原も彩りを取り戻し、草木が萌える華やぎの季節が近づく。狛江市の多摩川べりに住んだ作家・宮尾登美子さんは、梅が好きだった。
 高知市生まれの宮尾さんが、狛江で暮らし始めたのは1979年。「一絃の琴」で直木賞を受けた年で、多摩川の河口にある大田区南六郷の公団住宅から川をさかのぼるように、狛江駅近くのマンションに移った。
 「私が狛江に引越してきた理由のひとつに、梅林の多いことがあった」。随筆集「はずれの記」(98年)で、宮尾さんはこう書いている。「花どきの風の日には高い香りが流れてきてとてもいい気分だった」が、宅地化の波に襲われ、梅は次々に切り払われていった。それでも「林という群落はなくとも、野梅の姿は至るところに見られ」慰められていた。
 作家を志し、夫とともに上京したのは66年。すでに「連」で婦人公論女流新人賞を得ていたが、「書いてはボツの繰り返し」。73年に芸妓娼妓紹介業の生家をモデルにした「櫂」で太宰治賞を受賞し、作家としての地位を確立。狛江に居を構えると、堰を切ったようにベストセラーを連発した。「序の舞」「天璋院篤姫」「蔵」……。執筆の合間に愛でる梅の花は、疲れを癒やしてくれたことだろう。
 その後、多摩川沿いの古い家に移住。老朽化に伴って解体し、95年に2階建ての新居を建てた。川のほとりの自然環境になじみ、土手に出て散歩を楽しむ日々。「書斎からは土手の向うの川の輝きまではっきりと眺められ、心なごむ思い」(「はずれの記」)に浸った。「川が好きだったんですね」。次女の環さん(73)が振り返る。
 宮尾文学の核をなすのは「櫂」をはじめとした自伝4部作だ。最後の「仁淀川」は作家への道を読者に予感させながら幕を閉じる。休筆後、宮尾さんは「仁淀川」の続きを「これだけは書き上げなければ絶対に死ねない」と意欲を示したが、かなわなかった。2014年12月、自宅で環さんに見守られて息を引き取った。「眠るように安らかでした」。88歳だった。
 宮尾さんが好んだ梅を、戦後の代表的歌人・宮柊二もよく詠んだ。生前最後の歌集から一首引く。
〈白梅は五たびの雪を振りおとし白き桜のごとく花闌く〉
 市内で梅林はほとんど見かけない。公園や樹林地でもまばらで、計70本足らず。だが、凛と咲く梅の姿は、80歳過ぎまで筆を握り、命のほむらを燃やした宮尾さんと重なって見える。

 佐藤清孝(元新聞記者)


人権・平和パネル展

 一人ひとりが命の尊さ、大切さを実感し、身近なところから、お互いの人権を尊重し合いましょう。
 また、3月10日は「東京都平和の日」です。この機会に戦争の悲惨さや平和の尊さを改めて考えましょう。

日程

3月16日(水曜日)~25日(金曜日)

会場

市役所2階ロビー

問い合わせ

政策室市民協働推進担当


「音楽の街-狛江」イベントコーナー

駅前ライブ

日程

3月6日(日曜日)午後1時~2時40分(予定)
※雨天の場合は、中止または時間帯を変更する場合があります。

会場

えきまえ広場

出演

渡辺毅彦Trio、ココラーレ、菊池リカと大熊啓

問い合わせ

音楽の街-狛江 エコルマ企画委員会事務局(一般財団法人狛江市文化振興事業団) 電話(3430)4106

かわせみコンサート第254回

日程

3月19日(土曜日)午後2時~4時(1時30分開場)

会場

谷戸橋地区センター

定員

先着25人

出演

Three×3(アカペラ仕込みのコーラスとジャズマンのコラボレーション)、日裏晶子と日野道生(スペインのクラシック&フラメンコの曲)

問い合わせ

地域活性課コミュニティ文化係


3月の市民相談

相談名 開催日・時間 相談員 申し込み等
法律相談 毎週月・木曜日
午前9時~午後0時10分
弁護士 事前予約制(相談日の1週間前から秘書広報室で受け付け)
人権身の上相談 17日(木曜日)
午後1時~4時
人権擁護委員 事前予約制
(1日(火曜日)から秘書広報室で受け付け。
空きがあれば当日も受け付けます)
※夜間相談は相談当日の午後4時まで受け付け。
※行政相談は16日(水曜日)午後4時まで受け付け。
※通訳を希望する方はご相談ください。
行政相談 18日(金曜日)
午後1時~4時10分
行政相談委員
交通事故相談 15日(火曜日)
午前9時30分~正午
弁護士
土地家屋調査
測量表示登記相談
24日(木曜日)
午後1時~4時10分
土地家屋調査士会
不動産取引相談 8日(火曜日)
午後1時~4時10分
宅地建物取引業協会
相続相談 1日(火曜日)・15日(火曜日)
午後1時~4時10分
行政書士会調布支部
夜間相談 8日(火曜日)
午後6時~7時50分
カウンセリング・
心の相談
2日(水曜日)・16日(水曜日)・30日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
女性のための
カウンセリング
9日(水曜日)・23日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
登記相談 14日(月曜日)
午後1時~4時10分
司法書士会調布支部
夜間相談 28日(月曜日)
午後6時~7時50分
労働相談 18日(金曜日)
午前9時~午後0時10分
社会保険労務士会
武蔵野支部
税務相談 毎週木曜日
午前10時~正午
午後1時~4時
※会場は東京税理士会武蔵府中支部
東京税理士会武蔵府中支部 事前予約制
会場は同支部
電話042(488)5550
消費生活相談 月~金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
消費生活相談員 地域活性課へ(午後3時まで受け付け)
更生保護相談 22日(火曜日)
午前10時~正午
午後1時~3時
保護司 第1市民相談室へ
手話通訳相談 毎週水曜日
午前9時~正午
手話通訳登録者 福祉総合相談窓口へ
介護保険
苦情相談
3日(木曜日)・17日(木曜日)
午後1時~4時
介護保険苦情相談員
生活困窮の相談 月~金曜日
午前8時30分~午後5時
生活困窮者自立支援相談員 福祉総合相談窓口
こまYELLへ
こころの
健康相談室
3日(木曜日)・24日(木曜日)
午後1時30分~4時30分
精神科医師 事前予約制
(福祉相談課で受け付け)
ひとり親相談 月~金曜日
午前8時30分~正午
午後1時~5時
ひとり親家庭等専門相談員、
母子・父子
自立支援員
事前予約制
(子ども政策課で受け付け)
婦人相談 婦人相談員
教育相談
(電話相談)
月~金曜日
午前9時30分~午後5時15分
教育相談員 教育支援センター
電話(3430)1411へ
健康相談 10日(木曜日)・24日(木曜日)
午前10時~正午
保健師、栄養士 直接2階フロアーへ
年金相談 毎週月・水・金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
社会保険労務士 保険年金課へ
(午後3時30分まで受け付け)
シルバー人材センター入会相談 14日(月曜日)
午後1時~4時30分
狛江市シルバー人材センター
電話(3488)6735
※電話予約制