平成20年5月31日に開催しました「平成20年度新しい風補助金選考会」より、各申請団体に対する審査委員からの評価をまとめました。

 

団体名

事業名

審査委員の評価

NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会

狛江市民の生き甲斐支援

○冊子の発行が主目的として上がっているが、細部のクオリティをあげることも重要だが、その中に込めた意図や団体の趣旨などを伝える方向での資金運用などは検討してみてはどうか。

狛江市指定文化財石井家住宅を記録にとどめる会

狛江市指定文化財石井家住宅を記録にとどめる事業

○移設されたあとの活動が課題か。活動の中心が(年度期間中に移転することが決定している)建物なので、狛江にある場合と立川にある場合の意識(活動の規模)等に違いが生じてくるのではないか。
○個人的にも建物のことを知っているだけに重要な仕事だと認識する。ひとつ気になるのが、移転した後に継続して活動が出来るのかどうか。狛江市民の記憶にとどめられるような活動が来年以降も続けられるのであれば意義深いのでは。
○この後活動が本当に続くのかは懸念。が、単年でも相当の財産は得られるだろうなと思う。記録にとどめた内容を発展させ、さらに持続的に行ってもらえればいいなと思う。

 

アイ・ラブ・狛江

わが家の味を伝えよう~パパとママからわが子へ

○(私にも)ちょうど幼年の子どもがおり、保育をしてもらえるのはありがたい。こうした取組みを知らないで、保育がないからいけないという親御さんのないように宣伝周知をしっかりしてほしい。それと、子育て相談カフェを10月から開催、とのことだが、これが気軽にお母さんがお茶を飲んだりゆったり出来るカフェとして徹底・尽力してもらえれば裾野が広がるなと感じた。カフェでどれだけ人を集められるのかに期待したい。
○子育て相談カフェ、まずこれを見つけ出すのが非常に難しいだろうと認識している。健康支援課で「育児学級」を実施しており、お母さんが離乳食の講習を受けている間民生委員がお子さんの面倒を見る、ということを行っている(※お問い合わせは市役所健康支援課まで…地域活性課注)。こうしたところと連携が取れれば非常にいいなと思う。人集めが課題だろうと思う。
○数が少ないからこそ充実したいい内容があるとも思う。参加者を増やせばいいというものではないだろうが・・・質と量の堅持が課題か。地域のなかにいろいろな団体があるのだし、例えば「共生の家」と連携して講習などがあればよかったりなど、連携がもっと見えればよかったかなと思う。お金をかけないもう一工夫が出来そう。

ひめしゃら塾

ひめしゃら塾         舞踊公演「風の産霊(ムスヒ)」

○この活動はすばらしいと思う。狛江の神社という場所の特性を活かした新しい芸術を一般の(演劇・舞踊に)なじみのない人たちに広めていくというのは意義深い。予算を見ると支出で95万強とあるが、まったくの創作なのでこうした収支予算に露出していない支出ももっと莫大だろうと思う。この事業は狛江だけでとどめるのはもったいない。複数回上演して沿線の人にも見てもらえるような、狛江だけの活動でなんとかしようとするのではなくもっと広げてみてはどうか。
○継続で是非やっていただきたい。狛江だけにとらわれず、どこでももっと続けて欲しい。継続性・将来性には高く評価。収支面で大赤字になる点についてはもっと工夫を。市の税金を使っての活動なので、チケット代金をしっかり取りながらも狛江市民は安く見られる優遇など。
○狛江にとって重要、他にとっても重要なこと。是非「補助金などいらない」というくらいまで、世界を股にかけて活動していただきたい。

和泉多摩川緑地都立公園化話し合い会

和泉多摩川緑地ガイドマップの印刷と活用

○是非行政とも協業して欲しい。
○これまで配られていなかったような(広報やわっこを積極的には閲覧していないであろう)人に向けて配っているようだが、もっと一般市民全般に配れるように是非このお金を使って欲しい。
○配布のための資金繰り・印刷製本代に苦心しているようだが、インターネットにオリジナルデータを登録して、自由にダウンロードしてもらう(著作権は保護した上で)ようにすると、いろんなところから打診がくる。そこで原本だけダウンロードしてもらい、適宜必要な分を打診してきた側に刷らせるようにすると経費も浮くのではないか。
○中身は大変充実。市民への波及効果が疑問というかそれを期待。手渡しでないとほとんど意味がないものかなと思うので(説明をしながらでないと)、それ(広報活動・周知手段)が大変そう。ネットは全国思いがけないところから問い合わせがくるので活用してみては。

かわせみコンサート実行委員会

かわせみコンサート

○厳しいことを言うが、寄附のためにお金を、という状態になっている。そこを割り切ってもらわないと市民へ説明が出来ない。コンサートの形式としては、幅広い方に気軽に来てもらえるということで大事な目的だと思う。が、無料でというのは厳しいものがあるのではないか。参加する人にいくらかでも集金を募るようにすれば良いと思う。収支に無理がある。
○目的と活動内容について活発な意見を求めたい。社協への寄附が目的と答えてもらったが、じゃあ寄附するために補助金を申請しているのかなと感じる。もし社協への寄附が目的ならば、「『誰が』寄附することが目的なのか」。市民の社会福祉への貢献を促進・啓発という点ならいいと思うのだが、参加した人が音楽を楽しむからこそ寄附をしよう、という発想になるのが自然。公演料などをしっかりとってそれを寄附にまわすようにすれば(それを明言しておけば)、参加者全員が寄附した、ということになって意図や自助努力など明確になる。誰が寄附をするのか、ということに着眼しては?
○地区センターの事業の一環としては考えられなかったのか?事業自体はセンスがいいと感じるが、参加無料・出演料無し(実際は10,000円程度の車代出費有)・・・無料のものに市がお金を出すのはどうなのかなという疑問が消えない。極論だが、「参加費を取るようにはしたくない・資金は無いが寄附水準を下げたくはない・だからお金を下さい」というのは自己満足で税金の使い道として果たして正しいのか。目的と手段が本末転倒になっている。その点で事業として現実的ではないと思う。
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●団体より返答⇒無料の会場で、無料の出演料で、と考えたときに「募金にしよう」との論に至った。それだと(募金箱に)入れようか、という人もいればそうでない人もいる。じゃあどうしよう、「福祉に貢献しよう、社協に寄附しよう」ということになった。募金収入のうち7割が事業費・3割が寄附。
●委員より質問⇒事情は分かるのだが行政の金なのだから・・・
●団体より返答⇒センターの機材はまったく使えず(運営協議会からの流入がない)資金繰りがないとなると、まったくのゼロからなのでコンサートなど出来ない。それを分かって欲しい。
●委員より質問⇒それでも(資金が苦しくても)無料にはこだわりたい?
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委員より結論⇒寄附を目的とし、その金額のボーダーを下げないで且つ参加費等を追徴しないことには疑問が消えないが、募金額等の期待値が一回あたり25人(約3割)増加してくれれば自力でやれる算段となっている(広報宣伝費に充当させて何としても動員する)という団体の言い分を尊重し、今年以降は自助努力でやってもらうことを前提に交付を決定した。

狛江・まちづくり市民会議

歩きたいまち―市民協同プロジェクト

○地道で地味ながら地域にとっては必要な活動と感じる。3年目とのことだがまだまだ盛り沢山の活動が予定に記されており、1年でこれをまとめきれるのかなというのは若干疑問。やりきって頂くためにも自立して活動できるのかということを工夫してほしい。
○’04年から今まで着々と継続して事業を成立させているところが、地域密着事業としてすばらしい。今後は(まちづくりは行政といかに連携するかが課題なので)行政との協業を視野に活動してもらいたい。
○行政の事業計画からコミュニティバスの運行は迫っているので、出来るだけ早く、ほかのことはさておいてでもコミュニティバスに関しての提言は可及的速やかに願いたい。
○事業の概要的には安心してみていられる。が、事業内容や実際の活動など、これだけでは住民が御団体の事業を本質的に理解できるかという、もっと砕いたほうがいいのではという点が多いので、市民の目線まで落して説明してくれる点が必要かも知れない。2年分の着実な成果は見えているので頑張ってほしい。コミュニティバスに対しては確かに急いだほうがいい。団体の中だけでなく住民レベルでの議論に広げてもらえればなと思う。

NPO柔法

体質別護身健康法

○目的と手段に疑問。柔法を広げていきたいとのことだがこの計画では広報が大半となっている。広報活動は重要だが、一般の折込や地方情報誌で呼び込みをするだけで伝わるだろうかということは疑問。言葉で伝わらないからこそ実際に実演された(プレゼンの場で委員2名を壇上に呼び体の使い方についての実演をした)のだと思うが、それはまさに自分たちの活動は言葉では伝わらないということを証明しているのではないか。自分たちの活動に見合った広報活動をしては?
○事業計画の中に具体的にPDCAを入れてもらえればよかったのかなと思う。

NPO狛江まちづくり市民フォーラム

首都直下型地震を想定した狛江市民の意識調査

○今回の申込の中で一番資料が多かった団体ということで講話会の話なども全部読ませてもらった。今回の事業が「報告書の作成」とのことだが、その報告書がどこにいくのか(誰に向けて報告し何の成果を求めるのか)などが見えづらいと思った。大事な事業ではあるが、概要からすると効果が浸透するのに時間が掛かりすぎる気がする。
○大変重要な活動だと思うが、調査・アンケート・インタビューなど、時間や費用がかかったりして、具体的な事業内容がつかみきれなかったのが残念。
○仕込が不十分かなと感じる。ワークショップなど積み重ねて、活動を明確にしてはどうか。

NPO法人ひよこぐさ

ひよこぐさ    出前ゆうゆう(勇気遊悠久)

○出張までしてお茶・お菓子代を自分たちでもつのはどうかなと(問題がある)。ネットワークの構築を目的とする団体は多く、具体性や確たる目的がしっかりしていないと得てして失敗する。どんなネットワークを、どんな目的で構築するのかを掘り下げないと継続しない。「拠点を持っているところ(地域に根を張って活動している団体)」に出向いていって、そうした団体の特性を理解して利用・提携していってもらえればと思う。
○説明を受けたときにテキスト800円が団体支出と聞き、それは大変だろうと思う。自分たち負担で活動を続けるのは大変難しい。そこを頑張ろうというのは結構だがそのために負担が大きくなりすぎ活動に支障が出るのは組織として問題。ひと工夫を。
○出張費なども、受け入れ団体のほうで10,000円でも報酬・車代を出しますよ、となれば多少楽になるだろうと思うのだが(自助努力の面で)、「ただなら、まぁ来てもいいよ」という関係は不適切。向上してほしい。

NPO法人バリアフリーセンター・福祉ネット「ナナの家」

「ナナの家」   10周年記念事業多摩川乗馬会の基盤整備

○毎年重ねて乗馬会をしているとのことなので、今回は基盤整備にほとんど充てるようだが、正直これ(補助金)がなくても活動は出来るなという気はする。機材メーカーに対する能動的な働きかけ・・・価格や事業への支援要請などをもっとしてみてはどうか。
○今回の投資によって継続して活動できるようになるとのことだが、狛江のお金・狛江の支援を用いていろいろなことが出来た、ということを対外的に大きくPRしてもらいたい。

NPO法人狛江共生の家

地域の力推進事業

○共感者をいかに増やしていくか。ナナの家の備品整備とここ(共生の家)の備品整備は意味合いが違うと思う。ここにおいては、より多くの人の好意・共感でもって「是非ここの活動のために役立てて欲しい」という見えない要素が大事で、これがこの団体にとっての「地域に根付く」ということだと思う。
○共生の家だけでなく他の団体とつなげるネットワーク、コネクション、ノウハウはすでに出来ている気がする。それを活かして頑張ってもらいたい。
○コミュニティサロンを中心に地域がネットワーク化されていくというのはこれからもっと重要となる事業なので頑張ってもらいたい。
○今回はプレゼンテーションとしてもレベルの高いものになっていて、そうした面も安心かなと感じる。会費・・・食材費としても、それをきちんと取るなどする、有料の事業はちゃんとお金を取るなど自助の工夫をもっとしないと、補助金が適用されなくなってからが心配。

ホワイトパレット

手づくり絵手紙工房と地域ミニギャラリー

○今回の予算でスキャナ・レーザープリンタがあがっているが、これを購入したらその後の管理はどうなるのか(ホワイトパレットの資産になるのか親団体の資産になるのか)。この補助金が取れたら完全独立して運営していきますということなのか。若い人がこうした事業に名乗りをあげてくれるのは心強く思う。
○対象者があいまいだったのかという印象。一般の人とスクール生を対象にしたものだがどちらに重きを置くのかを明確に。
○フリースクールを5回と頑張っている団体がより地域とつながっていくために活動対象を広げて頑張りたいというのが非常に意義があると思う。が、あまり一般市民を対象にするというと、カルチャーセンターの絵手紙教室と何が違うの、ということになるように思う。ただ一般市民を対象とするのなら差別化を。何を目指すからこの補助金なのかを明確に。事務費がトナー代でこれだけかかるというのも疑問がある。
○ふたを開けてみたら近所のご老人ばっかりだった、といことになったら何のための補助金か分からない。そこは工夫して。
狛江聞こえにくい人のふれあいの会 中途失聴・難聴者のための福祉講座 ○こういった組織があることをはじめて知った。中途難聴の方は聞こえないということをどちらかというと隠してしまうことが多いように思う。こうした講話をもっと聞く必要があるし、こうした活動が助けになる人がもっと潜在的にいると思う。将来的に、災害時にこうした難聴の人がいることを周知することにもなるし、逆にこうした立場の人が率先して災害時に助けて回っていくことも出来る。もっと広めていきたい活動。
○狛江市の中だけでも障がいのある人が700人もいるということに重大さを感じた。こうした障がいというのはかなり繊細な個人情報になるので、それとの兼ね合いがある。早い段階から行政と手を取り、問題が起こらないようにしていただきたいと思う。重要な活動なので発展を願う。
○構成員のすべての人にFAX番号がふられていることに安心した(連絡の不備等の心配が無い)。文書を送れるということは、行政側からももっと働きかけられるということ。是非協業を。

※平成20年度新しい風補助金選考会での選考委員評価を要点筆記したものです。