〔提出日〕平成21年8月4日
〔提案したテーマ型まちづくり協議会名〕狛江・まちづくり市民会議

〔テーマ〕安全で快適な八幡通りをめざして~小金橋南交差点付近の改善提案~


 

提案内容

    

              地点図    

 

●小金橋南交差点の危険性に関する問題点  

危険性に関する問題点

内容
ショートカット交通による交錯の危険性

・交差点を右左折して八幡通り南側~大橋通り間を移動する車両のうち、赤信号による停止を嫌い、ショートカットする車両が多い。

・ショートカット台数は、27台(16%)。(当会の調査:朝、昼、夕、各1時間計)朝の通勤時間を中心に、西野川緑道(せせらぎ)~柴崎駅への道へ向かう歩行者、自転車が多く、ショートカット車両との交錯が懸念される。

・西野川緑道(せせらぎ)は多くの子供達の遊び場となっており、保護者から車両との交錯の危険性が指摘されている。

歩道の非連続性  歩行者、自転車は、西野川緑道(せせらぎ)~柴崎駅への道の往来が多いにもかかわらず、小金橋南交差点西側は、車道と分離された歩道が無い。
直線部(小金橋南交差点~野川)の高い走行速度  小金橋南交差点~野川の間は、直線で見通しが良いことから走行車両の速度が高い。狛江・まちづくり市民会議の調査結果(朝1時間)では、制限速度(30km/h)を超える車両が39台(89%)であった。
小金橋南交差点付近の通行車両の増加  昨年度よりこまバスが運行を始め、八幡通り南側から小金橋南交差点を右折して大橋通りを走行している。また、西野川緑道(せせらぎ)南側に福祉施設が建設され、送迎・集配車両の出入りが多くなってきている。

●改善案の前提条件

 前述の問題点を踏まえ、小金橋南交差点付近の改善案を提案するにあたり、ワークショップ、ヒアリングでの意見をもとに精査し、前提条件をまとめました。

・ショートカット交通による危険性を排除するため、側道を廃止する。

・歩道と緑の連続性を確保する。

・直線部の走行速度の低下を図る。

・電柱を宅地内に移動し、景観を向上させる。

・新たな用地買収は極力避ける。

●改善案

 改善案は、前提条件を踏まえ歩行者、自転車、自動車が安全・快適に通行できる空間の整備を目的として作成しました。2008年度八幡神社盆踊り大会において試案を提示し、多くの賛同(42人(89%))を得ています。さらに、ワークショップを踏まえて修正し、改善箇所の具体的内容、提案図、及びイメージ図を以下に示します。

改善案の前提条件 内容
ショートカット交通による危険性を排除するため、側道を廃止する。 ショートカット車両が通行する側道(八幡通りに並行する東側の道路)を無くし、歩道及び緑化空間として整備する。
歩道と緑の連続性を確保する。 交差点西側に西野川緑道から柴崎駅方面への連続性と安全性のための豊かな緑と憩いスペースのある歩道を整備する。
直線部の走行速度の低下を図る。 直線部の走行速度の低下を目的とし、交差点付近の八幡通りを蛇行した線形に変更する。さらに、交差点部にイメージハンプを付ける。
電柱を宅地内に移動し、景観を向上させる。 電柱は、可能な限り宅地内に配置し、道路景観の向上を図る。
新たな用地買収は極力避ける。 現場(水路敷きを含む)の幅員内での整備がほぼ可能である。

小金橋南交差点改善案 [81KB pdfファイル] 

小金橋南交差点改善イメージ図 [190KB pdfファイル] 

 

市の見解

 狛江市都市計画マスタープラン(平成13年2月策定。以下「都市マス」という。)では、この路線は将来都市構造のなかで、「南と北の水の軸を結ぶ緑の軸」として、都市計画の骨格を担う重要な路線として考えています。また、野川と多摩川を結ぶ重要な多機能型生活幹線道路として位置付けられています。将来、歩道やポケットパークの一部として機能を受け持つ道路として整備を進めることや、歩行者等高齢者にやさしい交通環境づくりを進めている点など、本提案箇所について、都市マスの主旨を理解し検討されたものであり、狛江市の道路整備計画に対し、参考になるものと評価いたします。

 

 「小金橋南交差点改善提案」
 この提案は、現況が変則した交差点内で、自動車が停止信号を避け交差点脇の道路を使い交差点先へ出ることを防ぐものです。
 交差点脇の道路は西野川緑道に隣接し、普段から同緑道は市民の憩いの場であり、子供たちが遊ぶ場所になっています。また、歩行者、自転車利用者の多くが京王線柴崎駅方向への道路として利用していますが、この交差点の西側先は歩道がなく、さらに交差点北側の野川にかけては直線道路であることから自動車の速度が増すといった調査結果があり、この一帯は交通事故に対する危険度が増加していると考えます。
 以上の状況から、次の5項目の改善案が提案されました。


1 側道の車道部を廃止し、歩道及び緑化空間として整備する。


2 西野川緑道から柴崎駅方面への連続性と安全性がある緑豊かな憩いのスペースを持つ歩道に整備する。


3 交差点付近を蛇行した線形とし、イメージハンプをつける。


4 可能な限り電柱等は宅地内へ設け景観の向上を図る。


5 現況の道路幅員内で整備を計画する。

上記の提案について以下のとおり見解を示します。
1 側道の車道部の廃止については、跡地と歩道を緑化空間として整備することで西野川緑道とつながり、「憩いのスペース」を確保できます。しかし、車道部の廃止に関しては、現在の近隣住民及び歩行者等の道路利用の状況や道路と家屋の関係などを把握・整理しなければならず、交差点改善はそうした調査・検討のうえ施工に臨むことが必要です。


2 「憩いのスペース」を設置することにより、西野川緑道から柴崎駅方面への人や車の流れに対し連続性や安全性が増進すると考えられます。その際、緑化の推進を含めた歩道整備と維持管理の手法、「憩いのスペース」のあり方などについての検討が、あらかじめ求められます。


3 交差点付近を蛇行した線形とする提案については、通行車両の速度を抑制するうえで効果が期待されますが、道路線形変更に伴う交通管理者との協議が必要となります。また、道路設計において、道路設計基準や道路構造令(規格照査)は、当然遵守しなければなりません。イメージハンプを含めたハンプについても、速度制御には効果的ですが、周囲への騒音や持続的に効果があるのか、さらなる検討が必要です。


4 電柱等の宅内移設による景観の向上については、電柱等の個人宅への移設、また隣接住民への理解など個別の問題があることから、ご提案を踏まえ、住民の理解を得ながら円滑な計画遂行に今後努めていきます。


5 現況の交差点及び道路幅員は、都市マスでも歩行者、自転車利用の優先路線と位置付けされており、道路整備の工夫や交通規制及びランニングコスト等総合的に検討していきます。

 以上述べたとおり、狛江市の道路行政を進めていくうえで非常に参考になる提案であり、都市マスの趣旨を盛り込んだ提案として高く評価します。
 狛江市としては平成22年度予算において、交差点改善案を比較検討するための予算を計上しましたが、今後積極的に推進していきたいと考えます。