1 日時

平成29年2月18日(土曜日)  午後6時30分~7時20分

2 場所

狛江市立保育園仮園舎2階ホール

3 出席者

〔狛江市〕

 児童青少年部長、児童青少年課長、和泉保育園長、児童青少年課保育係保育園民営化担当主査

〔社会福祉法人春献美会〕

 社会福祉法人春献美会理事長他3名

〔保護者〕

 保護者15名

4 構成

(1)引継保育の進捗状況報告
(2)和泉保育園三者協議会経過報告
(3)質疑応答
(4)その他

5 配布資料
6 報告
(1)引継保育の進捗状況報告

 和泉保育園長より、引継保育の進捗状況について説明する。

 

狛江市:それでは進捗状況についてお話させていただきます。前回は10月1日に4月から9月までの半年間の様子を報告しましたので、今日はその後についてお話したいと思います。

 10月、11月から各クラスに1名ずつ法人の保育士が和泉保育園に入りました。最初は保育実習生のように園の観察や見学などを通して和泉保育園の保育の流れ、子どもへの声かけの仕方や各クラスで大事にしているポイントなどを見てもらいながら、一人ひとりの子どもの性格や名前、好きな遊びなどを把握してもらいました。そして、徐々におむつ交換や洋服の着脱などといったお世話や一緒に子どもと遊ぶことや絵本を読んであげるなどの関わりを増やしていき、発表会が終わったころからは、本格的にクラスの一員としてリーダーをとってもらいました。

 リーダーとしてその日の保育の予定を考え、流れをリードしながら進めていくことを担ってもらいました。また、担当した日の保育の振り返りとして、保育日誌や連絡帳の記入も経験してもらいました。皆さん責任持って保護者に様子をお伝えしたいという想いで、必ず記入者の名前も書いていますので、読まれた保護者はお気づきになられた方もいらっしゃるかなと思います。

 私も保育の様子を見に行きますと、朝の会など短い時間でも、私も初めて見るような珍しい楽器をたたいて子どもに見せてくれたり、子どもにも体験をさせてあげたり。また、ある先生は手作りのちょっとした動物の手袋人形なんかも使ってお話をするなど、それぞれの持ち味を出しながら、子どもの興味や関心を引き出して、子どもとの接点や関係作りをそれぞれ工夫しています。

 ある時、法人の先生が遅番で遅れてクラスに入ってきました。それまでとても静かにブロックやおままごとをして遊んでいた子どもが「何とか先生」「何とか先生」って、小さな女子たちの黄色い声が飛び交っていました。子どもたちは、その職員の出勤をすごく喜んでいました。

 またあるクラスでのことですが、朝のうちに保護者に書いていただいた連絡帳で子どもの様子を把握しているのですが、担任同士で情報を共有する必要もありますので、連絡帳を読んだ後に「何々先生に渡してね」と一人の担任が法人職員に渡すお手伝いをある子どもに頼んでみました。どうするかなと思って見ていたのですが、その子どもは法人職員の顔と名前がちゃんと分かっていて嬉しそうに届けに行っていました。一見すると簡単な事のように思いますが、とても大切な保育の意味合いがあると思っています。子どもにとって、まずお願いしたお手伝いの意味が理解できているかなということ。そして、さらにお手伝いを頼んだ担任とその子どもとの関係性がしっかりとできているのか。また、法人職員の顔と名前が一致しているかということ。一致していても、その子どもとその法人職員との関係性ができていないと、子どもは正直なところがあるので渡しに行こうとはしないものです。でも、そんなことはなく、その後もその子どもはすごく張り切って、次の子どもの連絡帳もその法人職員に一生懸命渡しに行ってくれていました。

 こんなちょっとした場面を見ても子どもたちと法人職員との関係はしっかりと築かれていることを実感しています。

 これが大きいクラスになりますと、先日園庭の様子を見ていたら、法人職員と子どもがテラスに座って何やら話ながら、遊んでいる友だちの方を見ていました。そうしたら、ある女の子がその職員の背中にこうやって覆いかぶさるようにくっ付いて甘えていました。すごく自然な姿でした。

 またある時、夕方私が事務室で仕事をしていましたら、男の子が「園長先生、誰々先生は」と聞きに来ました。「どうしたの」と私が聞き返したら「誰々先生にお手紙を書いたんだけど」と。「一生懸命書いたんだね。でも今日はもうね、その先生帰られたんだよね。じゃあ、そこのポストにいれておくといいよ」と私は答えました。1階に降りていただくと分かるのですが、今ちょうど幼児クラスで郵便屋さんごっこをしているので手作りのポストが設置されています。その子どもにはポストに入れておくといいよなんて話をしたのですが、その子どもはポストがあることはもちろん知っていました。でもやっぱり直接法人職員に渡したかったのですね。そんな様子もありました。

 こんな風にあっという間に法人職員と仲良くなれる子どももいますが、やはり色々なタイプの子どもがいます。法人職員が何か話しかけても知らんぷりしてわざと聞こえないふりをしちゃったり。お昼寝の時にトントンしてあげようかなと思っても「あっち行って」なんてちょっとシビアに言う子どももいます。しかしそれもまた自然な子どもの姿だなと思います。そうすると保育士の方はどうするかというと「うーん、今日は駄目だったけど、次はどんな風に声を掛けてみようか。誰々ちゃんの好きな遊びを一緒にやってみようかな」といったように、色々試行錯誤しながら子どもとの信頼関係を作っていくための工夫や努力をしていきます。大人の歩み寄ろうとする気持ちや「あなたと仲良くなりたいのよ」というメッセージはちゃんと子どもに伝わっていきますので大丈夫です。ここで大人の方が先を急ぐあまり、あせったアプローチをしてしまうと子どもの方が逆に逃げて行ってしまうことも往々にしてあります。ここはじっと我慢して待つことも大事だと思っています。関係性を作るためのスイッチ、ゴースイッチを入れるタイミングを決めるのは、大人ではなくて実は子どもなのです。子どもが決めるのですね。保護者の方も子どもの様子をみて心配になることもあるかもしれませんが、職員を信じて待っていただけたらなと思います。

 次に書類等の引き継ぎ状況をお伝えします。昨年の4月に個人情報の提供に関する同意書を皆様からいだだきました。栄養士や看護師がそのまま4月からは法人に勤務するということで、順調に引き継ぎができていると思います。

 最後になりますが、和泉保育園の保育を引き継いでいただくということで、職員の勉強会や職員会議等を開催していますが、乳児クラスの育児担当制やリズム遊びの実践、さらに和泉保育園の特色のひとつであるタイヤ遊びについて、これまでの振り返りやまとめなど。そして毎月、各クラスの子どもの様子も含めて私たち職員で情報共有をしていますが、それプラス、お話したようなテーマを持った学びを年間通して法人職員と一緒に勉強しています。

 このような取組みもしており、引継保育は順調に来ていると感じています。

 今日午前中の懇談会でもお伝えしたところですが、今後の予定として、新園舎に散歩がてらに行って、自分のロッカーや靴箱の場所、それから保育室、トイレの場所などを知ってもらって、短時間ですが新園舎で過ごしてみるミニ体験を何回かしていきながら、新しい生活に慣れていけるような工夫をしていこうと法人職員とも話し合っているところです。そして、延長保育、土曜日保育、朝の早朝保育も場所や流れなど法人職員としっかり話し合いながら、どういった流れや部屋の使い方が子どもにとって安心して新しい生活に馴染んでいけるかといった視点を大事にしながら、最後の引き継ぎをしっかりと行っていきたいと思っています。

 

 社会福祉法人春献美会より、引継保育の進捗状況について説明する。

 

 春献美会:園長先生が日々の保育のことについて詳しくお話していただきましたので、私は少し違う観点として行事のことについてお話をさせてください。

 まず、2月に節分会がありました。私の経験では、鬼は1人だけ、赤鬼だけかなと思っていましたら、赤鬼、青鬼、黄色鬼、子どももびっくりしていたのですが、これも引き継ごうと思いました。やはり、一つひとつの行事を子どもが体験する中で、ちょっと鬼は怖いんだけど、日本古来の行事を体験することはとてもいいことだと思っています。私も行事について、保育園によってかなり異なるのだということを改めて感じました。

 あと、年長さんの集いがありました。どこの行政でもあるものですが、和泉保育園の年長だけではなく、駄倉保育園や他の保育園の子どもと一緒に行いました。あと、私が内心びっくりしたのが、お茶会です。ちょうどこの部屋であったのですが、年長の子どもが体験して、年中の子どもはその様子を座って見ていました。たぶん来年僕たちだよねって思いながら見ていたと思います。お茶って子どもたちにとっては苦いと思うのですが、「どうだったの」って聞いたら「美味しかった。すごく美味しかった」と。「苦くなかったの」って聞いたら「ううん、美味しかった」と答えてくれました。いつもすごい元気で活動的な子どもがちゃんと膝をしてね、お茶をいただいてる。そのお手前をする方も前の園長先生だったんですよね。ちゃんと着物を着てお2人来ていただいて。本当に雰囲気が出ていました。日本人としての侘びさびまではいかないかもしれないけども、お茶の世界に触れ、子どもが何か練習をしてお稽古をして参加するのではなくて、すぐ楽しめる行事な訳ですよね。そのような行事がいっぱいあることは、すごくいいことだなと思いました。あと、消防の集いとして地震の体験をしたりもしました。是非来年もしたいと思っています。

 何でも、行事も大切ですが、園長先生がお話してくださったように日々の保育が一番のベースとなります。和泉保育園の理念や方針、目標をベースにして、音楽リズムも含めて、年間を通して計画をしっかり立てたいと思います。0歳児は最初見学が多いのですが、でもちょっと手の動きとか足の動きとかそれらしくするのですよね。そうすることによって、体幹を鍛えたり、ルールを覚えたり、音楽リズムを通して成長していく。そういうことも大切にしていきたいと思います。

 あと、何と言ってもタイヤ遊びがこちらの特徴ですね。しっかり資料もいただいて、私たちなりに1年間ずっとしていこうと思っています。職員会議や乳児会、幼児会なども全て出席させていただいております。そこで仕入れた情報なども4月1日からしっかり活かしていけたらなと思います。

 園長先生も少し触れましたが、もちろん子どもによって個人差がありますが、子どもは割りと環境に慣れるのは早いんですね。でも、やはり無理はさせてはいけません。

 3月21日から新園舎での保育がスタートしますが、新園舎の環境が整えばですが、その前に散歩がてら、何回か子どもたちを連れて行き、新しい園舎の環境を体験して1日でも早く慣れてもらうことを計画しています。

4月1日からいずみ保育園がスタートしますが、どうしても同じことやりたいのですが、場所が変わると変わらなければいけないこともあります。例えば、延長保育をどこでどのようにするか、ここの流れの方が子どもにとってはスムーズだとか。園長先生も含めてすべての先生と一緒に話し合いながら準備したいと思います。かと言って、頭で考えて、実際に子どもたちが動いたらうまくいかないこともいっぱい出てくると思いますので、そこは軌道修正をしながらやっていきたいと思っています。

 新園舎の部屋はすごく広く、子どもにとってはすごくいい環境だと思いますが、私たち保育士の仕事は、環境設定をするのが80%以上の仕事だと思っています。その環境設定をどのようにするかによって、子どもたちが広く深くなるかがかかっていると思います。そのことに力を入れて、園長先生のご意見を伺いながら、楽しく1日が流れるようにしてまいりたいと思っています。

 

(2)和泉保育園三者協議会経過報告

  児童青少年課保育係保育園民営化担当主査より、資料1及び2を用いて、計2回開催された和泉保育園三者協議会の主な決定事項について説明する。

 

(3)質疑応答

 

保護者:段階的にコットから布団へ変更するとについて、布団は定期的にクリーニングされて衛生上問題ないということであったと思うが、何が問題で一斉に変更されなかったのか。

 

狛江市:布団とコットはそれぞれ一長一短がある。例えば、お泊り保育の際は布団が、夏場ならコットの方がいいのではないか等。また、運ぶ際の保育士の負担等も異なってくる。どちらがいいとも言えない。コットを使っている保育園、布団を使っている保育園がそれぞれある。基本的には、その保育園の保育方針や法人がやってきたノウハウに基づいてやっていただくことになる。春献美会は布団を使いたいという提案があった。協議の結果、0歳児は布団を使用して、その結果や感想を踏まえることも含めて継続協議となっている。

 

保護者:卒園アルバムの作成は、民営化移行後2年目からについて保護者側が決めるとのことだが、移行後1年目はもう方針として決定しているのか。議事録に明記されているのか。

 

狛江市:前回の三者協議会において、民営化1年目については保育に注力を傾けたいということで、初年度からアルバムを受け持つのは難しいといった話が法人からあったかと思う。議事録にもそうした主旨の記載がある。

 

(4)その他

 

【市嘱託職員から法人職員への追加内定について】

 社会福祉法人春献美会より、第3回全体会以降で追加の採用内定があった市嘱託職員4名について発表する。

 

【次回の三者協議会について】

 児童青少年課保育係保育園民営化担当主査より、第11回三者協議会の決定事項として、次回三者協議会は新年度に入りタイミングを図って全体会を開催するとしていたが、新年度当初は保育や保育園運営等で現場が込み入っていることから、保育園が落ち着く時期を見定めて、開催方法や開催日を再度具体的に相談して決定することにしたい旨依頼する。

(一同了承)

 

 以上で閉会いたします。