平成29年5月28日に開催しました「平成29年度狛江市市民公益活動事業補助金交付事業選考会」より、各申請団体に対する審査委員からの評価をまとめました。
 ※選考会での選考委員評価を要点筆記したものです。

<各団体に対するコメント>

○スタート補助金

①ごはん+居場所おかえり-子育て交流事業(147点) 

 困窮者支援という点で大変意義がある活動であり、公益性も高いと評価できる。類似目的で活動している団体が既に市内に4団体あるという意味ではあまり先駆性を感じられないが、意義のある活動なので類似の団体が市内に複数あっても、そのような活動を広く市民に知ってもらうという点では有効であると思う。是非フードバンク狛江等既存の団体とも連携をしてノウハウを共有していただきたい。
 会員が目標50名のところ、現状では10名弱となっているので、この補助金をきっかけに会員数の増加に努めてほしい。また、子供を対象とした事業なので食事の衛生面の管理や、教育面、安全面などのスキルアップも心がけていただきたい。

②ハンズ・プレイス-ハンズ・カフェ(148点)

 聴覚障がい者の気持ちに配慮した憩いの居場所をつくろうという大変意義のある活動をしており、公益性も評価できる。将来的に空き家を利用したデイサービスやカフェの運営を目指しているが、現段階では資金の問題等大変難しいと思う。現在市でも増加する空き家への対策を検討中と聞いているので、市の担当部署と情報交換しながら進めていただきたい。 

③ボッチャ、(ともしび)-障がい者スポーツ「ボッチャ」の普及(156点)

 障がい者スポーツ「ボッチャ」を普及させることにより障がい者の社会交流を支援することを目的としており、公益性が非常に評価できる。スポーツの達成感は障がい者の心を明るくし、開くことができると思う。昨年のリオパラリンピックの開催や、2020年の東京パラリンピックに向けスポーツへの関心が非常に高まっており、「ボッチャ」も日本中に広まっているので、是非障がい者だけでなく小学校での体験授業を実現させる等、地域住民にも広めていく努力をしていただきたい。
 予算書によると支出のほとんどが備品購入に充てられている。税金を使用し購入するものなので、購入後は管理に十分注意を払って大事に使用するよう心掛けていただきたい。

○チャレンジ補助金

①エネルギーシフトを実現するこまえの会-多摩川での小水力発電の可能性を探る事業(142点)

 多摩川での小電力事業という大変壮大な計画である。経験上多摩川での事業の実現は非常に難しいと考えられるが、災害時の電力確保、無公害エネルギーや再生エネルギー等について考えるという主旨は非常に大切であり、その内容を地域住民に伝えるための講演会や学習等の活動も大変意義があり、公益性も評価できる。
 多摩川での再エネ事業に関するアンケートを行う計画については、経費が収支予算の約6割を占めているが、現在はそこまでのアンケートを行いその結果を専門家に分析をしてもらうような段階ではないのではないかと思われる。まずはエネルギーシフトに対する身近な内容から少しずつ啓蒙活動を始め、地域住民とエネルギー問題を共有していく視点から始めたほうが良いのではないか。その意味もあり、アンケート制作分析料を交付希望金額より差し引いた額を今回の交付額とさせていただく。

②狛江視覚障害者の会-暗闇レストランへようこそ!(165点)

 暗闇レストランは視覚障がい者の世界を体験することにより、障がい者についての理解を深め、共生社会を目指すという大変先駆性のある企画であり、公益性も非常に高く評価され高得点となった。ただ、特に経費のかかる一流のフレンチ料理を用意する必要はなく、おにぎりや味噌汁等にして参加費をもっと抑えたり、回数を増やしたりできるのではないかとも思える。ただし企画自体が真面目なテーマなので注目させるためにはこういった華やかな内容にしてPR効果を持たせる必要性があるということも理解できる。視覚障がい者の疑似体験でより繊細な味覚を感じさせるという点でも意味があるのかもしれない。食事のプロデュースをお願いするシェフへの謝礼予算額がかなり抑えられているので是非実現に向けて頑張っていただきたい。
 会員数は現在16名であり、その人員だけでは開催が難しいと考えられる。商工会や市の後援、他の福祉団体との協力でサポートの人数を増やし、事業を成功へ導いていただきたい。
 予算では収入として参加費大人26名分、高校生未満16名分見込んでいるが、スタート時にそれだけの人数を集めるのはとても難しいと思われる。今回の補助金が開催に向けて力になれればと思う。

③狛江市邦楽連盟-少年少女民謡、民舞チャレンジ講習会、発表会(151点)

 伝統文化を継承していくことはとても大切である。子供の会員を増やすことでマンネリ化を防ぎ、新しい展開を作ることは必要だと思う。今年は舞踊についても子供の会員を増やす予定であるとのことを期待しているが、半面子供の数が増えすぎても対応できず受け入れが難しいとのことなので、何とかバランスをとってもっと子供の数を受け入れられるようにして工夫していただきたい。
 昨年については子供の発表会出演により観客数が増加し、成功をおさめたという活動報告を頂いている。是非今年は舞踊が加わったプラスアルファの展開ができるよう期待する。 

<委員による総評>

  今年度の申請団体は6団体と前年度(9団体)に比べて少なかった。しかもこの6団体のうち4つの団体は福祉関係事業であった。狛江市市民のニーズは福祉だけでなく災害・安全や情報・コミュニケーション・文化等もっと多様であると思う。市民公益活動事業補助金については、資金面だけではなく、補助金を受けたことにより団体・事業の認知度が上がることで、他組織や団体とのつながりが広がり、事業がさらに推し進められるという素晴らしい効果がある。この補助金は公益性、地域性やニーズがあれば、幅広い分野で活用して頂ける制度だということを今後是非皆さんからも広めて頂き、より一層市民の多様なニーズが引き出されるようにしていただきたい。
 今回のプレゼンテーションでいかに各団体がボランティア活動をベースにそれぞれの事業を進めていこうという意気込みを持っているかを強く感じた。日々活動を続けている皆様に敬意を表したいと思う。
 来年の事業報告会では各団体から良い報告を聞けることを期待している。