平成30年度狛江市外部評価委員会提言書

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■委員会活動内容

開催回 開催日時 主な議題
第1回

5月28日 午後7時

評価対象事業等の選定について
第2回 6月29日 午後7時 評価対象事業に係る資料の確認について
第3回

7月20日 午後7時

評価対象事業担当課へのヒアリング①【使用済小型家電リサイクル関係費,国際化推進】
第4回 7月25日 午後7時 評価対象事業担当課へのヒアリング②【生活困窮者自立相談支援事業,「花いっぱいエリア」事業】
第5回 8月3日 午後7時 評価対象事業担当課へのヒアリング③【住宅耐震診断等助成】
第6回 8月27日 午後7時 平成30年度狛江市外部評価委員会提言書(案)について
第7回 9月11日 午後7時 平成30年度狛江市外部評価委員会提言書(案)について

 

■評価対象分野及び事業の選定

  今年度の外部評価委員会では,狛江市において実施した全21分野※1 434の事務事業※2 の中から,以下の5分野5事業を評価対象として選定した。

評価対象分野 評価対象事業 評価対象事業
まちづくり

住宅耐震診断等助成

まちづくり推進課
平和・人権 国際化推進 政策室
生活福祉 生活困窮者自立相談支援事業 福祉相談課
自然環境 「花いっぱいエリア」事業 環境政策課,道路交通課
循環型社会 使用済小型家電リサイクル関係費 清掃課

※1 平成25年3月に市が策定した「狛江市後期基本計画」において,市が取り組む施策を体系的に網羅・整理し,「まちづくり,交通,市民交流,市民文化,地域振興,生涯学習,防災・防犯,平和・人権,子育て,青少年,学校教育,地域福祉,高齢者福祉,障がい者福祉,生活福祉,保健・医療,自然環境,循環型社会,環境保全,市民参加・市民協働,行財政改革」の21の分野により構成されている。
※2 平成29年9月に市が策定した「平成29年度内部評価結果報告書(平成28年度実施事業評価)」に記載のある事業であり,再掲を含む事業数となる。
 

●選定にあたっての主な考え方

①市民アンケートにおける市民の関心度・満足度の調査結果を参考とした選定

 外部評価委員会の評価方法におけるポイントの一つに「市民目線の重視」が掲げられている点を踏まえ,市民アンケートの結果を関心度及び満足度を分布図として整理し,分析を行った結果,概ね3つのグループで構成されていることが確認できた。(13ページ 参考資料「市民アンケート調査結果」参照)

 そのため,関心度が高いグループからのみ選定するのではなく,それぞれのグループから選定することで,選定分野のバランスを図った。外部評価委員会の評価方法におけるポイントの一つに「市民目線の重視」が掲げられている点を踏まえ,市民アンケート※3 の結果を参考として,概ね以下の視点から評価対象分野及び事業を選定することとした。 

 

 

グループ

評価対象事業

関心度が概ね20%以上のグループ

1 まちづくり,17 自然環境

関心度が概ね10~20%のグループ

18 循環型社会

関心度が概ね10%以下のグループ

8 国際化推進,15 生活福祉

※3 市において,毎年4月に市民の各分野における関心度及び市の取組みに対する満足度を調査するアンケート(11ページ 参考資料「市民アンケート調査概要」参照)

 

②これまで評価したことがない分野からの選定

 平成26年度から平成29年度までにおいて, 21分野中14分野について評価を実施してきたところである。本年度は,あらゆる分野の事業を評価することで,市全体に市民の視点や考えを取り入れていただくという観点から,これまでに評価を実施していない分野から事業を選定した。

平成26年度~平成29年度までに評価対象となっていない分野

○まちづくり ○市民文化 ○平和・人権 ○生活福祉 ○自然環境 

※「市民参加・市民協働」及び「行財政改革」の分野については,事業の性質上,評価対象外としている。

 

●選定理由

事業名 概要
住宅耐震診断等助成 ・これまで評価対象として選定されていなかった「まちづくり」の分野の事業であり,市が推進する「安心で安全なまちづくり」に資する事業であることから,耐震診断と耐震改修の件数の進捗や,診断と改修の件数の乖離等について確認するために選定した。

・「A 関心度が最も高いグループ」に該当し,21分野中8位の関心度である。

・満足度は21分野中11位となっている。

国際化推進 ・「平和・人権」の分野については,「人権」等市民目線での評価が難しい案件が多いことから,これまで評価対象として選定されていなかった。今年度は,この分野の中でも,市民目線を取り入れることができる事業として,英会話サロンの参加者における外国人の実態,英語以外の対応等について確認するために選定した。

・「C 関心度が3番目に高いグループ(関心度が低いグループ)」に該当し,21分野中21位の関心度である。

・満足度は21分野中6位となっている。

生活困窮者自立相談支援事業   ・「子どもの貧困」が問題になっている昨今において,事業の1つでもある子どもの学習支援事業等,生活困窮者への支援について市としてどのように取り組んでいるかを確認するために選定した。

・「C 関心度が3番目に高いグループ(関心度が低いグループ)」に該当し,21分野中16位の関心度である。

・満足度は21分野中18位となっている。

・これまで評価対象分野に選定されていない。

「花いっぱいエリア」事業 ・これまで評価対象として選定されていなかった「自然環境」の分野の事業であり,市民協働における本事業の現状や今後の展望等について確認するために選定した。

・「A 関心度が最も高いグループ」に該当し,21分野中1位の関心度である。

・満足度は21分野中2位となっている。

使用済小型家電リサイクル関係費 ・事業実施の効果や今後の狛江市のごみ行政のビジョンを確認するために選定した。

・「B 関心度が2番目に高いグループ」に該当し,21分野中10位の関心度である。

・満足度は21分野中1位となっている。

・「循環型社会」の分野の事業が選定されるのは,平成26年度以来となる。

 

■提言内容

 提言の内容は,以下のとおりです。

 

事業名 主な提言
住宅耐震診断等助成

▼ 本事業において耐震改修件数等を伸ばしていくには,市民の耐震化への関心が高まるような取組みが求められる。そのため,これまでの実績や改修に係る経費等を具体的に示す一方で,耐震化をしないことによる危険性等,市民の関心を集めるような情報を「広報こまえ」等を通じてわかりやすく周知することで,本事業の利用者の増加を図っていただきたい。

 

▼ 住宅耐震の効果を更に高めるために,防災部門との連携によるデータの活用やわかりやすい資料の作成,福祉部門との連携による高齢者世帯への訪問や周知・啓発等,部署間の連携による効果的な取組みを検討していただきたい。

国際化推進

▼ 国際ボランティア制度の活動の延べ人数がここ数年1人で推移する等,活動が限定的になっている現状を踏まえ,実施に係るルール等を見直し,より柔軟な制度とすることで,本制度の活用の幅を広げていただきたい。また,制度に登録しているボランティアの方の更新を行っていない現状を踏まえ,登録者に国際交流協会のイベントに参加してもらう等,継続して接点を持つことができるような仕組みづくりを検討していただきたい。

 

▼ 国際交流協会の事業について,市の補助金が活用されていることを踏まえ,事業後のアンケートの実施や報告会の開催等,事業の成果を市民が理解できるような工夫や取組みを検討していただきたい。

 

▼ 狛江市らしい国際交流の在り方を再確認した上で,市固有のイベントへの外国人の参加や独自のイベントの実施等,地域文化への理解や親しみが深まるような取組みを検討していただきたい。

生活困窮者自立相談支援事業

▼ 生活困窮者の発見や救済等,生活福祉の向上のために様々な取組みに励まれている。「こまYELL」への委託の成果を示す意味も含め,事業の成果がわかるような指標を設定することで,本事業への市民の理解の促進に努めていただきたい。

 

▼ 専門的な知見のもと,相談者に寄り添いながらサービスを提供していただいているが,サービスを必要とされる方は社会的弱者であり,意見があっても言いにくい立場にあると考える。そのため,これまで以上に意見を拾い上げるような工夫を行うことで,悩みや実情を的確に引き出し,支援が必要な方へ必要なサービスが行き届くようにしていただきたい

「花いっぱいエリア」事業

▼ 市民協働による景観保持・向上を本事業の目的としているとのことだが,本来の目的が見えづらいため,各課において事業目的を改めて明確にしていただきたい。

 

▼ 「花いっぱいエリア」の拠点となる公園数の増加や市民協働の推進のために,アドプト団体数の増加は必要不可欠であり,団体数を増やすための主体的な取組みが必要であると考える。そこで,主管課との連携により,企業やボランティア団体等様々な団体へ積極的にアプローチを行うとともに,個人に対しても,アドプト団体を結成するための入口となるような情報を提供することで,今後の発展が期待できる意欲的なアドプト団体が増加するよう取り組んでいただきたい。

 

▼ 市の玄関口であり,市の印象にも影響を与える狛江駅前では,市民協働により本事業を実施しているものの,1年を通して「花いっぱい」となっているとは言い難い状況にある。そのため,低木等の植樹も視野に入れ,1年を通して駅前が花や緑で華やぐように工夫していただきたい。また,市民の目に留まるような看板の設置等により,本事業が市民協働で実施されていることを周知していただきたい。

使用済小型家電リサイクル関係費

▼ 「広報こまえ」や「こまeco通信」等を活用して情報発信や啓発を行っているものの,市民に十分に認識されているとは言い難いと思われる。専門家が見落としがちな市民目線に改めて立ち,これまでの取組みの成果,分別することによるコスト削減や将来への影響等,具体的でわかりやすい情報を周知する等,これまで以上に市民に理解してもらえるような工夫を行うことで,本事業を更に推進していただきたい。

 

▼ ごみの分別・減量の推進については,大人への周知・啓発が必要であることはもちろんのこと,ごみの分別・減量に係るモラルの形成のためには,幼少期からの教育が重要であると考える。そこで,上記の取組みとあわせて,子どもたちへの学習や啓発に関する取組みを検討していただきたい。

 

■平成30年度外部評価委員会委員(順不同・敬称略)

  氏名 所属等 選出区分
委員長 都築 完   公募市民
副委員長 福島 康仁 日本大学法学部公共政策学科 教授 有識者
委員 藤井 誠一郎 大東文化大学法学部政治学科 准教授 有識者
委員 尾花 尚弥 株式会社三菱総合研究所 次世代インフラ事業本部
インフラマネジメントグループ グループリーダー
有識者
委員 内山 惠一   公募市民
委員 高橋 宏   公募市民
委員 谷田部 武晴   公募市民
委員 吉田 尚子   公募市民
委員 髙橋 良典 狛江市企画財政部長 市職員