石井家長屋門

 田中橋から和泉多摩川駅方面へ向かう旧鎌倉道をしばらく歩いていくと、石井家長屋門(元和泉一丁目)が見えてきます。
 赤い屋根と黒光りする柱が印象的で、主屋、土蔵とともに、市の文化財に指定されています。
 長屋門は、道路に面して建っており、間口七.五間(約14メートル)、奥行き二.五間(4.6メートル)の木造平屋建てで、両脇に部屋がついています。
 文化年間(19世紀初めごろ)の建築と推定され、江戸時代後期の旧状をよくとどめています。
 石井家は、江戸時代には和泉村(松下領)の名主(なぬし)をされており、屋敷の規模はかなり大きなものです。長屋門の存在にもそれがよくあらわれています。
 主屋は関東大震災のときに傾いたため、越後の大工の手によって、石場立ての柱から、土台を入れるものへと改修されています。
 こうした歴史的な建造物が、当時の場所にそのままの形で維持保全されており、広く市民に親しまれていることは、狛江のまちの大きな魅力の一つとして高く評価でき、魅力百選に選定されました。
 個人の所有なので、内部を見学することはできませんが、今秋には解体され、国営昭和記念公園こもれびの里に移築復元される予定です。
〔問い合わせ〕都市整備課企画計画係