狛江市には、協働のまちづくりを推進するため、市民から市に協働事業を提案する制度があります。昨年、狛江青年会議所からこの制度を使って「どうする多摩川河川敷?市民討議会」が提案され、新年度の協働事業として採用されました。
 休日の多摩川では、大勢がバーベキューなどを楽しんでおり、夏場には1,000人以上が集まっています。しかし、ごみを河川敷や近隣の住宅に放置したり、深夜まで騒ぐ人も少なくありません。
 国は、河川の自由利用を促す立場で、規制はかけないことが原則です。親水化の視点からは当然ですが、一方で近隣住民への被害が我慢の限度を超えているのも確かです。しかし、市独自で規制条例をつくると、市がその管理すべてに責任を持つこととなり、かつ全利用者に対し公平に規制しなければなりません。市の職員体制や財政状況ではそれが難しく、現在に至っています。
 青年会議所は、こうした問題の解決を目指して広く市民の参加を仰ぎ、自由な議論をしようとするものです。困難な課題に、市民自身が行政との協働で取り組むという画期的な事業です。簡単に結論は出ないかもしれませんが、ここに挑戦する意欲は貴重です。この討議会が、多摩川を生かしたまちづくりの前進の機会となることを、心から期待しています。

狛江市長 矢野ゆたか