2月は多い年であれば、2~3メートルもの積雪で一面銀世界となる時期です。
 雪が降ることで、時間と労力が屋根の雪下ろしや日々の雪かきなどの作業に費やされ、除雪や融雪のさまざまな雪道具などに費用がかかります。北越雪譜の一節にも「雪の為に力を尽くし財を費やし千辛万苦する」という記載があり、今も昔も雪に苦しむ生活に変わりはないようです。
 江戸時代までさかのぼると川口町には「雪堀給」という手当てが存在し、当時の雪に対する労力の大きさを伝えています。
 もちろん雪に苦労はしても、風習として代々受け継がれている行事もあります。それが各地区で小正月に行われる「さいの神」です。「さいの神」は雪の積もった広い場所で行われます。基礎となる土台部分の雪を踏み固め、柱となる生木の周りにわらを縛りつけていき、2~3メートル程度の三角すいの形を作り上げます。ここに、正月飾りの門松や古い御札、書き初めなどを飾りつけ、お参りをした後に火をつけます。火がつくと参加者はその火で餅やスルメなどを焼いて、無病息災や家内安全、病気平癒などさまざまな祈願を行います。
 また、「さいの神の煙の行った方は豊作になる」、「さいの神の火で餅を焼いて食べると健康でいられる」、「さいの神の火にあたると体が丈夫になる」など各地区でさまざまないわれが後世に伝えられています。
〔問い合わせ〕川口町産業振興課 電話0258(89)3113