1 日時

令和元年8月23日(金曜日) 午後7時~9時5分

2 場所 特別会議室
3 出席者

委員: 奥村隆一 大塚隆人 松崎学 深谷慎子 石田琢智 篠宮悠子 西智子 野口潔人(8名)

事務局:政策室長 田部井則人 政策室協働調整担当 馬場麻衣子 

4 欠席者

委員: 水江悟 島本和彦 平川亮二 内海貴美 宍戸泉 長谷川好道

5 提出資料

 前回会議録

 資料1 市民参加と市民協働の実施状況に関する総合的評価(案出し) 

 資料2 平成31年度市民協働事業提案制度(市民提案型)の提案事業について(答申案)

 資料3 平成30年度こまえくぼ1234の管理運営についての評価報告(案) 

 資料4 参加と協働推進市民フォーラム企画書(たたき台)

6 会議の結果

1.開会 

(1)配布資料の確認

-配布資料の説明-

 

2.議題

(1)市民活動支援センター総合評価(案)について

(会長)委員の都合により次第の順番を変更する。

-資料3に基づき、事務局から説明-

(会長)市民活動支援センターの評価の目的は、センターをより良く運営するためのヒントとしてコメントをセンターに出すことである。皆さんの意見は事務局がまとめてくれたと思うが、言い足りないこと等あれば意見を出してほしい。

(委員)市のホームページにこまえくぼのホームページのリンクを貼ってはどうか。太字のリンクをクリックしてこまえくぼのホームページに飛ぶことができれば、わざわざ市のホームページ内でこまえくぼについて探す必要がなくなる。

(事務局)検討したい。

 

(2)市民協働事業提案制度の審査結果及び答申(案)について

-資料2に基づき、事務局から説明-

(会長)制度の周知はされているが、趣旨を十分に認識していないため、団体が単独で実施できる事業の提案があったのかもしれない。審査委員より印象に残ったことや課題等コメントいただきたい。

(委員)狛江市乳がん患者会とこまえ親子防災部の2団体は、どちらも公益性が高いが、特にこまえ親子防災部は現実性やメンバーの動きを考えると、市がバックアップをしないと動きにくいと感じた。乳がん患者会については、非常に意味ある活動だと思うので、事業内容を工夫、見直す必要がある。他の継続2団体に関しては、団体として活動が定着しており単独でも実施できるのではという点、協働性という点で課題があると感じた。市のバックアップとして何をお願いしたいのかきちんと考え直してほしい。

(委員)ボランティアにありがちだが、主催側の熱い思いと受け取る側の気持ちのバランスが難しいと感じた。講師料の内訳が高すぎる等、詰めが甘いところも見られた。続けて応募するのであれば、市の税金を使うことなので、より吟味した内容で事業を実施しなければならない。新規応募の2団体については切実に必要なものを持っているが、人数が少なかったり、予算の使い方に改善点が見られたりしたので、このような団体を支援していく必要があると感じた。

(会長)より適切なところにお金を使う等、一般的な課題も見られた。将来的には募集の段階でFAQとして情報を与えられれば、意味のある効果的な事業提案があると思う。今回点数の付け方を変更したが、問題点等あったか。

(委員)やや厳しい評価になってしまう傾向にあるので、去年と単純比較はできないと思う。

(委員)審査委員は個別に点数をつけているが、採点結果とコメントの傾向が似ているので、審査方法として問題ないと思う。

(委員)市民にとって協働の意味がわかりづらいかもしれない。自分たちでできないことを市にやってほしいと思ってしまうのは当然ではないか。市との協働とはどのようなものがあるのか。

(事務局)資金面や広報等ある。団体ができないことを市に頼むことももちろんあるが、実現性と照らして厳しいことはできない。イベント開催のため周辺住民との調整を市にやってほしい、人が足りないから職員に手伝ってほしいといったことは協働ではない。市の後援名義申請を案内したり、資金が足りないのであればチャレンジ補助金を案内したりといった対応もしている。事業内容が市の共催名義使用基準を満たしているものであれば、協働事業でなくても市の施設を使って実施することもできる。

(委員)ゆくゆくは市民団体が独立してやっていけるようにするのか、それとも市のイベントとして市が吸収していくのか。

(事務局)物によるが、例えばプレーパークは提案事業から始まり、現在は市の事業となっている。団体がステップアップするために市の提案制度を使い、取っ掛かりができたら自分たちでやっていくという例もある。

(会長)これまでの活動の事例集のようなものがあればどのような形の協働が良いのかイメージがつきやすいのではないか。

(事務局)募集時のマニュアルには1、2件例としてあげているが、来年度は採択・不採択を含めて事例を掲載したい。

(会長)それではこの形で答申としたい。

(事務局)9月に市長に答申いただき、庁議に諮り、各団体へ採択・不採択の結果を通知する。その後、採択団体は関係部署と予算を計上していくという流れになる。

(会長)庁議の結果、最終的にどうなったか、次回の審議会で報告いただきたい。

 

(3)市民フォーラムについて

-資料4に基づき、事務局から説明-

(会長)今日は情報共有ということで良いか。

(事務局)昨年度から引き続き、第4回狛江サミットという形の開催で良いか。

-了承-

 

(4)市民参加と市民協働の実施状況に関する総合的評価について

-資料1、参考資料に基づき、事務局から説明-

  • 事前にディスカッションのテーマを設定し、グループ分けを行っていたが、本日の委員の出席状況により、全体で「市民協働事業推進のための各制度(市民協働事業提案制度・財政的支援など)の理解促進・周知についての効果的な方法は?」について議論していただきたい。
  • 他の方の意見を否定しない、メンバー全員が発言できるようにする等のポイントを踏まえて進めていただきたい。
  • 各自テーマに基づいた課題を付箋に記入した後、順次ホワイトボードに貼っていただき、似た課題をグループ分けする。その後、1分程度で皆さんに課題について発言をしていただき、その内容を踏まえて問題認識の部分を議論していただきながら、解決策の整理に繋げていただく。
  • 何点かの課題がまとまるかと思うので、その課題に対する解決策について、また各自ふせんに記入していただき、課題抽出と同様の流れで進めていく。

(会長)市民協働事業推進のための各制度(市民協働事業提案制度・財政的支援など)の理解促進・周知についての効果的な方法について、ワークショップ形式で検討いただきたい。例えば、「市民活動支援センターの認知が十分でなく、より一層の周知が必要である」、「提案制度についても協働についての概念が伝わっていない等、理解の面で課題がある」等広げる、適切に伝えるという課題があると思う。理解促進、周知における問題点を挙げてほしい。

 

-個別ワーク・グループワーク-

【課題・問題認識】

 各委員から挙がった内容は以下のとおり。

  • 知識がない、時間がないことから関心がない。
  • 知っていても他人任せ、自分の事として捉えない。
  • 情報がない。何をすればよいかという取っ掛かりがない
  • 方法が分からない。
  • 団体側の問題は財政的な支援が一番である。
  • 市民協働の意味が分からない。
  • 制度がよく分からない、聞くタイミングがない。
  • 協働するメリットが分からない。
  • 協働ありきだとつまらない内容になりがちである。
  • アピールの仕方。
  • 個人で公益的な活動している人をどう支援するか。
  • 市と関わっていない団体もいるが、市が関わりたい団体などをどのように見つけたらよいか。
  • 協働事業で審査の際、お金の目安がないと聞いたが、基準がないと、どういうものを提案してよいのか分からない。
  • 税金を使うので、こういうことが必要ということを提示してもらった方が手を出しやすい。
  • 市の姿勢が見えない。確認できない中で、応募しなさいとか一緒にやりましょうとか言われてもきついと思う。
  • 「協働って何?」ということが行政と市民で共有ができていない。
  • 市が待ちの姿勢になっている。
  • 市から市民に声をかけるとなると、公平性の観点からいろいろ難しさもあるのかもしれない。
  • 市民からの提案を待たずに、既に市民活動もあるので、そこを探してピンポイントに支援した方がスムーズではないか。

以上の意見は大きく、

 ①関心がない、②知識の共有、③行政からの発信不足、④団体の発掘、⑤財源、⑥情報発信不足(活用不足)、⑦協働のメリット、⑧他の媒体・機関の活用

に分けることができたが、

  • そもそも協働とは何かということを整理しないと何も進まない
  • 情報の発信が重要

ということから、この2点に絞って解決策を整理していくこととする。

 

【解決策】

各課題について、全体で出し合った解決策等の内容は以下のとおり。

●知識の共有(情報の不足)

  • こまえくぼに行ってもらう。
  • 市長が協働に対しての思い入れがあるということであれば、ホームページなどに顔写真入りで「狛江市の協働とは」といった市長の意気込みを示してもらい、市民に問いかけるようなホームページを作る。市の本気度が伝わっていないのではないか。
  • 市民提案と行政提案の間があってもよいかもしれない。行政で認識している重要な課題をテーマとして挙げて共有し、みんなで考えましょうという方向に持っていく。広報で特集号のような形でPR。市民の力を終結しましょう!など市長の顔写真入りで「今年はこんなテーマを設定してみました、いろんなアイデアをどうぞ」など。
  • 狛江サミットを拡大版にして、行政が説明する部分を設け「こういう3つの課題があります、解決を一緒にやりませんか」などといったアピールの仕方もある。
  • 既にうまくいっている団体でも、市の後押しをもっと広げたい、大きくしたい、ムーブメントを起こしたいといったものを取り上げていけば、資金ありきというよりは、別のベクトルで広げたいという団体を拾うことができるのではないか。
  • テーマを設定し、かつ市からも探し出して、例えば、福祉分野であれば、既に活動していてうまくいっている団体に持ちかけて、更にこの活動を広めませんか、協働で一緒にやりませんか、資金をこちらも少し出しますという形だと市としてプッシュしたい施策とリンクしたような活動を市民団体ができるのではないか。
  • テーマ設定についてはどちらがあってもよい。アウトリーチの方は、行政の公平性という点で問題があるのであれば、市民活動支援センターが動けばよい。課題解決もよいが、文化を育てるなどの方向でもよいのではないか。
  • 提案制度は何か偏りがある感じがする。今までの既存団体か、弱者支援のようなものが多かった。文化やエンターテイメントなど、狛江のまちがどうなりたいかというところを行政としてはっきりして、それに向けて一緒にやりませんかという形だと楽しいのではないか。実際面白いことをやっている人は狛江にもいっぱいいる。そのあたりはこまえくぼの方が知っていると思う。
  • 狛江の自慢を作る。弱みを埋めるというよりは、強みを作るようなといった視点の方がよい。強みを伸ばすという協働もある。
  • 行政の方向性と合うような形で、力を借りられませんかという投げかけであれば、楽しい感じになるのではないか。
  • 今年度はこれに力を入れていくというのがあれば、それにまつわる企画を募集してみる。
  • 今、協働事業は、こういう範囲の中の人たちにぜひ参加してほしいというものを示した方がよい。
  • 市民が投稿するページがあるとよい。市民情報が集まるページなど。 

 

(個人との協働)

  • 市長が、個人と市の協働という変わった切り口のことも考えている。よいか悪いかは置いておいて、それを広げていくにはどうしたらよいか。
  • 団体を支援することと個人を支援することはどういう違いがあるのか。
  • 個人の利益のために活動しているのか、人のために活動しているのかというところの見極めが難しい。
  • 市が財政的な支援をするということを言っているのか。それ以外のことで協働とは何をイメージされているのか。
  • 個人ではやりきれないとなどといった点の支援や、一緒にできる仲間を見つけたいなど。
  • 市民がいきいきと狛江で暮らせるようにやっているのか、行政の方針に向けて、実現のために市民の力を借りたいと思ってやっているのか。前者あれば、市の方針とは関係なく、やりたいことで楽しいことにお金を出してくれるという方向でもよいのかもしれないし、行政の向かっていきたい方向に一緒に行きましょうということが軸であれば、それをテーマに絞っていった方がよいだろうし、大元がはっきりした方がよい。
  • 個人の活動を市がジャッジしている感じになってしまうと、よい、悪いという話ではないが、そう捉えられがちである。

 

●行政からの情報発信の仕方

  • 既に活動している人に発信する。(公民館の登録団体など)
  • コミュニティラジオが開設されるので、その中で広報活動ではなくて、市民協働とはどういうものかという話をするなど、聞いてくれていれば発信できる。活動団体に来てもらって、活動の苦労も含めて話してもらう等するとPRにもなる。
  • 「これは!」という団体に行政やこまえくぼから情報を提供するなどして、それを膨らませてあげて、前向きな力で応援してあげる。
  • 提案制度も長年経ってきてマンネリ化してきている部分があるかもしれない。待ちではなくてアウトリーチしていくような姿勢にする。
  • 改めて「狛江市にとっての協働とは何」ということをホームページ等でアピールする。
  • それは誰が決めるのか。また、内容はどうやって決めるのか、いつまでに決めるのか。
  • これからどうしていくかということであれば、実績を見て整理するということだとあまり変わらないのではないか。
  • 市長が変わってフレッシュなイメージだと思うので、市長が自分の考えとしてこうですよということをメッセージとして出せばよいのではないか。そうすればアプローチの仕方も変わってくるのではないか。
  • 素案を審議会で議論してもよいのではないか。
  • 市が何をしたいか。
  • お金の基準がないので精査しづらかったため、そのあたりを分かりやすくしてあげた方がよいかもしれない。
  • 市のいろんなイベントでの出張アピール
  • 協働の意味をいつまでに決めるか期限を設定した方がよい。
  • 来年度の市民提案の時に活かすことができればよいとなると、年度明け早々に市としての協働はこうです、と出せるとよい。

 

(会長)今日いただいた内容を踏まえて、答申案を整理し、次回の審議会で議論したい。

 

3.その他

-事務局等から報告-

次回の審議会日程については、本日欠席者も多いため、今確認させていただいた10月30日(水曜日)を除いた10月最終週で一番皆さんが出席できる日を調整し、後日連絡させていただく。

 

-閉会-