1 日時 令和元年11月26日(火曜日)午後6時~7時30分
2 場所 防災センター401会議室
3 出席者

委員:石渡 典子、大井 剛、大矢 美枝子、小川 智行、小川 正美 、加藤 達朗、君塚 啓子、

   小林 恵太、藤嶋 勲、南谷 吉輝

事務局:高齢者支援係 平山 剛、中山 真紀子

    狛江市社会福祉協議会 門馬 洋子、丸田 園子

4 欠席者 井本 宏明、小楠 寿和、河西 信美、清水 信之
5 議題

■報告事項

(1)平成30年度生活支援体制整備事業の実績報告について

(2)自主的な高齢者支援活動を行う市民・団体・事業者の情報提供に向けた取組みの進捗と今後の

  展開について

(3)地域の見守り体制の強化に向けた取組みの進捗と今後の展開について

■検討事項

(4)令和2年度以降の会議のあり方と事業の方向性について

6 提出資料

資料1 平成30年度生活支援体制整備事業の実績報告について

資料2 自主的な高齢者支援活動を行う市民・団体・事業者の情報提供に向けた取組の進捗と今後  

   の展開について

資料3 地域の見守り体制の強化に向けた取組の進捗と今後の展開について

資料4 令和2年度以降の会議のあり方と事業の方向性について

7 会議の結果

■報告事項

(1)平成30年度生活支援体制整備事業の実績報告について

《生活支援コーディネーターより、活動概要の報告を行う。》

(事務局)前年度の実績報告書の内容を踏まえ次年度予算を前年度の夏に検討しなければならないことから、報告書の提出

    は当年度の第一四半期の終わりまでに提示できるよう方針を改める。

 

(2)自主的な高齢者支援活動を行う市民・団体・事業者の情報提供に向けた取組みの進捗と今後の展開について

(事務局)今年度中に広報こまえに地域資源情報を載せて、市民や事業所に周知を図っていきたい。すべての情報を載せることは難しいため、広報こまえの紙面にはきっかけとなるような部分を載せ、その他ホームページやココシルこまえ等での展開も考えていく必要がある。

 

≪意見交換≫

 「地域資源情報をどのように伝えるか」

 「新たな地域資源が生まれるようにするにはどうすればよいか」

 「利用者が行ってみたいと思える情報とは」

 

(委員)ケアマネ連絡会で、さまざまな情報を見つけにくいという意見があった。ほしい情報をアプリ等で知ることができるとよい。資料だけでは詳細が分からず、使いづらい。検索機能や地図等で見て分かるようにすべきである。

 

(委員)アプリは70から80代は使いこなせない。介護保険料決定通知書を送付する際に、負担と同時にこのようなサービス(資源)が使えるとの情報を提供する。この方法は他の自治体でも行われており、有効ではないか。

 

(委員)情報の出し方として、表にするのか、地図上に載せるのかを考えなければならない。情報の提供先はサービスを利用する高齢者とサービスを提供する事業者があり、どちらかではなく、両方に対応しなければならない。毎回どちらにも対応するのは負担がかかるので、バランスよく行う必要がある。

 

(委員)資料にある「クオール薬局狛江店」のクオールカフェ、「デイサービスつむぎ狛江」のこまキッチンの情報は知らなかった。ホームステーションらいふ成城西ともやりとりがあるがこのような情報は聞いたことがなかった。広報に出すよりも、支援者がまず情報を共有することが先ではないか。ケアマネジャーが実際その場所を見学、体感することでアドバイスができるのではないか。まずは支援者が分かるように情報を整理してはどうか。

 

(委員)クオール薬局は誰を対象に行っているのか。どのような広報をしているのか。

 

(事務局)一般市民向けに行っている。チラシ、広報こまえで周知している。

 

(委員)ケアマネジャーでも、行ったことがある人は知っているがあまり周知はできていないと思う。

 

(委員)ケアマネジャーも一つの社会資源であり財産である。より情報を提供することが必要ではないか。

 

(委員)事業者がせっかく自主的に社会資源の開発をしてくれているのに、活用できていないのはもったいない。これらは介護保険外のサービスであり、給付の抑制にもつながるためうまく周知できるとよい。

 

(委員)有料でのスペースの貸出は趣旨が少し異なると思う。スペースを貸したいというところは結構ある。

 

(事務局)以前とくし丸の訪問ルートの一覧をケアマネ連絡会で配布し、利用に繋がった実績もあり、ケアマネジャーに情報提供することは有効だと思う。

 

(委員)支援者側が第何週の何時にどのような活動があるのか等を把握できるように周知したい。

 

(委員)もう少しケアマネジャー向けに情報量がほしい。問い合わせや見学につながる情報になっているとピンポイントで行きやすいと思う。

 

(事務局)口コミで広げられるように資源情報を整えていく。

 

(委員)対象によって出すべき情報は変わってくるが、対応する優先順位を少し整理した方がよいと思う。

 

(委員)対象となる高齢者に体験してもらうのはどうか。老人クラブに働きかけ、場所を貸してくれるところを使ってイベント等を行ってもらう。実際使ってみた方が良し悪しの判断ができる。食事を提供している所には、食材購入費は市が負担し、高齢者向けのクリスマスパーティーを行う等して、経験してもらうこともよいのではないか。

 

(委員)ケアマネジャーは、事業所とケアマネジャー向けの「Ayamu」というサイトに皆さん加入しており、そこに狛江市の地域情報も載せることができる。現在ほとんど情報は載せられていないが、今後タグを増やすこともできる。ただし利用者が見ることはできない。新着情報をケアマネジャーに向けてメール送信すると皆に伝わる。広報こまえはあまり見ていない。「Ayamu」はメールアドレスを登録すれば誰でも会員になることができる。費用は無料である。

 

(委員)市内で使われているシステムとして、もう1つメディカルケアステーションがあるが、そちらはあまり利用されていない。

 

(委員)「狛江のいずみ」のようにせっかく立ち上げてくれた資源を大事に支援し育てていけたらよいと思う。

 

(委員)やる気があるところを行政も応援しないといけない。

 

(事務局)「狛江のいずみ」の取組みは、初めは職員が総出でボランティアとして参加していたが、利用する方が少ないため人数を減らしたと聞いている。

 

(委員)企業が社会貢献活動を行い、本業につながっていくことが理想である。

 

(事務局)日程さえ合えば、夜間の介護相談会等とコラボすること等が、次年度以降できるのではないか。各自が頑張るのではなく一緒にできることは一緒に行っていった方がよい。

 

(委員)商工会で出している宅配一覧の地図のような情報の出し方もよいのではないか。家に貼って活用している人も多い。利用者だけでなく専門職も活用している。介護予防の会議で、他区の事例として、様々な活動を写真付きのカラー刷りで作成したものが紹介されていた。地図と含め両面になっているとても見やすいチラシになると思う。

 

≪意見まとめ≫

 広報とは別に支援者向けに情報を整理しSNSで発信した後、紙ベース等で利用者、専門職も活用できるものを検討する。

 

(3)地域の見守り体制の強化に向けた取組みの進捗と今後の展開について

(事務局)協議会での意見を盛り込んだ見守りのチラシが校了となり、本年12月中に全戸配布の予定である。

 

≪意見を盛り込んだところ・ポイント≫  

 (1)気づいてほしい異変・サイン

 (2)異変に気づいたら、情報提供する。思い過ごしでもかまわない。

 (3)狛江に関するクロスワードパズル

 (4)保存版との文言を入れ、連絡先一覧と緊急連絡先の記入欄を作る。

 (5)情報提供が役に立った事例

 (6)包括の連絡先

 

(事務局)協議会の意見を受けて、マグネットの材質で予算を計上したが、高額であり紙の予算しかつかなかった。しかし、その他の意見はできるだけ盛り込ませていただき、生活支援体制整備協議会としてチラシを発行することができた。チラシはシルバー人材センターに委託し、市内在住の方に12月中に届く予定である。 

 

〇見守りの勉強会について

(事務局)見守りの先進事例として大田区の取組み紹介ができるよう打ち合わせを行っているが、今年度は予算がついておらず、次年度早々の取組みにしていきたいと考えている。勉強会の内容として、3時間ほどの時間で講演会と各自が取り組んでいる見守り活動についての発表や意見交換が行えるとよいと考えている。

 

≪意見交換≫

(委員)高齢者だけではなく、そこに関わる専門職にも聴いてほしい。資料の最後に「声をあげられない人たちに専門職の手が届くようになることがネットワークの最終目標です。」という言葉がある。専門職に発信するとともに、市民にも一緒に参加してもらい、専門職がこんな風に考えてくれているのだということもわかる場にできたらよいと思う。

 

(事務局)勉強会でヒントをもらい、また必要があれば次年度予算の計上に間に合うように早い段階で勉強会を開催していきたい。

 

■検討事項

(4)令和2年度以降の会議のあり方と事業の方向性について

≪事務局より令和2年度以降の地域課題検討会議並びに生活支援体制整備事業の系統整理を説明する。≫

 

≪意見交換≫

(事務局)今見えていないところで、その場だけで完結し孤立している会議を明らかにしていきたい。

 

(委員)青い領域の部分にもっと書き込んでいくということでよいか。

 

(事務局)そのとおりである。ただし個別ケア会議で上がってきた課題とケアマネ事例検討会から上がってきた課題だけでかなりの数があり、現状でも課題が山積みである。他の関係機関や会議体の議題が上がってくると、さらに数が増え複雑化する。地域課題検討会議に上げるための明確な抽出条件を設け、課題を整理することがより難しくなるのではないか。

 

(委員)それぞれに上がってきた課題を集約するような場を間に入れ、そこから絞っていかないとバラバラのまま上がってきて大変だと思う。

 

(事務局)これ以上会議を増やすことは難しいので、会議数を増やさずに集約が行えるようにしていきたい。

 

(委員)そもそも個別ケア会議で地域課題を見つけられているのか。課題が分かれば、対応策も見つけやすいのではないか。

 

(事務局)地域で行われている会議の中で、他にも地域課題が抽出されるような会議があるのか、そしてそれはどのような会議か、また明確な抽出条件に値するもの、つまり何を目的としてどのようにはめ込めば地域課題検討会議にうまく課題が上がってくるのかの二点を聞きたい。

 

(委員)民間で地域課題について話合いをしている会議を拾い上げていけば整理ができるのではないか。

 

(事務局)あらゆる活動を市内で無駄にしてはいけないと思っている。

 

(委員)ケアマネ連絡会や他にも何か加えられるのではないか。

 

(委員)皆で考えていけば新たな発見があるかもしれない。バラバラだった3つの取組みを一つにすることで、力が3倍になり強化できるのではないか。効率化も図れる可能性がある。

 

(事務局)内容が抽象的で難しいかもしれない。平成26年度のものになるが、包括の業務報告書と協議会で出た意見をもとに地域課題をまとめた資料がある。それを突合すると分かりやすいのではないか。実例が見えると、図の中の落としどころが分かるのではないか。次回具体的な課題として提示したい。

 

(委員)個別ケア会議から地域課題検討会議に上がっている内容はあるのか。

 

(事務局)明確にこの次はこれを上げる等の段階性はとっていない。

 

(委員)個別ケア会議はケアマネジャーにはなじみがない。やっているらしいと聞いているが、ほとんどが知らない。自分が呼ばれたのが地域ケア会議だと分かっていない人もいる。どういう目的、どのような内容で、どこに持っていくのかも理解していない。

 

(委員)担当者会議でないものは、個別ケア会議としているが、あまり開催できていない実態がある。事前には個別ケア会議といわず、後から個別ケア会議として扱うという場合もある。

 

(委員)個別ケア会議を何のためにやるのか分かっていない人もいる。ケアマネジャーが付いているケースも多いので、支援困難事例を担当する際にケース会議に参加していても、それがイコール個別ケア会議とは思っていない。個別ケア会議から地域課題検討会議にどのような内容を上げていったらよいかが見えなければ、ただケース検討をやって終わりになってしまう。

 

(委員)今後は、地域課題検討会議幹事会においてその機能を果たしていけるのではないか。ケアマネ連絡会や通所サービス事業者の連絡会でも地域課題について話が出ている。専門職団体の課題は直接サービスにつながりやすいので、幹事会の方に上がっていくようになるとよい。

 

(委員)青い領域の現場の意見、実情等を考えると、令和2年度からこの体制でいくのは難しいと感じる。平成26年度に挙げられた具体例を示して引き続き議論し、他の会議体との関わりをどうしていくべきか整理しながら検討していってはどうか。

 

(事務局)今すぐこの体制で行えるわけではないと思っている。ただし長期的にどこを目指すのかをはっきりさせないと、今の体制を変えようということにはならないと思う。

 

(委員)狛江市の場合には、市民福祉推進委員会がある。高齢者部門では介護保険事業計画の見直しは何年か毎に行うので、そこに反映させていければよい。

 

(事務局)計画に図として示さなくても、実質的に流れるようになっていればよい。

 

(委員)次回は、事例を挙げ、具体的なイメージで議論を深めてはどうか。

 

(事務局)実際の事例を通して検討しないと、現時点で皆さんが同じようにイメージができているわけではないと思う。

 

(委員)全容が見えている人が誰もいないと思うので、それをできるだけ把握し、共通認識を持つことが大切だと思う。

 

 

                                以上(文責:狛江市社会福祉協議会 丸田 園子)