1 日時

令和元年7月25日(木)午後2時30分から4時15分まで

2 場所 狛江市防災センター302・303会議室
3 出席者

櫻井 信吾 (狛江市青少年問題協議会会長)
大塚 直美 (狛江市青少年第一育成委員会委員)
前田 正人 (狛江市青少年第二育成委員会委員)
梅本 ろり絵(狛江市青少年第四育成委員会委員)
園田 和子 (狛江分区保護司会)
恵山 礼子 (狛江市民生委員児童委員協議会)
服部 英広 (狛江市ボーイスカウト連絡協議会)
秋元 惠司 (NPO法人狛江市体育協会)
進藤 實  (狛江市地域センター運営協議会)
松崎 陵  (狛江市立学校PTA連合会)
工藤 浩幸 (調布警察署 生活安全課)
千代 眞理子(狛江市青少年委員)
住友 和子 (狛江市社会教育委員)
鶴 壽子  (学識経験者)
稲葉 聡  (学識経験者)
 
【事務局】矢野裕之、中川昇永、五十嶺由佳、勝又大栄(児童青少年部児童青少年課)
 

4 欠席者

小林 はるみ(狛江市青少年第三育成委員会委員)

5 議題

議題1
「こまえ子育て応援プラン(若者編)について」
○「困難を抱える子ども・若者を支える地域づくり」
ミニレクチャー及びディスカッション

議題2
「平成31年度狛江市青少年問題協議会等の取組みについて」
(1)青少協だよりについて
(2)視察研修会について
(3)第28回狛江すくすくコンサートについて
(4)不健全図書等追放ポストの回収について
 

6 配布資料 ○ 平成31年度第1回狛江市青少年問題協議会小委員会 会議録
○ 困難を抱える子ども・若者を支える地域づくり(ミニレクチャー)
○ 青少協だより84号
○ 不健全図書等追放ポストの回収について
 
7 会議の結果

 

(副委員長による進行)
○ 開会

 

○ 委員長あいさつ

議事1「こまえ子育て応援プラン(若者編)について」
 「困難を抱える子ども・若者を支える地域づくり」のテーマのもと、認定NPO法人育て上げネット執行役員の“蟇田 薫(ひきた かおる)様”を講師に招き、ミニレクチャーが開かれた。
 講義内容は別紙の「ミニレクチャー要旨(困難を抱える子ども・若者を支える地域づくり)」にて表記。
 講義終了後、委員によるディスカッションを実施した。
 ディスカッションの内容は以下の通りである。
 【ディスカッションで出た意見】

(委員)
今お話いただいた講師の支援している若者の定義が44歳までと知り、私が今ギリギリ若者を卒業した歳なのだと実感。ここ20年で凄く仕事の環境は変化した。私は今事務職をやっているが、昔は殆ど手作業だったものも、今は全部コンピューターで行っているため、昔と比べると事務職の求人が少なくなったと感じる。特に事務職に就くための入口が狭くなったとしみじみと感じる。
今、お話いただいた支援の一つのように、体を動かすのは良いと思った。私は普段デスクワークだが、たまに立ち仕事や汗をかく仕事すると、今日一日仕事したなと実感が湧く。事務職だけでなく、このような仕事の楽しさや魅力をアピールしていけたら良いのではと感じた。

(委員長)
私は以前建設関係の仕事をしていた。当時大学を卒業して現場で働くということは非常に辛かった。設計管理等の事務職や専門の知識が必要な職以外は、徒弟制度のような親方に仕込まれた職人が多かった。
その時の話だが、有名大学を卒業した人がたまに、作業員として勤務したことがあった。その人は日頃から、自分はここにいるべき人間じゃないと不満ばかりもらしていた。ただ不満が先行して、自分より若い学歴もない人より仕事ができない、物を運ぶよう頼んでも体力がない。本来、自分が飛び込んだ社会のルールに合わせて頑張るべきだが、結果的に周りからつまはじきにされ、仕事に来なくなってしまった。当時ニートやひきこもりという言葉をあまり耳にしないような時代だったため、周りもその人への非難が先行していた。そういう人がいた場合、周りが上手く理解しつつ接していれば、実力を引き出せたのではないかと思った。

(副委員長)
高度経済成長期からいわゆるホワイトカラーと言われる事務職が安泰と言われ、良い大学に入って、大きな会社に入れば一生安泰という風潮だった。今は変わりつつあるが、まだまだ大きな会社の事務職に就きたい、3Kの仕事はプライドが許さない、と言う人も中にはいる状況である。そのプライドが邪魔をしてなかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないかと思う。

 (委員)
第一育成の会議で意見を伺ってきた。育成委員の活動を通じて、子ども達の様子を見て感じることは、習い事等が多くて先の予定をあまり入れたがらない傾向にあること。以前にイベントに参加する子の固定化が指摘されていたが、空白のフリーの時間を確保したい子が多い。
子どもの遊びに関しては、ボール遊びをしたいとよく耳にするが、制限のある学校ではやりたくないと言う。ボール遊びだけでなく、ゲームもしたいしおやつも食べたいと、自由に何でもできる場所を好む傾向にあるようだ。
育成委員のイベントで、町田ゼルビアのコーチを招いてサッカー教室を開いた。コーチいわく、普段サッカー教室を開いているが、運動が得意じゃないとしても興味がある子が参加しているにも関わらず、運動神経が今一つという印象を受けたと言っていた。坂がないからと笑いながら言っていたが、狛江市においても、地域によって運動神経のバラつきがあると感じる。
また、小物を切ったり食べ物を作る手作り教室も年に一度やっているが、苦手じゃない子が申し込んでいるにも関わらず不器用な子が多い。力加減をして、こねる作業や、細いものを結ぶ作業ができない。力が弱かったり、不器用なのか、このような子が多くなっていると実感する。
こういったイベントの時に、親御さんがついて来る方がここ数年、非常に多くなった。あいさつを返さない子どもの代わりに親御さんがあいさつをする等、親御さんが子どもに手を貸すというケースが非常に多くなっている。
子どもの支援に関わっている方からの意見を聞いたところ、切れ目のない支援が重要と上がった。小中学校であれば、気軽にスクールカウンセラーや支援員に相談することができたが、高校になると地元に相談窓口が無く、市役所を案内されたという。市役所は高校生にとって非常に敷居が高いため、例えば、教育相談所等相談しやすい窓口を地元に作ってほしいという意見が出た。以前、こまっこ児童館に相談窓口があると聞いたが、周知が足りないと感じた。窓口もこまっこ児童館だけではないため、利用状況を鑑みて増えてほしいと思う。
各市区町村で傾向が異なるため、傾向を把握していて、どこが重点課題かわかっている、若者支援について関わりの強い人に、意見を頂くのも良いのではないかと思う。

(副委員長)
育成委員会から日頃の活動に参加する子ども達や、子育てしている保護者の方達の様子等が出た。他、意見等あればお願いします。
(委員)
私の個人的意見だが、今の中高生ではなくて、もっと上の世代の子ども達は、もっと若い頃に一番冷え込んでいる時期を経験しているため、自信がつかない、傷つきたくないという思いを持ってしまっているのではないかと思う。今、ハローワークも、30歳前後の人達はプライドが高く、お願いするということができなくて、またハローワークの職員等を横柄な態度と思い込み、気に入らないと言ってそこから離れてしまう人を聞いたことがある。そのため、なかなか相談も出来ずに就職も決まらない。私の娘は就職しているが、何かあった時にハローワークに行かないだろうなと感じる。今の子ども達は、プライドはあるが自信が無い。保護司として10年前に関わった子は少し夢を持っていたが、今はとりあえず働いてお金を貰えば良いみたいな感覚があり、目標が無い子が多いと感じる。

(副委員長)
将来的な目標やなりたい自分があると強くもなれ、多少横柄に言われたと思ってもくいさがっていけるのではないかと思う。目指すもの、なりたい自分がないとなかなか難しいかもしれない。

(委員)
私の息子は、ちょうど就職が大変な時期で実際に就職浪人した。自分がやりたい職種だけにエントリーをして20社位しかなかった。全てことごとく落ちてしまい、精神的に参って、もう自分の明日はないというところまで落ち込み、病院等様々なところへ相談した。親としては、少し休みなさいと伝えた。無理をして自分が行きたかったところにこだわって就職活動しても次が無いし、本人が就きたい職種以外に自分が何をしたいかが一切ない状態だったため、他に自分が何をしたいか、何ができるのかということを考えさせる為に、家には半年ほど居させて、それから就労支援関係機関やハローワークに行った。一度一緒に連れて行ったが、ハローワークに関しては、自分が何をしたいのかがはっきりしていないため、相談できない状態だった。受付票だけ書いてそのまま帰ってくるような日もあった。今は会社の総務課に事務職として勤めており、本人の気持ちは楽になったと思う。ただ自分がやりたかった職種ではないため、休みの日に、自分が一番興味のあるイベントに毎週通っており、給料はほぼそこにつぎ込んでいる。今の段階ではまだ30歳になっていないため、親として黙認しているが、30歳を過ぎたら将来的なことも本人に考えさせなければいけない。これから先、親が死んだ後、ちゃんと生活できるようにしていく為に、親が伝えなければいけないと思っている。
就職の時に躓いたお子さんは私の息子以外に何人かいたため、本人達は非常に辛くて、毎日就職活動していると言っている親御さんもいた。本人がどのような仕事に就きたいのか、何をやって良いのか分からない状態で毎日就職活動をしているのは酷だなと私自身ものすごく感じた。親では色々解決できないことは色々な機関に相談した方が本人の為に良いのかなとつくづく感じた。

 また、市内の小学校の卒業式では、将来何になりたいか言う場面がある。その際に最近よく聞くのが、将来の職業としてユーチューバーになりたいということ。ユーチューバーは外に仕事に行くのではなく、家でできることで、そこで生計を立てられれば良いが、生計を立てられない場合は、イコールひきこもりになるのか。それとも家にいて生計が立てられるのであれば、ひきこもりではないのか、非常に判断が難しく感じる。親に暴力を振るうのはとんでもないが、ひきこもり自体が悪いとは思っていない。家を基盤にして、自分で生計を立てて生活できるようであれば、家にいても良いのではないかと感じている。

(副委員長)
今は家にいながら、世界中の人とネットで繋がることができる時代のため、外に出なくても、自立して生活できるようであれば、ひきこもりとは言わないということでしょうか。

(蟇田さん)
実は、今の親世代と子ども達の世代はコミュニケーションの方法が全く異なっていて、家にいても世界に繋がることができる。ひきこもって部屋にいる子でも、実はゲームの中では44人とネットでつながっていて、リーダー的存在で、現実での親や他人との会話はできないが、ゲームの中では礼儀正しく素晴らしい子も中にはいる。世の中が変わってきているため、既存のものではないことが生まれてきていることを真摯に受け止めていかなければならないと思っている。先程もあったように、ひきこもっていて実は家で稼いでいる子もいる。ネットでメルカリ等の様々な方法を利用したり、データ入力等の仕事を家でできたりと、色々な方法があるため、必ずしも私達支援側は外に出ましょうとは言っていない。しかし、家の中にずっといると本人が辛くなってくるため、推奨しすぎも良くない。たまに身体を動かすのと、脳を使うのは何か密接な関係性があると思う。ネットの社会となると、私達より若者の方が時代の急速な変化に対応する力があるため、私達が知らないところで小学校6年でも様々なネット授業があるため、想像がつかない世界である。

(副委員長)
物凄い勢いでIT技術が進んでいるわけで、親世代には想像がつかないような子ども達のネットワーク、世界が広がっているのが今の現実だと思う。必ずしも外に出たからと言って健全に人と交わっているかというわけでもなく、また一方で、ずっと座ってパソコンに向かっていることで果たして健康な生活と言えるのだろうか。本人が満足しているかが見えてこない。これが現代の子ども達の置かれている状況なのかなと思う。そこで私達が何をできるかということだと思う。
 (委員)
ミニレクチャーを聞いてレジュメの中の“自立のための土台作り”と“こうなってほしいという目”という二つの部分が、小学校4年生と高校2年生の親として、一番身につまされたところだと感じた。人って良いなという体験で人との関わりを始めたはずなのに、なぜ今コミュニケーション不足が課題となっているのかと、話を聞きながら考えていた。
私達親からすると、危険を予知して、先回りしているところがある。学校や地域の場等、様々な体験をさせるところはたくさんあると思うが、先に安全面を最優先して危険を排除して経験させてしまう傾向がある。これは一例だが、私の息子は音楽をやっており、友達だけでビジネスホテルをとり、2泊3日のフェスに行きたいという話があり、親として反対だったが、結局、ホテルの場所だけは聞いておいて行かせた。一人は熱中症で倒れた、道に迷った等のトラブルはあったが、様々なチャレンジをして、無事に帰ってきた時に、非常に目を輝かせていた。友達と色々な体験をしていく中で、思いやりやうれしい気持ちを感じてもらっているのかなと思う。安全であってほしいし、危険が無い方が良いが、そのあたりの匙加減が親としては難しいと感じた。でも、なるべくそういう体験はどんどんチャレンジさせていきたいなと感じた。
親としてこうなってほしいという点で、例えば、給食で人参が食べられない子が、学校の先生から今ここで人参が食べられないと来年の修学旅行で食べるものがなくなってしまうと話されたそうだ。親からするともっと大学とか将来のことを考えている分、先生が逆に近い未来の一年後の話で5年生6年生になったら、これぐらい泳げないと5年生の時苦労するよ等と言われてしまうと、もうこの時点で、「できない」という言葉が子どもの口から発せられなくなってしまう状況になってしまう。ここを、~したいでなく、~できないと言えなくさせてしまう、また追い込んでしまう状況もあると身につまされることもあった。その辺りは、今後子どもを見ていくときに気をつけていかないといけない点だと思った。

(副委員長)
今の日本は成熟した社会と言われるものだと思うが、だからこそすべてお膳立てしてしまって子ども達の自立心や成長する折角のチャンスをあまりにもきれいにお膳立てし過ぎることで奪ってしまう側面があるのかなと思う。

(委員)
私の中で考えていたのは、保護者の方が非常に守り過ぎていると感じていること。私が子どもの頃は、もちろん心配もしてくれたが、遊ぶところも非常にたくさんあり怪我もして当たり前だった。学校での怪我や友達同士でけんかをしても自分の責任だった。色々そういうところから学ぶ点が多くあった。落ちたお菓子を食べても自分は平気だったが、最近では、落ちた瞬間に食べてはいけないと捨ててしまう。何かイベントをやるというと、食中毒の対応や怪我があった場合はどうするのか、保護者の方達にどう説明するのか、と色々話を聞くが、子を守り過ぎていると感じる。大人になった時に子どもが自分で実際何をして良いのか分からないというのは、このようなことも原因の一つになっているのではないかと思う。私が子どもの頃は不思議と親に勉強しろとは言われなかった。就職の際は言われたが、正直将来こうなって、ここに行きたいという考えはなく就職した。今この歳になって地元に目覚めて色々な活動をやってきた。私も親になってから子どもに対して非常に不安を感じ、将来何かあったら大変だと言ってしまう。しかし実際私の子どもの頃は言われていなかったが、正直、今立派に大人をしていると実感している。そのため、保護者の方が心配し過ぎて自分も含め、道を決めすぎて決まった道から外れた瞬間からどのようにすれば良いのか、というのが先程のお話しにあった会社で何かあった時に躓いた時に、どのようにしたらよいのかわからなくなる。私の頃は親に何も言われなかった経験から、失敗したら次このようにやってみようというように元気よくここまで育ってきた。そのため、何も言われなくても父と母に感謝している。これから私は子どもに対してあいさつをメインに教えたいと思っているし、保護者に対してももう少し柔軟に対応するべきだとどのように伝えるべきか、本会議に出席し、子どもだけではなく、保護者に対してもどのように訴えかけるべきかという話も聞けたらと思う。

(委員)
私の思うことだが、レジュメの挿絵にもあるとおり、学校と社会との谷間が凄く大きく見えることで、そこで失敗してほしくないという思いがあるから、親も守りに入ってしまうのではないかと感じる。様々なことを言っているが、伝えたいことは凄く単純で、そこでつつがなく谷を越えてほしいというのがほぼ全てではないかと思う。残念ながらそこで落ちたら下の方にも村があるからそっちにも仕事あるというわけではない。現状は働く環境が硬直していて、社会とミスマッチしていることをどうにかしなくてはいけない。新卒一括採用で、正社員と非正規社員が分かれている状況をなんとかしなければいけない。労働者を守ることはどういうことなのか、入口を広げるためには、逆に首を切りやすくした方が採用しやすいはずだが、こういった話は国会で議論できないというのがあって何も決められないまま30年経った。先ほどの学校と社会の谷間をどう解決していくかが課題と感じる。

(副委員長)
自分は学校と社会の谷間に別の村があるからというのは、とても良い意見だと思うが、越えなければいけないと勝手に親も子どもも思い込んでしまっていることがあるのではないかという気がする。

(委員長)
色々と伺っていて、まず大きく2つのことを考えた。まだ子どもが学校にいる時に、なんらかの原因で躓いてしまったことと、実際社会に出てから変わり際も含めて躓いてしまったという2点で、それぞれ共通点はあるかと思う。学生の時のことを考えると、人と違う身体的な理由や、転校により地元に馴染めていない等の理由から周りとのコミュニケーションが取れず、友達付き合いが上手くいかなかったり、先生とコミュニケーションが取れずに悩んでしまって結果的に学校へ行けなくなってしまったりというケースがある。その際に、昔は、学校に行かないというのはその家にとって非常に大きなことで、学校に行くのが当たり前の時代だった。最近は無理に行かなくても良いという考えがでてきており、甘やかしもあるのではないかと感じている。はっきりした理由があって行かなくて良いよと自分の子どもに対して言っているか、面倒なら行かなくて良いよという過保護で言っているのかに分かれると思う。学校へ行かなくても、子どもが何らかの形で立ち直らせる方法はいくつもある。高校の資格をとって大学へ行くような場合は、子どもがこのまま埋もれたくないという意欲を持っているのではないかと思う。そういう子ども達ではなく、埋もれてしまいそうな子を何とか外との繋がりが保てるように支援するべきではないかと思う。
また、ポスト青年期と言われる39歳は青年期・若者だと知った。そのような若者が仕事に就こうと思った時に様々な問題があり、いざ世に出ようという時に厳しい時代だった。これまでは長いレールの上に上手く乗ればよっぽどのことをしない限り生涯、終身雇用だったが、いつレールがなくなってしまうか分からない。その時々で切り替えが早い人は次のレールに乗ってどんどん行く人もいるかもしれない。切り替え損なって、同時に本来であれば、自分はこのようなことをやっていたはずだという方が、良い意味で夢追い型だと思う。夢を追いかけている自分も、その親も高齢になってしまうと、何らかの支援が必要なのかなと思う。昔に比べて時代の流れも早くなってきているため、乗り遅れてしまうと、余計に波に乗れない人達が出てくるのではないかと思う。どこまで就労支援や支援体制を作る必要があると思うが、何らかの結論を出そうと思っても、答えが一つでもないように思う。様々な窓口を多く設け、出口を作ることにとって、一人でも多くそういう方達が良い方向へ進めるような機会が得られればなと思う。

(委員)
不登校の子を学校へ行かせないことは、親の甘やかしもあるのではないかという意見があったが、その状態の親はとても悩んでいると思う。それで良いやという気持ちで過ごしているのではないと思う。実際私も経験があり、子どもが小学生3年生から5年生まで3年間不登校だった。非常に悩んで、最初は先生に来てもらって、引きずるように連れて行ってもらう等、色々と社会との繋がりを復活させようと動いたが、結局、家で過ごすようになって本人も自分から変わってきて、6年生になってから急に登校すると言い出した。それからは、殆ど風邪をひいたときしか休まずに専門学校まで行ったため、親は一概に甘やかせで行かせないわけではないのではと思う。

(副委員長)
これだけ多様性の時代にいながら、子どもの将来を心配する親としては、より安全なレールを敷いてあげたくなるという状況なのかなと思う。当たり前でないことをお互い認め合おうと思っていながら、親心が働いて安全策をとりたくなってしまうところもあると思う。

(委員)
私が小学生の頃は戦後の初めだった。その時には小学校の先生は軍隊上がりが多くて、今で言う体罰が当たり前だった。勉強をしなくても親から何も言われない、学校に行かずに家にいると、用事を言いつけられるため、だから学校に行っていた。そのうちに学校でも一番レベルの低い子どもだったが、中学に入ったら少し勉強すれば周りに追いついた。
そのうちに仲間ができて麻雀や花札等を覚えて、遊んでいた。親には全く言わなかったが、親も知っていたかもしれない。子どもが多いため、親の干渉は殆どなく、自由に遊んでいた。山にも興味を持ち、お金が無いため、日中貨物の積み下ろし等のアルバイトをして稼いだお金で山へ行った。そのうち大学に入ってからも就活を全然行わず、ゼミの先生に言われたところへそのまま就職した。特に事務系の仕事じゃなかったが、現場へいつもかり出されて職人の追いまわしだった。あまり大きな会社じゃなかったが、現場隊員として資格をとって、住宅公団の山の中で10年間位仕事をした。
小学高学年辺りから自立心が非常に強くなり、不登校等は一切関係なく過ごしたため、私の時代からは不登校等一切考えられない。親のしつけもほったらかしだった。

(副委員長)
よく子育ては少し雑にした方が良いと言うが、今は丁寧すぎるため、少し雑にするとたくましく育つのではないかという印象を抱いた。

(委員)
先日保育園の見学に行ったが、そこは2歳児から5歳児までをワンフロアーで全員一度に見ていた。何時になったら何をするか等の計画を子ども達に立たせることで、後々壁を乗り越えていける子に育てたいと保育園側は言っていた。先程の話を聞いて、段々保育園も今の時代に勝つような子を育てていくようになっていると実感した。
先日、今年4月に就職した息子のお母さんに会った。そのお母さんが、私の子は望んで入った大学で何年も留年していて、腹が立ってしょうがないと話していた。何か一言声を掛けてあげたかったが、カウンセラーでもないため言うことができなかった。そういう子が社会的行方不明者になってしまう場合と、大学に行ってない時間でも有意義に使って、自分の興味のあることを見つけていける場合と、2つに分かれていくと思った。

(副委員長)
それではディスカッションはこれで閉じさせていただきます。ありがとうございました。

議事2「平成31年度狛江市青少年問題協議会等の取組みについて」
(1)青少協だよりについて
 青少協だよりについて、編集委員の千代委員より報告をいただく。
 記事内容の主な変更点としては、裏面の輪番で回している団体の寄稿記事で、今回は狛江分区保護司会と、狛江市青少年第一育成委員会の記事を掲載。
 新聞の折り込み日に関して、土曜日だと他のチラシに埋もれてしまうとの懸念があったが、7月15日の社会を明るくする運動の推進大会とコンサートの宣伝のため、その前の7月13日の土曜日に発行することとなった。
 新聞購読者の委員に、新聞の折り込みに入っていた青少協だよりに気付いたかどうか伺ったところ、ほとんど全員の方が気付いたとのこと。
 委員より、文字が小さく、現状の記事でカラーにしても読みづらいのではと意見があった。ガクチキのようにポップな見た目にし、記事内容も刷新していくべきではないかとのこと。
 今後検討する点としては、記事内容の刷新をした上でカラー印刷をすることと、ごみ半減新聞等のように各戸にポスティングできるようにすることの2点。

(2)視察研修会について
 視察研修会について事務局より説明を行う。
 事務局の提案した令和元年8月28日(水)午後1時30分より、愛光女子学園を視察する旨を伝えた。
 詳細や出欠の確認については、事務局と施設側とで調整のうえ、委員へ後日通知する。

(3)第28回狛江すくすくコンサートについて
 第28回狛江すくすくコンサートについて事務局より説明を行う。

(4)不健全図書等追放ポスト(白ポスト)の回収について
 不健全図書等追放ポスト(白ポスト)の回収について事務局より説明を行う。
 第2回の回収は、9月18日(水)に行う旨、決定する。
 回収  稲葉委員
 仕分け 千代委員、鶴委員、櫻井委員、服部委員、恵山委員、
      大塚委員

9 その他
 稲葉委員より、茂木健一郎の「生きる」という著書の紹介があった。今回のミニレクチャーの内容と論点が被るものが多いとのこと。

10 閉会