狛江市自転車等駐車対策協議会会議録(平成21年6月5日開催)

1 日時 |
平成21年6月5日(金) 午後2時から |
2 場所 |
市役所5階 502・503会議室 |
3 出席者 |
委員 宮村委員・廿樂委員・杉森委員・田代委員・笹岡委員・齋藤委員・絹山委員・杉本委員・相馬委員・中村委員・水野委員・渡辺委員 事務局(書記) 斎藤課長・井上主幹・中井主査・佐藤主事 |
4 欠席者 |
なし |
5 議題 |
(1)委嘱状伝達 (2)市長挨拶 (3)委員自己紹介 (4)会長、副会長の選出 (5)駅周辺の現地視察 (6)情報提供 (7)質疑応答 (8)その他 |
6 提出資料 |
(1)運営計画 (2)資料1 放置自転車の推移 (3)資料2 駐輪場施設図 (4)資料3 駐輪場の現況 (5)資料4 放置禁止区域図 (6)資料5 撤去台数 (7)資料6 返還状況 |
7 会議の結果 |
○ 委嘱状伝達
○ 市長挨拶 この度、皆様方には狛江市自転車等駐車対策協議会の委員をお引き受 け頂きまして、大変にありがとうございます。 近年、駅前の放置自転車対策は、都市部の共通した、かつ、対応が困難な課題の一つであります。放置自転車がもたらす弊害として、日常におきましては歩行者、特に子ども、高齢者や身体の不自由な方、ベビーカー、車椅子の通行の邪魔になり、また、災害時等の緊急車両の活動にも大きな妨げになっております。 駅前広場の機能低下や景観上の問題を指摘する声も大きくなってきております。 市といたしましても、平成9年に「狛江市自転車等の放置防止等に関する条例」を制定して以来、啓発活動や駅周辺での監視指導の強化・撤去回数を増やすなど放置自転車対策に精力的に取り組んでいるところです。 しかし、かなり時間をかけて行ってまいりましたが、実際に撤去のない日、あるいは撤去の終わった後に駐輪がされていくなど、事実上イタチごっこという形で現在にいたっております。 私自身こうした状態を、どうしても変えていきたいと考え、昨年の市長選挙におきまして放置自転車ゼロに挑戦していく、このことを市民の皆様に約束しました、そのためには自転車利用者のマナーアップ、そして新たな駐輪施設の確保、粘り強く徹底した放置自転車の撤去等に取り組んでいかなければならなくなってきていると考えております。 しかし放置自転車の撤去を、ただ強権力をもって無くしていけばよいと言うだけですますわけにはいかないと考えております。 おおかたの市民の皆様のご理解を最大限に頂かなければなりませんし、現在の厳しい財政状況も念頭においていかなければなりません、何よりも市民と行政との協働の取組みで、防犯とかゴミの減量、文化振興等での大きな成果を作り出して頂きましたけれども、この分野においても協働の取り決めで対応し、狛江の街づくりに対する市民力の向上を図りながら、この問題を解決できたらと願っております。 そういう点では専門家の方々の知識や経験、市民の皆様の熱意をお借りしなければならないと考え、休止状態にありました協議会について再開を図ったのも、そういう思いがあっての事です、放置自転車ゼロというのは困難な課題ですけれども、住みよい街づくりのためには欠かせない課題であると思っております。 是非、皆様方の力添えを頂きまして、熱意の議論、そして報告を頂き、市政に反映させていきたい。 このように考えておりますので、是非これからも皆様の活発な論議をよろしくお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。
○ 委員紹介 事務局において委員名を紹介し、それぞれ自己紹介。 事務局職員も合わせて紹介。
○ 会長・副会長選出 狛江市自転車等の放置防止等に関する条例施行規則第6条に基づき、会長及び副会長を委員の互選により、会長に宮村委員、副会長に齋藤委員が決定。
○ 会長・副会長挨拶
○ 事務局より以下、三項目について諮る。 (1)狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例第10条の会議の公開に基づき、傍聴者の取扱いについて ・原則公開。 ・協議会の本題に入る前に全委員にお諮りして、傍聴者の入室許可。 (2)会議録について ・会議録の公表は4週間以内(全文筆記、もしくは要約筆記)。 ・第1回の公表時には諮問事項と各委員は実名で公表。 (3)会議録記載時の委員名の取扱いについて ・会長、副会長、委員、事務局とする。
全委員、承認。
○ 市長より会長に、諮問事項の伝達
・諮問事項コピーを全委員に配布。
○ 市長退席
○ 配布資料の確認・スケジュールの確認 配布資料(1)協議会次第 (2)狛江市自転車等駐車対策協議会運営計画 (3)委員名簿 (4)第2回協議会会場案内図(高架下103・104会議室)
○ 狛江駅周辺の視察
○ 会長 事務局の方で予定しているパワーポイントでの説明があるそうなので、聞かせて頂きましょう。
○ 事務局 資料説明(狛江市自転車等駐車対策協議会運営計画)をパワーポイントにて進めさせていただきます。 ・はじめに 近年自転車は無公害で地球環境に優しく、健康的な最も身近な交通手段として通勤、通学や買い物、スポーツなど幅広く利用されていますが、一部自転車利用者のルール無視やマナーの悪さから様々な問題が発生して、特に駅前を中心とした大量の放置自転車は、歩行者の通行障害を引き起こすだけでなく、消防車等の緊急車両の通行までも阻害しています。 狛江市では、今までも放置自転車対策を実施してきましたが、いまだに駅周辺の放置自転車が絶えない状況であるので、「安全で便利な環境づくり」の一環として、自転車等駐車対策協議会として「誰もが安心して歩ける街づくり」を目指し、駅前放置自転車問題の積極的な取り組みについて調査・審議をお願いいたします。 ・自転車等駐車対策協議会設置の根拠 自転車等駐車対策協議会設置の根拠としまして、法律においては自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第8条にて、市町村は自転車等の駐車対策に関する重要事項を調査審議させるため、条例を定めるところにより自転車等駐車対策協議会を置くことができるとあります。 それに基づき、狛江市自転車等の放置防止等に関する条例第9条で制定しております。 ・委員の委嘱期間 委員の任期としまして、狛江自転車等の放置防止等に関する条例施行規則第5条に基づきまして、任期は2年と謳われております。 ・委員数・構成 当協議会の委員数・構成につきましては、狛江自転車等の放置防止等に関する条例施行規則第3条に基づき、学識経験者1人、行政機関1人、事業者等4人以内、市民代表4人以内、市職員2人以内の計12人の組織構成であります。 ・諮問事項 狛江市自転車等の放置防止等に関する条例施行第4条の規定に基づき、先ほども市長から会長に諮問いたしました。 1点目としまして、駅周辺の放置自転車ゼロを目指し、誰もが安心して歩ける駅前にするため、自転車等駐車場の整備に関する事業について。 2点目としまして、放置自転車整理・撤去の実施方針について。 ・狛江市の概要 狛江市は新宿まで、わずか14kmで、小田急線で約20分の距離に位置し、自然に恵まれた快適な住環境と都心近接という利便性から、ベットタウンとして発展してきました。 地形は平坦で南北の高低差約13mで、面積6.39平方km、東西2.9km、南北3.7kmであります。 人口は平成21年4月1日現在、約77,000人であり、世帯数として約38,000世帯で、人口密度の高い市であります。 平成20年の1日平均乗降客数は、狛江駅43,594人、和泉多摩川駅15,339人、喜多見駅32,415人であります。 ・放置自転車の現状 小田急線各駅の放置自転車の現状につきましては、平成20年度の調査結果では、狛江駅周辺で約600台~940台、和泉多摩川・喜多見駅周辺で約60台~100台であります。 ・啓発活動について 年末年始を除き、狛江駅前の放置自転車対策としまして、監視指導員1人を朝8:30から夕方4:00まで、交代制で実施しております。 毎年秋に、駅前放置自転車クリーンキャンペーンを、東京都の区市町村が同時に実施しております。 また市広報等による啓発を実施しております。 ・放置自転車撤去 放置自転車の撤去につきましては、平成21年度は狛江駅120回、和泉多摩川駅24回、喜多見駅24回実施する。 朝7:30より自転車整理員による駅周辺の自転車等放置禁止区域内で警告札を貼り、30分後に放置自転車の撤去を実施しております。 ・撤去した自転車等の返還・処分(リサイクル・廃棄) 撤去した自転車等の返還・処分につきましては、返還手数料としましては自転車3,000円、バイク5,000円で平成20年度の歳入額12,621千円であります。 また2ヶ月間保管した後に、引取りのない自転車のうち、再利用可能なものはリサイクルとして、狛江自転車商業会に平成20年度で85台85,000円の歳入であります。 ・駐輪場整備の必要性 狛江駅周辺の放置自転車数は約600から940台でありますが、小田急第2駐車場には定期利用枠としても、約400台が不足しているため、恒久的に利用できる駐輪場を確保しなければならない。 ・自転車等駐車対策協議会の経緯 自転車等駐車対策協議会の経緯としまして、平成10年1月26日に第1期自転車等駐車対策協議会を設立され、今回で5期目となります。 ・今後の協議会開催予定 今後の協議会開催予定としましては、本日の協議会の次に第2回としまして7月3日の金曜日に駐車場整備について、第3回としまして10月14日の水曜日に放置自転車整理・撤去について、第4回としまして12月16日の水曜日に答申書のまとめという予定でありますので、よろしくお願いいたします。
○ 会長 ありがとうございました、説明がありました全般について、どういう分野でも結構ですので、ご質問等、挙手していただければお受けいたします。
○ 委員 放置自転車の1日何回か見に行って調べたとき、新たに加わっているものとかもあると思うのですが、どういう形で調査しているのか教えて頂きたいのと、もう一つは返還率がどのくらいなのか、撤去した自転車の返還をするときに防犯登録の番号でお知らせを出すんですけれども、それを出した人の住所別の統計資料はあるのか、どの辺の人間が一番放置しているのか、というのは不便さとかもからむと思うのですが、それを町丁別に教えてください。
○ 事務局 1点目の放置自転車の数の把握ですが、毎月月始の平日午後1:00~3:00に調査しております。
○ 委員 12回調査した結果、一番少なかったのが600台で、一番多かったのが940台ということですね、わかりました。
○ 事務局 2番目の放置の返還率については、運営計画の13ページ資料6にあります。
○ 委員 免除って何ですか?
○ 事務局 免除というのは、盗難届が出ている物について警察に照会した結果、盗難届が提出されている事が判明した分について手数料を免除しております、免除の基準は、盗難の被害届が撤去日前日までに出されている事です。 町丁別については調べておりません。
○ 委員 調べる事はできますか?
○ 事務局 時間を頂くようになりますが…
○ 委員 10年くらい前に市の方から町別の資料を頂いて、地図におとした事がありますよ。 今は無いという事ですね、わかりました。
○ 委員 原付の返還率はすごいですね。
○ 事務局 自転車の返還率80%、原付につきましては、ほぼ100%とお考え下さい。
○ 委員 免除が、これだけあるという事は、盗んだ自転車を乗り回して駅に放置しているという事ですね。
○ 委員 駅前の放置だけでなく、禁止区域全体の数字ですか?
○ 事務局 喜多見も狛江も和泉多摩川を含めた、市内全域です。
○ 委員 一人の方が何度もというのは結構ありますか?
○ 事務局 あります、3回4回という方もいます。
○ 委員 何度もという方からペナルティを取るとか、手数料を倍額くらいにしたら良いのではないか。
○ 会長 これから、いろいろ議論していく上で他の自治体の情報も提供して頂けると参考になりますし、手数料5,000円という自治体もあります、その金額は結構、大変だと思いますが、例えば返還率が下がちゃうんですよね、高い金払うんだったら取りに行かないとか、その辺のバランスがどこら辺が良いのか…
○ 事務局 狛江市の返還率が良いのは、返還所の地の利が良いというのがあります。 世田谷とかバスで返還所に行かなくてはならいないと聞いています。
○ 委員 返還率の他市比較した資料は?
○ 事務局 手元にはありません。
○ 委員 それはあるのですか?
○ 事務局 はい。
○ 委員 リサイクル台数が、大体100台くらいありますが、リサイクル自転車とは?
○ 事務局 撤去されて60日を経過し返還されないで廃棄処分する自転車を再生利用車として1台当たり1,000円で自転車商業会協力店が買い取り、協力店がそれぞれ希望者に、税込みで1万円を上限として販売しています。
○ 委員 20年もかかって放置自転車が減ってないという事は、今後も減らないのでは?
○ 事務局 交番の裏側に一時利用というかたちで、今年度180台くらいだと思いますが、設置しようと思ってますし、来年度も、新たな土地を購入するなり考え、あるいは地下駐輪場等を考えて、キャパを増やして、設置できるところが決まった上で、どのように放置自転車を減らしていけるかが諮問事項になるわけであります。
○ 委員 罰則とか撤去とか、そういう方法ではなくて十分に駐輪できる場所を用意してからの話ではないのですか? 撤去・撤去・撤去でお金を使って進んでないですよね?
○ 委員 市長も放置をゼロにしたいと言ってますし、その意気込みを感じるためには過去の協議会で何をやってきたのか、自転車対策の予算が毎年あって、どういう施策をやってきたのかを明らかにし、今年度はゼロにしようというために、どういう予算を組んでいくらの予算を取ったのかを明らかにしてもらいたい、それによってはじめて市の意欲がわかる。
○ 副会長 市の駐輪場が駅のそばにないというのは致命的ですね、小田急は立派な駐輪場をお持ちですが、よく協議し安く貸し出して利用率をアップさせる、または駐輪場の設置計画を詳しく聞かせてください。
○ 会長 話せない範囲もあるかと思いますが…
○ 委員 市の政策でもある放置自転車ゼロを目指す上で、候補地が協議会で適地であるとの結論が出れば第2回協議会では諮問を受けた中間答申でも出来れば、進めてまいりたい。
○ 会長 市としては前向きに考えているという事ですね。 規制の話、撤去の話だとかありました、また一方で狛江駅では受け皿が不足しているとの状況で、今回の話を受ければ、まず受け皿を作り、規制の強化をしていくという形が、手順として良いかと思います。 賛同して頂ければ、受け皿の議論を次回進めてまいりたい。 そのために必要な資料の準備と、先ほどからの資料要求の対応をお願いしたい、特に予算のことは市民も関心があることですし、お金がついてこないと動きがとれない、したがって今までの実績とかの資料もお願いします。
○ 委員 月一回の放置自転車の調査ですが、時間を分けて調査したことがありますか? 朝から夕方まで置いてあれば、鉄道利用者だと思います、短時間であれば店舗利用者との判断がつくと思います、そういう資料はありますか?
○ 事務局 現在は、ありません。
○ 委員 朝、夕方の調査資料をお願いします。
○ 事務局 わかりました。 また、先ほどの予算の対比、手法を変えた調査も含めまして、後日お手元に届くようにしてまいります。
○ 委員 狛江駅だけでなく、他の駅のこと、毎月開催したらどうかということも、次回検討してください。
○ 会長 さらに追加で検討しなければいけないということであれば、考えていくということで、動かないと見えてこない部分もありますので、次回の終わる段階で皆さん意見を聞くということで、いかがでしょうか?
○ 委員 結構です。
○ 会長 では何もなければ、本日は閉会をいたします。 長時間にわたり皆様どうも有難うございました。
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登録日: 2009年7月9日 /
更新日: 2009年7月10日