第2回男女共同参画推進計画改訂委員会会議録(平成26年8月27日開催)
1 日時 | 平成26年8月27日(水曜日)午後7時~9時 |
2 場所 | 防災センター303会議室 |
3 出席者 |
委員 奥村隆一 菊池正明 小池喜代子 西山偕子 野本留美子 平野竜智 小川啓二(政策室長) 小川みゆき(子育て支援課長) 細谷俊太郎(指導室統括指導主事) 事務局 政策室協働調整担当 矢野裕之 鈴木知子 傍聴者 なし |
4 欠席者 | 委員 松坂雄一 |
5 議題 |
1.開会 ・前回会議録の確認 2.市民意識調査の結果について 3.計画改訂骨子案について 4.男女共同参画推進フォーラムについて 5.その他 |
6 提出資料 |
第1回狛江市男女共同参画推進計画改訂委員会会議録 狛江市男女共同参画に関する市民意識調査報告書(案) 狛江市男女共同参画推進計画(骨子案) 男女共同参画推進フォーラム企画(案) |
7 会議の結果 | |
1.開会 -配布資料の説明-
・前回会議録の確認 -了承-
2.市民意識調査の結果について -市民意識調査報告書(案)に基づき、事務局から説明- ・男女平等に関わる施策について、「関心がある」「ある程度関心がある」を合わせて60.9%(P.13) ・様々な分野における男女の地位について、「平等になっている」が、「職場の中」は17.8%、「政治の場」は10.0%、「社会全体」は13.6%(P.14) ・狛江市男女共同参画推進計画の認知度が19.3%(P.18) ・自分が就労している所で「男性と女性で仕事の内容や待遇面は平等である」が14.1%(P.22) ・ワーク・ライフ・バランスの状態で、男性は「仕事を優先」が43.1%、女性は「家庭生活を優先」が28.2%(P.25) ・DVを受けたことがある方のうち「相談しなかった」が60.0%(P.45) ・男女共同参画社会づくりのために重要な施策として、「介護サービスの充実」が最も多く、次いで「子育て支援サービスの充実」となっている。(P.54)
(奥村委員長)女性と男性の回答を比較してみると違う視点から見ることができる。男女の地位について、「家庭の中」や「社会活動」、「法律や制度の上」の項目で男女の感じ方に差がある。 男女平等教育について必要なことのうち、校長などの男女比の偏りを改善するというのは、ポジティブアクションの一つである。ポジティブアクションという言葉は、1997年の男女雇用機会均等法改正時にできたものだが、認知度が低く、あまり知られていないことがわかる。 また国の方向性として、仕事を辞めずに子育てを続けられる社会を目指しているが、調査の結果から子育てで一時離職をする方がよいと回答している女性が35%いるという状況がある。また女性が仕事を持ち続けるうえでの障害として「病人・高齢者の看護・介護」を選択している人が男性24.4%に対し女性40.7%という結果も出ている。 ワーク・ライフ・バランスのために必要なことについては、女性が「保育・介護サービスの充実」、「家族の理解・協力」の割合が高いのに対し、男性は「長時間労働の削減」の割合が高い。 (小川啓二委員)5年前の調査と比較する資料があるとよい。 (奥村委員長)男性でDVの経験があると回答している方がいる。 (鈴木主任)子育て支援課で行っているDV相談でもここ数年少数ではあるが男性からの相談もあるようだ。 (奥村委員長)男性に対する施策も検討する必要がある。地域参加という部分を見ると女性の1.5倍以上の男性が、活動したことがないと回答している。 (西山副委員長)DV被害者のうち相談したという割合は5年前の調査の際は27.6%であったが、今回33.8%と増えている。一概には言えないが、相談しやすい状況に変わってきているのかもしれない。 国際ソロプチミスト東京-狛江では、相談先の周知活動、デートDV防止啓発カードの配布等を行っている。 (平野委員)ワーク・ライフ・バランスのために必要なことで、保育・介護サービスの充実が高い割合となっている。核家族化による影響もあると思うので、狛江の家族構成の特徴もつかみながら考えていく必要がある。 (奥村委員長)親と同居しない場合に、親が地方に居住しているケースが多いのか、比較的近くに居住しているケースが多いのか。 (野本委員)最近は近くても同居よりは別居するという考え方が多いと思う。 (平野委員)近所に空家が増えてきたように感じる。 (小池委員)親と別居していても介護が必要になって同居するケースもあり、仕事との両立という問題が生じてくる。介護施設が充実しているとよい。 (西山副委員長)介護による不安事項として、5年前の調査では「経済的な負担」の割合が最も高かったが、今回の調査では「入所施設の不足」の割合が最も高かった。 (奥村委員長)回答されている方の年代で65歳以上の方が多いことも見て、老老介護という問題もある。 (西山副委員長)現在狛江の人口約78,000人中9,000人ぐらいが75歳以上。
3.計画改訂骨子案について -推進計画骨子案に基づき、事務局から説明- ・目次の章立てをわかりやすくした。 ・「計画の推進」へ他の自治体との連携を盛り込んだ。(P.2) ・「狛江市における男女共同参画の現状と課題」について、グラフを多くし簡潔にわかりやすくした。(P.4) ・5年前の調査との比較を掲載することも検討する。 ・「計画の基本理念」をコンパクトにする。今後会議を進めるうえで決めていく。(P.9) ・現計画の「施策の大綱」を「基本目標」とし表現等を整理した。(P.9) ・「DV防止と被害者支援」を「2 人権が尊重される社会の形成」の中に入れ込んだ。(P.9) ・重点テーマに前回会議で意見のあった「介護」についても含めた。(P.10) ・施策についてはもっとまとめて数を減らしていく。(P.11) ・「改訂のポイント」という項目を追加した。(P.12) ・新たに数値目標を設定した。(P.13)
(奥村委員長)まず基本目標について、現計画の施策の大綱を踏襲しながら表現を少し変えている。ご意見・質問あるか。 (平野委員)基本目標2について、現計画での女性の人権を、女性に限定しない表現に変えたのはよいと思う。「DVの防止と被害者支援」については重要な事項なので特記したのだと思うが、表示の仕方に不自然さを感じる。 (奥村委員長)DV防止対策基本計画が本計画の中に入っているため表現の難しいところ。 (菊池委員)基本目標4の就労環境の整備で、「整備」より「促進」という言葉の方がよいのではないか。 (奥村委員長)実際に就労環境の整備をするのは企業なので、働きかけという意味で促進という言葉を使うのはよいと思う。 狛江市民が市外で働いている場合が多いと思うが、計画の対象としては市内の企業ということになるのか。 (平野委員)狛江市民が市外の企業で働いても長時間労働とならないような「狛江市はワーク・ライフ・バランスが進んでいる」という特徴を出してアピールできたらよいと思う。 (菊池委員)東京都では研究もされていて進んだ取組みをしているので、都と尺度を合わせて狛江も進んでいけば、市内の企業や事業所も取り組みやすくなる。 (奥村委員長)都や他自治体との連携も合わせて市外への啓発にもつながっていければよい。 (平野委員)次回計画の見直しの初年度は東京オリンピックの年で、オリンピックに関連した取組みというのもおもしろいと思う。 (菊池委員)世の中の流れやトレンドに乗るというのも大切。 (奥村委員長)重点テーマについて、基本目標2・4・5と似ているがリンクするのか。 (鈴木主任)直接つながるのではなく、基本目標に基づく事業のうち重点テーマに結びつくものが重点を置いて取組む事業ということ。 (菊池委員)重点テーマに該当する事業に印をつける等しなければ、わかりにくく重点テーマの意味をなさない。 (小川啓二委員)重点テーマはたくさんある課題の中で特に力点を置いて取り組むということで、複雑なことではない。ただ市民の方にわかりやすくすることが大事なので、見せ方の工夫ではないかと思う。 (奥村委員長)重点テーマに該当する事業には印をつけるようにした方がわかりやすいかもしれない。 (菊池委員)重点テーマの一つ目は、「配偶者等からの」を除いて「暴力の根絶に向けた取組み」とした方がよいのではないか。 (平野委員)基本目標の中の重点テーマを含む項目のところは強調して表示してはどうか。ただ、強調しない他の基本目標を必要ないものとしているような印象を与える可能性もある。 (菊池委員)重点テーマで強調する分、あえて基本目標は強弱つけなくてもよいのではないか。 (奥村委員長)重要なのは見てわかりやすいこと。 (小川啓二委員)数値目標について、今回すべての項目に設定することは難しいが、まず重点テーマについてのみ数値目標を設定することは、一歩前進でよいこと。数値設定については類似団体を参考に設定することで数値の根拠となる。 (菊池委員)無理な目標をたてる必要はないので、情報収集して適切な目標設定が大事。 (小川啓二委員)類似団体と意見交換して情報収集できたらよい。 (奥村委員長)数値設定の根拠として、一つは過去からの推移、もう一つは同規模の他自治体の設定がある。 (菊池委員)各事業担当の部署への説明としても根拠が大事。 (平野委員)この数値目標の平成21年度の数値資料があるとよい。 (奥村委員長)年齢層別の比較もできるとよい。
4.男女共同参画推進フォーラムについて -フォーラム企画(案)に基づき、事務局から説明- ・委員の皆さんも参加していただきたい。
(奥村委員長)最初に事務局から説明をして、その後私から委員会で出た意見等の話をする。 (菊池委員)参加者で会場をいっぱいにしたいので、申込み状況が途中でわかるとよい。 (野本委員)目標は何人か。 (鈴木主任)イスだけ並べる形にすれば100人入る。チラシができたら早めにお知らせする。 (西山副委員長)講演者の方は知名度はあまり高くないと思われるので、周知広報をがんばっていかなければならない。
5.その他 (事務局から説明) ・次回は10月29日(水曜日)午後7時から。場所等は後日連絡する。 |