1 日時

令和8年6月23日(火曜日)午後6時30分から午後9時00分まで

2 場所

防災センター 303 会議室

3 出席者

卯月委員長、井上副委員長、浅野副委員長、寺内委員、加藤委員、小森委員、梶原委員、高坂委員、恒屋委員

事務局:萩原まちづくり推進課長、齊藤係長、吉岡主事、石本主事

報告者:岩渕まちづくり事業課長、坂部主幹、九鬼主査、松野道路交通課長、平山課長補佐、雪城主任、坂本主事

4   欠席者

なし

5 諮問事項

1 大規模土地取引行為の届け出に関わる助言について報告事項

5 報告事項

1 狛江駅周辺まちづくり方針(案)について
2 狛江市の公共交通における取り組みについて

 

事務局:定刻になりましたので、第 96 回狛江市まちづくり委員会を始めます。
本日の議題は、諮問事項「大規模土地取引行為の届け出に関わる助言について」、報告事項「狛江駅周辺まちづくり方針(案)について」及び「狛江市の公共交通における取り組みについて」となります。それでは、以降の進行は委員長にお願いいたします。

委員長:それでは、第 96 回狛江市まちづくり委員会を始めます。
狛江市まちづくり委員会運営規則第4条第2項の規定に基づき、定足数の確認を行います。本日は委員9名全員が出席しており、開催要件を満たしております。まず、諮問事項「大規模土地取引行為の届け出に関わる助言について」を審議します。本件はまちづくり条例施行規則第 32 条第2項に基づき、助言を行うまでは非公開となりますので、非公開として進めさせていただきます。事務局より説明をお願いします。

 

事務局 :岩戸北1丁目における大規模土地取引行為の届け出に関してご説明いたします。本制度は、開発計画が具体化する前の土地取引の段階で、土地所有者に市の施策を示し、それらを踏まえた検討を促すことを目的として、平成 30 年に導入されたものです。
今回の届け出地は岩戸北1丁目で、主な利用目的は戸建て分譲です。敷地東側には幅員約5.5 メートルの市道(岩戸北通り)が、南側には幅員約 4.0 メートルの私道が接しております。用途地域は主に第一種低層住居専用地域、一部が準工業地域となっております。
市としては、条例の目的を踏まえ、本件について助言を行いたいと考えています。助言案は、まちづくり条例第 53 条に基づき、条例第6条に規定する「都市計画マスタープラン・立地適正化計画」や「狛江市まちづくり指導基準」に照らして作成しており、「1都市計画
マスタープランに関する事項」と「2指導基準に関する事項」の2項目で構成しています。今回は、助言案と併せて作成した参考図を示しながら、届出者へ助言内容をご説明いたします。

委員長:ありがとうございます。委員からご意見等ありますか。

委員:通り抜け道路の定義を教えてください。

事務局:通り抜け道路とは、原則として起点及び終点が公道に接続している道路を示しています。

委員:通り抜け道路は必ず造らないとならないのですか。

事務局:まちづくり条例では通り抜け道路は「原則」とされておりますが、敷地形状によっては整備が困難な場合もあるため、その際は個別に協議をしています。

委員:届出地の用途地域は第一種低層住居専用地域であるにも関わらず、都市マスでは「中高層住宅地区」とされており、誤解や混乱を招くのではないですか。

事務局:都市マスにおける「中高層住宅地区」とは、将来のまちづくりビジョンを示しており現行の用途地域とは乖離はあります。もちろん現在は現行の都市計画を守って計画して頂くのですが、将来的な市のビジョンは伝えていくという意味となっております。

委員: 中高層住宅が建てられると誤解されないよう、現行の第一種低層住居専用地域を前提としたことが分かる表現に修正したらどうですか。

委員: 都市マスには「中高層住宅地区」と記載はありますが、都市マスは長期的な視点を見据えた方針で、その内容は超長期的に目指すことを記載しています。都市基盤が整い、地区の合意形成が進むなど様々な条件が整わなければ中高層住宅とはならない。都市マスの記載はこうだが、当面の間は、現行の都市計画が指導の方向となると思います。

委員:都市マスは将来の話であり、周辺の住環境を踏まえると中高層住宅に関する記載は不要だと思います。一方、通り抜け道路の整備や緑地の確保など、防災や住環境に配慮した計画とすることは重要だと感じました。

委員:届出地に接する道路は通学路に指定されている現状を踏まえ、道路整備に当たっては、安全対策や抜け道化防止への配慮が必要だと思いました。

委員:敷地東側に公開空地や緑地の配置、通り抜け道路の整備を盛り込んでおり、協議の段階では良い案だと思います。

委員長:ご意見を踏まえると、用途地域は第一種低層住居専用地域であるにも関わらず、都市マスでは「中高層住宅地区」とされており、届出者からの誤解を生まないよう文書や適切な指導が必要であると思います。
それでは、出されたご意見を踏まえ、答申をまとめることといたします。答申については委員長に一任することでよろしいですか。

(一同了承)

委員長:続いて報告事項1「狛江駅周辺まちづくり方針(案)について」、まちづくり事業課より説明をお願いします。

まちづくり事業課:狛江駅周辺まちづくり方針(案)についてご説明いたします。
本方針案は、狛江駅南口地区まちづくり協議会からの提案を踏まえ、駅を中心とした半径400 メートルを対象範囲として作成いたしました。目標年次は都市計画マスタープラン・立地適正化計画と同じ 2040 年代です。駅勢圏の調査において、狛江駅は人口密度が高いものの乗降客数が最下位から2番目と少ないため、広域的な連携を図る「狛江30分生活圏」を設定いたしました。将来像を自宅のもう一つの居間として使える「セカンドリビングのある街」と定義し、3つの方向性(体で感じる街、遊びがある街、つながる街)と、9つの分野別方針を整理しています。資料には、吹き出しを用いたイメージパースを掲載し、実現するための具体的な施策は青いハッチ部分にハッシュタグを用いて記載しております。今後は令和8年度、9年度の2年間をかけ、広く市民意見を聴取しながら方針策定に向けて検討を進めてまいります。

委員長:ありがとうございます。委員からご意見等ありますか。

委員:「セカンドリビング」というコンセプトは高齢者向けのまちづくりという印象を受けるなど、やや分かりにくいと感じます。名称を変更する予定はありますか。
また、本方針(案)は地区まちづくり協議会の地区まちづくり構想を基に作成したようにも見受けられます。協議会の構想との関係性や今後の進め方について伺いたいです。

まちづくり事業課:「セカンドリビング」というコンセプトについては、極力踏襲していきたいと思っています。また、本方針(案)について、市としては、市の各計画や近隣拠点との比較や広域的な視点、社会情勢の分析などを踏まえ、市が独自に検討・作成したものであると考えております。今後は、市民の皆様との対話を重ねながら、両者の考え方をどのように整理していくかを検討してまいります。

委員:長野市では、スナックを心地よい居場所として捉え、「セカンドリビング」と表現している事例がありました。本方針(案)における「セカンドリビング」についても、同様のイメージで理解しています。

委員:この方針(案)は、まちのイメージが沸いて良いのですが、今後、協議会が提案する地区まちづくり構想との関係やまちの現状との違いをどういう形で収束・実行していくのか、考え方を分かりやすく示し、市民に誤解を与えないよう周知してほしいと思います。

 

委員長:決定していない部分もあると思いますが、令和8年度、令和9年度のスケジュールをご教示下さい。

まちづくり事業課:令和8年度、9年度の2カ年かけて、市民の方々の意見を聴取し、方針を策定する予定となっています。

委員:税収増加を見据えたまちづくりについても方針に盛り込まれますか。 

まちづくり事業課:税収に関する資料は含めておりますが、これは住宅都市であるということを示すものです。現時点では税収増加を見据えたまちづくりの方向性は盛り込んでおりませんが、今後の市民意見聴取を踏まえて検討してまいります。

委員長:市民意見聴取の状況や協議会との協議状況について、適宜報告していただけたらと思います。

委員長:それでは、報告事項2「狛江市の公共交通における取り組みについて」、道路交通課より説明をお願いします。

道路交通課:公共交通の取り組みについてご説明いたします。
現在、深刻な運転手不足(こまバスの減便や京王バスの一部廃線)や高齢化、多摩川住宅の建て替え等による人口動態の変化など、公共交通は大きな転換期を迎えています。市では持続可能な交通体系の構築を掲げ、令和9年度から5年間を対象とする「地域公共交通計画」の策定を進めています。計画では、既存交通や新規交通を幅広く検討し、役割を「幹・枝・葉」に階層化して最適化を図る考え方を取り入れています。
また、今年度中には交通空白地域へのアプローチとして、予約制の小型車両(通常乗用車等)を用いた「デマンド交通(乗合タクシー)」の実証運行の開始を予定しております。

委員長:ありがとうございます。委員からご意見等ありますか。

委員:デマンド交通について、先行事例における費用や課題をリサーチしていますか。また、デマンド交通も運転手不足に対しては解決できないと思いますが、自動運転や無人タクシーの運転を検討しないのでしょうか。

道路交通課:先行事例は調査しており、狭隘道路の多い本市に合わせた実証を行いたいと考えております。自動運転については、バスでの活用を現在も視野には入っているところです。

委員:地域交通の運行には都市計画道路の整備も含めて、道路のネットワークと幅員の整備が不可欠であり、将来の道路整備を併せて考えるべきだと思います。また、狛江市の特徴である蜘蛛の巣状の交通網を加味した効果的なデータ分析ができるようにしていただきたい。
デマンド交通は、後発の実験となり、例えば、最もコストのかかる電話予約を排除しアプリ予約に限定することや、地域を巻き込み住民に登録・初乗車を促す草の根の機運醸成をしなければ、多くの失敗自治体と同様に利用されない実験に終わってしまうと思います。

委員:本当に困っている人のニーズがどこにあるのかを把握すべきだと思います。移動ニーズを詳細に分析し、限りある財政の中で効率的に計画してほしいと思います。

委員:バスの減便が問題となる中、足腰が弱り、バスを頼る高齢者にとって、通院や買い出しに行けなくなることは生活や生命に直結します。デマンド交通などの導入にあたっては、こうした医療やスーパーといった生活拠点を結ぶ観点から検討をしてほしいです。

委員:対象が高齢者である以上、コストのかかる電話予約に頼らざるを得ないと思います。アプリや QR コードなどのデジタルツールを有効活用するためには、地域コミュニティにおいて操作方法をサポートするレクチャー体制をどう整えるかが、利用者を増やす最大のポイントになると思いました。

委員:公共交通は利用しないと採算的に厳しい。シルバーパスの方だけではなく、色々な人に乗っていただけるような乗り物にしていくことが大事であると思います。また、課題を解決するための目標ではなく、まちとして何を目指していくのか、バス事業者をどう支援するか、無駄な支出は抑えることを両立しながら、計画を作って欲しいと思います。

委員:野川地域の買い物困難者に関する課題がこれまで議論されてきたので、連携する形で実証実験を実施できませんか。

道路交通課:デマンド交通の実証地域は未定ですので現時点で実施地域を特定できませんが、地域公共交通の維持には、市民、行政、交通事業者の連携が不可欠ですので、機会を見てご報告させていただきたいと思います。

委員長:はい、ありがとうございました。本件についても、適宜進行状況を本委員会に報告してほしいと思います。その他事務局から何かありますか。

事務局:特にございません。

委員長:それでは、本日のまちづくり委員会を終了いたします。