令和7年6月15日号8面(1416号)
川ガキたちの歓声 狛江水辺の楽校
カブトムシ クワガタムシ 産卵床ですくすく
俺はカブトムシの雄。土の中から這い出してきた。去年の秋に腐葉土の下で卵から幼虫になって越冬し、蛹の衣を脱いで成虫になったわけさ。
ここは狛江水辺の楽校の雑木林。季節は緑に包まれた6月だ。俺は柳の木にのぼり、にじみ出たおいしい樹液を吸っているところさ。樹液は昆虫たちの元気の源。蝶やカミキリムシの仲間も集まってくるから、「樹液のレストラン」だね。
ライバルのクワガタムシも来ている。俺たちカブトムシの雄は、頭にある立派な角が武器なんだ。一方、クワガタムシの雄の武器は、左右に動く大あごだね。ともに「黒褐色の鎧」に身を包み、古武士みたいだろう。だから「昆虫の二大スター」と呼ばれている。
楽校の森が夜の闇に覆われると、俺たちは活発に動き出す。
<兜虫漆黒の夜を率てきたる>木下夕爾
どうだい。夜を引き連れてきたような存在感のある句だろう。
樹液をめぐって、雄同士の縄張り争いが起きることも。俺たちの必殺技は頭の角を使った「すくい投げ」。クワガタムシは大あごで押さえ込む「はさみ投げ」さ。
樹液のレストランは雌と出会う場所でもある。結婚して子孫を残すことが大事だからね。
俺たちには強い味方がいる。楽校で毎週日曜日に清掃活動をしている市民ボランティアだ。毎年秋の台風シーズン後を中心に、河原に流れついた木や倒木で産卵床を作ってくれる。ありがたいね。俺は1年で大人になるけど、クワガタムシは2~4年地中で暮らす。
今年3月にも作業があった。柳の流木や枯れ木などで幅4~5㍍の産卵床ができた。これでもう5カ所目なんだぜ。
産卵床作りには、小川貴弘さん(45)が市民事務局長の竹本久志さん(73)と指導にあたる。大学時代から参加している古参メンバーで、現在は東京農工大学の研究員。「水害で産卵床が何度も流されたけど、成虫を見つけるとうれしい」
カブトムシとクワガタムシのどっちが強いかって? とにかく、楽校の森に会いに来てくれよ。待ってるからさ。
佐藤清孝(元新聞記者)
えだまめ祭り
狛江市都市農政推進協議会が、狛江の特産品である枝豆を直売します。
日程
6月30日(月曜日)、7月2日(水曜日)
時間
午前9時から(無くなり次第終了)
会場
狛江市役所市民ひろば
内容
枝豆、ジャガイモ、タマネギの販売
問い合わせ
JAマインズ狛江支店 電話(3488)3435
「狛江水辺の楽校」アレチウリ駆除活動キックオフイベント
~アレチウリの駆除とガサガサ体験~
日程
7月5日(土曜日)午前9時30分~11時15分
※雨天時は12日(土曜日)に延期
受付
午前9時15分から
集合
狛江水辺の楽校入口
対象
市内在住の小学生以上の方(低学年は保護者同伴)
定員
30人
内容
外来植物であるアレチウリ・オオカワヂシャ等を駆除した後、ガサガサ体験を行います。
※河川の状況により、内容を変更する場合があります。
講師
竹本久志さん
持ち物
川に入れる服装・靴(長袖・長ズボン・滑りにくい靴等。サンダル・長靴は不可)、帽子、タオル、飲み物、軍手、必要な方は着替えや履き替え靴、魚取り網など
申し込み・問い合わせ
6月16日(月曜日)から、専用フォームで環境政策課水と緑の係へ。
6月22日(日曜日)は東京都議会議員選挙の投票日です
投票時間
午前7時~午後8時
期日前投票
6月21日(土曜日)まで
時間
午前8時30分~午後8時
会場
市役所3階市議会第一委員会室
問い合わせ
選挙管理委員会事務局