令和7年12月15日号6面(1428号)
こまえロケ日和~撮影を支える人々~
自室を開放する副市長
「市民とワクワク感共有したい」
狛江市役所4階にある副市長室と周辺の廊下は、テレビカメラや照明、音声、美術などの制作スタッフでごった返していた。
2020年6月14日の日曜日。TBS系列の人気ドラマ「半沢直樹」のシーズン2の第3話と第4話の撮影が進んでいた。副市長室を、主人公が出向した銀行の子会社「東京セントラル証券」の社長室に見立てたロケで、第1話と第2話のパートも、ここで収録済みだった。
副市長の平林浩一さん(66)は、廊下のモニターで収録をチェックする監督の横から画面をワクワクしながらのぞいていた。俳優の堺雅人さんや片岡愛之助さんらが、監督の指導で同じ場面の演技を何度も繰り返す。レールを敷いた移動撮影もあり興味津々だった。
「ドラマってこうやって作られるのか、と面白かった」
市役所でのロケは、15年の「狛江ロケーションサービス」の発足以来、一部の執務室を除き「開放」されてきた。が、「副市長室は対象外」の不文律があった。
「貸せばいいじゃない」。市職員を経て19年、副市長に就任した平林さんは、ロケ支援に弾みをつけるため担当課に指示。その皮切りが、翌年の「半沢直樹」だった。
公共施設でのロケ実績を上げようと、22年ごろには許可を出すまでの期間短縮も打ち出した。当時は「1週間前まで」の申請が原則だったが、今では市役所や公園などは「5日前」で運用。制作会社が月曜日に申請すれば金曜日にはOKが出て、土・日曜日にはロケができる段取りに。急ぎのロケは3日前でもOKになることも。
この結果、公共施設でのロケは22年の91件から23年に110件、24年には133件と順調に伸びる一方、市の財政にも貢献している。制作会社から入る24年度の行政財産・施設使用料は約165万円。観光協会には、委託先の「デイ・ナイト株式会社」から約146万円の分配金があった。
副市長室には、「東京セントラル証券」のセットの文字が飾られている。平林さんが制作会社に頼み込んで残してもらい、隠れたロケの〝名所〟になっている。
副市長室でのロケは10月、ドラマで使われたNHKを含めて「全局制覇」に。「自分の仕事場が全国に流れてうれしい。『ロケの街』づくりをテコに、映像を通して狛江を知ってもらい、市民とワクワク感を共有していきたい」
佐藤清孝(元新聞記者)
私のロケ地 ベスト1
平林 浩一さん
副市長室
ここは撮影にすごく便利なんですよ。僕の机の左右に出入り口があり、廊下側からは機材を一方通行で出せるし、隣の応接室に待機する役者もすぐ演技に入れる。ロケハンに来るディレクターにいつも自慢しています。
年末年始の業務案内

市ホームページにも同様の内容を掲載しています。
年末年始のごみ収集
年末年始のごみ収集は、狛江市ごみ・リサイクルカレンダーの通りです。
植木剪定枝の申し込み
12月25日(木曜日)午後4時までに受け付けた分は26日(金曜日)に収集します。
※12月25日(木曜日)午後4時以降に受け付けた分は、令和8年1月6日(火曜日)の収集となります。
申し込み・問い合わせ
清掃課(ビン・缶リサイクルセンター)へ。

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