多摩川慕情 狛江の四季

若鮎 身を躍らせ たくましく上流目指す

 五月晴れ。薫風が多摩川をわたる。東京湾で育った若鮎たちが、たくましく川を遡上している。
 狛江市の二ケ領宿河原堰。体長7~8cmの上り鮎が身を躍らせながら「魚道」を遡る。堰の付近では時折、水面をジャンプする優美な姿も。
 現在の堰は1999年の完成。魚道は鮎などの魚類が遡上しやすいように設けられ、狛江市側に1カ所、対岸の川崎市側に2カ所。狛江市側の魚道は堰の脇にあり、緩やかな階段のスロープ状だ。長さ約83m、幅5m。
 とはいえ、水の流れは急だ。「若鮎も途中で休みながら上っていますよ」。多摩川漁協理事で狛江支部長の本橋文武さん(72)が話す。
 狛江総鎮守・伊豆美神社宮司の母、小町茂子さん(91)には、鮎をめぐる美しい思い出がある。
 隣の調布市に住んでいいた戦前、小学生の友達と近くの多摩川によく遊びに行った。たくさんの若鮎が水面を跳ねる光景に出合った。「夕陽に鮎の鱗が輝いてね。とてもきれいだったわ」
 池波正太郎は、小説に食べ物のことを書くことで、季節感を鮮やかに表現した。代表作「鬼平犯科帳」の「さむらい松五郎」では、「鮎飯」を登場させている。
 「醤油の淡味をつけた飯がふきあがったところへ、頭をとった新鮮な鮎を突き込み、尾先から引き出して骨をぬき、飯の中へ残った魚肉をかきまぜ、飯茶わんへ盛って出す……」。思わず食欲をそそられる情景だ。
 鮎は香魚といわれ、スイカのような香気を放つ。本橋さんは体長10cmほどの若鮎を、醤油や味醂などで甘辛く煮て骨まで食べるのが楽しみだ。「あれほど独特のにおいの魚はない。大好きだね」
 小田急線鉄橋の近くに、狛江で最後まで営業を続けた貸しボート店「たまりや」があった。店を営んでいた谷田部靖彦さんは、舟から投網で鮎を捕る川漁師でもあった。船頭役として長年ペアを組んだのが、二つ違いの弟和夫さん(77)。「かじこ(竿差し)と網打ちの息が合わないとだめなんだよ」と、兄に寄り添った日々を振り返る。
 靖彦さんは2019年に76歳で急死し、店も廃業。その年の台風で河川敷には砂利が堆積して地形も大きく変わった。「もう昔のようなにぎわいは戻らない」。和夫さんは寂しそうにつぶやく。
 それでも、多摩川下流部の推定遡上数の平均値は195万尾(1983~2020年、東京都島しょ農林水産総合センター調査)。産卵場所の一つが、狛江の五本松付近だ。
 鮎漁解禁は6月1日。
 鮎に魅せられた太公望たちが、糸を垂らすその日を待ちかねている。

 佐藤清孝(元新聞記者)

 

狛江古代カップ多摩川いかだレース第30回記念大会 参加者募集

日程

7月17日(日曜日)午前10時スタート(雨天等延期の場合は24日(日曜日))

会場

多摩川五本松~宿河原堰手前(約1.3Km)

対象

健康で泳ぐことができる小学校4年生以上の方3~5人でチームを編成
※小学生の参加は、成人2人以上を含むチーム構成の場合のみ可

定員

先着100チーム

費用

1チーム1万円(保険料含む)

表彰

タイムレース(一般、レディース・ジュニア、学生)部門および企画(アイデア)部門の上位チームに賞状と賞品を贈呈。
※その他、多数の特別賞あり。

申し込み・問い合わせ

5月31日(火曜日)(定員に達し次第受付終了)までに、所定の申込書を記入の上、地域活性課地域振興係へ。

 

「音楽の街-狛江」イベントコーナー

駅前ライブ

日程

5月8日(日曜日)正午~午後0時45分(予定)
※雨天の場合は、中止または時間帯を変更する場合があります。

会場

えきまえ広場

出演

Percussion Duoアルボル

問い合わせ

音楽の街-狛江 エコルマ企画委員会事務局(一般財団法人狛江市文化振興事業団) 電話(3430)4106

第257回かわせみコンサート

日程

5月15日(日曜日)午後2時~3時30分(1時30分開場)

会場

谷戸橋地区センター

定員

先着50人

出演

池田みさ子とロス・アミーゴス

問い合わせ

地域活性課コミュニティ文化係

 

5月の市民相談

相談名 開催日・時間 相談員 申し込み等
法律相談 毎週月・木曜日
午前9時~午後0時10分
弁護士 事前予約制
(相談日の1週間前から秘書広報室で受け付け)
人権身の上相談 19日(木曜日)
午後1時~4時
人権擁護委員 事前予約制
(2日(月曜日)から秘書広報室で受け付け。
空きがあれば当日も受け付けます)

※夜間相談は相談当日の午後4時まで受け付け。
※行政相談は18日(水曜日)午後4時まで受け付け。
※通訳を希望する方はご相談ください。
行政相談 20日(金曜日)
午後1時~4時10分
行政相談委員
交通事故相談 17日(火曜日)
午前9時30分~正午
弁護士 
土地家屋調査測量表示登記相談 26日(木曜日)
午後1時~4時10分
土地家屋調査士会
不動産取引相談 10日(火曜日)
午後1時~4時10分
宅地建物取引業協会
相続相談 17日(火曜日)
午後1時~4時10分
行政書士会調布支部 
夜間相談 10日(火曜日)
午後6時~7時50分
カウンセリング・心の相談 18日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
女性のためのカウンセリング 11日(水曜日)・25日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー 
登記相談 9日(月曜日)
午後1時~4時10分
司法書士会調布支部
夜間相談 23日(月曜日)
午後6時~7時50分
労働相談 20日(金曜日)
午前9時~午後0時10分
社会保険労務士会武蔵野支部
税務相談 12日(木曜日)
午後1時~4時10分
東京税理士会武蔵府中支部
※会場は東京税理士会武蔵府中支部
毎週木曜日
午前10時~正午
午後1時~4時
事前予約制
会場は同支部
電話042(488)5550
消費生活相談 月~金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
消費生活相談員 地域活性課へ(午後3時まで受け付け)
更生保護相談 24日(火曜日)
午前10時~正午
午後1時~3時
保護司 第1市民相談室へ
難病者相談 20日(金曜日)
午後1時~4時
難病相談員 福祉総合相談窓口へ
介護保険苦情相談 19日(木曜日)
午後1時~4時
介護保険苦情相談員
生活困窮の相談 月~金曜日
午前8時30分~午後5時
生活困窮者自立支援相談員 福祉総合相談窓口
こまYELLへ
こころの健康相談室  26日(木曜日)
午後1時30分~4時30分
精神科医師 事前予約制(福祉相談課で受け付け)
ひとり親相談 月~金曜日
午前8時30分~正午
午後1時~5時
ひとり親家庭等専門相談員、
母子・父子自立支援員
事前予約制(子ども政策課で受け付け)
婦人相談 婦人相談員
若者相談 12日(木曜日)
午後5時~8時
公認心理士等
25日(水曜日)
午後2時~5時
教育相談(電話相談) 月~金曜日
午前9時30分~午後5時15分
教育相談員 教育支援センター
電話(3430)1411へ
健康相談 12日(木曜日)・26日(木曜日)
午前10時~正午
保健師、栄養士 直接2階フロアーへ
年金相談 毎週月・水・金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
社会保険労務士 保険年金課へ
(午後3時30分まで受け付け)
シルバー人材センター入会相談 9日(月曜日)
午後1時~4時30分
狛江市シルバー人材センター
電話(3488)6735※電話予約制