令和2年12月1日号3面(1307号)
令和2年度上半期の財政状況
市の財政の実態を広く正しく理解していただくため、年2回(6月・12月)財政状況を公表しています。
今回は、令和2年度上半期(9月30日現在)の執行状況についてお知らせします。
令和2年度一般会計予算の当初予算額は299億2,900万円でした。その後、5回の補正により103億3,063万2千円を増額して、繰越事業分の5億9,192万1千円を含めた予算現額は408億5,155万3千円となっています。
収入済額は229億6,325万1千円で、予算現額に対し56.2%の収入率となっています。
支出済額は213億7,746万8千円で、予算現額に対し52.3%の執行率になっています。
なお、一般会計予算、各特別会計予算および公営企業会計に移行した下水道事業会計予算の執行状況は表1、表2の通りです。
〔問い合わせ〕
- 一般会計予算、各特別会計予算について 財政課
- 下水道事業会計について 下水道課
区分 | 歳入・歳出予算現額 | 収入済額 | 支出済額 |
収入率 (%) |
執行率 (%) |
||||
会計 | 当初予算 | 補正期 | 繰越分 | 合計 | |||||
一般会計 | 299億2,900万円 | 103億3,063万2千円 | 5億9,192万1千円 | 408億5,155万3千円 | 229億6,325万1千円 | 213億7,746万8千円 | 56.2 | 52.3 | |
特別会計合計 | 167億3,910万3千円 | 2億851万2千円 | 0円 | 169億4,761万5千円 | 71億5,233万3千円 | 59億6,630万8千円 | 42.2 | 35.2 | |
国民健康保険特別会計 | 77億8,847万円 |
5,900万9千円 |
0円 | 78億4,747万9千円 | 29億6,211万5千円 | 25億6,856万1千円 | 37.7 | 32.7 | |
後期高齢者医療特別会計 | 20億9,082万5千円 | 419万7千円 | 0円 | 20億9,502万2千円 |
9億4,896万5千円 |
6億9,134万1千円 | 45.3 | 33.0 | |
介護保険特別会計 | 68億3,715万6千円 | 1億4,530万6千円 | 0円 | 69億8,246万2千円 | 32億3,256万2千円 | 26億9,449万8千円 | 46.3 | 38.6 | |
駐車場事業特別会計 | 2,265万2千円 | 0円 | 0円 | 2,265万2千円 | 869万1千円 |
1,190万8千円 |
38.4 | 52.6 | |
合計 | 466億6,810万3千円 |
105億3,914万4千円 |
5億9,192万1千円 | 577億9,916万8千円 | 301億1,558万4千円 | 273億4,377万6千円 | 52.1 | 47.3 |
収入 | 支出 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
下水道事業会計 | 予算現額 | 執行額 | 執行率(%) | 予算現額 | 執行額 | 執行率(%) | |
収益的収支 | 14億5,130万5千円 | 4億1,126万4千円 | 28.3 | 13億6,626万3千円 | 2億8,941万6千円 | 21.2 | |
資本的収支 | 5億6,186万9千円 | 3,420万円 | 6.1 | 7億1,180万2千円 | 2億373万9千円 | 28.6 |
中期財政計画(令和2年度ローリング版)を策定しました
中期財政計画は、財政の健全性を確保するとともに、財政運営等の目標・指針とするために策定したものです。計画期間は3カ年ですが、策定後の状況の変化に対応するため、毎年度見直しを行い、計画期間を1年延伸することとしています。平成31年度決算等の結果を踏まえて見直しを行い、令和3年度から令和5年度までを計画期間とする中期財政計画(令和2年度ローリング版)を策定しました。
「中期財政計画(令和2年度ローリング版)」は、財政課窓口で1部20円で頒布している他、市ホームページからもご覧になれます。
〔問い合わせ〕財政課
今後3カ年の財政見通し
令和3年度から令和5年度までの財政見通しは、新型コロナウイルス感染症による景気の低迷等により、市税収入等が減少するとともに、臨時財政対策債が大幅に増加し、市財政は悪化する見込みです。さらに、高齢化の進展や保育園の待機児対策などによる社会保障費の増加や公共施設の大規模改修などにより、3年間で累計8億7,700万円の収支不足が見込まれます。この収支不足を解消するためには、各事業において見直しを行い、歳出を抑制しなければなりません。
財政規律(基準)と平成31年度の結果
規律ある財政運営を行うため、3つの財政規律(基準)を設定しています。平成31年度は、設定した3つの財政規律(基準)に基づいた財政運営を行っています。
(1)決算剰余金の1/2以上を積み立て
一般会計決算の実質収支額の1/2以上を、翌年度までに基金に積み立てるよう努めます。
平成30年度実質収支×1/2 | 5億2,159万7千円 |
平成31年度基金積立額合計 | 7億3,191万6千円 |
財政調整基金等への積み立てで、実質収支額(決算剰余金)の1/2以上の積み立てを行っています。 |
(2)連結負債残高を維持
連結ベースでの負債残高について、前年度数値を上回らないように努めます。
平成30年度連結負債残高 | 280億7,584万円 |
平成31年度連結負債残高 | 277億8,256万4千円 |
市債の借入額を元金償還額以内に抑制したことなどにより、前年度比で2億9,327万6千円(1.0%)減少しました。 |
※連結ベースでの負債とは、一般会計、特別会計および一部事務組合等の負債を合計したものとします。
(3)市債発行額(事業債・臨時財政対策債)の基準
事業債発行額は3カ年平均で8億円以内にするとともに、臨時財政対策債は発行の抑制に努め、各年度の市債発行額は元金償還額以内とするように努めます。
事業債 | 発行額(A) | 7億6,210万円 |
元金償還額 | 7億4,725万7千円 | |
事業債は、前年度と合計した平均で8億円以内の発行となっています。 | ||
臨時財政対策債 | 発行額(B) | 7億4,900万円 |
発行可能額 | 9億6,011万7千円 | |
臨時財政対策債は、発行可能額から約2億1,100万円減額し、発行抑制に努めました。 | ||
市債 | 発行額(A+B) | 15億1,110万円 |
元金償還額 | 16億7,276万円 | |
事業債・臨時財政対策債を合わせた市債発行額は、市債元金償還額以内となっています。 |
※事業債発行額の基準は、平成30年度決算から変更し、これまでの単年度の元金償還額以内から3カ年平均で8億円以内としています。
※臨時財政対策債は、普通交付税の算定を通して自治体ごとに発行可能額が決められ、発行可能額以内であれば、財政状況に応じて発行額を独自に決めることができます。