多摩川慕情 狛江の四季

曼殊沙華 郷愁誘い思慕かきたてる赤い花

 作家・住井すゑは秋の初め、隣家の医師で俳人から一枚の色紙を贈られた。
 金輪際 一本きりの 曼殊沙華
 部落差別と闘う人々を描き、人間平等を目指す壮大な長編小説「橋のない川」。茨城県牛久沼のほとりに住み、命をかけて執筆に取り組む老作家の気高さを称えた句だった。彼岸の頃、両家の垣根ぎわに一本だけ燃えるように真っ赤に咲く花が、住井の情熱と不屈の姿勢を伝えたのだ。
 狛江市の多摩川の土手にも間もなく、曼殊沙華が咲きそろう季節がやってくる。
 曼殊沙華は赤い花という意味の梵語。国語学者の金田一春彦は「寺の境内に咲いたこの花を見た学僧が、つれづれに付けた名前だろうか」(「ことばの歳時記」)と書いた。
 田んぼの畔や土手などに群生し、秋の彼岸に合わせるように花をつけるので、別名「彼岸花」。根に毒があり、墓地にも咲くため「地獄花」や「死人花」などとも呼ばれるほか、多くの別名や方言名をもつ。
 「そろそろ夏も終わりだな」。狛江の多摩川沿いで暮らす竹本久志さん(70)は、土手の斜面や河川敷に、火のついたように妖艶に咲く花を見かけると、秋の訪れを感じる。川の自然を生かして市内の子どもたちが環境学習に励む「狛江水辺の楽校」。運営団体の副会長を20年以上務め、川辺をくまなく歩いて生き物や草花をよく知る多摩川の達人だ。
 土手の中で曼殊沙華が目立つのは、下流側にある猪方排水樋管付近。世田谷区境に向かって200㍍ほど点在する。「我が子2人が子どもの頃一緒に摘みました」
 竹本さんにとって曼殊沙華は、生まれ育った広島県府中市への郷愁を誘う追憶の花だ。小学校の行き帰り、田んぼの脇に「赤い花がぼこぼこ咲いていた」と懐かしむ。
 竹本さんが親子向けに編集したガイドブック「多摩川狛江流域の自然と小さな仲間たち」(1993年発行)には、「ヒガンバナのちょうしんき」が紹介されている。花を逆さに向けて茎を左右に折っていき、医師の聴診器のように首にかけて楽しむ遊びだ。
 「小学校の同級生の女の子たちがやっていた姿が頭に浮かび載せた」
 曼殊沙華 抱くほどとれど 母恋し
 昭和を代表する俳人・中村汀女が、故郷・熊本市の江津湖畔に群れ咲いた光景を抒情的に詠んだ句である。汀女は、98歳で死去した郷里の母への愛慕をエッセーで繰り返しつづり、句にした。
 燃え立つような真紅の花は、彼岸へ渡った手の届かぬ人への哀惜の情をかきたてる。曼殊沙華は妖しく、そして切ない。

 佐藤清孝(元新聞記者)

 

「狛江水辺の楽校」9月行事予定

アレチウリ駆除月間

ヤンマ池のアレチウリ手摘み活動
日程

4日(日曜日)

講師

桂木由加里さん(市民ボランティア)

ドングリ村のアレチウリ手摘み活動
日程

11日(日曜日)

講師

小林弥栄子さん(こまえ山遊会)

ホタル川のアレチウリ手摘み活動
日程

18日(日曜日)

講師

池田のりこさん(狛江第二中学校保護者)

シジミ川のアレチウリ手摘み活動
日程

25日(日曜日)

講師

大津美佐子さん(市民ボランティア)

各日

時間

午前10時~正午
※クルミ村集合(雨天中止)

持ち物

草地を歩ける服装、軍手、タオル、水筒、のこぎり、草刈り鎌等

問い合わせ

竹本 電話090(3525)8506

 

9月の古民家園

古民家園で遊ぼう

日程

1日(木曜日)・17日(土曜日)

時間

午前10時~11時30分

対象

乳幼児とその家族(原則親子)

内容

子育て中の親子が屋内や園庭で楽しく遊び交流できます。
※子育ての専門スタッフが交流のお手伝いをします(授乳とおむつ交換の場所あり)。

講師

サポート狛江

むいから民俗学講座 昔話探求「カチカチ山とウサギ」

日程

10日(土曜日)午前10時~11時30分

対象

18歳以上の方

定員

先着10人(要予約)

内容

昔話を題材に、その成り立ちや時代背景等を解説します。

講師

長沢利明さん(法政大学講師)

持ち物

筆記用具

中秋の名月を楽しもう

日程

10日(土曜日)午後6時~7時(雨天中止)

内容

十五夜に合わせて、15個のお団子とススキや秋の収穫物を縁側に飾り、秋の味覚を楽しみながら名月を鑑賞できます。
※当日は開園時間を延長し、ふかし芋を配布します(配布は午後6時頃から。無くなり次第終了)。

昔あそび体験

日程

24日(土曜日)午後1時30分~3時30分

内容

お手玉や折り紙等、昔ながらの遊びが体験できます。

講師

たま川お手玉の会

問い合わせ

むいから民家園 電話(3489)8981(月曜日休園※19日(祝日)・23日(祝日)は開園、20日(火曜日)は休園)へ。

 

9月の市民相談

相談名 開催日・時間 相談員 申し込み等
法律相談 毎週月・木曜日
午前9時~午後0時10分
弁護士 事前予約制
(相談日の1週間前から秘書広報室で受け付け)
人権身の上相談 15日(木曜日)
午後1時~4時
人権擁護委員

事前予約制
(1日(木曜日)から秘書広報室で受け付け。
空きがあれば当日も受け付けます)

※夜間相談は、
相談当日の午後4時まで受け付け。

※行政相談は、
14日(水曜日)午後4時まで受け付け。

※通訳を希望する方はご相談ください。

行政相談 16日(金曜日)
午後1時~4時10分
行政相談委員
交通事故相談 20日(火曜日)
午前9時30分~正午
弁護士
土地家屋調査測量表示登記相談 22日(木曜日)
午後1時~4時10分
土地家屋調査士会
不動産取引相談 13日(火曜日)
午後1時~4時10分
宅地建物取引業協会
相続相談 6日(火曜日)・20日(火曜日)
午後1時~4時10分
行政書士会調布支部
夜間相談 13日(火曜日)
午後6時~7時50分
カウンセリング・心の相談 7日(水曜日)・21日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
女性のためのカウンセリング 14日(水曜日)・28日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
登記相談 12日(月曜日)
午後1時~4時10分
司法書士会調布支部
夜間相談 26日(月曜日)
午後6時~7時50分
労働相談 16日(金曜日)
午前9時~午後0時10分
社会保険労務士会
武蔵野支部
税務相談 8日(木曜日)
午後1時~4時10分
東京税理士会
武蔵府中支部
※会場は東京税理士会武蔵府中支部
毎週木曜日
午前10時~正午
午後1時~4時
事前予約制
会場は同支部
電話042(488)5550
消費生活相談 月~金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
消費生活相談員 地域活性課へ
(午後3時まで受け付け)
更生保護相談 27日(火曜日)
午前10時~正午
午後1時~3時
保護司 第1市民相談室へ
介護保険苦情相談 7日(水曜日)・21日(水曜日)
午後1時~4時
介護保険苦情相談員 福祉総合相談窓口へ
生活困窮の相談 月~金曜日
午前8時30分~午後5時
生活困窮者自立支援相談員 福祉総合相談窓口
こまYELLへ
こころの健康相談室 22日(木曜日)
午後1時30分~4時30分
精神科医師 事前予約制
(福祉相談課で受け付け)
ひとり親相談 月~金曜日
午前8時30分~正午
午後1時~5時
ひとり親家庭等専門相談員、
母子・父子自立支援員
事前予約制
(子ども政策課で受け付け)
婦人相談 婦人相談員
若者相談 13日(火曜日)
午前9時~正午
公認心理士等 
28日(水曜日)
午後2時~5時
教育相談(電話相談)  月~金曜日
午前9時30分~午後5時15分
教育相談員 教育支援センター
電話(3430)1411へ
健康相談 8日(木曜日)・22日(木曜日)
午前10時~正午
保健師、栄養士 直接2階フロアーへ
年金相談 毎週月・水・金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
社会保険労務士 保険年金課へ
(午後3時30分まで受け付け)
シルバー人材センター入会相談 12日(月曜日)
午後1時~4時30分
狛江市シルバー人材センター
電話(3488)6735※電話予約制