6月になると狛江では田植えが行われていました。狛江の田植えの光景を覚えている人は、もう少なくなっていると思います。水田が狛江から姿を消したのは昭和59年で、駒井町の高橋家の一区画が最後でした。
 私が子どもの頃は今の岩戸児童センター辺りの水田付近が遊び場で、岩戸川で小鮒や蛇を捕まえた記憶があります。靴や服が泥んこになって親戚のおばさんから怒られたこともありました。今にして思えば危険なこともあったと思いますが、楽しい経験として思い出となっています。現在の狛江の子どもたちは、このような自然の中で遊ぶ機会も減ってしまいました。
 ふるさと友好都市新潟県長岡市川口地域の木沢地区での「棚田オーナー」は、田植えや稲刈りを体験できて、収穫した魚沼産こしひかりを持ち帰れます。既に募集は締め切りましたが、参加される大人は懐かしく、子どもは大自然での体験を満喫してほしいと思います。

 狛江市長 松原俊雄