狛江市指定管理者検証委員会会議録(市民ホール・平成30年9月20日開催)
1 日時 | 平成30年9月20日(木曜日) 午前9時~10時 |
2 場所 | 第一委員会室 |
3 出席者 |
委員長 企画財政部長 髙橋 良典 副委員長 地域活性課長 片岡 晋一(施設主管課長) 関係人 一般財団法人狛江市文化振興事業団常務理事 松坂 誠 一般財団法人狛江市文化振興事業団事務局長 小川 一男 一般財団法人狛江市文化振興事業団次長 鈴木 秀亮 一般財団法人狛江市文化振興事業団職員 浅沼 史郎 事務局 地域活性課コミュニティ文化係長 細川 浩光 地域活性課コミュニティ文化係主事 金田 美貴 |
4 欠席者 | 市民生活部長 榎本 正樹 |
5 議題 | 狛江市民ホールの指定管理再指定について |
6 提出資料 | |
7 会議の結果 | |
1.委員会について
(委員長) ・一般財団法人狛江市文化振興事業団(以下、事業団)による狛江市民ホールの指定管理期間満了にあたり、施設主管部の市民生活部より、公募によらない指定管理者の再指定を行いたい旨の申し出があった ・公募によらない指定管理者再指定に関する指針に基づき審議を行う。 ・狛江市指定管理者検証委員会設置要綱第4条第1項に基づき、委員長は企画財政部長となり、市民生活部長は欠席のため、地域活性課長が副委員長となった。 ・本委員会は選考における第三者の影響を避けるため会議は非公開とし、議事録は要点筆記とすることを承認。
2.所管課意見 (コミュニティ文化係長) ・ホール稼働率は60%台前半を維持しており、貸館としての安定したホール運営は評価できる一方、自主事業での集客率の向上及び入場料収入増加のための具体的な対策は必要。
3.一般財団法人狛江市文化振興事業団の取組 ~関係人入室~ (事業団) 【これまでの取組み】 ・自主事業として500円で楽しめるオープンハウス、安価で気軽に楽しめるロビー公演を実施することでホールの周知と利用者の増加を図った。 ・ホームページの施設空き情報をリアルタイムで表示し再構築を図った。 ・イベンターとの共催事業を実施することで事業委託費の大幅な削減が図れた。 【次期の取組み】 ・平成32年度の市民ホール開館25周年に向けて記念事業の準備に入る。 ・チケット販売チャネルの多様化に取り組み、新規顧客の獲得及びチケット購入の利便性向上を目指す。
4.事業団に対する質疑・応答 (副委員長) 自主制作事業の集客の確保について、今後はどのような取組を考えているか。 (事業団) 今後も集客を期待できる企画を実施するほかインターネット予約によるチケット販売の導入を検討し、販売収入の増加に努める。
(副委員長) 大規模改修を予定している平成33年度の自主制作事業はどのように展開していくか。 他市ホールの大規模改修に伴う休館時の対応を参考に、アウトリーチ事業の展開方法等を検討していく。
(副委員長) 倶楽部E会員を増やすためにどのような方策を考えているか。 現在の倶楽部E会員は高年齢層が多い。今後はチケットインターネット予約の導入等により、若年層へのアピールを強化し、会員数の増加に努める。
(副委員長) 諮問機関である「エコルマ懇談会」は、第3期指定期間では会議等が開催されなかったが、今後はどのような方針を考えているか。 休止していたエコルマ懇談会については、新たに「エコルマ運営協議会」として再出発し、文化芸術団体や市民等の意見を事業計画等へ反映させていく。
(副委員長) 第3期指定期間は成果配分金が発生していないが、今後はどのように考えているか。 成果配分金については、第3期指定期間中は施設使用料の収入実績が予算額を上回らず、市への還元はできなかった。稼働率の低い平日の施設利用の稼働率向上策を検討していく。 ~関係人 退室~
5.評価調書及び関係人からの意見聴取を踏まえた検証 (委員長) 「施設利用状況」についてはどうか。 (副委員長) 平成29年度の市民ホール稼働率は63.2%であった。事業団の計画において66.0%を目標としていたが、これまでの着実な増加をみると「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「事業収支」についてはどうか。 (副委員長) 第3期指定期間は成果配分金は発生しなかったが、平成29年度の指定管理者収支を確認すると、繰越金を活用しているが損益は黒字となっていることから「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「職員配置」についてはどうか。 (副委員長) 平成26年度より音楽事業及び絵手紙事業を指定管理事業として開始したことに伴い、正規職員1名を増加し人員体制を強化している。適切な人員配置がされていたと判断し、「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「事業実施」についてはどうか。
(副委員長) 市指定事業につきましては、狛江市民ホール条例、規則、協定に基づき着実にホール運営を行っている。また、自主制作事業は、鑑賞型事業、自主制作型事業、支援型事業と幅広く展開している。事業収入は、平成27年度が28,740,000円、平成28年度29,377,000円、平成29年度は21,823,000円と、直近は減収となっているが、当初の目標である事業に加えて、「狛江の日音楽祭」の受託、教育委員会からのガラコンサートの運営受託も行っていることから、「目標値以上」の「4」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「管理運営全般」についてはどうか。 (副委員長) 使用許可及び減免等は適切に行われている。また、自主制作事業における鑑賞型事業においては、出演者との日程調整を先に行うため、利用制限が必要となるが、それ以外での利用制限等はないことから「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「施設の維持管理」についてはどうか。 (副委員長) 基本業務は協定・仕様通りに行われている。そのため「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「サービスの維持向上」についてはどうか。 (副委員長) 広報やピックアップガイド、ホームページ、ツイッターの随時更新によって事業をPRしている。苦情対応については、館内4ヶ所に設置されたアンケートBOXからの回収により、意見を業務に反映させていることから「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「危機管理対策」についてはどうか。 (副委員長) 個人情報保護管理規定に基づき業務を遂行し、また「エコルマホール危機管理マニュアル」を作成し、安全確保に万全を期していることから「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「その他」についてはどうか。 (副委員長) 協定書に基づき、事業報告書、定期報告書、第三者評価を実施していることから「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
(委員長) 「利用者評価」についてはどうか。
(副委員長) 貸館事業におきましては、市民ホールの設備サービスについて、67%が「非常に満足」、「満足」と回答しており、また利用者への事前打合せにおける説明は、88%が「わかりやすかった」と答えている。このことから、「期待どおり」の「3」に該当。 ~異議なし~
6.検証結果
(委員長) 「総合評価の基準」に従い判定する。これまでの各項目に対する評価は、「4」・「3」である。よって総合評価は「B」の「期待値をやや上回る」とする。 「総合評価(評価理由)」欄については、各項目の評価に加え、主管課意見、指定管理者自己評価も踏まえて記述するので、委員長に一任していただきたい。 ~異議なし~
(委員長) 本日の検証結果は、総合評価「B」により現行の指定管理者を継続指定管理者として選定してよろしいか。 ~異議なし~
(委員長) 検証結果を指名業者選定委員会へ付議し、庁議に報告するとともに、その結果を踏まえて第4回定例会へ議案として提出いたしたい。以上で検証委員会を終了する。 |