こまえロケ日和~撮影を支える人々~

いつか“オール狛江”のドラマを

 「軌道に乗るといいな」
 2015年4月5日の日曜日。狛江市職員の海老原悠輔さん(38)は市庁舎2階ロビーの隅で、テレビドラマのロケに立ち会いながら胸を躍らせていた。
 木村拓哉さんが主演した「アイムホーム」(テレビ朝日系)の第1話。ロビーを警察署のロビーに見立て、木村さんと娘が椅子に座って会話するシーンのほか、4階総務課などでも撮影があった。
 海老原さんは前年、地域活性課内にできた「狛江の魅力発信担当」になり、ロケ誘致・支援を積極的に進めるため「狛江ロケーションサービス」の設置を発案。15年1月、市観光協会内に「準備室」が設けられ、協会から委託を受けて運営にあたる「デイ・ナイト株式会社」と事業を試行し、ロケ実績を積んだ。アイムホームの撮影直後、狛江ロケーションサービスが正式に運営を開始した。
 発案のきっかけは、14年夏に都内のホテルで開かれたロケ支援のセミナーだ。海老原さんが会場で出会ったデイ・ナイトの役員らから、この春に昭島市で「昭島ロケーションサービス」が発足し、同社が運営を任されていることを耳にした。「ぜひ詳しい話を」
 すぐ、同社を訪ねた後、上司らと昭島市を訪問。昭島駅前にはロケ地をPRするコーナーもあり、市民エキストラの募集・登録も始まっていた。「『ロケの街』として盛り上げていく熱気を感じ、よし!狛江でも、と夢が膨らんだ」
 狛江ロケーションサービスの特色は、撮影の誘致や許可申請、立ち会いなどを含めたワンストップ化だ。
 狛江市では08年から、公共施設のロケの窓口は地域活性課に一本化されてはいたが、撮影の立ち会いは各所管課の役割で、市庁舎の場合は時間外か土・日曜日。職員負担は軽くなかった。日常業務の中でロケ地のPRにも手が回らなかった。業者に委託することで職員負担を減らし、SNSによるPR効果も期待できる。「渡りに船でした」と海老原さん。
 15年度に39件のロケは24年度には3倍以上の122件に。現在市教育委員会に勤める海老原さんは「上昇気流に乗っていますね」と喜びつつ「ゆくゆくはオール狛江のドラマができるといいですね」。
佐藤清孝(元新聞記者)

私のロケ地 ベスト1

海老原悠輔さん
和泉多摩川商店街

タレントの秋山竜次さん(ロバート)が出演していたバラエティー番組「秋山ロケの地図」(テレビ東京)で狛江市が登場したロケ(2023年放送)を見に行きました。拠点になった商店街ぐるみでロケに協力してもらい、感動しました。
 


エコルマホール主催公演

エコルマほっとライブ 語りで楽しむ忠臣蔵講談 一龍斎貞鏡

日程

12月12日(金曜日)午後1時30分開演(1時開場)

出演

一龍斎貞鏡

予定演目

「赤穂義士傳」、他

チケット(販売中)

全席指定 1,000円(限定220席)
※未就学児不可

第27回新春初笑い 狛江寄席

日程

令和8年1月10日(土曜日)午後1時開演(0時15分開場)

出演

柳亭市馬、柳家三三、ロケット団

チケット(販売中)

全席指定 3,500円
※未就学児不可

エコルマホールHP

 


エコルマ アート&カルチャー講座
代表作でたどるレオナルド・ダ・ヴィンチの思考

日程・内容

  • 令和8年1月16日(金曜日) 若きレオナルド「ブノワの聖母」
  • 2月13日(金曜日) 30代のレオナルド「岩窟の聖母」
  • 27日(金曜日) 40代のレオナルド「最後の晩餐」
  • 3月13日(金曜日) 晩年のレオナルド「モナリザ」

各回

時間

午後2時~3時30分(1時30分開場)

会場

エコルマホール6階展示・多目的室

定員

50人(要予約・各回定員になり次第受付終了)

講師

松浦弘明さん(多摩美術大学教授)

費用

500円(1月16日(金曜日)のみ無料)
※受講当日に現金でお支払いください。

申し込み・問い合わせ

11月17日(月曜日)午前9時から、電話で一般財団法人狛江市文化振興事業団 電話(3430)4106(火曜日休館)へ。

 


駅前ライブ Vol.96

 狛江駅前の開放的な雰囲気の中ですてきな音楽をお届けします。

日程

12月6日(土曜日)正午~午後0時45分(予定)

会場

狛江駅前ほこみちステージ

出演

とりこや(津軽三味線、他)
※雨天の場合は、中止または時間帯を変更する場合があります。

問い合わせ

音楽の街-狛江エコルマ企画委員会事務局(一般財団法人狛江市文化振興事業団) 電話(3430)4106(火曜日休館)