新東京百景に選ばれた景勝地「多摩川五本松」と周辺の歴史散策

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 多摩川のほとりに美しいクロマツ林が佇む「多摩川五本松」

 かつて映画のロケ地としても親しまれ、新東京百景にも選定された狛江市を代表する景勝地です。このエリアは、自然の景観だけでなく、豊かな歴史文化に触れられるのも魅力です。

 

 『万葉集』に収められた多摩川の歌が松平定信の筆で刻まれ、かつて洪水で流失した際には、渋沢栄一の協力によって再建された「玉川碑(万葉歌碑)」や、江戸時代の面影を残す「むいから民家園(古民家園)」、さらには墳高が狛江市で一番高い地点となる6世紀半ばの「兜塚古墳」など、見どころが点在しています。

 

 川風を感じながら、古代から江戸・近現代へと続く歴史ロマンあふれる散策をお楽しみください。

多摩川五本松

 ※日本切り絵百景館 後藤伸行

 多摩川のほとりに林立するクロマツは「五本松」と呼ばれています。多摩川と五本松の景観は「新東京百景」に選ばれ、映画などのロケ地として利用されるなど、都内の景勝地の一つに挙げられます。

 新東京百景とは、昭和57(1982)年10月1日、「都民の日制定30周年」を記念して、東京都によって選定された100の風景。都内ならではの「都市の景観」や、「自然の景観」、「名所・旧跡」といった都内の景勝地が、東京都民の公募によってエリア別に選出されています。

玉川碑(万葉歌碑)

 『万葉集』巻第十四に収められた東歌の一首を刻む歌碑で、碑文は松平定信の筆によります。江戸時代後期に、猪方村字半縄(現在の猪方四丁目辺り)に建てられましたが、洪水によって流失しました。大正時代に、松平定信を敬慕する渋沢栄一の協力のもと、現在地に再建され、高さ約2.7mの石碑の背面には、渋沢による撰文が刻まれています。

狛江市立古民家園(むいから民家園)

 園内には、江戸時代後期の農家の面影を残す旧荒井家住宅主屋【市指定文化財】と幕末に名主の邸宅に構えられた旧髙木家長屋門【市指定文化財】が移築復元されています。古民家にあがって見学ができ、節句などには、伝統的な年中行事の展示を行っています。園庭の草木や花の開花、果樹の実りは、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

兜塚古墳【東京都指定史跡】

 直径約36m、高さ約5mを測る円墳です。墳丘の外側には幅11mほどの周溝が取り巻き、周溝まで含めると径約70mに及びます。埋葬施設は未調査ですが、周溝から出土した埴輪などから6世紀半ばに築造された古墳と考えられます。全体のかたちがよく残されており、墳頂は狛江市で一番高い地点(標高30.4m)になります。

伊豆美神社の鳥居【市指定文化財】

 参道入口に建つ石造鳥居は、和泉村の領主石谷清定の三男で江戸町奉行も務めた旗本の石谷貞清によって、慶安4年(1651)に奉納されました。高さ約2.6m、柱間約1.5mとサイズは小振りですが、江戸時代初期に造られた石造鳥居は都内でも数が少なく、その中でも伊豆美神社の鳥居は最古級のものになります。

 

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