1 日時

令和4年10月20日(木曜日)午後6時30分~8時15分

2 場所

防災センター402・403会議室

3 出席者

委員長:卯月 盛夫
副委員長:加藤 仁美
委員:入江 彰昭、河上 牧子、杉浦 浩、小楠 寿和、荒井 悟、岡山 孝昭、五十嵐 秀司、小俣 和俊
事務局:
まちづくり推進課長 松野 貴洋
都市計画担当副主幹 富永 和歌子
まちづくり推進担当副主幹 土橋 元英
まちづくり推進担当主査 齊藤 順子
都市計画担当主任 伊藤 真弓
都市計画担当主任 阿藤 裕昭
都市計画担当主事 安岡                                              秀

委託事業者
昭和株式会社 森山長和

傍聴者:11名

4 議題

  1. 都市計画マスタープラン改定・立地適正化計画策定について
  2. その他

 提出資料

  • パブリックコメント実施結果について
  • 計画書時点案について
  • イラストについて

6 会議の結果

議題1 都市計画マスタープラン改定・立地適正化計画策定について

-事務局より配布資料の説明-

パブリックコメント実施結果について

特に意見はなし

計画書の時点案について

委員長
31ページの将来都市構造図及び別紙のイラストについて、併せて説明してもらえると質問もしやすい。

事務局
イラストについては、将来都市構造図をもとに狛江市の未来を表現し、狛江市の地形的な特徴を捉えつつ、重点地域別構想において重視すべき施策等を図化したものである。この他に、まちづくりの目標ごとに挿絵を入れることも検討している。
31ページの将来都市構造図については、情報量が多いこともあり、A3横に配置しているが、パブリックコメントにおいて見づらいと言った意見もあるため、再検討している。
イラストについて、狛江駅周辺、喜多見駅周辺、和泉多摩川駅周辺は、にぎわい創出の方針のため、ビルを多く配置している。道路については、重要目的道路軸や市内循環ネットワークが整備されているものとして描いている。電力中央研究所周辺は緑の拠点として、公園などが整備できたらと考え、一部公園の形で描いている。多摩川住宅や狛江アパートなどは将来的にも建て替わる予定として、建物の形状を変えている。水の拠点では魅力的な場所になるよう、レクリエーションの風景を描いている。その他、生産緑地地区として維持されつつも、公園化をしたいと思う箇所については、畑の形ではなく公園を載せている。

資料2の11番にあるとおり、将来都市構造図を縦にしてほしいという意見があった。事務局の回答案としては、A4縦にするという内容を記載しているが、この場で委員の皆さまのご意見もいただき、検討したいと思っている。また、今回の将来都市構造図においては、水色のハッチで示す生活利便機能形成エリアを新たに追加した。38ページの説明のとおり、生活利便機能が形成されている沿道利用地区に位置付け、「都市計画道路の事業進捗状況等に応じ、沿道利用地区の後背地の土地利用と調和を図りながら、日常生活に必要な都市機能の維持・誘導を進め、まとまりのある賑わいを創出する」という方針としている。この点がパブリックコメント後に大きく変更した点である。

委員長
生活利便機能形成エリアは5箇所でよいか。位置付けた場所を説明してほしい。

事務局
39ページにある図をもとに説明を行う。まず、1箇所目として、調布都市計画道路3・4・8号線と調布都市計画道路3・4・17号線(以下「調3・4・17号線」という)の交差点付近である。次に、調3・4・17号線を南下し、調布都市計画道路3・4・16号線(以下「調3・4・16号線」という)の交差点付近、町名では和泉本町二、三丁目付近のエリアである。次に、さらに調3・4・17号線を南下し、調布都市計画道路3・4・18号線である狛江通りとの交差点付近、交差点名では松原交差点である。次に、その交差点から西側の調布都市計画道路3・4・5号線の交差点付近、町名では中和泉二、五丁目付近のエリアである。最後に、市南部の調布都市計画道路3・4・2号線である水道道路と調3・4・16号線の交差点付近、町名では駒井町、岩戸南四丁目付近のエリアである。以上、5箇所において生活利便機能形成エリアを追加設定した。

委員
新たなエリアとして生活利便機能形成エリアを追加する必要性については、行政の判断によるものと理解した。ただ、将来都市構造図が煩雑となってきている。面的に重複して設定されている箇所は多くないが、各エリアの性格や、どのような取組施策を考えているのかについて、市民の方へぜひとも分かりやすく説明してほしい。

委員長
説明会をするということか。もしくは、今後さまざまな機会を通じてということか。

委員
今後の機会を捉えてということで構わない。

 

委員
別紙のイラストの内容が少し分かりにくい。全体が公園に見えてしまう。一方、31ページの将来都市構造図は情報が多いものの、分かりやすく仕上がったのではないかと感じている。将来都市構造図のイメージを立体的に描くと、このイラストのようになるという説明ができると分かりやすい。
7ページにある計画の構成が非常に分かりやすくなった。以前に計画書を読んだ際には、かなりの情報が羅列的に盛り込まれていたが、今回の内容は、構造的に整理されており、分かりやすくなったと感じている。
第6章の立地適正化計画の方針や、第7章の防災指針等の重要な部分については、31ページのようにA3で示すことにより、全体にメリハリが付いて、分りやすくなるのではないかと感じた。
208、209ページに届出制度が紹介されているが、もう少し詳しい内容を別途教えてほしい。

委員長
別紙のイラストは、計画書のどこに入れる予定なのか。

事務局
イラストについては、いただいたご意見を踏まえ、修正を進めていく。計画書への挿入箇所としては、表紙の次に市長の挨拶があり、その次に、このイラストを入れて、目次を開始しようかと考えていた。ただし、他の箇所の方が良いというご意見があれば検討したい。

委員長
このようなイラストを描き、イメージを伝えることは、都市計画マスタープランとして、非常に重要であるため良い対応である。挿入する箇所について、31ぺージの将来都市構造図は専門家が見ればある程度の想像はつくが、市民には簡単に想像がつきにくい内容のため、31ページの都市都市構造図と対となる箇所に挿入できるとよい。小田急線沿線だけは現在と違うということは分かるが、それ以外をもう少し表現できるとよい。市民の皆さまは、自分が住んでいる付近はどのような絵が描かれているか、とても興味深く見ると思うので、検討をお願いしたい。

委員
イラストについては、現状の絵のように感じてしまった。「将来的なイメージ」などの表題を付けないと間違ってしまう。また、調3・4・16号線が途中で途切れているが、全区間で描くことはないのか。

事務局
都市計画マスタープランは20年間のビジョンなので、20年後の姿のイメージをイラストに描いている。調3・4・16号線は水道道路までは確実につなげるものとして事業を進めていくため、20年間で想定できる区間としては水道道路までを描いている。その他の区間が計画として無くなったということではない。

委員
調3・4・16号線が全線で整備されるのは、20年後より先のイメージということか。

事務局
当面は市内循環ネットワークの形成を重要視しており、調3・4・16号線が水道道路まで整備された後は、調布都市計画道路3・4・23号線の多摩川住宅から慈恵病院付近へ繋がる区間が重要であるものと考えている。20年間の計画では、そこまでが現実的と捉えて描いている。

委員
そういった意味のイラストであるならば、目標の期間内のイメージということを明記した方が良い。30年後、50年後の狛江市の理想像かと思われかねない。

事務局
計画書へ掲載する際は、タイトルやご指摘のような注釈を明記することを検討する。

委員
5ページの「(2)立地適正化計画」の3行目に「本市の将来的な人口減少を見据えつつ」とあるが、推計ではわずかに減る程度であり、138ページのような「人口の緩やかな減少と高齢化の更なる進展」という表現の方が適切ではないか。狛江市は、人口減少を理由に立地適正化計画を作成するものではないと感じている。

事務局
長期的に見ると、日本全国どこでも人口減少の傾向にある。狛江市では、人口のピークが2030年頃になる見込みがあり、2040年においても、8万人台は何とかキープ出来る見込みである。ただし、緩やかにではあるものの、徐々に減少していく見込みである。そのような傾向も踏まえ、まちの構造を考えていくべきと考えている。狛江市の場合、人口密度としては、2040年においてもほとんど維持される見込みであるが、その先、30年後、40年後においては、やはり人口密度は低下するものと想定される。そのための備えとして、現時点より、立地適正化計画の制度を用いながら、必要な機能は拠点に誘導して、生活しやすいまちを目指していくことが必要である。ご意見のとおり、短期的に見れば人口減少は気にしなくてよいのではないか、という意見はもっともであるため、5ページの表現については再検討したい。

委員
新たに生活利便機能形成エリアが追加され、農住共存エリア、防災環境形成エリア、生活利便機能形成エリア、公園まちづくり推進エリアの4つのエリアとなったが、第5章では、「5-7防災環境形成エリア」「5-8農住共存エリア」のみが示されており、生活利便機能形成エリアと公園まちづくり推進エリアはない。その違いが分かりにくいと感じる。その点について考えはあるか。

事務局
第5章において公園まちづくり推進エリアについては、設定箇所が重複している健康福祉拠点(あいとぴあセンター周辺)や地域交流拠点(和泉多摩川駅周辺)の重点地域別構想で説明しているため、あえて項目立てしていない。5つの拠点と、設定範囲が広大である防災環境形成エリアと農住共存エリアを丁寧に説明したいと思い、取り上げている。

委員
将来都市構造図の凡例において「○○エリア」として並んでいるため、区別しなくてもよいとも感じる。他のエリアと重なっていたとしても、5-9、5-10として加筆されていた方がよいと思う。

委員長
2つのエリアについては重点地域ではないというようにも見えてしまう。取り上げないのであれば、その点も含めた説明があった方が良い。

委員
今のままでは、重点地域に入っているのかどうか分かりづらい印象を受けた。その点は明確にした方がよい。

委員長
31ページについては、図だけをA4縦にすることは可能か。紙はA3横のままで良いが、A3の左側に図を縦に持ってきて、右側に大きな凡例を配置するのはどうか。資料の向きを変えなくても見られるようなスタイルもあるかと思う。凡例の内容が多いため、文字が小さく、これまでも見にくいと感じていた。参考にしてほしい。
本日が本委員会の最終回であるため、細かいことでもよいので、お気づきの点を教えてほしい。

委員
5ページに国土交通省資料を出典とした図面がある。計画書には多くの狛江市の地図が載っている中、この図面だけ狛江市とかけ離れた形をしている。狛江市の形にしてもらうと分かりやすいと思う。

委員
今の話題に関連して、5ページの図は、立地適正化計画の内容を知るにあたり重要な概念図であるが、この概念図と、145ページにある図を見比べると、145ページは市街化区域の中に居住誘導区域が包含される関係性が分かりづらく感じる。5ページの図との対応関係を考慮し、市街化区域の中に、居住誘導区域と防災環境形成エリアがある図にすると分かりやすい。その上で146ページの具体的な設定箇所の図に繋がるとよい。

委員長
5ページの図を変えるのは厳しい印象がある。

委員
5ページの図は変えなくて良いと思う。

委員長
説明の流れが重要である。国土交通省の資料を抜粋しつつも、狛江市において読み砕いて解釈し直すページが必要である。ご意見のように「これは狛江じゃないよな」と思ってしまう可能性もあるかもしれないということをご指摘として受けとめたい。

事務局
5ページの図は、国土交通省が示している概念図であり、主に地方部をイメージしている内容である。一方で、狛江市においては、市内全体として人口も十分にいるため、ほぼ全域が居住誘導区域に設定する流れが自然となる。本来、安心安全を重視して、水害の危険性がある箇所は居住誘導区域から外すべきということも考えられるが、狛江市においては現実的には困難である。そのため、居住誘導区域の中に防災環境形成エリアを設定している。分かりやすく表現ができるよう検討したい。

委員長
今、仰った説明が分かりやすいため、説明文も含め、うまく表現できるとよい。

委員
24ページに上位計画との関連性があるが、その中に「ともに創る 文化育むまち」とある。前にも申し上げたが、「文化」について、あまり記載されていないのではないのかと感じる。狛江市は「音楽の街」や「絵手紙の発祥地」などは聞いたことがあるが、それらと関連した取り組みが本計画内には明確になっていないと思う。9つの視点との関係性が線で結ばれているが、欠けている線があるのではないか。もう少し文化に関連する内容について、具体的なものがあるとよい。

事務局
24ページでは、狛江市の基本構想・基本計画との関係性を示している。基本構想・基本計画の将来都市像「ともに創る 文化育むまち」とは別に、都市計画マスタープランの目標として、28ページに将来都市像「未来へつなげる 住み続けたいまち ~住み心地のよさを実感できるまち 狛江~」を掲げている。これは、先ほどの上位計画を踏まえつつ、都市計画分野のプランとして、まちの構造、まちの生活、まちの空間、まちの安全、まちの運営、という形で落とし込みながら検討したものである。文化の視点について、全面的に表現するつくり方もあると思うが、都市計画において、文化の取り組みを示しにくかった面もある。

委員
28ページの将来都市像において、「住みたい・住み続けたい」とある。住み続けたいというのは理解できるが、住みたいについては、他都市からの住み替えが必要となる。成人やリタイヤした人において、狛江に移住しようと考えてもらえるためには、まちのステータスとして、文化レベルの高さ、アクセスの良さが必要と考えられる。まちづくりの目標2において、何かもう一言入れると良い。

事務局
「住みたい・住み続けたい」と表現したのは、中学生アンケートを実施した際、狛江のことが好きであるという意見が多くあり、その子供たちが住み続けてもらえる視点が非常に重要であるものと思ったからである。また、本市は、大学生頃の年代が地方から上京する際に選択してもらっているものの、大学の卒業後、別の場所に移り住んでしまう傾向がある。そうならないためにも、住み続けてもらえるまちづくりが重要である。どのような形で、まちのステータスを持たせるかについては、難しい面もあるが、例えば、テレワークも浸透してきているため、仕事もでき、普段の生活もくつろげる場所づくりなどができるとよいと考える。そういった生活スタイルを狛江市で発見してもらい、住み続けてもらえるよう、魅力的なまちづくりをしていきたい。もう少し文化施設が増えれば、まちのステータスも向上すると思うが、現時点で調整中の施設が多く、明確な方向性が定まっていないため、都市計画マスタープランにおいても記載できていない部分であり、今後の課題と認識している。

委員長
ご指摘のとおり、基本構想には大きく「文化育むまち」が掲げられており、都市計画に文化は要らないと言うわけではない。28ページの将来都市像やまちづくりの目標を修正するのは難しいが、29ページのまちづくりの目標2、あるいは目標3の文章において、文化という言葉を入れてはどうか。文化は文化施設のことだけではなく、新しい若者の文化や音楽など芸術文化も含まれる。「新しい文化をつくり上げる」といったような少し魅力的なセリフ回しもあるかもしれない。追記を検討してほしい。

事務局
検討する。

委員
149ページに都市機能誘導区域の設定範囲があるが、中心拠点や地域交流拠点などの位置付けが示されているとよい。どこかにそういったページはあるのか。そういった情報の入った地図があるとより分かりやすい。

事務局
立地適正化計画上の都市機能誘導区域については、都市計画マスタープラン上の拠点と整合するよう設定しており、150ページからは中心拠点の狛江駅周辺都市機能誘導区域や、地域交流拠点の和泉多摩川周辺都市機能誘導区域などという表現としている。それが分かるよう148ページに将来都市構造図を載せているが、より分かりやすくなるよう、149ページの図面内に補足説明を加えたい。

委員
上位計画との関連性において、「文化」という言葉が大事ではないかという話があったが、157ページの「都市機能ごとに必要とする役割と対象施設」における機能区分の名称の中に「文化」という分類がある。一方、24ページのまちづくりの視点に「福祉」とあるが、157ページにおいては、その言葉が用いられていない。「高齢者関係」「障がい者(児)関係」の「関係」を「福祉」に変更した方がよいのではないか。157ページとともに、159、204ページにも同じ区分が出てくる。

委員長
変更は可能なのか。

事務局
156ページに国土交通省の手引きを掲載しているが、ここでは、介護福祉機能と書かれているため、一般的には、高齢者福祉や障がい者福祉という表現でも問題はないと思うが、庁内関係部署に確認の上、狛江市の表現として問題がなければ名称を改めたい。

委員
別紙のイラストについて。このようなイラストは分かりやすいが、可能であれば、学校、緑道、鉄道駅等の名称を入れるのはどうか。あえて入れていないのか。また、現在の案は、写真や平面図が多く、唯一101ページにイラストがあるのみなので、このような全体的なイラストとともに、部分スケッチや断面スケッチなどがあると分かりやすいと思う。

事務局
お配りした資料には、補足的に名称を記しているが、実際とは異なる部分もあるため、公表の際には、名称は掲載しないつもりでいる。最終的に、駅名や学校名を載せるかどうかについては検討したい。

委員長
先ほど、部分的なスケッチは準備されていると言われていたように思う。

事務局
今お示しはできないが、現時点で7種類程度を作成中である。5つの目標ごとにイメージを掲載したいと考えている。

委員長
農住都市のような狛江ならではの取り組みについて、スケッチなどがあると分かりやすい。

委員
18ページに、市民活動として、アドプト活動に触れているが、今後、小公園をどのように利活用していくかや、農住エリアでどのように市民が携わっていくか等を考える際、アドプト活動や自治会との連携は非常に重要なものとなる。現在の活動内容や、活動写真などを掲載することは可能か。公園の方針で掲載してもよい。

事務局
資料編の269ページにおいて、アドプト活動の団体名や活動場所を掲載している。18ページは概要を示しているため、中途半端な内容となっており申し訳ない。追加で写真が掲載できるか、関係部門と調整を行いたい。

委員
イラストについて、現状に近いという話もあったが、狛江市の人口はそれほど減らず、生産年齢人口の減少も緩やかということを踏まえると、この絵に描いているような都市機能の維持が出来ているということは重要なまちの価値ではないか。全国的に見れば、人口減少が著しい地域もあるため、今後、インフラ整備が難しくなっていく中、都市機能が維持されていることは狛江市の強みでもある。

委員長
そのとおりである。

委員
商業や工業に関する切り口が少ないと感じる。また、多摩川の活用について、何か表現はされているのか。

事務局
商業については、重点地域別構想において、商店街や駅周辺の立地施設等について触れている。多摩川の活用については、都立公園誘致の関係として129ページに広域的な防災機能の確保について記載している。また、105ページ以降の和泉多摩川駅周辺や、121ページ以降のあいとぴあセンター周辺に関する方針整理においても、多摩川との関連を記載している。更には、64ページ以降の水と緑の方針や、88ページ以降の景観の方針において、多摩川の保全・利活用に関する方針を記載している。

委員長
今回は3駅の拠点や、にぎわいゾーンの形成が重要となる。まちづくりの目標2に「農業、商業、工業」と簡単に記載しているため、1行程度でも追記することもありかもしれない。


委員
以前にお伝えして、反映されていない内容であるが、出来れば記載した方がよいと思うため改めてお話しする。この計画書は、防災に関する内容が多く記載されており、中でも、防災環境形成エリアの設定が特徴的である。狛江市の南側エリアについて、災害リスクはあるが、人口も減らない見込みであるため、狛江市として守っていく意思表示がなされていると思う。だが一方で、水害は起こってしまうものである。197ページに、浸水を建物の工夫で避けるための図があり、今後、防災環境形成エリアで建て替えをする際は、このような建て方を推奨するものと思うが、現実として、建て替えがすぐに進むことはない。そうであれば、既存の住宅をいかに守る視点が大切となる。狛江市は、自宅に止水板を設置するための補助を設けており、この制度を設けている自治体は少ない。資料編でもよいので、その制度の紹介をするのがよいのではないか。拠点や面として防災を考えていくことと併せて、自助で防災を進めていく意思のある方々に対して、このような制度があることを紹介することが望ましい。

事務局
195ページの取組施策の26番に「止水板設置工事等への補助金による災害に強い住宅等の増加」という形で示しているが、それをより具体的に示すというご意見かと思う。紙面のスペース上、難しい面もあり記載していなかったが、再度、検討したい。今後、住宅の高床化に関することについても、市民の皆さまとともに防災ワークショップ等を実施しながら、検討を進めていきたいと考えている。

委員長
入れるとしたら、197ページに、自助・公助・共助の話があるため、自助の取り組みとして紹介するなどが考えられる。ページ数を増やすということではなく、文章内に簡単な紹介はできるかもしれない。検討してほしい。

委員
定性的な話で構わないが、市民説明会やパブリックコメントを実施して、多かった意見、参考となった意見等はあるか。

事務局
現在の計画と比較してボリュームが増えてしまったが、狛江市が考えていることがより分かりやすくなったというご意見はいただいた。一方で、より理想的な夢のある計画を描ければよいのではないかというご意見もあった。また、先ほどのとおり、喜多見駅に改札口が増設されたらよいというご意見や、具体的な整備プログラムを求めるご意見もあったが、その点は、都市計画マスタープランの位置付けを理解いただき、今後、都市計画マスタープランを基にした検討を進めることをお伝えした。それらご意見を踏まえて修正を行い、現在の案となっている。

委員
ボリュームがあるため、今後、小冊子などを作成する際に、分かりやすさを重視してもらいたい。

委員
全体として280ページを超える計画書となったが、4年間の検討においては、ワークショップ、市民及び中学生アンケート、オープンハウス等からの市民からのご意見を貴重なものとして捉えて、従来の計画よりも踏み込んで記載した箇所も多くある計画となった。パブリックコメントの前に、市長や部長等と計画内容を共有する際、図面を主とした内部用の概要版を作成したが、非常に説明がしやすく、円滑に共有が図られた。最終的な計画書についても同様に市民向けの概要版を作成し、これまでにご意見をいただいた各所に対しても説明していきたい。イラストについても、今後も庁内からの意見を踏まえて更新していく予定である。それら今後のスケジュールについて説明をお願いしたい。

事務局
今後のスケジュールを説明させていただく。まず、本日のご意見を踏まえて策定委員会の案としてとりまとめを行う。その後、11月上旬の庁議において付議を行い、11月末の都市計画審議会において諮問を行う流れとしている。最終的には、12月中の公表を予定している。

委員長
本日いただいたご意見については、事務局、委員長、副委員長において検討を行い、庁議への付議、都市計画審議会への諮問を行いたいと考えている。その点について、我々にお任せいただくことをご了承いただきたい。

議題2 その他

事務局より委員に対して、本日が本委員会の最終の開催であることから、これまでの検討に対する御礼が伝えられた。
また、委員長より、中学生をはじめとした市民に対して、可能な限り分かりやすい計画内容とすることについて、改めて要望が伝えられた。