令和7年8月1日号1・2面(1419号)
特集 狛江×クラフトビール
今、狛江のクラフトビールが熱い!狛江の新たな地域資源としても注目されています。
市内にはクラフトビールのブルワリー(醸造所)が3カ所あり、それぞれがこだわりのクラフトビールを造っています。9月6日(土曜日)・7日(日曜日)開催の狛江フェスティバルにも毎年出店され、狛江を盛り上げています。
市内外から注目を集めている狛江のクラフトビールのブルワリーを探ってみました。
クラフトビールとは小規模なビール醸造所で、ビール職人が丹精込めて造る個性的なビールのことです。手工芸品(クラフト)に例えて、こう総称されています。市内にある3つのクラフトビールのブルワリーでは、造りたてのビールを提供しています。
3つのブルワリーの醸造担当や責任者の方にそれぞれの特徴やこだわりを聞いてみました。
籠屋ブルワリー
籠屋は明治35年に狛江の地で創業した酒屋です。平成29年にビール醸造所「籠屋ブルワリー」を立ち上げました。
以前、私は大手ビール会社でビールの製造に関わっていましたが、自分でビールを造りたいという気持ちが強くなり、籠屋ブルワリーの立ち上げ時からここでビール造りをしています。
現在タンクは7つあり、今は週2回新しいビールを仕込んでいます。季節によってビールの醸造の仕方は変えていますが、毎回調整できるところがクラフトビールの面白いところです。
籠屋ブルワリーでは、日常で飲んでもらえるような料理に合うビールを目指しています。地元である狛江を大切にし、これからも市民に愛されるようなビールを造っていきたいですね。
店舗情報
籠屋マルシェ狛江店
営業時間:午前11時~午後9時
定休日:不定休
所在地:元和泉1-2 小田急マルシェ狛江
※その他、市内の「籠屋秋元商店」・「籠屋ビールスタンド」・「籠屋たすく」でも
取り扱いあり。店舗詳細は、籠屋ホームページをご覧ください。
和泉ブルワリー
アメリカのオレゴン州ポートランドにビールの醸造を学ぶプログラムに参加し、平成29年に和泉ブルワリーを立ち上げました。狛江を選んだのは醸造設備が見えるようなガラス張りの店舗を探していたことが理由ですが、私の名字と同じ「和泉」が付く地名であったことにも縁を感じました。
ベルギー系のベルジャンスタイルをベースに、IPAなどさまざまなジャンルを造っています。ビール酵母にはこだわりがあり、同じレシピで作っても温度などでだいぶ味が変わるので、どうやったらおいしくなるのかを常に探求しています。延々とそれを追い求めるのがクラフトビールづくりの楽しさや奥深さでもあります。
ビールが飲まれるシーンにおいて、ビールは主役ではなく常に何かを引き立て、その時の幸せや喜びをより増やす役だと考えています。食事で飲まれる時のビールも同じで、おいしい料理を引き立てる役であることが私のビールの理想です。
フラッグシップである3A Farmhouse Aleは万能調味料のように幅広い料理に合うため、市内の飲食店の皆さんにも試してもらいたいです。そして、狛江のどこの店でも和泉のビールを飲んでもらえるようになることが私の夢の一つです。
店舗情報
BEER CELLAR TOKYO(和泉ブルワリー併設店舗)
営業時間:火曜日~金曜日 午後4時~午後9時
土曜日・日曜日・祝日 午前11時~午後8時
定休日:月曜日
所在地:和泉本町1-12-1 豊栄狛江マンション1階
電話03(5761)7130
柴田屋酒店 喜多見ビール醸造所
柴田屋酒店は新中野にある創業90年の酒屋で、クラフトビールの醸造とワインの販売をメインに事業展開しています。市内のビール醸造所は令和3年に併設のレストランとともにオープンしました。出来たての鮮度と香りを大事にしたクラフトビールを作っています。
醸造所併設のレストランでは、地域に根差した店作りを目指していて、近隣で働く方々や市内に住む家族連れの方々に親しまれています。また、店舗内の物販コーナーでは世界各国のワイナリーから直輸入しているボトルワインも販売していて、持ち帰りはもちろんですが、物販価格そのままで席で飲むことも可能です。
地域の方との「ただいま」「おかえり」でつながることができる店を目指しています。地域のイベントにも積極的に参加していますので、見かけたらぜひ声をかけていただきたいですね。
店舗情報
柴田屋酒店 喜多見ビール醸造所(醸造所併設レストラン)
営業時間:月曜日~土曜日 午前11時30分~午後10時30分
日曜日・祝日 午前11時30分~午後10時
所在地:岩戸北2-20-10小田急マルシェ喜多見
電話03(5761)7725
編集後記
今回は新たな地域資源となりつつあるクラフトビールのブルワリーを紹介しました。紙面の都合上、紹介しきれなかった内容については市ホームページで掲載していますのでぜひご覧ください。
今後も狛江を盛り上げている人や場所を紹介していきたいと思います。