1 日時 平成30年11月30日(金曜日) 午前10時~10時58分
2 場所 特別会議室
3 出席者

会長   松原俊雄(市長)
委員 佐藤 正志,千葉 眞理,鈴木 晃子,有馬 守一(教育委員会)

事務局  髙橋良典(企画財政部長),田部井 則人(政策室長),柏原聖子(教育部理事兼指導室長)平林 浩一(教育部長),宗像 秀樹(学校教育課長),加藤 達朗(社会教育課長),安江 真人(公民館長),西田 久美子(図書館長)

4 欠席者 委員 熊谷 勝仁
5 議題

○協議・調整事項

 1.平成31年度予算要求について

 2.狛江第一小学校児童増加に対する対応について

○報告事項

 1.小学校屋内運動空調設備事業について

6 提出資料

資料0議事日程 [24KB pdfファイル] 

資料1委員名簿 [34KB pdfファイル] 

資料2予算要求重点項目 [38KB pdfファイル] 

参考資料1 [141KB pdfファイル] 

参考資料2 [106KB pdfファイル] 

7 会議の結果

会 長 

これより,平成30年度第1回狛江市総合教育会議を開会します。

議事に入る前に,今回の会議が,私が市長に就任いたしまして初めての会議になりますので,ひとことご挨拶させていただきます。皆様方に言うまでもありませんが,学校・教育は子どもたちが主役であり,その子どもたちを輝かすのは大人です。そのためには教師が輝いていないといけないと思っております。教師を輝かすためには,今言われている働き方改革をしっかりと実行・推進をしていかなければいけないと考えております。狛江市には,校長先生や教師が地域や学校を大切にする風土があります。また地域で支えていただいている方々の思いを校長先生や教師が汲み取ってともに切磋琢磨しながら各小中学校の運営にあたっていただいております。今後も小・中学校が切磋琢磨して未来を担う子どもたちの教育にあたっていただきたいと考えております。その未来を担う子どもたちが自分の考え方を持てる人として育てていただくことと,保護者に信頼され,地域に尊敬される人物を育てる教育,学校となることを期待しております。私は政治的な理念として「人にやさしいまちづくり」を目指しております。皆様方のご協力を宜しくお願い申し上げ,私の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。それでは議事日程に従い,議事を進めます。本日の議事概要及び出席者について,事務局から説明お願いします。

 

学校教育課長  

本日の会議につきましては,協議・調整事項2件,報告事項1件を予定しております。協議・調整事項の1件目は,「平成31年度予算要求について」,でございます。こちらは教育委員会の平成31年度予算要求の概要をご報告させていただくとともに,各課の予算要求の重点項目について,協議をさせていただくものでございます。協議・調整事項の2件目は,「狛江第一小学校の児童増加に対する対応について」でございます。こちらは,先日庁議において,市としての新たな方向性を決定いたしましたので,協議をさせていただくものでございます。報告事項の1件につきましては,「小学校屋内空調整備事業について」,でございます。こちらは,現在開会中の狛江市議会第4回定例会におきまして,学校屋内空調整備事業について,新たな方向性をお示しいたしましたので,ご報告させていただくものです。次に,本日の出席者でございますが,熊谷委員につきましては,本日,急病のため,ご出席できないとのご連絡をいただいております。資料1にお示ししております名簿から熊谷委員を除いた4名の委員,会長,事務局が本日の出席者となります。説明は以上です。

 

会 長     

事務局の説明が終わりましたので,議事を進めます。まず,『協議・調整事項(1)平成31年度予算要求について』,事務局から説明をお願いします。

 

教育部長

『協議・調整事項(1)平成31年度予算要求について』,説明いたします。資料2及び参考資料1をご覧ください。参考資料1につきましては,教育委員会の平成31年度の現在の予算要求状況をまとめたものでございます。大きく増減があったものや新規・拡充等があった事業について,取組内容を示しております。

31年度予算にきましては,①教育振興基本計画の改定,②次期学習指導要領への助走,③働き方改革推進の3点を重点ポイントとして要求をさせていただいております。教育振興基本計画の改定におきましては,審議に必要な協議会の設置の経費を計上させていただいております。次期学習指導要領への助走におきましては,ALT派遣義務化及びTGG・オンライン英会話の継続実施を始めとして,hyper-QU,笑育につきましても引き続き取り組んでまいりたいと考えております。働き方改革推進におきましては,センターサーバーの運用並びに校務支援システムの導入,更には平成32年度からの運用開始に向けまして,給食費の公会計化の準備,学校徴収金・給食費会計の管理システムの導入を行ってまいりたいと考えております。その他,中学校生徒の通学路・経路を含めた防犯カメラの設置や小・中学校の屋内体育施設の床の計画的修繕など,児童・生徒の安全確保を図るとともに計画的な環境整備に取り組んでまいりたいと思います。また,32年の4月猪方小川塚古墳公園開設に向けました保全整備工事,それに合わせた文化財マップ作成等を考えております。公民館におきましては初のこころみとなる,理科実験の連続講座「子どもの実験教室」の実施,自主学習グループへの保育支援にも取り組んでまいります。図書館におきましては,図書システムの更新とそれに合わせて行います図書館資料のICタグ貼付にも取り組んでまいりたいと思います。最後に,教育研究所の新たな複合施設開設に向けまして,市長部局と教育委員会がより一層連携を深めていく必要があると考えているところです。説明は,以上となります。

 

会 長 

それでは,本件について,質疑・意見交換を行っていきたいと思います。

 

佐藤委員

私は昨日,ある学校で勉強会がありました。その後,午後8時半頃,帰路についたのですがいっしょに参加していた先生が,明日の準備がまだ残っているので学校に戻っていかれました。やはり先生方は翌日の準備など本当に忙しい仕事を抱えているのだと改めて再認識した次第です。先ほど市長より教師が輝く働き方改革が大事だという話をいただいてとてもありがたいと思いました。そのような視点から見ると学校給食費の公会計化や校務支援システムの導入など非常に大切な内容だと感じております。具体的にお伺いしたいのですが,校務支援システムを導入するとどの程度働き方改革に繋がっていくのでしょうか。

 

教育部理事   

校務システムは特に中学校が対象になっております。中学校では成績と進路そして要録といったもののジョイントが必要であり,それをミスの無いようにすることが目的です。今まではそれぞれに都立高校のシステムは独特ですので,そちらと突合させることに手間がかかっていたところをセンターサーバー化することにより,成績から進路を繋げてミスのないようする。そうした運用できるようにシステムを導入する予定でございます。

 

佐藤委員    

今の話の中で一つ共通している部分で要録の話がありましたが,新しい学習指導要領になり新しい指導要録の形式が出てくると思います。その辺りも視野に入ったシステムと考えてよろしいでしょうか。

 

教育部理事   

これまでであれば紙媒体ですので,例えば生活科が導入された時,総合的な学習が導入された時はその都度,子どもたち1人に対して何枚も何枚も要録が追加される状況がございました。それが電子化することにより回避されるようになります。

 

佐藤委員    

年号も変わることですし,色々と変わっていく時に修正することが非常に大変な作業だったことを記憶しております。そのようなことを含めて事務的に処理できるシステムになると働き方改革につながってくると思いますので,是非円滑な導入をお願いしたいと思います。

 

千葉委員    

今まで紙媒体で大変だった手間の掛かるようなことの作業が減り,先生方の負担が軽減されることは素晴らしいことだと思います。先生方には子どもたちに直接かかわっていく時間や授業の内容の研究などに集中していただきたいと思っています。働き方改革に対する考え方ですが,狛江市は小さい町で顔の見える一人ひとりが分かるような地域の人々が繋がりあって学校を支えているまちだと思います。学校にある伝統や地域の中で大切にされてきたものが学校に反映され,地域も学校にかかわっているまちだと思います。働き方改革を進める中で,どんどん新しくしていく方向をめざすのか,狛江なりのものを大切にし,守っていきながらやっていくのか,市長としてのお考えはいかがでしょうか。

 

会 長     

やはり,地域の伝統文化や地域の特性は大切だと思います。そこを踏まえながらも,最近報道等でも教師が大変だといわれています。私はようやく教師の大変さに脚光をあびてきたと思います。今までは夏休みがあり,長い休みがあり良いなと一部では言われていたことがありましたが今は違います。そうした負担の軽減というのも考えねばなりません。またIT化のこの時代にその技術をどのように教育に対応・リンクさせていくか,子どもたちにどのように教えていくのかも大切なことです。時代はこの数年でどんどん変わると思います。その対応もしながら狛江らしい文化・伝統を踏まえていきたいと考えております。両立することは大変なことで先生方も大変なのですが,地域の皆様にも支えていただくことで,両面踏まえながら行っていきたいと思います。

 

鈴木委員    

話の続きになってしまいますが,働き方改革で教員の仕事を少しでも負担が少ないようにと始めたところですが,1年,2年経って本当に先生方が改革に実感を持って仕事をされているのか,こちらが示している改革が間違っていないのか等を確認しながら継続してほしいと思います。先生方はやる気があって熱心に子どもたちに毎日対面しています。改革はやりがいを取り除くものではないですが,保護者や子どもの要求があまり多すぎて全部対応しようとすると大変です。実際に動いている先生方の意見も今後大事にしてほしいと思います。次に防犯カメラの設置についてです。親の立場として,学校にいる間は安全と考えられますが,登下校が本当に安全か,小学校低学年なら低学年なりに,中学生だったら中学生なりに心配事が常にございます。そのような中で安全のために防犯カメラを設置していただけるということになると非常にありがたいと思いますので,進めていただきたいと思います。

 

会長     

働き方改革で事務的に進めてもいけないと思います。一番大切なのは現場の声です。現場の声をしっかり受け止めて働き方改革を進めることにより,しっかりと対策しながら評価をして,他の手立てがあれば他の手立てをするようなしっかりとシステム化することが大切だと思います。子どもの安心安全については,防犯カメラの設置のほかに今回予算要求上で何かあるのでしょうか。

 

学校教育課長  

平成26年度から小学校2校ずつ,1校の学区域に対して5台の防犯カメラを通学路に設置しております。現在は各校5台,6校で30台の防犯カメラを通学路に設置しているところです。こちらは東京都の2分の1の補助制度を活用させていただいたものであり,その枠を最大限活用させていただいております。この度,今年の5月に新潟県で起きた下校中の児童の連れ去られたという非常に痛ましい事故を受けまして,改めて国・東京都で登下校中の見守り用の防犯カメラの補助制度が検討されているものでございます。従来は小学校の通学路のみと規制があったのですが,今,現在まだ制度がしっかり固まっていませんが,現在の情報では中学校の生徒が登下校で使用する経路及び小学校から学童保育所までの経路で通学路になっていない所でも補助を検討しているという情報がありました。そこで狛江市として中学校の方にも5台ずつ設置をしたいと考え計上させていただいているところです。それぞれ学校の場所は違いますが,小学生も中学生も通りますのでより台数を増やすことにより見守りが強化されると考えております。補助の制度の推移を見ながら市長部局と連携をして進めて行きたいと考えております。

 

佐藤委員   

狛江市は働き方改革について非常に先進的な取組みをしていて,他の地域から注目を浴びていると思います。その目玉の一つが給食費の公会計化だと思っております。基本的に教員がお金を扱うのは教育の仕事の本質とは離れているとの考え方を私は持っています。それに給食費を公会計化していくことは非常に先進的で素晴らしいことだと思っております。中学校給食費と記載がありますが,その上の学校給食費というのは小学校のことをさしているということでよろしいでしょうか。

 

学校教育課長  

ご質問のとおり,学校給食費は予算上の事業目でございまして小学校についてです。今回は小学校と中学校,足並みを揃えて平成32年度からの公会計化に向けた予算の計上でございます。併せて学校徴収金,いわゆる計算ドリルや調理実習の食材費,修学旅行等の保護者負担金といった私会計の徴収金につきましても公会計ではありませんが,システムを導入することにより,会計管理や保護者への通知を簡単にし,事務量をかなり軽減して督促をすることができます。その業務を学校に配置している事務職が中心になって対応することで,出来る限り教員の皆様方の負担を減らす方向で取組を進めているところでございます。

 

佐藤委員    

報道等で給食費の使い込みが問題になることがありますが,公会計を導入することによりそうした事故は防げるようになるのでしょうか。

 

学校教育課長  

現在の私費会計の場合,小学校であれば,校長名義の,また中学校であれば学校教育課長名義の口座を開設し,徴収した給食費管理,材料費等の支払いを行います。口座の通帳が存在することになりますので,どうしてもご質問のような事故が発生する恐れがございます。しかしながら公会計とすることにより,徴収した給食費は市の歳入として管理され,支払い等も市の財務会計システムを使用した伝票処理により行われ,実際の支出も会計課が行うこととなりますので,そうしたリスクはなくなると考えております。

 

千葉委員    

狛江は都会でありながら,古墳などの文化財が多く存在するまちとの意識があります。そうした中,猪方小川塚古墳のオープンに向けた整備は,よろこばしいことと思います。しかし一方で,新しく狛江の住民になる方も増えてきており,ぜひそうした方々にも,文化財が多くあるまちであることを知っていただきたいと思います。狛江の駅前にある文化財も意外と知らない人が多くいます。そうした意味でも予算要求されている狛江の文化財をまとめたマップは大切だと思います。今後どのようにそうした人たちに周知していくのか,教えてください。

 

社会教育課長  

31年度予算要求では,文化財マップの作成を計上しています。猪方小川塚古墳につきましては,都市計画法上の歴史公園として位置付け,整備を進めています。こうした遺構を日常的に見せる形で整備するというのは,全国的にみてもあまり例がなく,非常に特徴的な整備となっております。そのため,開園後は,非常に多くの方々に来園いただけるのではないかと期待しています。そうしたことをきっかけとして,来園者はもとより狛江市民の方々にも狛江市内のほかの遺跡等についても伝えていきたいと考えております。また兜塚,白井塚についても整備してまいりますので,さらにPRしてまいりたいと考えております。

 

会長     

こうした遺構などは,皆さんに周知し見ていただきたいという思いはあるものの,保存・保護が難しく,人が踏み入れると壊れて失われてしまう可能性もあります。そのため通常であれば一定期間公開した後,クローズにして保存することとなりますが,今回は皆さんに見ていただく形で整備させていただくことにしました。「狛江百塚」といわれるように,狛江の歴史を次世代につなげていくのは非常に大切なことです。多くの皆さんに見ていただき,狛江の歴史を学んでいただく機会としていただければと思います。    

 

会長     

本件につきましていただきましたご意見は,今後,市の予算案を編成する中で検討していきたいと思います。それでは,これで本件を終了します。次に,『協議・調整事項(2)狛江第一小学校児童増加に対する対応について』事務局から説明をお願いします。

 

学校教育課長 

『協議・調整事項(2)狛江第一小学校児童増加に対する対応について』,説明いたします。

児童・生徒数の変動への対応につきまして,平成28年度第1回狛江市総合教育会議で協議・調整が行われ,平成28年狛江市教育委員会第8回定例会で,今後の狛江市における人口変動を見据え,学校施設における児童生徒数の変動への対応方針を決定しております。この方針では,まずは既存の学校施設内の特別教室の転用により対応し,教室転用による対応が困難となることが明らかになった段階で,校舎増築を視野に入れて調整を進めることとなっております。狛江第一小学校では,将来的な普通教室の不足が見込まれたことから,この方針に基づき,平成29年度に基本設計を行い,4階建ての校舎を増築することとし,近隣説明会を平成30年2月に2回実施いたしましたが,近隣マンション理事会等から理解が得られないことから,今年度予定していた実施設計を発注できずにおりました。このような状況の中,松原市長より計画を白紙に戻し,将来,児童数が減少した場合の転用方法も意識して見直すようにとの指示を受け,副市長,教育長,担当部課長で検討した結果,平成35年度には28学級になると見込まれ,その後も中期的には25学級以上が見込まれたことから,プレハブ等の仮設ではなく,増築が必要との判断に至りました。これを受け,既存施設の転用を優先し,28教室を確保し,少人数指導や音楽指導に必要な教室,及びKoKoA・放課後クラブの不足に対応するため,増築する校舎を3階建てとする計画へ見直しを行い,11月27日の庁議で決定されたものです。

説明は以上になります。

       

会長    

本件については,着任すぐに現状を把握し,再検討の指示を出したところです。これまで狛江市では一定の統廃合も進んでいたところでしたが,狛江第一小学校については,児童の増加が見込まれ,対応が必要となりました。しかしながら将来的な動向については,児童の減少が見込まれたことから,再度最新のデータで推計等を行うとともに,児童減少後の使用方法も含め,再検討するように指示し,検討の結果,今回の提案となりました。

それでは,本件について,質疑・意見交換を行っていきたいと思います。

 

佐藤委員   

教育環境を保障するのは私たちの使命であると思います。思い起こせば私が現役の教員時代は,児童数の増加に整備が追いつかず,プレハブ校舎で今のような冷暖房はない状態でかわいそうな思いをさせてしまったと思います。今回再検討により4階建てから3階建てに変更するとのことですが,児童の増加に十分対応できるということなのでしょうか。

 

学校教育課長  

市長の指示を受け,今回,改めて最新の人口等のデータに基づき,児童数の見込みを推計いたしました。当初の計画では,ピークは平成34年に28学級を見込んでおりましたが,今回の推計の結果,平成35~36年に28学級と若干増加の伸びがゆるやかになることが見込まれました。既存校舎内の特別活動室などを普通教室化することにより,28教室は確保できる見込みです。そして,そうした場合に少人数対応や音楽室などの必要教を1,000人規模の学校と比較しながらシミュレーションし,必要最小限の不足する教室を見込んだところ,普通教室化によりなくなってしまう特別活動室を普通教室換算で2教室分あれば対応可能と考えられましたので,今回の提案となりました。

 

教育長    

かつては,教室さえあれば児童数の増加には対応できるとの考え方がありました。しかしながら現在は児童の活動的な授業であるアクティブラーニングや少人数対応など,児童の教育の充実が求められています。普通教室さえあればいいという時代は過ぎ去った実感があります。これで十分かといわれれば,十分ではなく,なんとかしのげる見込みであると私は考えています。他の学校と比べて劣らないような専科教室,少人数対応のスペースは,28教室で収まれば,何とか確保できると考えています。仮にそれ以上になった場合には,かなり窮屈なスペースになりますので,何らかの別な対応が必要になってくると思います。

 

佐藤委員    

例えば,図工室を2時間続きで使用する場合,28学級あると3クラスがそのような使い方をするとコマ数が足りなくなってしまいます。そうするとそうした専科教室は複数必要になってきます。そうしたものを確保することが子どもたちの教育環境を保障することだと思います。もちろんそうしたことも含めての検討だとは思いますが,学校の教育活動に支障がないようにしていただきたい。

 

会長     

運用にあたっては,教育活動に支障がないようにお願いします。

 

鈴木委員    

児童が増加し,現在の校舎だけでは対応できない中で,必要最小限のスペースを増築により確保していくのは子どもたちの教育環境を整えるためには必要なことだと思います。しかしながら,目の前に新しい建物が建つマンションの住民の立場に立ってみれば,できれば建ってほしくないという気持ちも理解できます。今後,近隣の方々にも説明をしていくと思いますが,丁寧に,そしてできる限り配慮していく必要があると思います。もちろん子どもの教育環境の整備が第一ということがありますが,近隣の方々の生活環境も配慮されてしかるべきです。これからも近隣の方々と学校も市も良好な関係性を築いていく必要がありますのでできる限りの配慮をお願いします。

 

会長     

学校は近隣住民の方の協力があって成り立つところも多くありますので,近隣の住民の方々と対立することなく進めていけることがよりよい方策だと考えています。これから説明不足であった部分も含め,十分に説明させていただき,教育上の必要性も理解していただいたうえで,今回の提案を説明し,配慮できるところは配慮しながら,対立関係にならないようにしていきたいと考えております。

 

会長    

今回は施設整備というハード面での対応を行っていくわけですが,運用面での工夫,対応できるようなことはありませんか。

 

学校教育課長  

今回改めて行った児童数の見込みでは,ピーク時各学年の児童数が,160人前後であると予想されています。学級編成上,3年以上は40人学級となっており,160人では,4クラス,161人では5クラスとなり,1人の差が学級編成上は大きな差となって現れることとなります。そのため,現在行っている指定校の変更を一定期間制限するなどの方法により,クラス数を抑制できる可能性はありますので,そうした運用面での検討はできるのではないかと考えております。

 

会長     

わかりました。児童数の増加に対する対応につきましては,将来動向など様々な観点から検討する必要があると思います。教育委員会においても,さまざまな観点から検討をしていただき,より効果的な環境整備を行っていければと考えております。

「狛江第一小学校児童増加に対する対応」については,早急に市全体の取り組みとして対応していかなくてはならないと考えております。ぜひ,教育委員会としても,市と連携して取り組んでいただきたいと思います。

それでは,これで本件を終了します。次に,『報告事項小学校屋内運動空調設備事業について』事務局から説明をお願いします。

 

企画財政部長  

小中学校施設については,すべての普通教室に空調設備を設置し,特別活動室へも計画的に空調設備を設置してまいりました。屋内運動場につきましては,近年の猛暑から児童・生徒の暑さ対策としても求められているものではございますが,多額な経費が必要であることが大きな課題でございました。また平成28年4月に発生した熊本地震や,平成30年7月豪雨災害では,暑さ対策として避難所への空調設備の設置が必要となりました。狛江市におきましても小中学校の屋内運動場は災害時には避難所となりますので,災害対応としても空調設備の設置は課題でございました。このような中,東京都において新たな補助制度が創設される見込であることから,市といたしましても東京都の補助を活用し,対応させていただきたく予算計上させていただいたものでございます。現在,緑野小学校と第二中学校の屋内運動場には空調設備が設置してあることから,地域性などを考慮し,市の中心地域で,居住者も多い第一小学校への設置を決めたものでございます。11月27日(火曜日)に開催されました平成30年狛江市議会第4回定例会におきまして,平成30年度一般会計補正予算(第5号)を提案し全員賛成で可決いただきました。この補正予算に小学校屋内運動場に空調設備を整備するための設計業務に係る経費として4,576千円の債務負担行為を設定させていただきました。今後,早期に設計業務を発注し,31年5月くらいまでには設計を完了させ,その後,設置工事を発注し,31年12月くらいには完了する予定で考えております。

説明は以上です。

 

会長     

それでは,本件について,ご質問等ございますでしょうか。東京都の本会議がまだ始まっていません。東京都知事としては表明をしてございますが,予算はまだ通過していない時点です。狛江市としては取り組む姿勢をしっかり見せて行っていくということで債務負担行為としてではありますが,可決いただいておりますので進めてまいります。空調を設置するだけではなく,効果が大切だと思います。効果を得るためには断熱材の補強,あるいは窓の補強など様々な対策を練ることが必要となります。狛江市の積算だけですが,1校につき約6,000万円くらいかかるようです。東京都の補助が良いのでこの時点で行わないと単費が多くなることや,今後に向けた市債が増えることになりますので,それに対応するには良いタイミングだと思います。

先ほど説明や意見がありました狛江第一小学校の増築については,4階建てを3階建てにすることにより約7,000万円くらいの減額になる予定でございます。今回は当初見込んだ金額の中で第一小学校全体を見れば,空調まで出来ることになります。良いチャンスで空調を設置することになります。今後につきましては,また色々と議論をして次の展開と考えております。それでは,本件については,これで報告事項を終了します。

最後に,「その他」です。事務局から何かありますか。

 

学校教育課長  

その他は特にございません。

 

会 長     

それでは,他に案件がないようですので,これで平成30年度第1回狛江市総合教育会議を閉会します。