1 日時

令和5年2月28日(火曜日)午後7時~8時54分

2 場所

特別会議室、web上

3 出席者

委員:東裕 若柳善朗 樋口ユミ 岸真 重国毅 宮内友紀

事務局:政策室長 冨田泰、政策室市民協働推進担当 髙橋健太朗

4 欠席者

委員:大仁田妙子 増川邦弘

 議事

  1. 開会
    (1)出欠、配布資料の確認
  2. 議題
    (1)令和3年度人権施策評価(提言)について
  3. その他

6 配布資料

資料1:狛江市の人権施策に対する意見(案)[ 176 KB pdfファイル]

7 会議概要

1.開会

(1)出欠、配布資料の確認

 

2.議題

(1)令和3年度人権施策評価(提言)について

―資料1について事務局から説明―

―子どもの人権について―

(委員)子どもの人権のページで気になった点が2点ある。1点目は、第二段落の「大人が子どもを枠にはめ過ぎてしまう」という部分について、この表現だと枠にはめ過ぎなければ枠にはめること自体はありというように見えてしまうため、別の表現が良いのではと思う。子どもの権利条約の観点から見ると、子どもは一人の独立した人権を持つ主体であるので、枠にはめる必要はないと思う。2点目は、第二段落に「子どもの発達に応じて、一生懸命やっていることを大いに評価してあげることが大切である」とあるが、「してあげる」という表現は誰が誰にするのかが曖昧であり、「評価することが大切である」という記載で良いのではないか。

(委員)「枠にはめ過ぎてしまう」は「枠にはめることになる」とし、「評価してあげることが大切である」は「評価することが大切である」という表現で適切かと思う。段落ごとの順番について、子どもの権利条約や子どもの権利という部分は一番最初の段落にした方が良いと思う。また、第一段落の「きめ細かく多様な取組が実施されている」という部分については、ここまで書ききってしまって良いのかなと思う。順番的にも第二段落にある「子どもたち一人ひとりの人としての権利や自由を尊重し」という部分が前にきた方が文脈としては良いのではないかと感じている。その他、総合相談を行っている施設としてひだまりセンターを記載するのであれば、他にも総合相談を実施している施設があるためいくつか記載した方がわかりやすいと思う。

(会長)「きめ細かく多様な取組」と記載するのであれば他にも例を示した方が良いということか。

(委員)「多角的な」や「きめ細かく多様な取組」とするのであれば、1つの窓口のことしか記載していないので追記した方が良いと思う。子ども自身の人権のことを一番最初に持ってきて、子育て家庭の相談支援は子どもの権利や民法改正の後に記載した方が良いと思う。

(会長)段落の構成について、標題にもあるように分野別施策の「評価・意見」とあるが、「意見」の部分をよく見ると問題点の指摘等の意見もあれば、課題として具体的にこうすべきだという要望のようなものもある。そういった点を区別して各段落共通の構成にした方が良いのではないかと思う。もし評価を最初に記載するのであれば現在の並びで問題ないと思うが、それ以下については指摘されている意見、今後こうすべきだという課題や要望というように区別した方が良いと思う。

(委員)第一段落で「きめ細かく多様な取組が実施されていることから、人権擁護のために必要とされる体制が講じられている」とあるが、この表現だとすでに完璧に実施されているという印象になってしまう。次々と新しい課題が出てくる中で、狛江市は十分な体制が取れていて子どもの人権がしっかり守られていますと言い切れることではないと思う。文書の後半で不登校のことや経済的負担のことにも触れているので、冒頭で問題なく実施していますということを記載するのではなく、文書の後半に「必要な対策を講じている」というように記載した方がバランスとしては良いと思う。

(会長)言葉の問題だと思うが、断定的な印象を与えるということであれば、「必要とされる体制がおよそ講じられている」や「概ね講じられている」、「総じて講じられている」という表現を使用すると良いのではないか。あくまで体制の話のため、その体制の中で具体的な対策が取られているかどうかを意識して表現を変えてはどうかと思う。

(副会長)第一段落ですべてできているような表現になってしまっている。「きめ細かく」はない方が良い、ただ、多様な取組をしていることは間違いないので先ほど意見があったように「必要とされる体制が」に続く文書としては「概ね講じられている」、「総じて講じられている」というような表現で良いと思う。また、「いじめ」や「虐待」という言葉が一度も出てこないため、資料1の2ページ目、下から5行目「市の施策の中でも体罰を許さない」の辺りに入れることができればと思う。人権施策推進指針12ページの施策の方向性の中でも「いじめや児童虐待等」という言葉が使われている。また、先ほどから話が出ている「大人が子どもを枠にはめ過ぎてしまうことになる」という部分については、「大人が子どもを枠にはめることになる」という表現で良いと思う。

(会長)「大人が子どもを枠にはめることになる」という表現について、子どもの権利条約に守られる権利という言葉があり、大人がある程度子どもを保護するということはあって然るべきことのため、過度にならないようにすることが大切である。また、先ほど意見、課題、要望を区別すべきではないかという話をしたが、意見として述べるもの、具体的な課題として検討していただきたいこと、課題として積極的に要望するものに区別して表現を工夫した方が良いと思う。大きく分けると意見、課題、要望になると思う。評価と意見が提言のテーマのため、その意見を仕分けた方が良いのではないかということである。

―女性の人権について―

(委員)第二段落の上から3行目に「ハードルが高い」という表現が出てくるが、これの主語がないため、「相談の心理的なハードルが高い」のように追記した方が良い。上から5行目も同様に「ハードル」という言葉の前に「心理的な」と追記した方が良い。また、第二段落の上から4行目に「LINEやメール」という表現があるが、そこまで限定せずに「SNS等」のような表現で良いと思う。その他、3ページ下から5行目に「引きこもりの方が集まる女子会」とあるが、これは個人の方が行っている活動で、引きこもりの方も多く参加しているが、引きこもりの方に限定している集まりではないため、もし記載するのであれば「生きづらさを感じている女性のための居場所活動が立ち上がった事例もあり」のような表現か良いと思う。

(委員)第一段落の上から2行目「専門分野も含めて」の「専門分野」が何を指しているかわかりづらく感じた。また、先ほど話があったが「LINEやメール」は「SNS等」という表現とし、女子会の部分は限定的過ぎるので先ほど仰ったような表現で良いと思う。その他、4ページ目最後の段落の「記載のない分野」が何を指しているかわかりづらいため具体的に表記した方が良い。「専門分野」と「記載のない分野」について、現時点で何を指しているかわかれば教えていただきたい。

(事務局)「専門分野」は、第2回会議前に委員の皆さまからいただいた意見まとめシートに記載のあった表現であり、人権施策取組状況報告書(令和3年度事業)のNo.67~72を指していると記載があるが表現を変えても良いかもしれない。

(委員)「記載のない分野」については、今年度に実施された議員向けのセクハラ防止研修などを指しているのか。

(事務局)この提言案は会議の中で出た発言をベースに作成しているが、女性の労働環境や就労環境を指した発言と思われる。

(委員)女性の労働環境や就労環境の施策については、狛江市でできることは限定されるかもしれないが、検討していくことも課題ではないかという前回の会議録の状態を反映させた方が良いのではないかと思う。

(会長)この段落の最後の3行の順番を少し入れ替えれば良いのではないか。例えば、「狛江市人権施策取組状況報告書(令和3年度事業)に記載のない分野の例として、女性の労働環境や就労環境の問題、居場所の確保があり、今後の課題としてそれらの施策の必要性について検討していただきたい」とするのはどうか。

(委員)それであれば何を検討する必要があるかわかりやすくなると思う。

(委員)根本的な話かもしれないが、女性の人権というと男性との社会的な関係での課題解消が思い浮かぶが、その視点がこの評価にはないが問題ないか。

(委員)男女格差が現実にある等、女性の人権課題の背景について前置きで記載があるとわかりやすくなると思う。狛江市の中でということではなく一般論として女性の人権の説明があり、そういった背景について正しく理解するためのという流れにすると、なぜ女性の人権が出てくるのかということが明確になると思う。

(副会長)一般的に女性の人権は男性との比較で言われていることが多い。前置きを入れた方が望ましいと思うが、入れると文書がわかりづらくなるかもしれない。

(委員)女性の人権に前置きを入れると、すべての分野になぜこれが人権課題として必要であるのかと説明しなくてはいけなくなる。

(事務局)昨年度に策定した狛江市人権施策推進指針の現状と課題の中で一般的な背景は記載しており、この提言では狛江市としての取組や課題の部分を表現できればと思う。

(会長)おそらく皆さんが共有しているであろう男女間の賃金格差等の女性の人権の問題も踏まえての議論だと思うので、その部分は特に示す必要はないと思う。

―障がいのある人の人権について―

(委員)最近、パラスポーツの選手に上和泉地域センターにバリアフリー化を求めているがなかなか改善されないという話を聞いた。ここ最近で上和泉地域センターが改修されたという話は聞かないので、4ページ第一段落の上から5行目に「ユニバーサルデザインの考え方を踏まえた公共施設の整備は評価できるものであり」とあるが、様々な障がいを持った方々が使いやすいという点ではまだまだ課題があると思うので、一定のことはしているがまだ課題はあるという記載の方が適切ではないかと思う。ここでいう「ユニバーサルデザインの考え方を踏まえた」という点は、新しい施設を作った際に反映しているものか。

(委員)すべて対応しているというような印象になってしまうとそれは違うかなと思う。

(事務局)公共施設の工事ではユニバーサルデザインの対応をしていくとして順次進めているところである。

(副会長)第一段落にある「パラスポーツに多くの方が参加している点など評価できるところである。」を「パラスポーツに多くの方が参加している点など評価できるところであるが、」と修正し、少し弱めても良いかもしれない。

(事務局)行政がユニバーサルデザインを進めていくということは当然であるため、「評価」という表現ではなく「進められているが」というような表現で良いかもしれない。

(委員)「公共施設の整備は評価できるものであり、」を「公共施設の整備が進められており、」に修正する形で良いと思う。

(会長)先ほどの意見を踏まえると「狛江市福祉基本条例では、不特定多数の方が利用する施設を、誰もがスムーズに利用することができるように、」という部分にバリアフリー化に関することを入れると良いのではないか。つまり、「誰もがスムーズに利用することができるような整備を進めている。まだ不十分な部分もあるが、より進んだ整備基準の全てを満たしている施設に、「狛江市福祉環境整備基準適合証(やさしさマーク)」を交付している」とする文脈はどうか。

(委員)第二段落の「相談・支援体制が充実してきている中で」という部分については削除しても良い内容かと思う。また、「障がい者(児)福祉のしおり」はボリュームがあり、支援者側も詳しく調べないと見つけられないことが多々ある。」という部分について、支援者側の視点は不要かと思うので、「障がい者(児)福祉のしおり」はボリュームがあるため、特に当事者に伝わりやすい手法で届ける」に留めておいた方が良いのではないか。また、その後の「障がい種別ごとに」という表現はあくまで一例のため不要だと思う。狛江市のしおりの場合はすべての障がいが一冊になっておりその分ボリュームがある。他自治体の場合、障がいの種別ごとに分けて作成したりしている。他にもAIのアプリで「どんな相談ですか」というような質問に答えていくやり方もあるなど様々な手法があるためここでは例を出さなくても良いと思う。

(会長)実際に相談に来る件数は少ないが、相談体制があることによって精神的な支えになっているという点を評価する場合、「相談・支援体制が充実してきている中で」という表現を削除してしまうと、「精神的な支えになっているものと思われる。」という表現の「精神的な支え」とは何かという話になってしまう。

(委員)市内の障がい福祉の現状は、相談先が足りずに当事者の方がサービスを選ぶ選択肢がない状況であることから第三段落の最後にある「近隣自治体や関係機関も含めて」という表現に繋がっていると思う。「充実してきている中で」という表現は飛躍し過ぎているかなと思う。

(副会長)「相談・支援体制が整いつつある中で」という表現にすると良いと思う。福祉のしおりの部分については「支援者側も詳しく調べないと見つけられないことが多々ある。」という部分は削除しても良いと思うが、ボリュームがあるので支援者側も大変ということはニュアンスだけでも入れた方が良いと思う。

(委員)福祉のしおりは量の問題と表記の仕方も課題になっている。他自治体のしおりも見たが、ひらがなで書かれているものが多い。狛江市の福祉のしおりは漢字で構成されておりルビも振っていない部分もある。そういった表現の仕方等も含めて改善が必要だと思う。

(事務局)人権の視点としての評価をどこまで掘り下げるかということは難しいところであるが、わかりやすく伝えるということを表現できればと思う。

(委員)当事者に目が向けられていないということが一番気になる点である。

(会長)「障がいのある人の人権」の提言の中で、ユニバーサルデザインやピアカウンセリング、レスパイト等の言葉が使用されているが、欄外に注釈で言葉の説明を入れていいただきたい。

(委員)相談・支援体制について、前進はしているが十分ではなく課題はあるというニュアンスが入る文書に整理するということで良いか。

(事務局)サービスを提供する側ではなく、当事者の視点に立った形で整理する。

―高齢者の人権について―

(委員)5ページの一段落目の上から4行目にある「特に男性は」という言葉について、男性でも人によって違いはあるので、性別を特定しない表現の方が評価の文書としては良いと思う。例えば、「特に男性は、仕事をリタイアした後は地域との繋がりが少ないように思われるため」ではなく「仕事をリタイアした後は地域との繋がりが少ない人もいるため」のような表現にできればと思う。また、前回の会議で介護と認知症対策の話が出ていたが、介護予防活動推進事業についても市でサポートをしているということも含めて、認知症と介護という言葉は記載する必要があると感じた。

(委員)第二段落の上から2行目に「バスが近くを通っておらず、移動に不便な場所であり」とあるが、バスが近くを通っていても大幅な減便等により急速に不便になってきている地域が出てきているため「バスが近くを通っておらず、通っていても大幅な減便等により移動に不便な場所があり」とするのはどうか。

(副会長)「バスが近くを通っておらず、便数が少ない等で移動に不便な場所があり」とすると良いと思う。第二段落の上から4行目に「高齢化の進展」とあるが、「高齢化の進行」の誤りである。

(委員)第三段落の下から3行目に「想定外のケースにどのように対応していくかという課題がある」という部分は主旨がわかりづらい。

(事務局)先日の強盗殺人事件を指しているが、今後もこれまでになかった新しい事件が繰り返し出てくるという主旨の発言が前回の会議で出ていたので記載した。ここまで細かくは記載しなくても良いかと思う。

(委員)「先日の事件」や「想定外のケース」は聞くと頭に浮かぶが、あえてここに記載しなくてもと良いのではないか。

(事務局)では、「先日の事件はこれまではなかったケースであり、想定外のケースにどのように対応していくかという課題がある。」という一文は削除する。

(委員)残すのであれば、「狛江市でも高齢者が被害に遭う犯罪が起こっており」ということを記載しても良いと思う。

(会長)「これまでになかった新たな犯行形態に対する防犯対策」という表現でいかがか。新たな犯行形態というのは、先日の強盗殺人事件のような指示役が海外にいるという、これまで想定していなかった犯行形態のことであり、そういった新たな犯行形態が発生することを見越して防犯対策をするのはどうかということである。情報通信システムの発達に伴う、これまで想定していなかった犯行形態に対する防犯対策ということになる。こういった新たな犯行形態が発生し報道された際に、敏感に市としての対応・防犯対策を考えていくという主旨になる。

(副会長)「これまでになかったようなケースも発生しており、高齢者の人権保障ということで」と繋げていく形でどうか。

(委員)「しかしながら、新たな手法による犯罪が繰り返されている。」で一度区切りし、その後の「高齢者の人権保障ということで」という文書はそのまま活かせばすっきりすると思う。その他、高齢者の人権保障の問題で、住まいの確保が非常に厳しくなっている。高齢を理由に賃貸のアパート等が借りられないということが全国で起きており、狛江でも同様である。そのことがすでにニュアンスとして提言に含まれていれば良いが、なければ一言追記していただきたい。

(副会長)入れるのであれば第二段落1行目の「文化的で最低限の生活を営むために」辺りに追記するのはどうか。

(会長)第二段落の1行目「高齢者が住み慣れた地域で生活するうえで」の部分を「高齢者が住み慣れた地域で引き続き生活するうえで」または「高齢者が住み慣れた地域で引き続き生活するために」という表現にしてはどうか。

(事務局)住居の確保は人によって様々なケースが考えられる。

(委員)都営住宅はくじが当たるか当たらないかということもある。生活保護の場合は保護を受けることができれば金銭的には保障されるが、アパート等の大家さんが高齢の方は孤独死の可能性があるということで貸し渋るケースがある。国の住宅補助の制度があるが、その制度が十分に機能していないという現状があり、狛江でも同じように住居保障の課題が出てきている。それらを踏まえて、高齢者の居住の確保についても提言の中に追記していただきたい。提言の流れの中でいうとやはり移動権の辺りに追記できればバランスが良いと思う。

(会長)移動権という言葉はあまり馴染みのない言葉だと思うため、移動権の保障という言葉を削除し「高齢者が住み慣れた地域で引き続き生活するうえで、文化的で最低限の生活を営むために必要な住居や移動の手段の確保が求められる。特に狛江市内においても」と続ける形はいかがか。

(副会長)その形で良いと思う。

―外国人の人権について―

(会長)評価の観点が反映されていないのではないかと思った。人権施策取組状況報告書(令和3年度事業)に取組と実績についての記述や相談支援体制の充実についての紹介がされており、これまでの会議の中でも一定の評価があったと思う。その点を付け加えた上で意見や要望を追記するということでいかがか。

(副会長)第一段落上から3行目にある「日本語指導員派遣が少なかったという結果は、」を「日本語指導員派遣制度等が整備されているが、その利用が少なかったという結果は」と修正していただきたい。そうすれば単純に「少なかった」というだけでなく、制度は整備されているが利用が少なかったことに関しては検討していただきたい、ということがより伝わるのではないか。

(会長)評価部分の表現は工夫していただきたい。

(事務局)現状は外国人が多いわけではなく、制度を増やしてほしいという声も届いていないが、それは支援が必要ではなかったのか、周知が不十分であったのかはわからないところである。

(委員)外国人の人権部分に記載されていることは、外国人の生活上の不便を解消する手段について、充実できる部分は充実させましましょうという内容だが、外国人の人権というと外国人差別や海外にルーツのある子どもがなかなか学校に馴染めないということやいじめのことなどがあり、それらの差別解消の話が一般的には多いと思う。市民意識調査の結果では表立った問題はなかったと思うが、この提言の中では生活上の不便を解消するということだけで収めて大丈夫か。また、5ページの一番下の行から段落の最後までが一文で複数の内容が入ってしまっているので「また、窓口業務では多言語自動翻訳機を活用しているところであるが、生活言語について外国人にも分かるように配慮したやさしい日本語の活用や普及に努めることが求められる。」として一度文書を切った方が良いと思う。

(副会長)6ページ上から2行目の「多様な文化への」の前に「差別のない」と付け加えていただきたい。

(会長)人権施策取組状況報告書(令和3年度事業)を見るとNo.140の教育・啓発の推進のところで人権教育悉皆研修会の実施や、小・中学校の道徳の授業で人権課題「外国人」を取り上げるなど、外国人対象ではなく日本人、いわゆる住民を対象とする取組が行われており、差別を引き起こさないための人権意識の向上を教育・啓発事業として実施しているので、その部分も提言で触れておいた方が良い。日本人に対する外国人の人権教育と外国人が住みやすいまちにするための外国人に対する様々な取組の2本立てで良いのではないか。

―性的マイノリティの人権について―

(委員)三段落目の1行目「性的マイノリティの方は、まだまだ他人に知られたくないことやオープンにしにくい要素があると思われる。また、家族や周りの方も同様に不安を抱えていることがあると思われるので、そういった方々も同様に受け入れられるような施策が求められる。」という一文に気になる点が多い。「他人に知られたくない」と記載すると、性的マイノリティが問題であるというように捉えられてしまうのではないかと思う。周りの理解がないことでオープンにしづらいということはあると思うので、「性的マイノリティの方は、まだまだオープンにしにくい環境があると思われる。」としてはどうか。後段の「不安を抱えている」という点については、オープンにすることで社会的に不利益を受けるのではないかという不安はあるかもしれないが、これも読み方によっては性的マイノリティ自体に問題があると思われてしまう可能性があるので、表現は気を付けた方が良い。

(事務局)「また、家族や周りの方も同様に不安を抱えていることがあると思われるので、そういった方々も同様に受け入れられるような施策が求められる。」という一文は削除しても良いかもしれない。

(会長)三段落目の3行目「また、当事者の意見を聴取できるような機会が確保されれば」を「また、性的マイノリティの方やその家族等の当事者の意見を聴取できるような機会が確保されれば」とした方がわかりやすいと思う。また、「性別に関わりなく自分らしい生き方ができる男女共同参画社会の実現に向けた取組の一環としても進めていただきたい。」という最後の一文の「男女共同参画」という言葉は不要ではないか。

(会長)本日の意見を踏まえて事務局で修正し、皆さまに確認いただいて確定としたい。

(副会長)最終的な確定はいつ頃までということはあるか。

(事務局)年度内には確定させる必要がある。

(会長)今後の流れとしては、一度皆さまに修正したものを確認いただき、その後は会長と事務局に一任ということでまとめたいと思う。

 

3.その他

なし