1 日時 平成27年9月30日(水曜日)午後7時~9時
2 会場 エコルマホール
3 調整会請求者 事業者
4 出席者

狛江市まちづくり委員会委員
大方委員長、原副委員長、西田(幸夫)副委員長、西田(幸介)委員、筑紫委員、久光委員、澤野委員、津田委員、平野委員

事業者 14人
近隣住民 24人
傍聴者 6人

事務局 小俣都市建設部理事(兼)まちづくり推進課長、遠藤道路交通課長、富永まちづくり推進担当主査、小嶋主任、榊田主任、篠田主事

5 議事内容(要旨) 

 

 

 

委員長 :定刻になったので、(仮称)岩戸北計画の第6回調整会を開催する。前回、事業者に細かい修正点をお願いし、それに対する回答が今日ということである。説明をお願いする。

事業者 :手元に2部資料を配布している。一つは住民側意見に対する回答書、もう一つは図面資料である。文章はプロジェクターで示すと読みづらくなるので、手元の資料と図面を投影するので確認していただきたい。文書資料1ページ目は第5回調整会における5つの課題を示している。1番目は駐輪場の歩道側に壁を設置ということで、図面資料8、9ページに示すように鉄筋コンクリート造のタイル張りの壁を設置した。2番目は北西部の車路の出入口のゲート位置と機械式駐車場の上部の目隠しについて、前回回答したように、シャッターゲートの向きを逆にすることでゲート位置を約40㎝内側に入れることができている。機械式駐車場については、道路側から見るとヒマラヤ杉とベニカナメモチとフェンスがあるが、前回、それに加えて、機械式駐車場にルーバーを目隠しのために設置するという話をした。ルーバーはせめてタイヤが隠れる高さにするべきだという意見があったので、上部に乗る車のタイヤが隠れるよう機械式駐車場から約80㎝高くすることとした。6ページに示しているのがシャッターゲートと機械式駐車場である。壁面はルーバーで隠れている。上に車を置いた場合、全部隠すことはできないが、タイヤまでは隠れるよう計画を変更している。3番目にゴミ置場の外壁は、前回の指摘に応え鉄筋コンクリート造のタイル張りに変更している。4番目に屋外階段について、前回まで正面をふさぐ形に計画を変更していたが、脇の部分も見えるので何かプライバシー対策をして欲しいという意見があった。正面をふさいでいるため、側面をふさぐと1/2開口が取りづらくなり、直通階段としての機能を確保するために、脇の部分は高さ1.1mの目隠しパネルを設置することとした。外部の共用廊下は目隠しパネルの上にガラスパネルでプライバシー対策をしているが、袖壁部分には設けられないので、1.1mの目隠しパネルでご理解いただきたい。5番目は東側道路の拡幅時期について、9月24日に事業者より電力中央研究所に対して可能な限り拡幅時期を早めたいという申入れをした。ただ、電力中央研究所にも色々な研究部門があり、関係部署との確認・調整が必要となるため、現時点では、いつなら可能という回答は得られなかった。今後早期に事業者から詳細の施工計画を立案し説明した上で、電力中央研究所から回答をもらうこととなっている。事業者としては、できるだけ早く、工事の最初に拡幅工事をしたいという意向を示し、その旨は理解はしてもらっている。事業者としては、調整会が終了した後に施工会社を決め、施工計画、特に拡幅工事に関する施工の資料を作成し、電力中央研究所に提出し、相談をする。したがって、現時点では事業者としては最短でも新築工事と同時期であろうと考えている。これが前回調整会の5項目に関する回答である。それ以降、シルバーウィークの間に住民の方から3通書面で意見があった。それについてもこの場で回答する。文書の回答書資料の裏面を見てほしい。9月20日付けの書面で、まず1番目に、幅3m以上の一体的緑道的空間、荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースにおける3mの確保、という意見をもらっている。荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースのところが、3m確保できていなかったので、駐輪場の形を変更し、壁を内側に入れることで、ここに1mの緑道的空間を取れるよう計画を変更した。2番目の、駐輪場への防音壁設置については、先ほどの説明のとおり、鉄筋コンクリート造の壁にタイルを貼ることで対応する。3番目に、駐車場出入口にキンモクセイを2本植えて欲しいという意見があった。本街区の植栽に関してはこれまでの説明のとおり、既存のヒマラヤ杉13本のうち、どうしても移植に適さない木が1本あったので12本残すこととし、新植のヒマラヤ杉を15本植えることで27本のヒマラヤ杉を植えることとしている。サクラの木は既存の3本を移植する。その他の高木としてマテバシイなどの移植が5本、新植で28本として植栽計画をしている。できるだけ近隣住民の皆さんの要望に応え、駐車場の車路の外側の部分などにもヒマラヤ杉を植えてきている。残りの部分については、事業者としても外構部なので四季折々の景観も考え、できるだけ多くの樹種を植えたいと考えている。キンモクセイは匂いが強いため好き嫌い等の色々な意見がある。もともと1本キンモクセイを新植するという話をしていたが、1本増やし、結果的には2本植えることとした。4番目に駐輪場の前の植栽について、ウバメガシの生垣という提案があったが、前回の会議の後に住民の方と相談し、生垣をやめて壁にするという提案をもらったので、生垣は考えていない。5番目に高さ6m以上の大木、マテバシイ2本の移植と6mの新植のヒマラヤ杉の事業者案を了解した、という意見をいただいた。6番目がパース、平面図、立面図、北棟北側の駐輪場・ゴミ置場が両方とも入った資料ということで、パースは手元に資料を準備したが、全部を一枚に表現するために、かなり視点をひいている。7ページに駐車場の入口、駐輪場の入口2か所、ゴミ収集車のスペースを示している。7番目に、ゴミ置場周辺の美観配慮後のパースということで、10ページに示すように鉄筋コンクリート造のタイルの壁に修正している。ゴミ収集車のスペースが外部から見えないようにすること、という意見については、安全性の観点や長時間ゴミ収集車が止まっている訳ではないことから、変更はお断りする。事業者が以前そのような説明をしたという文書となっていたが、そういった説明はしていないので、テープなどを確認してほしい。荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースにおける3mの緑道的空間の確保、という意見については、先ほどの2-1のところで変更の説明をしたとおりである。また、ゴミ置場は建物の中で、ドアがあるので中は全く見えない状態である。ただし、ゴミ収集車のスペースは敷地の外側に取っているので、ゴミをゴミ置場から持ち出して収集することとなる。8番目に、階段および5階屋上格子柵に1.6mの目隠しパネルを設置、という意見について、外部階段については8ページに示すように、可能な限りの高さで目隠しパネルを設置している。5階屋上の格子柵は、手元の資料の5ページに赤く囲って示している。4階と5階が3か所、6階は2か所、7階は1か所である。回答書の6階1か所という標記は間違いなので、訂正する。平面図を見てもらうと分かるように、部屋からルーフバルコニーに出られるが、メンテナンス用に廊下からもルーフバルコニーに出られるようにしなければならない。その際、セキュリティの問題から格子柵を設けていたが、ここは、外部廊下と同様に1.6mの目隠しパネルに変更した。ただし、赤く囲った部分の出入口のドアの所は除く。9番目は、第5回調整会資料について、立面図、パース、駐輪場のところなどは全て説明のとおり資料を修正している。3ページ目に9月22日のもうひとつの意見書の内容を示している。1番目が二段式駐輪場について、駐輪場出入口を1か所に集約してゴミ置場側に向けることという意見があった。駐輪場の出入口は現在2か所ある。駐輪場の台数の問題と1か所にまとめることによる安全性の観点から、出入口の集約は通常では考えられないことと、壁やヒマラヤ杉など他の要望に応えていることから、駐輪場の出入口の要望については了承しかねる。ゴミ収集車のスペースが見えないようにという意見については、先ほどの回答のとおり、了承しかねる。既存樹木については移植と記すことという意見については、第5回の調整会資料の中で、既存樹木移植と記している。拡大図には移植という言葉は抜けているが、目次と全体の21ページにはきちんと記載しているので、前回資料を確認してもらいたい。9月25日に3通目の意見書をもらった。機械式駐車場前のヒマラヤ杉、ベニカナメモチについて、前回のパースで示したので本日は出していないが、機械式駐車場のところに3mの緑道的空間を確保し、なんとかヒマラヤ杉を8本植えるという説明をした。その緑地帯1mにヒマラヤ杉が入るかという質問かと思うが、何とかヒマラヤ杉を植えたいということで、専門の造園業者と相談したところ、倒木の危険性は問題なく植えることができると聞いているので、そういう提案をしている。その奥にベニカナメモチを植えるのが大丈夫かということについても、造園業者に確認し、ヒマラヤ杉8本と奥にフェンスに沿ってベニカナメモチを植えることで問題ないという回答をもらっている。したがって、パネルの高さは2mのまま変更はしない。2番目にシャッターゲートの造作への配慮と、出庫の際の安全性についての意見があった。シャッターゲートについては先ほど説明をした。出庫の安全性については、現時点ではカーブミラーと回転灯の両方の設置を考えている。ただし、回転灯は音がかなりうるさいので、音は消す予定である。シャッターゲート横の機械式駐車場の目隠しルーバーについては先ほどの説明のとおり約80㎝高くすることで、少なくてもタイヤが見えなくなるところまでルーバーを高くする予定である。以上が、前回第5回の課題とその後住民の皆さんからの要望に対する回答である。

委員長 :道路拡幅については後で議論することとして、細かい外構のデザイン等について回答をもらった。1つずつ図面上で確認していく。8ページに示すように、駐輪場の歩道側に壁を設置するということでよいか。

事業者 :手元の資料で、鉄筋コンクリート造の壁にタイルで装飾しているのが確認できるかと思う。

近隣住民:住民側も資料を準備している。すでに説明の中で回答も示されているが、我々の希望と異なるので、住民から意見の内容をきちんと説明させてもらいたい。

委員長 :読めば分かる部分もあるので、簡単にお願いする。

近隣住民:住民側提出資料2ページ目のBに沿って4名で意見を述べさせてもらう。1点目に、二段式駐輪場について、第5回調整会資料の36ページのパースのような塀または壁に加え、厚さ15㎝~20㎝くらいのコンクリートの屋根をつけ、箱形コンクリートで駐輪場を覆って欲しい。262台もの自転車が同じ場所に、二段にまとまって駐輪する。第一種低層住居専用地域側に音漏れのしないような構造を希望する。

委員長 :今回壁は設置されたが、鉄板の屋根もコンクリートで覆ってほしいということか。それは防火ではなく防音のためということか。

近隣住民:防音のためである。

委員長 :必ずしもコンクリートではなくても、防音できればよいという主旨か。

近隣住民:そうである。美観的にも、第5回調整会住民側パワーポイントで提示したような自然と調和のとれたものにしてほしい。

委員長 :第5回の調整会で提示があったのは、質の高い壁だと記憶しているが、この壁ではデザインがダメだという事か。自然と調和とはどういうことか。最終段階にきているので、具体的にお願いする。説明したものとどう違うのか。

近隣住民:鉄筋コンクリート造のパネルというものがどんなものか分からない。全く音は漏れないのか。

委員長 :見た目ではなくて音の問題か。前回の住民の提示資料はコンクリートパネルか。

事業者 :住民側の提示資料がコンクリートパネルだったかは分からないが、これは、コンクリートの壁を作り、それにタイルを貼って美観に配慮している。

委員長 :確かに前回の住民側の資料よりは単調な印象があるが、具体的にどうすれば自然と調和のとれたものになるのか。

近隣住民:緑の木と壁の色が融合するようなデザインにして欲しい。また、壁の外側の生垣にウバメカシを植えてほしい。北側は日陰となり、風通りも悪い場所なので、厳しい環境にも対応できるウバメガシがよい。厳しい環境なので、植える時期と方法等は十分に配慮してもらいたい。

委員長 :壁沿いにウバメガシを植えてほしいということか。

近隣住民:そういう要望であったが、本日の説明では植えないという話であった。

(説明者交代)

近隣住民:二段式駐輪場の出入口については、当初から262台に上る自転車の騒音とプライバシー問題への危惧を住民側意見として提示してきた。第一種低層住居専用地域の宅地に向かって出入口を設定しないよう配置して欲しい。ゴミ置場や来客用駐車場に向かって、出入口を1つに集約して作れば可能である。二段式駐輪場の出入口をゴミ置場側に向けて欲しい。今、パースが出ているように、8ページの自転車の出入口が家の真正面になるので、カーテンを開けられない状態になる。プライバシーを守る意味でも絶対に駐輪場を作ってほしくない。作るのであれば、駐輪場の位置をずらしてほしい。

(説明者交代)

近隣住民:ゴミ置場について、ゴミ収集車は前回の調整会で外部から見えないという説明があった。そんなことは言っていないと事業者が説明していたが、そのように聞いた覚えはない。

委員長 :ゴミ置場は見えないと言ったが、ゴミ収集車は当然見える。

近隣住民:ゴミ収集車が見えないと受け取っていたので、今回の資料を見た時に丸見えになるという印象を受けた。262軒分のゴミが、ゴミ収集車1台で一度に積み込めるのか。音はどの程度発生するのか。毎回毎回のことなので、来客用の部分を狭めて、ゴミ収集車をもっと中に入れるなど、収集車の停止位置をもう少し検討してほしい。

委員長 :駐輪場、ゴミ置場の話が一通り出たので、そこを議論する。駐輪場の出入口が2か所必要だというのは分かるが、向かい側の住宅の正面に殺風景な出入口があるのもいかがかと思う。何か改善はできそうか。また、外壁のデザインはともかく、その外側に生垣もしくは低木を植えて欲しいという要望が出ていたが、回答をお願いする。

事業者 :高さ2.75mの駐輪場を完全に隠すよう、高さ2.8mの鉄筋コンクリート造の壁を設置する計画に変更をしている。前回調整会後に、住民の方何名かと話をし、駐輪場の部分は壁を作ってほしいという要望を受け、鉄筋コンクリート造の壁での提案をさせてもらった。住民の方の中でも、要望が違うと思うので、その点について責められても困る。

委員長 :前回調整会の中では、少なくても議事録に残る部分では、防音・景観の関係から壁をつけてはどうかという話であり、生垣についてはこれからの相談であったと記憶している。いずれにせよ、一部の住民とだけ相談して決めても仕方がないので、本日は最終議論であり、もちろん住民の要望にすべて応えなければいけないわけではないが、以前の回答にこだわらず、最善の解決案を検討したい。具体的に壁とヒマラヤ杉の間に生垣を植えることは可能か。

事業者 :生垣を設置することは可能である。住民側で意見をまとめてほしい。

委員長 :住民の皆さんも様々な意見があると思うが、あくまでもこの建物は、皆さんのものではなく、実際にはここに入居される人の家になる。事業者は最善のものを作ろうとしているので、あまり住民側の好みを押し付けるのではなく、居住環境上の観点で意見を出してほしい。生垣よりも、駐輪場の出入口の方が問題だと思う。駐輪場の出入口は引き戸か。ガラスではなく、アルミのパネルのような素材か。

事業者 :引き戸で、カードをかざすと開く仕組みになっている。素材は不透明ガラスである。

委員長 :正面の家の方は、駐輪場の出入口のドアがぱっと開くと具合が悪いということである。この出入口の位置をずらすか向きを変えるといった配慮はできそうか。

近隣住民:できれば駐輪場をやめていただきたい。できないのであれば、移動して欲しい。

委員長 :駐輪場をこの位置にするということは、これまで何回も議論しているので、取止めるというのは無理だが、出入口の位置については工夫の余地はあると思う。

事業者 :駐輪場出入口と出入口の間の部分は、まとまった緑地帯があり、高木が植えられていた。そのため、ヒマラヤ杉やマテバシイをやめれば、出入口をずらすことは可能である。

委員長 :自転車の出入口なので、戸建てでいうと、玄関ではなく勝手口がつくような感じだと思うが、262台なので出入りは結構あるかもしれない。シャッターゲートの内側にも行き来できるようになっているが、そこだけにすると、やたらゲートの上げ下げが懸念されるということか。駐輪場の出入口の向きを変えて高木を取りやめ、その高木をもとの出入口の前に移動することは可能か。

事業者 :高木をやめれば駐輪場の出入口をずらすことはできる。住民の皆さんが木にはこだわりがあったので、そのままにしておいた方がよいのではないかと思う。

近隣住民:住民の提案としては、出入口の位置を荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースやゴミ置場の周辺に移動し、出入口をひとつにまとめてほしい。先日、建築の方とも話をしたが、うまく動線を作るとそれも可能だと聞いている。是非検討してほしい。

委員長 :先ほどゴミ収集車の話も出たが、その辺も含めて微修正でどうにかならないか。

事業者 :荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースは、狛江市のまちづくり条例上必要なものであり、ここに車が停まっていると自転車の出入ができなくなるので、この部分への設置は難しいかと思う。ゴミ収集車に関しては、敷地内に引き込んでゴミ置場から直接運んでの収集となるので、ゴミ袋が皆さんの目に留まる機会も少ないと思う。また、このマンションにはディスポーザーがついているので、皆さんが懸念されるほどゴミが多く運ばれるということはないので、このまま進めさせてほしい。

委員長 :ゴミ収集車はともかく、荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースはここでなくてもよいのではないか。住民用の駐車スペースではダメなのか。ゲートはあるが、ゲートの中であってはいけないという理由はないと思う。あるいは、正面玄関の横など、工夫の余地はあると思う。

事業者 :図面を見ていただければ分かるように、ほかのところにはスペースはない。

委員長 :今さらそんなこと言わないでほしい。住民用の駐車場の中に設けることはできないのか。

事業者 :できないことはない。

委員長 :今さらレイアウトを変えるようなことはしたくないのは分かるが、今のように動かせないというのは間違った説明である。

事業者 :荷捌き駐車場は広さが規定で定められており、幅3.5m×長さ7mが必要である。建物を削ればできるかもしれないが、住民用の駐車スペースでは現状厳しいと考えている。また、来客用と兼用なので、セキュリティの中ではなく、オープンスペースに設置したいというのが設計上の考えである。

委員長 :駐輪場の出入口を工夫して、別の場所に横向きに出入口を作ることもできるのではないか。高木の位置を変えて出入口を横向きに設置することは可能だと思う。荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースを含めて微調整することは可能ではないか。それから、ゴミ収集車の場所の問題だが、一般住宅地であれば、収集車は1台で済む。マンションについては、1台で足りるのかという意見があったが、経験則でいいので答えてもらいたい。

事業者 :明確な回答はできないが、通常このマンションのためだけに収集車が来ることはないので、近所を回りながら、一定のルートの中で収集されると思う。おそらく1台で収集可能かと思うが、日によってはいっぱいになってしまって、2台となるケースもあるかもしれない。

委員長 :駐輪場の出入口の件は、植樹の件と複雑に絡むので、後で議論する。駐輪場の防音について、屋根を設置するというのはいかがか。

事業者 :駐輪場の高さをカバーする鉄筋コンクリート造の壁を設置する計画に変更しているので、全く音がなくなるとは言えないが、前回提示している内容より改善している。

近隣住民:音は目に見えない方向に出る。1階は大丈夫かもしれないが、2階は、音が響くと思う。それが262台あるので、隙間から漏れる音の対策を是非お願いしたい。

委員長 :どれくらいの音で、どれくらい迷惑かがあまり分からないので、一概には言えない。

近隣住民:デシベル数ではなく、24時間使用できるので夜間の使用ではかなり響くと思う。

委員長 :屋根をコンクリートのスラブにすることは難しいのか。

事業者 :物理的には可能かと思うが、駐輪機器メーカーが作っているスタンダードな設計形状がこういった形である。

委員長 :ここはスタンダードなところではないので、全部でなくてもよいので、道路際の一列目だけでも対応できないか。

事業者 :鉄筋コンクリート造で屋根を設置すると建ぺい率にカウントされ、建ぺい率がオーバーする可能性がある。騒音に関しては、マンション住民にも影響することだが、ここに住んでいるマンションの住民すら許容できる範囲の音であるので、ご理解いただきたい。

委員長 :マンション住民は自分のところの騒音なのである程度は我慢できると思う。最終的な収まりについてこの場で結論を出しにくいので、後ほど議論する。その他、事業者側の案について不満な点があればご意見いただきたい。シャッターゲート、目隠しルーバー80㎝についてはいかがか。

近隣住民:確認だが、8ページの左上の格子状の手すりの部分は何があるのか。

事業者 :ルーフバルコニーの一部であるが、人の出入りする場所ではなく、室外機置場である。前回の16ページのルーフバルコニーの図で示したところである。一定の距離を下げることで、1.1mの縦格子を作ると説明したものである。今回、視点の位置を高くしたので縦格子が見えているが、地面に立つ人からは見えない。図面では、ルーフバルコニーで人が出入りする場所をピンクに、それ以外の部分を白抜きで表している。

近隣住民:横に扉のようなものが見えたので、何だろうと思った。

事業者 :廊下からルーフバルコニーへ直接出ていけるドアがあるが、管理人のメンテナンスのためのドアである。普段は施錠されている。

近隣住民:共用部に関しては、東側の階段の住民が出入りできるところは1.6mの目隠しをしているという認識でよいか。それは全体を通して言えるか。

事業者 :共用廊下には全部1.6mの目隠しがついている。

近隣住民:北側と西側の住戸側に階段が格子状に見えているが、6ページの真ん中などは、見えてしまうと思うがどうか。東側の階段も1.6mの目隠しをつけてもらえないか。また、西側の階段に関しては正面が空いているように見えるが、見えてしまうのではないか。

事業者 :正面は横ルーバーになっているので、見える。

近隣住民:見えないように目隠しはできないのか。

事業者 :避難階段であり、常時使う階段ではないのでご理解いただきたい。

委員長 :CGなので都合上見えているのかもしれないが、下を見えないようにすることはできないのか。

事業者 :下が見えないようにルーバーの角度を調整することはできる。

委員長 :下をのぞけないようにするので、どうかということである。東側は1.6mの目隠しをつけると開口面積が足りなくなるということか。非常階段なので、上階ではそれほど使用頻度も高くないと思う。その辺で納得してもらえるか。

近隣住民:非常階段というのが良くわからないのだが、非常階段でも普段から使うものなのではないか。3階などに住んでいるとエレベーターが混むので階段を使うのではないか。非常階段というが、非常時にしか使わない階段というわけではないのではないか。

事業者 :建築の中では、屋外避難階段、避難階段、特別避難階段など避難の方法によって様々な階段がある。高層の人ほど使う頻度は低いだろうし、低層であるほど使う頻度は高くなると思う。住民によって健康志向の高い人は使うだろうし、一概に断言はできない。昨年の8月から説明会を続けており、当初からずっと屋外避難階段として説明してきたので、今から階段の構造に関する変更はご容赦いただきたい。

委員長 :階段の位置を平面図で見せてほしい。向かいの家までの離隔距離は15m以上あるのか。

事業者 :ある。

委員長 :離隔距離が15m離れているので、ある程度見えることはやむを得ないということで理解してもらうしかない。原則の離隔距離は15mとして、それなりの対応もしてもらってきている。

近隣住民:了解した。また、廊下の部分は全て実施していただいているということで理解した。

近隣住民:北側の機械式駐車場のルーバーを80㎝上げてもらったが、背の高い車の場合は、かなり上に飛び出してしまうのではないか。できれば1mか1.2mまでルーバーを伸ばしてほしい。

事業者 :確かに高い車が乗れば見えるかもしれないが、ルーバーで80㎝上げており、また、手前にはヒマラヤ杉も植えている。100%ではないが、できるだけ対策はしている。

委員長 :端的に、ルーバーを上げられるのかどうかを聞きたい。

事業者 :メーカーに確認してこの絵を描いている。できても5㎝10㎝のことである。

委員長 :機械式駐車場に枠をつけようとするからそうなるのではないか。コストはかかるが、塀との間に独立の柱を立てて作ればいいのではないか。また、1列4台なので高さが高くなるのだから、1列3台にしてはどうか。いざとなったら立体式駐車場をやめればいい。細かいところでケチらないで、前回も前々回も目隠しをすると言い、技術的にできなくもないのだから、検討してほしい。

事業者 :前回、せめてタイヤくらいは隠してはどうかという助言をもらったので、80㎝ルーバーを高くするという対策をした。

委員長 :80㎝では本当にタイヤだけとなってしまい、誠意がないように感じる。1列4台入れると飛び出るので、それならば1列3台にすればいいという結論もある。どちらがいいか考えて欲しい。あるいはもう少し頑張って目隠しを伸ばすかである。

事業者 :ルーバーといえども風を受けるので、風対策としてここまでの高さとしている。ルーバーのピッチを広げればもう少し高さを上げることができる。そういった対応をさせてもらう。

委員長 :風が原因だというのであれば、ピッチを変えずに柱を補強すればよい。技術的な問題で、特注でやれば何とでもなるので、何かするべきである。せめて1.2mくらいであれば、住民の方も納得してもらえると思う。

事業者 :具体的な数字は今言えないが、少なくても1mを超える高さまでにする。

委員長 :それが無理なら駐車場を1列3台にしてほしい。

近隣住民:9ページのパースに、生垣でも壁でもない格子がある。これは何故このような形になっているのか。

事業者 :面している住戸の通風・採光のために格子フェンスにしている。

委員長 :荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースの横に壁がないということか。ここは透明のガラスなのか、目隠しがあるのか。

事業者 :縦格子になっている。この部分は前回から少し変更をしている。駐車場と廊下の間に少し植栽帯を設けているので、絵では表現しきれていないが、少し木を植えて開口性を設けるものの、視線には配慮した計画としている。

委員長 :そこはオープンで風が通るのか。何故そんなことをするのか。不透明のガラスなどをつけてはダメなのか。

事業者 :このあたりに部屋があり窓がある。中側への通風で窓にしている。最終的には確認審査機関に確認を取るが、確認が取れれば、ガラスのパネルに変更する。万が一できなければ、ルーバーの角度を検討して見えないように配慮する。

委員長 :風が通ったのでは、雨風が吹き込んで、音もするし、排ガスの臭いなどもある。商品価値が下がってしまうと思うので工夫した方がよい。その部分はゴミ置場と駐輪場の出入口の関係で少しいじる部分となると思う。後程議論する。では、駐輪場の出入口を、荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースのところにつけると車が邪魔になるということだが、その脇に1.5m程度離したところには設けられると思うがいかがか。ただし、植栽をずらす、または最悪1本減らすといったことで工夫の余地はあると思う。今と植栽計画が変わっても、駐輪所の出入口の位置を変えて欲しいという住民の皆さんの考えだと思うがいかがか。

近隣住民:2か所の出入口を1か所にまとめて、ゴミ置場の方にしてほしい。

委員長 :本当に出入口は2か所必要なのか。避難のためだと、西側でも出入りできる。

事業者 :もともと、自転車の出入を分散する目的で出入口を2か所に設けている。今の意見のように、1か所にまとめて、横報告に向きを変えるという変更は可能である。ただし、横方向にすると木が邪魔になるので、それを移動するという前提となる。

近隣住民:ゴミ置場の方向に出入口を設けてもらい、真正面の家に影響がないようにして欲しい。

事業者 :2か所を1か所にする。向きも変更をする。通常自転車置き場は、まとまった台数があれば極力中央に出入口を設けることが建築的にはセオリーである。2か所を1か所にするというのが要望ということでよいか。

近隣住民:方向的には東方向に向けて欲しい。

委員長 :本当に1か所で大丈夫か。事故等があっては困る。

事業者 :先行している南計画は、137戸で本計画とほぼ同規模であるが、駐輪場の出入口は1か所で集約している。また、微々たるものだが、1階の住戸に関しては、住戸に近い場所に別途駐輪スペースを設ける予定なので、そういった意味でも大丈夫だと考えている。

委員  :上の出入口を取りやめてしまうと、10mの奥行きの中で行き止まりになって逃げ場がなくなってしまい、安全上並びに防犯上問題があるのではないか。東京都の公園などに作るトイレでは、必ず両端に出入口を設けている。それは、防犯のためであり、いたずらされそうな時に逃げられるようにするためである。2方向に逃げられる道を確保する上でも、単純に出入口を1か所に集約してしまうと、事故が起きる可能性が生まれるかもしれない。防犯面に関しても、配慮が必要だと思う。公共の施設では、出入口を2か所つけることはセオリーである。

委員長 :駐輪場の台数の問題ではなくて、行き止まりだからという意味である。ここの駐輪場をやめてしまえばもっと話は簡単であるが、そうもいかないので、出入口は2か所いるかもしれない。1つ目の出入口を東側に設け、もう一つ、木の根の上にツリーサークルのような構造を作り、その上を自転車が通るということでもよいと思う。

事業者 :東側の出入口を通常使用として、上は非常時の、普段は使わない出入口として、避難扉を設けることはできる。

委員長 :引き戸なので、2か所とも同様のものをつけることもできるのではないか。

近隣住民:植樹についてはいじめないでほしいというのが住民側の意見である。駐輪場の角だけ通れるようにしたり、台数はそのままに通路を変更したりしてはどうか。先ほど他の住民の方からも説明があった通り、ゴミ収集車も見えないようにするという話もあったので、ここは何か変更があるのではと思っていた。その上で何らかの工夫をしてほしい。

委員長 :駐輪場の出入口を直すと、植樹計画の若干の変更が必要になるので、可能な範囲でということになると思う。西側も非常時だけということなのであれば、植樹はいじらなくてもいいのかもしれない。ゴミ収集車の位置を見えないようにするということは無理だと思う。ただ、ゴミは見えないと前回説明があったが、ゴミ置場から作業員がゴミを出して持っていくというのはやむを得ない。むしろゴミ収集車が歩行空間を塞いでしまうのが嫌だということであるが、ほんの数分のことであるので、それは仕方がないことだと思う。戸建の皆さんのゴミはどこに出してどのように収集してもらえるのか。

近隣住民:各戸の門の所に出して収集をしてもらっている。

委員長 :各戸の前をゴミ収集車が走ってゴミを集めていくというのは、やむを得ないことである。そこは我慢してもらい、その分他の所をしっかりやってもらうという方がよいのではないか。実際はゴミ収集時の作業員のルートはどのようになるのか。風除室から入っていくのか。

事業者 :直接ゴミ置場に入っていく。

委員長 :さらに敷地内に引き込んでというのもなかなか大変である。ゴミ収集車が見えないという説明は、前回の議事録に記載があるのか。

近隣住民:第3回の調整会の議事録である。

委員長 :その時に、そのような説明をしたのか。

事業者 :そのような説明はしていない。もしそのように書いてあるとしたら、議事録が間違っている。

委員長 :そこは言った言わないを言っても仕方がないので、ベストの対応を考えるようにする。あとは駐輪場の屋根の防音対策についての議題が残っている。

近隣住民:駐輪場の出入口の件だが、1か所にすることは可能か。

事業者 :西側の出入口は非常用として作っているが、普段は東側の出入口1か所にすることができる。

近隣住民:木はそのままの状態で出入口を移動することはできるのか。現在の計画では、移動する場所は、6mのヒマラヤ杉とマテバシイの移植場所になると思うが、それはどうなるのか。

事業者 :1本は変更が必要になる。今後どこに移動するのかは検討が必要である。

(説明者変更)

事業者 :先ほどの説明の通り、まとまった緑地帯があるので既存の高木を植えられていた。出入口を設けると、まとまった緑地帯はなくなる。検討はするが、マテバシイを別の場所に移植できるという約束はできない。

委員長 :マテバシイを出入口の前に植えるには狭いということである。駐輪場を削れと言えば話は別だが、現段階でそれを言うのは困難なので、今日の段階では、出入口を東側に向ける代わりに、少し木が減ってしまうのを我慢するか、木をそのままにして出入口もそのままにするかである。ただ、東側の出入口を通常の出入口にして、現在計画している西側入口を非常用にするということもできるので、あとは正面の家の方の判断となる。

近隣住民:出入口が1つというのは了承していたが、出入口を1つに集約すると木がなくなってしまうということか。

事業者 :集約するかどうかではなく、方向である。出入口の向きを東側にずらすと、ちょうどマテバシイを移植する場所と重なってしまうので、マテバシイは植えることができなくなる。

近隣住民:できれば木が残る方がよい。それでも出入口は1つにできるのか。見栄えとして、ゴミ収集車が停まり、来客車両が停まり、木もない、となるととても殺風景になる。

委員長 :よろしければ、そのようにする。その方が事業者もやりやすいと思う。

事業者 :承知した。

委員長 :あとは駐輪場の屋根についてである。コンクリートにしないまでも、屋根を二重にするなど防音効果を高める工夫はできないか。

事業者 :防音効果が高いわけではないが、商品的には特性として雨音がしないような厚みのある構造としている。ただし、屋根が厚くても音は拡散してしまうので、直接的な音は軽減するが、開放している以上、何らかの形で駐輪場の音が伝わる点についてはご了承いただきたい。

委員長 :何らかの音がするのは仕方がないが、その程度による。やれる範囲でできることを考えている。例えば、壁の高さを高くしたり、屋根の遮音性などで、専門的に大丈夫だという根拠を示してもらわないと住民側もこれでいいとは言い難いと思う。夜の駐輪の音で眠れないのではないかということを心配している。大丈夫なのであれば、大丈夫と説明してもらえればよいが、我慢してくださいと言われると住民も了承しづらいのだと思う。例えば南側の計画の駐輪場の仕様はどうなっているか。もうできているのか。

事業者 :全く同じ仕様である。今日から使用が開始される。

委員長 :近隣住民の方にその駐輪場がどんな様子か見てもらい、これなら大丈夫とか、これでは困る、と言ってもらわないと判断はつかないかもしれない。

近隣住民:駐輪場と壁の隙間を埋める工夫はできないか。壁を屋根の上にかかるように上部を丸い形状にすれば、音は小さくなると思う。マンションの対面が2階建てばかりの第一種低層住居専用地域という事を考えて欲しい。

委員長 :塀の高さを上げることはできないのか。

事業者 :屋根の軒天に吸音材を貼って、多少なりとも音を吸収する処置はできる。

委員長 :それはやってもらうとして、塀の高さをもう20~30㎝上げることはできないか。

事業者 :構造に絡むので、この場で、できると即答はできない。

委員長 :本日の7ページのパースを見ても、塀の上に自転車置き場の屋根が見えているので、塀の高さをせめて駐輪場の屋根が見えない高さにあげてもらえればと思う。3mとか3m20㎝とか、多少努力した結果であれば住民の方も納得すると思う。

事業者 :構造の設計者とも相談した上で、2.8mという提案をしている。本日の資料では、パースの視点が高いので駐輪場の屋根が見えているが、駐輪場の屋根よりも塀の方が高くなるよう計画をしているので、道路を歩いている時は駐輪場の屋根は見えないと思う。

委員長 :2階の寝室に音が出るという話も出ているので、道路面からではなく、2階から直接見えると気になるだろうということである。この視点の高さは4.5mなので、2階からの視点の高さと同等である。あまり塀が高くても刑務所のようでうっとうしいと思うが、何らかの対策を考えた方が良いと思う。そうしないと今日、決められないことになる。

近隣住民:手前の部分だけでも音が漏れないように工夫をしてほしい。ただ、高くするだけでは美観の問題もある。その辺りも考慮して欲しい。

事業者 :3mを上限として、5㎝でも10㎝でも高くするよう約束する。

近隣住民:駐輪場と塀の隙間からの音漏れが気になるので、その隙間を埋められないか。

事業者 :駐輪場と壁の隙間を埋めるよう対処する。

近隣住民:上の駐輪場の出入口は非常用ということだが、木はそのまま残してもらえるという理解でよいか。

事業者 :そのままである。

委員長 :ゴミ収集車に関する先ほどの議論について、第3回の議事録を確認した内容を説明する。第3回調整会の議事録には、「元々ゴミ収集車は、道路に止まってゴミを収集しているのだが、今回のマンションでは、一回敷地内に停車して、そこでゴミを集荷する。ゴミについても、歩道に出さずに、ゴミ置き場があり、集荷日に管理人が出すので、当然道路にゴミが置かれることも無いし、収集車が道路に止まることも無いので、安心してほしい。」ということなので、ゴミ収集車が敷地内に入るが見えないとは書いていない。管理人がゴミを出すということか。

事業者 :清掃課と協議中だが、ゴミ収集車の作業員がゴミ置場に入ってゴミを運び出すこともある。

近隣住民:収集車が停まるのが敷地内なのか。

委員長 :歩道部分は敷地内になるので、収集車の停車位置は敷地内になる。

近隣住民:敷地内に入るので見えないのだと思っていた。

近隣住民:再度確認だが、生垣の2mのウバメガシも対応してもらえるか。

事業者 :対応する。

事業者 :ウバメガシを採用するところとベニカナメモチを採用するところがあるが、統一する必要はないか。

近隣住民:前回の調整会の後に植栽の専門家に話をしたが、北側は日陰になり風通しも悪くなるので、強いウバメガシが良い。樹種は状況によって変えて欲しい。

事業者 :個々の意見ではなく、住民側として意見をまとめてほしい。

委員長 :最終的には管理するのも使うのもマンションの住民なので、樹種は事業者に任せてもよいと思う。きちんとした生垣をどこに設けたいかということだけでよいと思う。

近隣住民:3mの塀の前に植えて欲しい。日影にも強い高さ2mの樹種の木を植えて欲しい。これは住民側のメンバーにも確認していることである。

委員長 :塀のタイルがはっきりしない印象を受けるが、実際建物全体もこんな感じの色か。

事業者 :色はまだ決めていないが、薄めのベージュのようなアースカラーを予定している。パースでは表現しきれていない部分もあるが、事業者としても良いものを作るので、プロである我々に任せてもらいたい。

委員長 :生垣も2m植樹され、壁にはタイルを貼ることになっている。実際建てればこのパースよりも品の良いものになるのだと思う。このタイルで住民の住環境に被害を及ぼすとまでは言えないと思うので、事業者にお任せで良いかと思う。あとは建物と外構について、残っている論点は何かあるか。

近隣住民:廊下の夜間の照明はどのようになるのか。

事業者 :夜間は廊下等の共用部に照明がつくが、照明の個数を間引いてあまりまぶしくないようにする。20時か22時か、具体的な時間はまだ決めていないが、夜間は煌々とならないような照明計画、運営とする。

近隣住民:それに伴い、もっと高い木を植えてもらえないか。

事業者 :要望のあった6mのヒマラヤ杉を予定している。

近隣住民:何年後に大きくなるのか。照明もそうだが、北側は丸見えになるので、全体は無理だと思うが、駐車場の入口の2本目あたりは木が大きく見えるのでこれくらい高い木にしてほしい。

事業者 :おっしゃっているのは既存のマテバシイなので調査した高さを入れている。6mのヒマラヤ杉も何年後かとは言えないが、将来的には大きく育つ。

委員長 :樹木の植え方については、概ね合意して進んできている。ここは、問題の荷捌き用駐車兼来客用駐車スペースやゴミ収集車等が入る場所だが、ここには少し生垣を植えるが、どちらにしろここはある程度は見えてしまうと思う。問題は廊下の照明についてだが、寒々しい蛍光灯が見えると寂しい感じになってしまうので、蛍光灯色について、直接的に光が外に出ないような工夫はできるか。

事業者 :正面は電球色を予定しており、蛍光灯のような寒々しい雰囲気にはならないかと思う。

委員長 :あと、光源が直接目に入らないよう、24時以降は灯りを落とす等の対応は可能か。

事業者 :時間は未定だが、20時か22時以降は照明を間引いて明るくなりすぎないよう運営をしていく。通常どのマンションでも行っていることにはなる。

委員長 :そこはきちんと対応すると約束してもらえているのでよいと思う。あまり真っ暗でも気分が悪いと思う。他はいかがか。

近隣住民:南側のマンションの照明が非常に明るいので驚いている。デモンストレーションであれほど明るくなっているのか。

事業者 :エントランスとその周辺のことかと思うが、あれはデモンストレーションではない。

近隣住民:本件のエントランスもこれほど明るくなるのか。

事業者 :南側のマンション計画はエントランスの手前にアプローチガーデンがあるので、そこの演出としてライトアップしている。本件に関しても、エントランス周りの植栽を演出するような照明は計画している。

近隣住民:南側のマンション計画ほど明るくする予定なのか。そうすると目の前の家はかなり影響を受けるのではないか。

事業者 :南側のマンションのエントランスは道路に面しているので、煌々と明るいが、本件に関しては廊下の照明と同じように時間帯に応じて照度を絞る等の運営を行う。

近隣住民:具体的には何時から照明を絞る予定なのか。

事業者 :20時とか22時とか、そういった時間になると照明を絞る、という運営を通常どの物件でも実施している。

委員長 :照明計画については、いくらでも調整ができるので、竣工後であっても交渉すれば誠意を持って対処するようお願いしたい。図にもライトアップのスポットが書かれている。これについては、何時頃に明るくして、何時頃に暗くするというのは、向かいの戸建ての事情も勘案して、適切にオペレーションしてもらえればと思う。

近隣住民:先ほどの話で、駐輪場出入口の非常用というのは、どのような設えか。

事業者 :先ほど委員の先生より説明があった通り、駐輪場の中が行き止まりになってしまうので、有事の際のみ使えるドアとして、通常は使用しない引き戸の、内側からのみ開けられる仕様を考えている。

近隣住民:扉の大きさは今までと同じ大きさか。

事業者 :自転車を持って出入りするわけではないので、駐輪場の出入口より一回り幅は狭くなる。

近隣住民:もう一点、駐車場出入口のシャッターゲートの音はどの程度か。

事業者 :何デシベルかは回答できないが、東京都の「健康と安全を確保する環境に関する条例」があり、夜間の騒音規制がある。その騒音規制の数値を守るよう計画している。

近隣住民:音に対する騒音対策はできるのか。ゲートなので覆ったりすることはできないと思う。

事業者 :シャッターの音が問題になった場合は、インバーター制御により、シャッターが下りる速度を下げることなどで対応は可能かと思う。

近隣住民:駐輪場や駐車場なら壁やついたてを作るなどの対応ができるが、ゲートなので、他の防音対策とは異なるが、何かできないのか。

事業者 :製品によって音が静かなタイプがある。コスト面もあるが、そういうものを採用するようにする。

委員長 :警報音は鳴るのか。

事業者 :鳴らない。

近隣住民:西側ゲートに安全のための回転灯がつくと思うが、我が家はその正面に面しているので、夜間寝室に光が入らないよう配慮して欲しい。

事業者 :回転は360度ではなく、正面に光がいかないように制御する。

委員長 :工事についてはどうか。

近隣住民:解体工事の説明会の直後に家の前の木を2本伐採したことにより、敷地が丸見えになっている。移植の準備をするため木を切るということは聞いていたが、準備をしている様子がみられない。それはどういうことか。新築工事の説明においては、事業者側の一方的な説明で住民の意見を聞いてもらえないので、狛江市も介入して指導して欲しい。工事の全体的なことについては調整会で話してもいいということだったので、前回の調整会において、工事に関して作業時間帯や土曜日の作業に関する要望をしたが、それに関する回答をしてほしい。

委員長 :1点目、移植の準備についてはどうか。

事業者 :敷地内の樹木に関して、21本残すという約束をしており、前々回の調整会で残す21本以外は切るということで了承をもらった。伐採した木は、残すと約束していた木以外の木なので、21本は残っている。移植の準備はこれからとなる。そろそろ仮植え等を行う予定である。

近隣住民:樹木を切ったことで敷地が丸見えになって、工事の作業員からも家が丸見えになってしまっているので気分が悪い。

委員長 :具体的に自宅はどこか。

近隣住民:東側の角になる。

委員長 :仮囲いの設置はいつ頃か。

事業者 :解体では2mの仮囲いを行う予定である。新築工事期間は3mの仮囲いを予定しているので安心してもらいたい。

(説明者変更)

事業者 :時期については、調整会が終わった後2か月くらいで着工できればと考えているので、このままでいくと、11月の中、下旬を予定している。それ以降は3mの仮囲いとなるが、解体の間は2mの仮囲いとなる。

委員長 :これから木を動かして、その部分に仮囲いを作ることになると思う。今は何もないということだが、解体工事の仮囲いの設置はいつ頃か。

事業者 :11月上旬を予定している。

委員長 :それはやむを得ない。作業員の方にあまり人の家をじろじろ見ないように、と指導してもらえればと思う。

事業者 :分かった。また、事業者の説明が一方的だという指摘だが、そういうこともあって調整会で話をさせてもらっている。新築工事については、皆さんから意見はもらっているが、まだ説明はしていない。これから施工に関する計画を策定し、計画がまとまった上で説明会の案内をさせてもらう。その中で、住民から要望をもらっているので、狛江市にお願いし、説明会に同席してもらうことで了承も得られている。

委員長 :工事については、単なる説明会ではなく、きちんと協定書を結んで欲しい。

近隣住民:住民側の提出資料Cの2にも記載しているが、市はどのような位置づけで工事説明会に参加するのか、是非この場で市から説明してもらえないか。また、協定締結までの今後のスケジュールも合わせて説明して欲しい。

事務局 :これからの工事に関しては、事業者と住民側が良好な関係を築いた上で進めてほしいと考えており、説明会において司会や発言は行わないが、良好な関係が構築できないような場合は、事業者と話をしながら良い関係を取り持っていきたいと思っている。工事期間中は良い関係を築いていかないと事業者も困ると思うので、その辺は安心してもらえればと思う。

事業者 :新築工事説明会の開催を約束しているが、その時に、工事協定書の案文も提示する予定としている。

委員長 :工事については、土日の朝の作業、全体の騒音の問題、工事車両の出入が主な論点になるかと思う。北側は第一種低層住居専用地域の住宅地であり、道路も狭く、通学路にもなっているので、その辺りを配慮してもらいたい。一方的な説明で着工というのではなく、また、住民側もあまり過大な要求を言わないように、一時期のことなので、我慢できることは我慢してもらえればと思う。道路の拡幅工事の時期については、電力中央研究所に確認して欲しいとお願いしたが、いつ頃できそうか。

事業者 :電力中央研究所の回答は記載している通りである。約束はできないが、本体着工と同時に拡幅工事を行いたいと考えており、近々に、事業者から電力中央研究所に詳細の説明を行う予定である。

近隣住民:拡幅工事に関する施工資料を作成するときには、道路幅、塀、樹木がどうなるのか決まっているということか。

事業者 :そうである。拡幅工事の内容や工事工程について示すので資料と言っている。

近隣住民:それが最終の報告となってしまうのか。

事業者 :少なくとも道路の幅員はもう決められている。工事の期間ははっきりしている。既存樹木については、電力中央研究所の敷地なので、どの木が道路にかかるかは説明できるが、どうするのかは電力中央研究所の判断となる。

委員長 :道路部分は道路として整備するが、それ以外に関しては電力中央研究所との相談ということでやむを得ないと思う。工事着工と言わず、本格着工の前に拡幅できていれば工事車両等の安全通行にも関係するので、望ましい。そもそもここは、位置指定道路としても特殊で、戦前の建築指定道路をそのまま建築基準法ができたときに位置指定道路になっているので、本来であれば拡幅してから、位置指定道路の確認を得てから建築確認の申請を行うのが通常かと思う。そもそも電力中央研究所が敷地を売る際に道路を整備しなければならないので、早く整備した方が良いと思う。そうでなければ工事協定書で工事車両等の関係で困ってしまうと思う。

近隣住民:拡幅道路の一部は4.7mの部分もある。

事業者 :4.7mの部分があることは認識しており、全部6mに拡幅する。

委員長 :土地も本当は道路としての土地である。その中に塀が立っているということである。道路を拡幅してから工事を行うのが本来なので、電力中央研究所としても文句を言える立場ではないと思う。確認を出す前に作れとは言えないが、根切りで土を出す前に整備した方がよい。

事業者 :事業者としても資料を整え、なるべく早期に行えるよう電力中央研究所に申し入れをする。協力はすると言ってもらっているので頑張っていきたいと思っている。

委員長 :その辺りについては、多摩建築事務所の管轄かもしれないが、市の道路交通課の方もサポートして欲しい。

近隣住民:東京都建築安全条例上は6m道路に接していないと7階は建たないと決められているので、それはきちんと守って欲しい。我々が7階の計画を認めたのも、確認申請までに6mの道路を整備すると約束してもらったからである。

委員長 :そうは言っていない。竣工の時点では整備されていないといけないが、法律上でいうと、道路位置指定されていないと建築確認はおりないが、ここは既に道路位置指定されているので、法律上確認申請は通る。しかし、本来は道路が出来上がってから位置指定だが、これは戦前のものを引き継いでいるので、半端な状態となってしまっている。しかし、そこを合法だからいいと言わずに、早めに6mに拡幅して、工事車両も通せるようにした方がよい。

事業者 :約束というのは検査済証のことだと思う。6m道路ができていない状態で建物を使うことはない。建物が出来上がる時点では6m道路は出来上がっている。その点は約束する。また、本体工事と同時着工を目指して協議を進める。

委員長 :事業者が頑張っても相手が電力中央研究所になるので、なかなかややこしいかとは思うがよろしくお願いする。市もきちんと指導をしてほしい。細かな部分は事業者に任せるとして、大体合意に達したということでよいか。合意と言っても100%満足ではないだろうが、お互い譲り合ってこれでいくということでよいかと思う。珍しく物別れではない調整会として終結できた。私も本日をもって任期が切れ、狛江市のまちづくり委員会を卒業する。今後も一大学教員として応援はさせてもらうが、委員長としては今日ここまでということなので、長い時間、事業者、住民、委員の皆さん、事務局、ありがとうございました。これで終結とする。