講師写真

平成29年11月10日(金)に、防災センター3階にて、防災講演会「片づけから始める安全な部屋づくり」を実施しました。講師は、一般社団法人実家片づけ整理協会 代表理事 渡部亜矢(わたなべあや)さん。

講演は、防災に必要なものはなにかを考えることから始まりました。災害時にだけ使えるものを準備するよりも、普段使うものを防災に耐えられるものにしておけば、災害時に使い慣れているものを使えて安心できるとのこと。

また、家族7日分の水、食料、備蓄を準備するには、十分な収納スペースが必要です。そこで、片づけの視点が大切になってきます。講演のポイントをまとめました。

・避難動線(玄関、トイレ、廊下、階段、風呂)→生活空間(寝室、キッチン、リビング)→アルバムや本、趣味のグッズ等(気持ちに近いものは片づけにくい)の順で、気持ちに遠い場所から片づけていくと片づきやすい。

・下駄箱の中、玄関脇にストック品を置き、防災ステーションにするのがおすすめ。

・ワンアクションで大きなスペースが空くもの(使っていないスーツケースや動いていない家電、使わない布団など)を優先的に処分する。

・「いる」「いらない」「一時保管」という3つの法則でものを分けると、悩む時間が減って片づけやすい。一時保管のものは、段ボールやごみ袋におさめて目に見えない場所に移動させ、半年開けなかったらそのまま処分する。

・リビングは、部屋の出入り口に立ったときに、目線の先にあるものを片づける。床にものを置かない。

・スペースがあまり広くない脱衣所やお風呂場、よく目に入るテレビ周りを先に片づけると達成感がある。

防災講演会写真

片づけに迷ったら、時系列整理をして、よく使うものを手前や左に置くと使いやすくなるそうです。年齢によって片づける場所も変わってくるので、片づけ方は一生考えていかなければならない課題。片づけは大変ですが、家の中を安全に保ってケガなく健康に生きることが最大の節約です。

普段の片づけがなるべく短く、ストレスなくできるよう、これからも模索していきたいですね。