令和4年度第2回狛江市健康づくり推進協議会会議録
1 日時 |
令和4年9月28日(水曜日)午後7時~午後8時15分
|
2 場所 |
あいとぴあセンター4階講座室
|
3 出席者 |
委員長:二宮 雅也、副委員長:鈴木 礼子
委員:河西 あかね、染谷 泰寿、小澤 明子、金子 育子、佐藤 岳人、柴﨑 美紀、中里 美智子、内村 イセ子、関 義典、大倉 葉子、以上12名
健康推進課長(鈴木 弘貴)
健康推進課健康衛生係長(木下 元貴)
健康推進課健康衛生係主任(植木 さおり)
健康推進課健康衛生係主事(木村かな子)
|
4 欠席者 |
塩谷 達昭
|
5 協議内容 |
(1)健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項の中間答申について
(2)食育推進取組状況報告(令和3年度)について
(3)その他
|
6 添付資料 |
【資料1】健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項の中間答申について鏡文(案)
【資料2】健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項の中間答申について(案)
【資料3】食育推進取組状況報告(令和3年度)
|
7 会議の結果(要旨)
|
(1)健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項の中間答申について
(事務局)3つの計画を一体化する方向で話をさせていただいたが、「計画を3つ集約するというのは、テーマが近いので問題はないと思う。アンケートを取るときに質問が多くならないような工夫が必要。」というご意見をいただいた。アンケート項目が多くなると回答していただけない可能性が高くなるので精査していきたい。アンケート内容については、来年度検討していきたい。
《【資料1・2】に基づき、事務局より説明》
(会長)ご意見はいかがか。
(委員)了承。
(2)食育推進取組状況報告(令和3年度)について報告
《【資料3】に基づき、事務局より説明》
(委員)ママパパ学級の各教室の定員は何名か。
(事務局)令和3年度からの定員は、助産師と先輩ママのお話編(金曜日開催)15組、お産と食事編(土曜日開催)15組、赤ちゃんのお世話編(土曜日開催)16組である。
(委員)20代・30代の若者に食事や運動について経済的な点もあって介入するのは難しいが、何かよい方法はあるか。
(副会長)国の食育推進計画でもデジタル化に対応した食育の推進が取組としてある。若い世代はネットでの情報を活用しているので、若い人だけをターゲットにするのであれば、オンライン配信で、朝食のとても簡単に作れるもの等を配信していければとよいと思う。ある区では、一過性のものにもなりかねないが、有名なレストランのシェフ等を呼んでオンラインのイベントを開催し、それをオンデマンドにして、何度でも見られる形をとっていた。心に残ったオンラインのイベントには、若い子自身で作成して自分たちで配信させる地域もあった。大学では、教員側のチェックが入るのが、学生に一般の方に役に立つメッセージがないといけないのでレシピをしっかり考えて上で配信しないといけない。学園祭や東京都の食育フェア―では、家庭で子どもと親が楽しめる食べものの実験教室等をオンラインで行い、オンデマンド配信を行っている。学生は、配信することの責任感を味わい、学びにはなるが、一般の人に対するわかりやすいメッセージとしては、公的な機関が、発信すべきだと思う。保健所実習では、オンデマンドで作ってといった課題もあり、そのまま配信することはないが、学生の新しい発想ややり方でよいものは取り入れている。
(委員)多摩府中保健所では管理栄養士が中心に、圏域栄養・食生活ネットワーク会議において、大学生を含む若い世代を中心とした食育の推進に取組み始めた。大学生などの若い世代に向けた食生活改善の動画作成を検討するものだが、その会議の中でも、動画もティックトック等で1~2分じゃないとみてくれないので、いかに見栄えよく作るかが課題であるという事が話題となっている。
(副会長)企業と連携するのも1つの方法だと思う。
(委員)栄養・食生活ネットワーク会議に先日出席したが、若い世代に向けての動画を作ることになっており、どんなことに留意したらいいか、例えば、お金がないとか野菜は買えない人に対してどうしたらよいか等、意見を出し合っている。今年度は、多摩府中保健所圏域の大学とか会社の食堂といった事業所に、動画を見せられるQRコードを置くといったこと等を含めて検討している。
(委員)狛江市は、新型コロナワクチン接種に関しても駅前にポスターを掲示したが、同様に朝食に関しても、ポスター掲示はいかがか。駅に張り紙しても行政は無料なので、動画と紙ベースの両方のツールを使うとよい。ネット印刷だと安価でポスターを作ることが出来る。
(副会長)サイネージとかもよいが、魅力的に見せるには、参加する人の顔を見せなくてはいけなくなり、配信することで学ぶことも多く、配信することの力をつけてあげたいが、個人情報とか危険性を考えると難しい。QRコードを出して、それで情報が全部とれるのは、すごく便利だ。
(会長)朝食の低い項目に関してアプローチしていく案が出てきたが、他にご意見はいかがか。
(委員)令和3年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査報告書の朝食に関するアンケートの回答はどうなっているか。
(事務局)「毎日食べる」「時々欠かす」「まったく食べない」の3項目から1つ選んでの回答である。
(委員)狛江栄養士会で活動しており、「ファミリーサポート」という小さい子を預かる側の方達に食べものや朝ごはんの話を必ずしている。東京都の食育計画等で公表している朝食欠食率等のグラフを見せ、子どもの時期にきちんと食べていると将来食べないではいられない体になるといった話をしているので、この最新のデータは活用していきたい。
(副会長)令和2年・3年と国民健康・栄養調査が行われなかったというのが非常に大きいが、大学では、学生自身のデータを集めるようにしているので、必要な場合はご連絡いただきたい。
(委員)狛江市の小学生や中学生の食育の現状は、どうなっているのか。
(事務局)指導計画に沿って教科と結び付けての食育と給食を通しての食育がある。栄養教諭は和泉小学校に1人いて、各小学校には栄養士がいる。中学校は、各学校に栄養士はいないが、給食センターにいる。
(委員)中学2年生の現状値は87.9%であるが、令和3年度の実績は、男子83.9%、女子81.1%であり、下がっているとみてよいのか。今後評価するにあたってはどうするか。
(会長)同じ調査ではないので、ベースが違い、横に書くのが難しい。3つの計画を1つにする手前で、これに関連する調査を行う予定で、この項目を採用するかどうかもこの会議で決めていくが、同じ形で取れたら比較することができる。
(事務局)東京都の平成28年度の調査では、朝食を毎日食べる小学4年生男子90.8%・女子92.0%、中学2年生男子87.1%・女子86.9%となっている。
(会長)アンケートを毎年取れるとよいが、予算を使うこともあるので、難しい。中間評価の際に参考値として活用する等をこの会議で検討していくとよい。
(副会長)朝食・昼食において野菜を「ほとんど食べない」人の割合というのは、ネガティブなイメージになっている。くらしフェスタに150名参加しているが、年代はどうなっているか。
(委員)令和4年度のくらしフェスタに参加したが、お子さん、親子、小学生、中高年と満遍なく参加していた。
(会長)これも悩ましい数値であり、聞き方の問題もあるので、マイナスにならない聞き方を検討していきたい。
(副会長)朝ごはんに野菜をとるのは学生にとってもハードである。
(会長)野菜ジュースを野菜として換算している人もいれば、入れない人もいると思う。
(委員)20歳代・30歳代の昼食に野菜を食べない人の10%台というのが、疑問である。20代の若者が外で野菜を食べるとはあまり思えない。
(会長)これも個人の判断なので、実際は食べていないのに、ラーメンの中に入ったねぎも野菜と判断する人もいると思う。
(委員)コンビニに行って20代・30代の若者が野菜を追加して買っているのはあまり見かけないというのが現状だ。
(会長)逆に女性はサラダだけで済ませる人もいる。
(委員)生活習慣病の患者さんを見ているので、コンビニで何を買うのか気になって見ている。予想通り男性は野菜を買っていなく、女性は、これで昼ご飯なの?という量の人もたくさんいる。
(副会長)若い方の中には倒れてしまうほどの貧血の女性もいる。
(委員)朝食は毎日で質問し、野菜の質問は、毎日とは聞いていない。聞き方の問題もある。
(会長)個別の数値で評価できるものと、一人の人間を双方的に考えて評価するものとでは、評価の仕方も変わってくる。計画の見直しをするので、どういうところを指標とすれば本質をついた評価ができるのか検討していきたい。
(副会長)高齢の方は身体の具合が悪くなるから健康になろうとしてよい食生活をするが、若い子は、元気なので動機づけが難しい。最近の若い女性は、結構身体にきているので、自分は治りたいとかこんな風にはなりたくないといった動機づけを考えていけるとよい。狛江市は、穏やかな生活があるので怖いメッセージは出さずに、狛江市にあった魅力的なメッセージをだせるとよい。
(会長)若い人を対応しないとわからない。全然違う世代でディスカッションしてメッセージを出すけど響かないということがあるが、どうやったら響くのかは聞いていない。企業の商品開発では必ず当事者を入れている。
(委員)効率よくするにはどうしたらいいかと考えた時に、20代・30代にエネルギーを注ぐより小学校・中学校・高校にエネルギーを注ぐべきである。その学校の栄養士が食育をするのもいいけど、市内10校の学校に講師が講話をするのもよい。
(副会長)子どもたち自身が配信して学ぶことが大切である。
(委員)先生と生徒の間に大学生のようなちょっと上のお姉さんからの話の方が心に残ってインパクトがある。
(会長)学生は話をすることで自分が意識をしなくてはいけないということがある。
(副会長)小学校の栄養士と地域の栄養士が何かプログラムを作ると効果が高いかもしれない。
(委員)アイディアを出して何か実践できるとよい。食に関するイベントに参加する人は元々意識の高い人達の集団なので、子どもたちに直接伝えるとよい。(副会長)問題なのは、子どもではない。運動することによって食べたくなるというのもいいのではないか。
(委員)運動量、活動量が少ない世代は、食事も乱れやすい。仕事をしている年代層で健康まで意識は高くはないと思いつつ、動かないと食べないというのはある。運動面からどうアプローチするかを考えている。
(会長)人間の身体なので部分的に考えても仕方がなく、ライフスタイルを含めて全体で考えていかないといけない。計画が一緒になるというのは、一体的に考えていけてよい。
(副会長)おしゃれな朝の体操があればよい。
(委員)早寝早起きラジオ体操というのは重要になってくる。狛江市にも鈴木大輔先生が中心になってラジオ体操の教室があるが、高齢者だけが元気というだけでなく若い人も元気にならないといけない。教育委員会の仕事になるのかもしれない。ラジオ体操のアシスタントの新井君は、住んでいる所で週1回40人ぐらい集めて体操はやっているが、狛江市にはいないし、若い子は参加しない。
(副会長)動機づけをどうつけるかだが、災害とかはどうか。数ヶ月に1回大学生同士集まる場を設けて、災害のコミュニティを作り、そこで朝ごはんも食べるというのもあるのではないか。
(会長)うちの大学で成功したのは、100円朝食がある。問題だったのは、夜通し起きていた子が食べて帰る場合もあった。ラジオ体操に来た若者に券を渡すというのもよい。
(委員)実際の参加者は、幼稚園、小学校1~2年とその親、高齢者である。中学生・高校生・大学生・20代の人達がくることは想像できない。
(委員)若年で攻めるのであれば、朝ヨガが一番。10~15分のプログラムにし、オンラインで受けられるというのが動きやすい。運動した後、何を食べるのかが大事だという話もしている。朝食と一緒にアプローチしていけば少し変わってくるかもしれない。
(委員)ユーチューブにヨガ等の動画があることを学生から教わった。
(委員)ユーチューブで運動している人はいっぱいいる。
(副会長)コミュニティが作りにくくなっている。
(会長)色々な結果を見る限り狛江はある方だと思う。
(委員)団地の結束力はある。ある地域には、あえて団地に大学生をただで住まわせ、災害時に助けてもらうという取組をしていた。
(会長)高齢者と一緒にシェアハウスするというのもある。
(副会長)ご家族で住まわれている方が多いのか。
(事務局)小田急沿線に大学は多く、アパートも多いので、住民登録をされていない学生の方は市内に結構いる。都営住宅と多摩川住宅があるが、そこの高齢化率は高くなっている。若者はいないようだが結構いて、高齢者も多い状態になっている。
(委員)安心安全情報メールがくるが、そういうのもうまく利用してはいかがか。
(事務局)安心安全情報メールは、安心安全課がやっている防災と防犯のメールサイトになるが、登録している方に情報を送っている。コロナの予防接種をする際にラインを登録していただいているので、そこに市報等の情報提供をしている。こういったものの利用も検討していきたい。
(委員)「あなたは今朝朝食を食べましたか」というやさしい言葉や「お前まだ飯食ってないのか」という強い言葉などダイレクトに伝われば、多少喚起になる。
(事務局)保育園・学校・学童保育所・防犯防災メール・ラインとかうまく使えるといい。ラインは5万人をこえた登録がある。
(3)その他
(事務局)次回第3回健康づくり推進協議会は、日程調整を年明けにし、来年の2月平日の夜7時、対面かオンラインの開催で方向性について議論する予定。取り上げたい内容がある場合、事務局にメール等でご連絡をいただきたい。会議録(案)や開催通知はメールで送らせていただき、必要な方のみ、郵送で送ることにいたしたい。
(副会長)栄養士会は災害の面で連携をしているが、狛江市では災害連携をしているのか。
(事務局)まだできていない。調理師が、災害時のアレルギー食のレシピを考えてレシピ案を作ったというのはある。
(会長)これにて、令和4年度第2回狛江市健康づくり推進協議会を終了する。
|
登録日: 2022年10月27日 /
更新日: 2022年10月28日