1 日時

令和5年5月24日(水曜日)午後7時~午後8時35分

2 会場

あいとぴあセンター4階講座室

3 出席者

会長:二宮 雅也
副会長:鈴木 礼子
委員:染谷 泰寿、塩谷 達昭、小澤 明子、金子 育子、柴﨑 美紀、佐藤 岳人、内村 イセ子、関 義典、大倉 葉子、中里 美智子、以上12名

事務局:
健康推進課長(布施 治郎)
健康推進課健康衛生係長(木下 元貴)
健康推進課健康衛生係主事(関 千尋)
健康推進課健康衛生係主事(井戸 加奈子)
健康推進課健康衛生係主事(木村 かな子)

4 欠席者

委員:河西 あかね

5 協議内容
  1. 諮問事項
    健康こまえ21、狛江市食育推進計画、いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項
  2. 健康こまえ21(第2次)取組状況報告(令和4年度版)について
  3. 食育推進取組状況報告(令和4年度版)について
  4. アンケート調査について
  5. 令和5年狛江市ウォーキングイベントについて
  6. その他
6 添付資料

【資料1】狛江市健康づくり推進協議会に対する諮問について
【資料2】健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定について
【資料3】健康こまえ21(第2次)取組状況報告(令和4年度版)
【資料4】食育推進取組状況報告(令和4年度版)
【資料5】令和5年度ウォーキングイベント概要(案)
【参考資料1】健康こまえ21 中間見直しアンケート
【参考資料2】食育推進計画(第2次)策定に関わるアンケート
【参考資料3】町田市民の保健医療意識調査報告書(抜粋)
【参考資料4】町田市民の保健医療意識調査報告書概要版(2023年3月)

7 会議の結果(要旨)

(1)健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定に関する事項につ いて
《【資料1・2】に基づき、事務局より説明》
資料1について、健康こまえ21・狛江市食育推進計画・いのち支える狛江市自殺対策計画の改定は、3つの計画を1つの計画として実施することとなり、今年度から2年をかけ計画改定を行う。資料2について、4.検討体制はこの協議会で検討する。その他専門家として、慈恵第三病院及び自殺対策有識者を招く予定である。自殺対策有識者は東京多摩いのちの電話の理事長に参加の了承をいただいている。東京多摩いのちの電話は、狛江市のゲートキーパー研修の講師や町田市の計画改定の委員会にも参加している団体である。5.想定スケジュールは、5月29日(月曜日)にプロポーザル形式によりコンサルタント事業者を選定する。7月の協議会からコンサルタント事業者にも参加してもらう予定となっている。市民アンケートは9月末頃に実施予定である。令和6年2月頃には、基礎調査報告を提出してもらい、令和6年度に素案の検討・策定、市民説明会・パブリックコメントを行い、12月頃には計画策定を予定している。
(会長)スケジュールや進め方について、質問や意見等はいかがか。9月までにアンケートを作るので、次回の協議会でも意見を出すことになるだろう。
(委員)了承。

(2)健康こまえ21(第2次)取組状況報告(令和4年度版)について
《【資料3】に基づき、事務局より説明》
重点目標Ⅰのがん検診においては、バス検診の日程増加、東京都予防医学協会での受診可能期間の延伸、市内医療機関で実施している子宮頸がん検診期間の延伸、40歳代への個別受診勧奨、子宮頸がんと子宮頸がん予防ワクチンに関する講演会の実施、胃内視鏡検査の実施の取組みにより、5がん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)全ての検診において、前年度の受診率を上回った。今年度は、難聴の方向けバス検診の設定、40歳への個別受診勧奨を行う予定である。がん講演会は、慈恵第三病院の医師を招いて実施予定としている。重点目標Ⅱの健康づくりの推進においては、毎日お酒を飲む人の割合は、11.4%から10.4%へ減少、喫煙者の割合は14%から13.7%に減少した。重点目標Ⅲの思いやり・ささえあいの健康づくりにおいては、地域活動への参加は、全体でも 65 歳以上でも参加率が下がっており、新型コロナウィルス感染症の第6波、第7波の影響もあると考える。こころの健康では、自殺死亡率が(10 万人あたり)12.01 から15.7へ上昇している。具体的には、令和3年と比較して自殺者が3人増加している。
(会長)質問や意見等はいかがか。
(委員)令和5年3月にけんこうガイドを全戸配布したことはとてもよいことだと思う。社会保険加入者や扶養の家族は、がん検診を受けずに終わっていたかもしれないが、けんこうガイドを見ることで受診するのではないかと思う。是非、受診率が上がってほしい。また、受診率もそうだが、数にもこだわりをもち、受診者数の推移を比較してほしい。
(委員)地域活動への参加率がコロナ禍で減ってきているが、新しい工夫はあるか。
(事務局)65歳以上で特に参加率が低下している。高齢障がい課では、生きがいポイント、介護予防、フレイル予防を行っている。その中で、ポイントをためて、商品と交換できるというものがあり、外出の機会を増やす狙いがある。また、慈恵第三病院と一緒に、フレイル予防の教室を今年度は4回予定している。
(委員)歯周病検診が少ない。さしせまった問題ではないから、受診率が低いと考える。しかし、健康寿命の延伸やがん予防、認知症予防には、口腔衛生は大切なことである。
(委員)高齢者の健康診査の質問票で、行政は結果に基づいてそれらを利用し、市民へアプローチをする計画はあるか。
(事務局)今年度については予定していない。データとしては健康診査受診者の分を保管している。
(委員)医師は質問票の結果を見て、気になった人には老人クラブやシルバー人材センター等を勧めるなど社会的処方をする必要があると思う。
(副会長)妊産婦歯科健康診査は人数が多いが、理由は何か。どれくらい増えたのかを知りたい。
(事務局 )確認し、後日回答する。
(会長)メンタル不安を抱えて受診した人は減って、コロナ禍でもあったが、自殺者が3人増えているということは、相談に類さないものもあるのかもしれない。メンタル不安だけを対応していれば、自殺は減るという思い込みはフラットにした方がいいかもしれない。
(副会長)狛江で起きた事件によって、メンタル不安を抱える人が出てきたか知りたい。
(事務局)市としては、パトロールの強化、防犯カメラの助成金を出すことをしている。自殺者数については、有名人の自殺の影響はあるかもしれない。
(会長)事件や災害などの社会的事象で数値は動くと言われている。

(3)食育推進取組状況報告(令和4年度版)について
《【資料4】に基づき、事務局より説明》
狛江市食育推進計画(第二次)の項目より報告する。令和4年度の取り組み内容については、健康推進課での実績である。各課の実績については、庁内の食育会議で取りまとめて、次回の協議会で報告予定である。朝食を毎日食べている人の割合は、小学4年生で男子93.5%、女子94.1%であり、都平均より上回ってる。中学2年生の調査では、男子83.7%、女子78.6%であり、都平均と同じくらいである。小学4年生では現状値が94.1%であり、令和4年度実績は男女合わせると93.8%であることから、やや低い数値となっている。中学2年生では現状値が87.9%で、令和4年度実績は男女合わせると 81.2%であることから、こちらもやや低い数値となっている。令和4年度の取り組み内容として、ママパパ学級で朝食に関する周知、他課のイベントで朝食の啓発リーフレットの配布を行った。令和5年度の計画としては、ホームページに朝食に関する記事を掲載、こまエコまつりで朝食の啓発リーフレットを配布する予定である。また、親子で参加できる食育講習会や大人を対象とした食育講習会も実施している。食育講習会は定員を上回る申込みがあり、令和5年度も同様の講習会を予定している。家族と一緒に食事をする人の割合は、実績がとれていないため、今後どのように取り組むかは検討する。
(会長)質問や意見等はいかがか。
(委員)ママパパ学級の対象年齢はどのくらいか?
(事務局)20代、30代が多い。これから母親になる方、父親になる方が参加している。最近は男性の参加も増えてきている。
(委員)小学校・中学校の父母には何ができているか。
(事務局)健康推進課では、小学生の親子向けの食育講習会「狛江の畑を食べよう」の実施、「くらしフェスタ狛江」で食育ブースを出展し野菜クイズを実施した。お土産付きで、小学生、中学生が家族連れで来ており楽しめていた。小学校では生徒に配付する給食だよりの中に朝食についてのコラムを載せた学校もある。
(委員)給食だより等を協議会で添付してもらえると、より情報を得やすくなる。
(副会長)朝食を毎日食べている人の割合の20歳代54.9%は狛江市のデータか。
(事務局)狛江市のデータである。
(副会長)若い女性の栄養状態がよくない。リスクは20代であり、フォーカスは20代と考える。出産前の女性の健康づくりで、若い女性の体を作ることと減塩については大きな柱にすべきである。妊娠をむかえるための体づくり「プレコンセプションケア」はとても大切であり、現状値が54.9%ということであれば、対策をとったほうがよいと感じる。若い女性自身に向けたイベントがほしい。家族と一緒に食事をする人の割合について、令和4年度の実績はないが、これは自殺防止に大きく関与するファクターになるのではないか。この項目が自殺の対策につながるかもしれない。 食事の時に人の顔を見ることはとても重要だと感じている。栄養も大事だが、どんな表情で食事をしているか観察することもまた大切と考える。アンケートの白紙になっているところを埋められたらよいと思う。
(会長)実績がないものは、次回の調査でとるということか。
(事務局)アンケートは5年に1回だが、内容の見直し、評価の見直しを行い、毎年とれるようなものを考えていく。
(会長)微減している子どもたちの朝食の割合はどうするか。また、20代、30代の出産前の女性への対策が必要ではないか。しかし、大人になってからの教育では遅いとも感じる。
(委員)大学もそうだが、小学校・中学校・高校で教育を繰り返す必要があると思う。
(会長)中学校から専門家が教育し、効果もあるとも聞いている。早い時期でのアプローチは大切である。
(委員)この協議会から学校の養護教諭へも伝えてほしい。
(会長)専門家が学校を回る等、具体的なことを予算をつけて実施すると市としての成果がでるのではないか。
(事務局)多摩府中保健所から、北多摩南部圏域栄養・食生活ネットワーク会議で作成した動画「朝食で1歩前へ!」のチラシが届いている。この動画は狛江市栄養士会に所属する委員や狛江市健康推進課職員も作成に関わり、市でも周知の予定である。大学生向けの動画になっている。
(委員)3月にできたばかりで、大学生や専門学校の学生に向けたものである。4月から有意義な学生生活を送るには、朝ごはんが大切という思いで作成した。ネガティブな感じではなく、「一歩前へ」というポジティブな言葉で作り上げられたことはよかった。若い人たちの動画を見るスピード感は作成する側と異なり、大学生のリアルな意見を聞きながら作成した。委員の中の一人で、府中の大学に通う学生は、「インセンティブがないと見ない」「学食で小鉢がつかないと見ない」等リアルな意見を出してくれた。実際、学食には三角コーンを置いて、二次元コードを読み込むグッズもできた。
(副会長)学生には、食教育で主食、主菜、副菜が基本であることを伝えている。朝食欠食が減るには、時間が大切で、早寝早起きが基本である。学童期からの取り組みが必要だと考える。時間を整える生活をしてほしいが、ようやく受験から解放された大学生にはなかなか響かない。逆に、学童期には保護者が管理できるので取り組みはできるのではないかと思う。
(委員)今、朝食を食べている人の割合が93%だから大丈夫とは思えない。親元から離れ、一人になった時になぜ食べるのか理由がわかれば、欠食にならずに済むはず。そのために、学童期からの食育は必要と考える。
(副会長)欠食している6%をどう拾い上げるか。朝食欠食の割合は、狛江ではもっと少ないと思った。これはリスクグループであるが、個人情報や子どもの心を傷つけるという理由で、教育委員会から調査を許可してもらえないのが現状である。
(委員)朝食欠食はリスクがあることに間違いない。朝食欠食について、その理由をカウンセラーや養護教諭が考えていく必要がある。診察時、精神的に病んでいる人には、朝ごはんを食べているかはよく聞いている。
(副会長)夜遅くなる塾も関係しているかもしれない。
(会長)大学生は自宅から通うのが主流になってきた。また、働き方が変わり、朝ゆとりがでてきた人もいる。そういう方々にアプローチしてもよいかもしれない。

(4)アンケート調査について
《【参考資料1~4】に基づき、事務局より説明》 今年の9月末をめどに、計画改定の基礎資料のためのアンケート調査を実施予定である。コンサルタント事業者が入ってから本格的な項目作成とはなるが、ある程度事前準備をする。参考資料1は健康こまえ21の平成31年度改定時に実施したアンケートで、参考資料2は食育推進計画(第2次)策定時のアンケート調査である。参考資料3・4は町田市のアンケート調査で、町田市は狛江市と同様に3つの計画を一体化して進めており、令和4年度、5年度で策定予定である。報告書はアンケート結果等が記載された430ページ以上あるため、枚数が多いので今回配布した参考資料3はアンケート部分のみの抜粋し、参考資料4に概要版を配布した。項目は一般成人で85問あるので、参考にしていく予定である。アンケート項目が多いと途中離脱するかもしれないが、町田市では44.8%の回答率で多いと感じた。健康、食育、自殺対策を焦点にアンケート項目を考える。
(会長)質問や意見等はいかがか。
(会長)目標の評価を行うものは、国や東京都と比較できるようにアンケート項目を用意する必要がある。 回答者数も大事だが、回答者の質も考えないとならない。このアンケートは意識が高い層が回答する可能性が高い。リスクが高いと思われる人が回答するかどうかなど、厳しい部分も想定される。回答方法はウェブか、郵送か、併用か方法はコンサルタント業者と一緒に考えていく必要がある。
(委員)国が作った75 歳以上の高齢者質問票を入れることも検討していただきたい。
(会長)既存のものを使うことはおおいによい。
(委員)多くの人が、食事の前に手を洗うのに、食事の前は歯磨きをしない。歯科の視点から、食事の前に歯磨きをすることを主張したい。歯はとても汚れているため、食事の前の歯磨きを励行していけば、がんの可能性、認知症の数は減るだろう。インフルエンザ等の感染症も減ると思う。口腔内管理ができれば、健康寿命は伸びる。朝起きたら歯磨き、食事前の歯磨きをすすめたい。
(会長)食事の前の歯磨きを推奨するのは、他市では聞かない。

(5)令和5年狛江市ウォーキングイベントについて
《【資料5】に基づき、事務局より説明》 今年度もウォーキングイベントを実施予定で、日時は10月15日(日曜日)、コースは「こ」コースを活用する。距離は今までで最長の5.8kmコースで、各回40人の計3回で参加者は120人を予定している。コースの途中でクイズやイベントの実施を行いたい。次回も継続的に報告する。
(会長)昨年度はハイライフサポートが委託を受け実施している。委員の皆さんから何か意見はあるか。
(委員)令和3年度、4年度とハイライフサポートで担当した。令和4年度のアンケートでは、令和3年度も参加した人が全体の1/4~1/3おり、アンケート結果では運動習慣が増えたと答えた人が60%いた。活用方法として、運動に限らず、健康に関するイベントを入れてもよいのではないかと思う。1日で100人以上参加するイベントなので、実施計画内にあるリーフレットの配布等も可能であり、うまくリンクさせたらよいと思う。それこそ、学生さんの参加はどうか。
(副会長)ぜひお願いしたい。
(委員)令和3年度は20代、30代の参加や家族連れ、3世代での参加の方もいた。参加者には幅広い世代の参加があった。運営側も学生さんの参加も含め、幅広い世代の参加があったらよいと思う。
(委員)簡単なメディカルチェックをしてほしい。全員血圧は測れないが、気になる人には測定してほしい。
(副会長)当日、体調不良者はいたか。
(委員)体調不良者はいなかった。安全管理として看護師3人を配置し、AEDを準備した。10 月は天気が変わりやすいので、体調管理は重要である。
(委員)令和4年度イベントに参加した。晴れていて暑く、またマスクを着用していたので、息苦しくなった。今年はマスクがないと思うのでそれだけでも楽になるかもしれない。
(委員)参加者によって、歩くスピードが違う。ウォーキングをしたい人、杖をついて参加している人、いろいろいる。コースの安全性の担保は必要であり、スタッフがたくさん必要ではないか。
(副会長)今回のコースはチャレンジなコースか。
(委員)ショートカット機能をつけてもよいかもしれない。人員配置ができれば、いろんなコースができる。
(委員)コースのカットは、高齢者にとって必要かもしれない。途中、イベントを入れていくとよいと思う。
(会長)ターゲット層を考えたコースや距離、速さを検討するとよい。運営については、学生含めて、市民ボランティアを使ってもよいかもしれない。
(会長)他、質問や意見等はいかがか。
(委員)了承

(6)その他
《多摩府中保健所からの情報提供に基づき、事務局より説明》 自殺対策普及啓発ツール「こころとからだのモヤモヤってなんだろう」冊子を作成した。狛江市でも活用、検討していく。次回第2回健康づくり推進協議会は7月下旬の開催予定である。このメンバーで集まるのは今日で最後となる。市民委員に方につきましては、再度選考を行う。6月1日号の広報こまえに市民委員の募集が掲載されるため確認していただきたい。次回会議は、新しいメンバー、慈恵第三病院、東京多摩いのちの電話、コンサルタント事業者で行う予定である。
(会長)質問や意見等はいかがか。
(委員)歯科医師会より、市民フォーラムが6月4日にエコルマホールで開催される。ぜひ参加していただきたい。
(委員)了承
(会長)これにて、令和5年度第1回狛江市健康づくり推進協議会を終了する。