狛江市まちづくり委員会議事録要旨(令和7年9月22日)
| 1 日時 |
令和7年9月 22 日(月曜日)午後 6 時 30 分から午後8時 30 分まで |
| 2 場所 |
特別会議室 |
| 3 出席者 |
卯月委員長、寺内委員、加藤委員、福田委員、絹山委員、猪熊委員、繁平 委員、小森委員 岩渕まちづくり事業課長、萩原まちづくり推進課長、石田課長補佐、越野主幹、齊藤係長、九鬼主幹、吉岡主事、石本主事 |
| 4 欠席者 |
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| 5 諮問事項 |
(1) 地区まちづくり協議会の認定(更新)(野川まちづくり協議会) (2) 狛江駅南口周辺まちづくり方針について |
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委員長:それでは、第 93 回狛江市まちづくり委員会を始めます。狛江市まちづくり委員会運営規則第4条第2項の規定に基づき、委員の半数以上が出席しておりますので、要件を満たしております。 議題は、諮問事項として「地区まちづくり協議会の認定(更新)(野川まちづくり協議 会)」、報告事項として「狛江駅南口周辺地区まちづくり方針について」となります。それ では、諮問事項「地区まちづくり協議会の認定(更新)(野川まちづくり協議会)」につい て、事務局より説明をお願いします。 事務局 :令和7年3月 19 日のまちづくり委員会において、野川まちづくり協議会の更新について は、専門家派遣等を活用しながら、活動目的及び内容等の修正を行う話し合いが必要である と認められたため、「当地区まちづくり協議会の認定(更新)は、令和7年9月 30 日までに 再度審議をすることを条件に認定(更新)をすることが相応しい。」と答申をしました。市は、その答申を受けて、協議会に条件付き更新の通知をしています。その後、協議会による専門家派遣を活用した勉強会等が行われ、令和7年8月 27 日に第 2回まちづくり委員会小委員会が開催されました。小委員会からは、当協議会が専門家派遣 等を活用しながら、更新に相応しい活動目的及び内容等の修正をしたことを確認した旨の 報告があったことから、改めて、まちづくり委員会に諮問事項として取り上げているもので す。 委員長 :事務局から説明がありましたが、小委員会委員から補足をお願いします。 委員: 野川まちづくり協議会が条件付となった理由としては、小委員会報告書のとおり、部分 的に用途地域を変更することは容易ではなく、根拠も乏しい。用途地域の変更を前提とし たまちづくりを行うことは無理がありました。 また、買い物を目的とした交通不便解消のためグリーンスローモビリティの実験運行を 行っていますが、費用や運行体制等の課題があるが、その他の解決方法についても検討を深めたほうがよいという指摘でした。 今後協議会は、用途地域の変更を前提とせずに地区全体のまちづくりを考えていきたい こと、また、交通のモビリティについても色々な方法を考えようとなりました。これまで 5年間の活動を行った実績もありますが、新たに仕切り直して活動を行う意向でありま す。野川は、駅前と違って都市計画の変更や道路の整備等のハードなまちづくりは想像し づらいですが、野川の資源を生かす活動をしたほうがよいと思います。 委員:多くの市民に協議会を認知してもらい、協議会の提案であれば賛成すると言ってもらえ るような団体を目指してほしいと思います。 委員:用途地域変更やグリーンスローモビリティに注目しすぎた活動となり、課題解決のため の手段がいつのまにか目的となってしまいましたが、高齢者や買い物難民の課題は再認識 されたと思います。今回のタイミングで地域の課題をきちんと把握して目的を設定してい こうという流れになればよいと思います。今後は、福祉の分野等も連携しながら進め、人 との繋がりを深める等のソフト的な活動とともに継続し育ててほしいです。 委員長:他の委員から御意見はありますか。 委員:ソフト的な活動であるのならば地区まちづくり協議会でなくてもよいのではないでしょうか。 委員:ハードとソフトの両輪でやるのがまちづくりであると思います。人との繋がりを協議会 が担い、イベント等で出会うこともまちづくりです。交流というソフトな活動をを行うこ とでハード面の地域課題が見つかることもあるし、解決できる人材も見つかる可能性があります。 委員:まちづくりは元々ハード整備が中心となるものと思っていましたが、ハード整備中心の まちづくりからソフトな地域活動を中心に転換すると協議会のコンセンプト自体大きく変化していくのではないでしょうか。 委員: ハード面の整備を動かすにはソフト的な活動がきちんとしていないとまちづくりに繋が りません。アイデアを生み出すためには交流等のソフトな活動がなければ出来ません。課題の解決にはソフトな活動がベースだと思います。 委員長: このようなまちづくりのハードとソフトの話等、協議会の基本的な活動について学ぶことができるよう、条例主旨を市民等に理解して頂く機会が必要です。他に御意見はありますでしょうか。それでは、決議をとります。 諮問事項の「地区まちづくり協議会の認定(更新)(野川まちづくり協議会)」について、 令和7年3月 19 日付けで条件付で認定(更新)を行うことが相応しいとしていましたが、 小委員会から調査審議を御報告いただいた結果、当協議会は、専門家派遣等を活用しながら 話し合いを行い、更新に相応しい活動目的及び内容等への修正を行ったため、この条件が満 たされたものと判断し、認定(更新)をすることが相応しい、としますがいかがでしょうか。 【一同了承】 委員長:次に、報告事項「狛江駅南口周辺地区まちづくり方針について」事務局より説明をお願いします。 事務局:狛江駅南口のまちづくりにつきましては、令和6年 12 月 27 日に狛江駅南口地区まち づくり協議会から地区まちづくり構想案の提案がありました。その後、3月 19 日にまち づくり委員会より、狛江市に答申をしています。答申には、市としての見解を示すにあたっての留意事項として、「当地区まちづくり構想 の内容が、条例第6条に掲げるまちづくりに関する施策等に即していることが確認できる ようにすること。」とあり、この度、市による取組みを開始しましたので、担当課よりご報 告いたします。 まちづくり事業課:ただいまのご説明のとおり、「協議会の構想の内容が、市の施策等に即していることが確 認できるようにすること」という答申を踏まえ、市は、「狛江駅南口周辺地区のまちづくり 方針」を策定することとしました。狛江駅周辺は、狛江市都市計画マスタープラン立地適正化計画において「中心拠点」とし て位置づけられる等、狛江市全体から見ても非常に重要な位置づけであり、地域住民、民間 事業者及び行政等のまちづくりに関わる多様なステークホルダーが、目指すべきまちの将 来像を共有することが必要です。そのため、関係者が連携してまちづくりを進めるための基 本的な指針となるような「まちづくり方針」を策定したいと考えております。 まちづくり委員会では、この「まちづくり方針」の内容に配慮されているかという視点か ら、今後提出される「地区まちづくり構想」の内容について答申をいただければと存じます。 「まちづくり方針」の策定の流れについてですが、今年度は「まちづくり方針」の案を庁 内で検討・作成し、来年度以降、その案を基に市民意見を丁寧に聴取して、「まちづくり方 針」を完成させる予定です。 今年度の庁内での検討の進め方ですが、策定本部会議を設置し、作成していく予定で、会 議は全5回を想定しています。策定本部会議では、適時有識者の先生にもご参加、ご意見を いただく予定です。有識者の先生には、長く狛江市のまちづくりに携わってこられた、まち づくり委員会委員長にもご参加いただく予定です。また、まちづくり委員会にも、検討状況 等の中間報告やまちづくり方針案策定後の報告をさせていただく予定です。 委員長: 市の上位計画と照らして構想を審査するのがまちづくり委員会の役割です。現在、上位計 画は都市計画マスタープラン等で示してありますが、駅前の詳細までは記載されていませ ん。構想案と照らし合わせることができない状態であるために市が方針を作成するという ものです。このことに関して、ご意見等はございますか。 委員:ステークホルダーとは具体的に誰を指していますか。 まちづくり事業課:地域住民、民間事業者、行政等を指しています。 委員:狛江駅は狛江市の中心のため、南口周辺の意見を聞くだけでは足りないのではないでし ょうか。狛江駅北口の再開発の時、反対活動のようなものがあったことも聞いています。そのため地域住民の範囲がどの程度が気になります。 まちづくり事業課: 今年度は方針案の策定を予定しています。来年度以降に南口周辺だけでなく広く市民に意見を募る予定です。 委員:市民の方が気になるのは高さと事業者についてだと思います。 まちづくり事業課:今年度は方針作成のため、高さ等は次の段階だと想定しています。 委員:協議会が以前提案した地区まちづくり構想案と今回のまちづくり方針はどのような関係 性でしょうか。 まちづくり事業課:まちづくり条例第6条に規定する市のまちづくりに関する施策等の一つを市がまちづく り方針として作成し、協議会が提案した地区まちづくり構想と整合しているかをまちづく り委員会で判断することとなります。 委員:難しい問題は協議会が掲げる地区まちづくり構想とまちづくり方針をどのように擦り合 わせするかです。高さやボリュームの話は事業性もあり、そこが焦点となると話が進まない ため、エリアのコンセンプトが分かるようにしてもらいたいです。 まちづくり事業課:色々な方の意見を聞きながら方針を作っていきたいと考えています。 委員:どの程度詳細なまちづくり方針が策定されるのですか。 まちづくり事業課:方針は市の考え方を示すものです。 委員:市街地再開発は公益・公共性が必要です。狛江市全体で足りない機能等をどう実現してい くか、ニーズを拾いながら、狭い範囲の南口で何が必要であるかの検討も必要となります。 ハード面とソフト面の両輪における観点から、狛江市全体で考えつつ、地権者の思いも大事 にしないと進まないと思います。そのため、まちづくり方針を挟んでやるやり方については 良いと思います。 委員長:協議会は具体的な構想案を提出しており、再開発については事業性も考えています。この 構想案と照らし合わせるためには、具体的な方針でなければ意味がないと思います。高さ、 水と緑を駅前でどう設けるか、後背地の公共の道路整備等、どの程度の公共投資ができるか、 踏み込む必要があると思いますが、委員の中でも意見は分かれるところかもしれません。 委員:まちづくり方針を構想案より先に策定することはできなかったのでしょうか。 事務局:都市計画マスタープランもまちづくりの方針を示すものでありますが、地区まちづくり 構想案はより具体的な事柄が提案されており、都市計画マスタープランだけでは照らし合 わせるところまでは至らなかったことから、前回答申のとおり、確認できるものを市が策定 するというのがまちづくり方針の趣旨です。今後本委員会等に中間報告を行いながら、庁内 でも色々な部門と話し合っていく予定です。 委員長:狛江駅南口地区まちづくり協議会には今の状況を理解して貰い、まちづくり委員会とし ても好ましい形になるようにスピード感を持ちながら、丁寧に進めていただき、適宜まちづ くり委員会にも報告を行っていただきたい。 それでは、本日のまちづくり委員会を終了します。 |
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