1 日時

令和5年11月1日(水曜日)午後6時30分~8時20分

2 場所

ハイブリッド開催 市役所4階特別会議室

3 出席者

【高齢小委員会】
髙橋委員長、谷田部委員、長谷川委員、市川委員、大谷委員

【医療と介護の連携推進小委員会】
吉川委員長、松浦委員、小木委員、萩谷委員、石渡委員、橋本委員、森委員

【事務局】
福祉政策課福祉政策係、高齢障がい課高齢者支援係

4 欠席者

【高齢小委員会】南谷委員、末田委員、石黒委員、前田委員

【医療と介護の連携推進小委員会】花岡委員、渡邊委員、大橋委員、大井委員

5 議題
  1. 報告事項 あいとぴあレインボープラン(中間答申案)の構成等の変更について
  2. 審議事項 あいとぴあレインボープラン(高齢者計画)の施策や重点事業群について
  3. 報告事項 介護保険サービスの給付推計について 
  4. その他
  5. (医療と介護の連携推進小委員会のみ)報告事項 令和5年度第1回多職種連携研修会実行委員会の検討結果報告について
6 資料
7 会議の結果

開会

8 議事

(事務局)
 皆様こんばんは。
 本日はお忙しい中、令和5年度狛江市民福祉推進委員会高齢小委員会・医療と介護の連携推進小委員会(合同・臨時会)にお集まりいただきましてありがとうございます。
 今回の会議は、ハイブリッド方式で開催をさせていただきます。ウェブで御参加の方は、議事進行中は音声をミュートにして、発言をする際は挙手にてお願いいたします。その際は委員長から指名させていただきますので、ミュートを解除してから御発言ください。
 本日は、両委員会の合同開催となっておりまして、合同開催の際は議事の進行は高齢小委員会の髙橋委員長にお願いさせていただいております。こちらに関しましては、医療と介護の連携推進小委員会、吉川委員長にも御了承いただいております。
 それでは高橋委員長、よろしくお願いいたします。

(髙橋委員長)
 皆様こんばんは。
 高齢小委員会委員長の髙橋です。合同会議の際は、今事務局より説明のあったように、進行を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 それでは本日の欠席者について事務局からお願いします。

(事務局)
 本日、高齢小委員会としては南谷委員、石黒委員、末田委員及び前田委員が御欠席です。医療と介護の連携推進小委員会としては花岡委員、大橋委員及び大井委員が御欠席です。また、渡邊委員は仕事上の理由から19時以降に参加予定です。

(髙橋委員長)
 高齢小委員会は全部で9人で、4人欠席ということですから、5人出席しております。
 医療と介護の連携推進委員会の方は、11人の委員のうち、4人欠席で、7人出席しております。
 狛江市福祉基本条例施行規則規則第29条で準用する第25条第1項の規定による「委員総数の半数以上の委員の出席」という会議開催の要件を、両委員会とも満たしております。よって、本委員会は有効に成立しております。

 事務局より資料確認をお願いします。

(事務局)
 資料の確認をさせていただきます。

 【資料1】中間答申案の主な変更点
 【資料2】中間答申案への委員からの御意見まとめ
 【資料3】地域共生社会推進計画中間答申案
 【資料4】第3回高齢小委員会・第3回医療と介護の連携推進小委員会(合同)会議録案
 【資料5】令和5年度高齢小委員会・医療と介護の連携推進小委員会(合同)全体工程表

 資料の確認は以上です。

(髙橋委員長)
 それでは議事に入っていきたいと思います。

 

(1)報告事項 あいとぴあレインボープラン(中間答申案)の構成等の変更について

(髙橋委員長)
 事務局より説明をお願いします。

(事務局)
(【資料1】【資料3】に基づき説明)
 なお、計画構成等の変更につきましては、11月7日に開催されます市民福祉推進委員会にて改めて御審議いただくため、こちらでは報告事項とさせていただきました。
 説明は以上となります。

(髙橋委員長)
 今までの狛江市の福祉関係の計画の作り方と比べると、非常に大きな転換をしていると思います。私の意見としては、福祉の総合計画として、非常に分かりやすく整理をしたと感じております。従来は4つ、5つの計画をいわば合冊として出していたのが、1つの理念・体系の元に計画を位置付けて、統一的・総合的に推進できるように、随分考えられたという印象を受けました。皆様はいかがですか。

 御意見・御質問のある方は、挙手をお願いします。

(なし)

 特に御意見・御質問がないということであれば、詳しい中身の方に移っていきたいと思います。

 

(2)審議事項 あいとぴあレインボープラン(高齢者計画)の施策や重点事業群について

(髙橋委員長)
事務局より説明をお願いします。

(事務局)
通し番号6ページ【資料2】を御覧ください。前回、中間答申案について皆様からいただいた御意見になります。

(【資料2】抜粋して読み上げ)

 次に通し番号8ページ【資料3】を御覧ください。

(【資料3】に基づき説明)

 施策・重点事業群について、気になる点がございましたら、御指摘いただければと思います。よろしくお願いいたします。

(髙橋委員長)
 高齢者福祉の施策ごとに、個別に議論するということでよろしいですね。基本目標4・5のところの介護保険事業計画に該当する部分については、ここで議論しますか。

(事務局)
 基本的には、介護保険推進市民協議会の中で御議論いただく予定です。

(髙橋委員長)
 分かりました。それでは、施策No.2-4、2-5、3-3、4-5、4-6、5-5という6つの施策について、それぞれ議論していきます。
 まずは施策No.2-4について、御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(委員)
 現状と課題に「見守り、声掛け」の支援が必要と書かれており、重点事業群には「見守り」に相当するものはありますが、「声掛け」に相当する事業がないと思うのですが、いかがでしょうか。

(事務局)
 「ながら見守り」という言葉には、用語として出てはいませんが、「声掛け」も入っていると認識しております。

(髙橋委員長)
 現状と課題に「見守り、声掛け」の支援が必要と書かれていますよね。整合性をとった方が良いかもしれませんね。

(事務局)
 分かりました。

(髙橋委員長)
 他の方はいかがですか。
 各委員、順番に御意見をお願いいたします。もちろん、「これで問題ないと思います」という御意見でも結構です。まずは会場参加の方に御発言いただき、その後ウェブ参加の方にお願いいたします。

(委員)
 高齢になって転居してきた人や、配偶者と死別した人への支援の充実とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。漠然としていてあまりイメージがわきません。

(髙橋委員長)
 事務局、その辺りについてはどうでしょうか。実施計画の中で具体化するという考えでしょうか。

(事務局)
 実際に行う事業は、実施計画の中で表現させていただく予定です。

(髙橋委員長)
 ここで何か言えるようなことはありますか。

(事務局)
 例えば、見守りとは少し異なりますが、「ふらっとなんぶ」という交流拠点でも転居してきた方の交流を図る事業も行っております。実施計画を表記する際に、この施策に位置付けるかどうかは未定ですが、事業としてはこのようなものも実施しております。

(委員)
 ありがとうございます。

(髙橋委員長)
 この計画が確定した後、それを予算化して事業化していく実施計画の段階で、何ができるのかというのが出てくるということですよね。高齢小委員会も医療と介護の連携推進小委員会も、来年度以降も開催されると思いますが、来年度以降の会議で実施計画について、こういった事業を実施するという報告をしていただくことは可能でしょうか。

(事務局)
 実施計画については御報告いたしますし、基本計画の進捗状況についても御報告していく予定です。

(髙橋委員長)
 よろしいでしょうか。

(委員)
 はい。

(髙橋委員長)
 では、次の方お願いします。

(委員)
 個別の事業レベルではなく1つ上の段階の話になるので、そういった意味では、先ほど他の方が漠然としているとおっしゃっていましたが、この漠然とした内容で良いと思いますし、練られている表現だと思います。

(委員)
 私も同感です。この段階ではこれで良いと思います。

(委員)
 私も同様です。個別の事業の話になるとイメージも湧くのですが、今はもっと大きな話だと思いますので、これで良いと思います。

(委員)
 資料2の「中間答申案への委員からの意見」であんしん見守りサービスについて意見を挙げさせていただいたのは私です。この「緊急通報代理システム」ですが、シルバーガイドブックでは「心疾患のある75歳以上の独居の方」という体調が急変しそうな方が対象となっているのですが、心疾患に限らずもう少し対象を広げていただければと思って、あのように意見を挙げました。資料2の中で、事務局より検討すると回答していただいたので、御検討よろしくお願いします。

(委員)
 私の考える範疇では妥当だと思います。ただ、私は現場で勤務していないので、今後実施計画を策定する際に、現場で働いている方が経験を活かして表現等が妥当かどうか判断していただけると良いと思います。また、どこの業界でもそうかもしれませんが、事業実施に人員が足りるかという不安はあります。

(委員)
 重点事業群の欄に、具体的にどのようなことをやるのかという分かりやすい説明が書かれていると良いと思います。

(髙橋委員長)
 おっしゃることはとてもよく分かりますが、この計画上で細かく具体的に記載できるかというと、それは難しいと思います。

(事務局)
 施策ごとに重点事業群があり、計画として統一的に整理して記載しなければならないということ、また、具体的なことについては実施計画の方で記載いたしますので、御理解いただければと思います。いただいた御意見をふまえて、なるべく分かりやすい表現になるように留意していきます。

(委員)
 見守りや声掛けというと、どうしても家で過ごしている人や個人を対象にするイメージを抱きがちですが、基本目標にも「「つながり」を実感できる地域づくり」とあるように、繋がりを感じられるような居場所となる場を設けるのも、見守りに繋がると思います。具体的な事業を考えていく際には、そういったことも考慮すると良いと思います。

(委員)
 高齢期に一人になる方はすごく多いと思うので、安心して一人で生活できるようなシステムづくりがされていくと良いと思います。

(委員)
 細かい話になるので実施計画に該当するものだと思いますが、配偶者に先立たれた高齢者の支援も考えていけると良いと思います。

(髙橋委員長)
 ありがとうございます。吉川委員長、いかがですか。

(吉川委員長)
 計画の構成等については、特段意見はございません。
 見守り・声掛けについては、利用者視点で考えると、緊急通報装置はSOSが出せる人が前提で、見守り・声掛けはSOSが出せない人が対象になると思います。そういったニュアンスを表現で出せるともっと良くなるかもしれません。

(髙橋委員長)
 私の意見として、個別の施策の前に、全体として少し違和感を感じた部分があります。通し番号24・25ページに施策の体系が書いてあります。高齢者福祉の施策が関連する基本目標は、「2 「つながり」を実感できる地域づくり」、「3 社会参加を進めるシステムづくり」、「4 総合的で切れ目のない生活支援システムづくり」、「5 多機関で協働して支援に当たる体制の構築」があります。このうち基本目標4・5は、「行政側がどういうシステムを作ってどのように支援を必要とする人を支えていくのか」という、市がしっかりと支援の仕組みを作っていくという視点だと思います。それに比べて基本目標2・3は、市民を主体として、「市民と行政がどのように協働してその仕組みを作っていくのか」という視点がより強いように感じました。
 通し番号27ページに重点事業群設定の考え方として、町会・自治会の加入率や老人クラブの会員数が減少していると書いてありますが、それに対して皆でお互いに支え合うコミュニティをどう作っていくのかという時に、市民参加・市民協働・市民自治という側面をもっと押し出した方が良いと思います。それを押し出していかないと、基本目標2や3には到達できないのではないかと感じました。自主的・主体的なコミュニティを市民参加でどのように作っていくのかという視点で、施策を考えていくことが重要だと思います。その視点が抜けてしまうと、例えば見守りにしても、悪く言えば、ただの関心になってしまう可能性があります。見守りをされているということは、やり方によっては、非常に気分が悪いという高齢者もたくさんいます。監視ではなく、どうすれば地域社会との交流を持ちながら、楽しく元気に住み慣れた自宅で暮らせるのか。基本目標2・3に関する施策で、そういった視点が欠けている部分があると感じました。施策の表現として、もっと基本目標を反映させた表現がとれると良いと思います。それが私の強く感じた印象です。抽象的な言い方しかできず申し訳ないのですが、もう少し、市の方にも表現方法を考えていただければと思います。

(事務局)
 今、髙橋委員長に御指摘いただいた点は、重点事業群の記述についてだと思います。まず、基本目標2・3については、通し番号22ページに記述があります。基本的な考え方については、こちらに記載しております。髙橋委員長からいただいた市民協働の視点が足りないという御意見につきましては、基本的には市民福祉推進委員会で御議論いただき、反映させていきたいと考えております。
 事務局としては、市民協働や住民が地域を作るという考え方を軽視しているということは決してございません。先ほど髙橋委員長も引用されたとおり、通し番号20ページに重点事業群設定の考え方が記載されておりますが、町会・自治会の加入率や老人クラブの会員数の減少についての記載の後に、「多くの市民が市民同士支え合うことは大切であり、自らも参加してみたいと思っているものの、支え合う枠組みが十分ではなく、参加し、活動する機会がないものと推測されます。市民が住民同士の支え合い、助け合いの関係を構築するための新たな枠組みが望まれています。」という現状認識も記載しているところです。施策No.2-4の文言は、あくまで重点事業群を導き出すための視点としての表現です。地域づくりにおいては市民協働が重要という考え方は事務局としても同様です。

(髙橋委員長)
 私も、市が市民参加や市民協働を軽視しているとは考えておりませんが、市民参加の側面に沿った書き方をできるともっと良くなるのではないかと思います。

(事務局)
 通し番号22ページの基本目標2に、「市で生活する一人ひとりが地域生活課題に対し、自分自身の問題として受け止め、市、市民及び事業者が連携・協働して、解決に向けてみんなで支え合う地域づくりを進めます。」という文言がありますが、中間答申の最終案に向けて、この辺りの表現をブラッシュアップしていきたいと思います。

(髙橋委員長)
 よろしくお願いします。
 それでは、施策No.2-5に移りたいと思います。

(事務局)
 (施策No.2-5について説明)

(髙橋委員長)
 御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(委員)
 重点事業群にある「認知症基本法の基本理念等を踏まえた取組みの推進」というのは、例えばどのようなことを考えていますか。

(事務局)
 「現状と課題」の最後にも記載があるのですが、「認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことができるよう、認知症施策を総合的かつ計画的に推進する。」というのが認知症基本法の基本理念となっております。

(委員)
 それは、認知症でない方が認知症に対する理解を深めて、偏見を持たない社会にするといったことでしょうか。

(事務局)
 認知症になったとして暮らしやすいような環境整備を進めていきたいということです。

(事務局)
 認知症基本法が成立したのが令和5年6月16日で、公布はされているのですが、施行は1年を超えない範囲内で施行するとなっており、実際にまだ施行されておりません。国からも具体的な通知は来ておりませんので、基本理念を踏まえた取組はしていきたいと考えておりますが、具体的なことが決まっていない状況なので、このような記述となっております。実際には、国からの具体的な通知を踏まえて事業実施をしていく形になると思います。

(髙橋委員長)
 他の方いかがですか。
 私からも1点お伺いしたいのですが、チームオレンジの活動支援・新設というのは具体的にはどのようなことを考えていますか。

(事務局)
 チームオレンジの事業は、ボランティアの方を含め、地域ごとで認知症の方を支援する組織づくりです。令和5年5月に、チームオレンジが1か所立ち上がっています。今後はこの1か所だけではなく他の地域でもチームが立ち上がっていけるよう、支援していきたいと考えております。

(髙橋委員長)
 チームオレンジの立ち上げは1か所ですか。

(事務局)
 はい。

(髙橋委員長)
 参加されている方は何名くらいですか。

(事務局)
 20名くらいです。

(髙橋委員長)
 具体的にはどのようなことをなさっているのですか。

(委員)
 私の事業所で行っている取組なので、お答えいたします。チームオレンジのメインの活動として、あいとぴあ地域包括支援センターと共同運営し、ケアステーションMIRAIのデイサービスの場を使って、毎週金曜日の14時から16時まで認知症カフェを開いております。認知症当事者の方、家族の方、専門職の方等、誰でも参加できる場です。若年性認知症の方や、地域包括支援センターと連携をとりサービスに繋げたいけれどもなかなか繋がりづらい方に、こちらから声をかけて認知症カフェに来ていただき、居場所づくりや介護保険の各サービスに繋げていくという、繋がりの場として運営しております。

(髙橋委員長)
 高齢者の見守りとして、近所でチームを組んで色々な工夫をしながら見守りをしているという地方公共団体もあります。例えば、認知症当事者や御家族がチームオレンジの方に手を挙げて援助を求めてきたとき、チームを組んで特定の方を支えていくという活動は考えられますか。

(委員)
 今は、まず居場所に来ていただいて、その方が抱えている課題や生活状況を伺っている状況です。一方で、一人暮らしの方も多いので、自宅での課題もあると思います。認知症サポーターの方にも入っていただいているので、そういった方と協力しながら地域での見守りもできると良いという考えてはおりますが、今のところそこまで進展はしていない状況です。現在は、介護保険サービスに繋がる方は繋げていき、認知症カフェが居場所になるような方は、定期的に来ていただけることで、その方の身体状況等の確認や見守りに繋がっていると考えています。このため、毎週継続的に行っていくことが重要と考えております。

(髙橋委員長)
 昨日、狛江市の介護保険推進市民協議会がありまして、市の方から出された将来推計で、令和7年度には介護保険認定者数が約5,000人程度ということで、その中にかなりの数の認知症の方がいらっしゃると思います。確実にそういった方が増えていく中で、施策No.2-5にある「共生と予防」というのをどう推進していくのかという時に、認知症サポーターやチームオレンジの活動は非常に重要となってくると思います。もう一歩か二歩踏み込んで、実際に援助を求めてくる方に対してどう支えていくのかということを具体化していかないと体制が持たないのではないかと心配しています。市として仕組みを考えていかないと、追いついていかなくなってしまうと思うのですが、いかがでしょうか。

(事務局)
 おっしゃるとおり、非常に重要な点だと思っております。市としては今後、認知症基本法を元に施策を考えていかなければなりません。先日、北多摩南部地域の認知症連携会議があり意見交換をしましたが、北多摩南部地域では狛江市が一番先進的で、6市の中で唯一チームが立ち上がっており、他市ではまだできあがっておりません。基本的にチームオレンジはボランティアで組まなければならず、ボランティアで来ていただける方を集めるのは非常に難しく、今は認知症サポーターを増やしていくことを考えております。市川委員がおっしゃったように、まずは場を作って定期的に活動していくということを第一歩として考えております。

(髙橋委員長)
 それを支える人と支える場をどう広げていくかということを、それこそ市民参加の視点で考えていかないと、追いつかないのではないかと思います。ぜひそこは皆で考えていきましょう。
 他に、施策No.2-5について御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。吉川委員長、いかがですか。

(吉川委員長)
 「現状と課題」の所に「地域住民、介護事業所、店舗、交通機関、警察等が一体となり、地域で暮らす認知症の人や家族を見守り、支援する体制が求められます。」とありますが、医療機関も関わりがあると思います。例えば認知症の方自身が医療機関にアクセスできず、その御家族がかかりつけの医療機関で話をして、地域包括支援センターへ繋がるというケースも日常的にあります。医科歯科を問わず、医療機関で漏らされる不安というのは支援に繋がる時もありますので、その辺りも勘案して記載していただけると、医療機関側も参加のモチベーションが上がるのではないかと思います。

(髙橋委員長)
 そうですね。他に御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(委員)
 認知症の方への見守りも大事だと思いますが、認知症の方の中には徘徊をされる方もおり、こういった方の安全も非常に大事だと思います。見守りだと短時間というイメージですが、徘徊される方の場合は切れ目のない見守りが必要になるので、そのような方へどう対応していくのかということは懸念事項だと思います。

(髙橋委員長)
 少し前の話になりますが、福岡県の大牟田市では、安心して徘徊できるまちづくりに力を入れていました。徘徊している可能性のある高齢者を見かけると、一般市民が連携して対応していくという訓練をしている地域もありますし、そういうことが組織的に市民参加でできないと、非常に難しいですね。できれば関わりたくないと片目をつぶって見過ごしてしまうかもしれませんし、その結果として行方不明になってしまうこともあります。認知症の行方不明の方は毎年かなりの数いらっしゃると思います。そういったことも含めて、認知症の方をどう支援していくのかということは喫緊の課題です。それは介護保険事業計画の中でもきちんと対応しなければならないでしょうし、高齢者保健福祉計画の中でも、実施計画の中で具体的な施策をきちんと予算付けをして実施いく必要性が大変高いと思います。事務局、いかがでしょうか。

(事務局)
 例えば、警察の方からも認知症疑いのある方について、市へ連絡が入ることがあります。また、どうしても御自宅で生活することが難しい場合には、医療措置入院というような対応が必要な場合もあり、その際は医療機関とも連携を図っております。認知症サポーターとして地域住民の関わりも大切ですが、認知症の人たちが安心して暮らせるようなまちづくりのためには、専門職同士も連携していくことが重要だと思いますので、専門職のネットワークも活用し多機関で協働して進めていきたいと考えております。

(髙橋委員長)
 それでは施策No.3-3に進みます。

(事務局)
 (施策No.3-3について説明)

(髙橋委員長)
 御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。
 狛江市のシルバー人材センターは事業量をたくさんこなされているのでしょうか。

(事務局)
 現状・課題のところに記載しておりますが、会員数等は増加しておりますが、派遣率は減っており、活躍の場の確保が必要となっております。

(髙橋委員長)
 市役所関係の仕事を、シルバー人材センターに依頼してもらうよう、各課に働きかけ等はしていますか。

(事務局)
 障がい者施設、シルバー人材センターには、依頼できる仕事は優先的に依頼しております。

(髙橋委員長)
 それは市内の企業にも同様ですか。

(事務局)
 そうです。依頼先をシルバー人材センターにするのか、障がい者施設や市内事業者にするのかの線引きが難しく、依頼できる内容もある程度限られますので、仕事の取合いではないですが、仕事の引受先として重なってしまう部分があります。

(髙橋委員長)
 高齢者の就労状況について、何かしらの数値が出ていますか。

(事務局)
 65歳以上という括りではないのですが、市民調査結果で仕事をされていない方は、60歳代だと27.6%、70歳だと62.4%となっております。

(髙橋委員長)
 70歳代でも4割の方が働いているということですね。

(事務局)
 仕事をしていない方で求職している方は、60歳代で5.4%、70歳代で2.4%です。

(髙橋委員長)
 働きたい方がかなりいらっしゃるということですね。働きに出るということは、気力・体力もありお元気ということです。元気な高齢者が多ければ、医療費・介護保険給付費も少なく済むので、これはやはり大事なことですね。
 施策No.3-3について、御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(委員)
 シルバー人材センターの件で実際に伺った話ですが、例えば、網戸やふすまの張替えのお仕事で、手に職を持っていても、依頼先の現地へその人自身で移動できないと、仕事をふってもらえないと聞きました。移動手段として車を持っていなかったり、運転できない方や免許証を返納している方の場合だと、就業意欲はあるのに仕事がもらえないということがあるようです。

(髙橋委員長)
 それはもったいないですね。

(委員)
 網戸やふすまは大きいので、それを持って団地の階段の上り下り等、70歳過ぎの方が全て1人で行うことが条件になると、ハードルが高いように感じます。意欲があり技術もあるのに、それを活かしきれておらずもったいないと思います。70歳・80歳でも良い仕事をする方はたくさんいらっしゃると思います。

(髙橋委員長)
 シルバー人材センターの理事には、市役所の方もいらっしゃるのですか。

(事務局)
 福祉保健部長が理事となっております。

(髙橋委員長)
 働くことに関してサポートできる所はサポートして、能力と意欲を引き出して、お金も得ていただく。そういう働きやすさの仕組みをどう作っていくか、市としてシルバー人材センターに何かサポートができるのかを検討しても良いかもしれませんね。実施計画の段階で考えてみてください。それがまさに、重点事業群にある「高齢者が地域で元気に活躍できる環境整備・事業の充実」ですね。先ほどの高齢者の就労状況に関する数値も周知しながら、具体的な策を考えた方が良いと思います。

 他に御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(なし)

 では施策No.4-5に進みます。

(事務局)
 (施策No.4-5について説明)

(髙橋委員長)
 この施策について、御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。
 抽象的な内容でイメージしづらい部分がありますが、重点事業群にある「社会状況の変化に合わせた事業の再構築」とは具体的にどのようなことを想定されていますか。

(事務局)
 例えば、現状・課題の1つ目にあるとおり、単身・独居や高齢者のみの世帯増加に狛江市も直面しております。こういった実情を踏まえた事業を実施していくことを考えております。

(髙橋委員長)
 もう少し具体的に表現した方が良いように思います。例えば、今後ますます単身所帯が増えていきますね。そうすると、病院に入院するとか施設に入所するときの保証人がいない。もしくは、住まいの問題として、アパートを引っ越したい時に保証人がいない。これは全国的に問題になっています。頼れる家族も誰もいなくて、死ぬ時にどうなっていくのかという不安があると思います。例えば、町田市や福岡県の自治体には、社会福祉協議会等が中心になって、保証人を法人として代行している例もあるようです。或いは「終活」として、最終的な色々な物を処分したり、お葬式等をどうしていくかというサポート、こういった具体的なイメージがつくような表現が出てこないと、何のことかわからないのではないでしょうか。

(事務局)
 今委員長がおっしゃったことについては、通し番号40ページに、地域福祉の分野となりますが、「身寄りのない独居の市民等への支援を充実させます。」という項目を設けております。この中で、居住支援協議会による相談支援機能の強化や身寄りのない独居の市民等への支援体制の強化を掲げております。現状と課題にあるように、身寄りのない一人暮らし高齢者が身元保証人を確保できないことで、賃貸住宅入居や疾病時の入院を断られている状況があるため、これに対して、現在社会福祉協議会の方で検討中なのですが、独居の方への支援体制として居住支援に限らず、身元保証も進めていきたいと考えております。

(髙橋委員長)
 念のため確認ですが、総合的に計画の体系を作ったのに、この部分では縦割りになっている印象を受けますが、どうでしょうか。高齢者も該当することだと思うのですが、地域福祉分野に記載があり、高齢者計画では言及されていません。記載内容はこれで良いと思うのですが、分野で縦割りになってしまわないか、心配です。

(事務局)
 決して縦割りというわけではなく、あくまでも計画上の整理として地域福祉の分野に位置付けているという形になります。身寄りのない対象者について、連携をとって対応していきますので、縦割りとは考えておりません。

(事務局)
 通し番号16ページの計画体系にもあるとおり、地域福祉計画・重層計画は各分野別の計画に横串を通す形の位置づけになっております。住まいの問題は、例えば独居という面から見ると、高齢者のみの問題ではありませんので、地域福祉計画分野に位置付けています。高齢者計画には位置付けていないから対応しないということではありませんので、御理解いただければと思います。

(髙橋委員長)
 分かりました。他に御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。
 本日欠席の方からは、事前に何か御意見は出ていますか。

(事務局)
 今のところ、御意見の提出はありません。

(委員)
 重点事業群の最後に「高齢者のデジタルデバイド解消に向けた支援」とあり、これ自体は重要なことだと思いますが、デジタルデバイドは全てに関係するものだと思いますが、何故この施策の下にあるのでしょうか。

(事務局)
 現代生活の中ではデジタル機器は必要なもので、それが使えないことによって格差が生まれたり、生活上の不安を抱くということがあってはならないと思いますので、基本的なその生活基盤の整える意味でも、生活支援としてここに入れてさせていただきました。

(委員)
 現状や課題でデジタルデバイドのことに触れられると、重点事業群に出てくることも自然に感じるので、検討いただきたいと思います。

(髙橋委員長)
 他に御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

(なし)

 では、次の施策No.4-6に移ります。

(事務局)
 (施策No.4-6について説明)

(髙橋委員長)
 御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。
 吉川委員長、いかがですか。

(吉川委員長)
 この枠組みで掲げていること自体には、特段異論はございません。健康の概念等の話になると、かなり細かい話になってしまうので、市の福祉政策の中という位置付けであれば、こういった文言で良いと感じました。

(髙橋委員長)
 他に御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。

 (なし)

 では、次の施策No.5-5に進みます。

(事務局)
 (施策No.5-5について説明)

(髙橋委員長)
 現状実施していることを、再度きちんと位置付けて、重点事業群として行っていくということですね。
 御意見・御質問のある方はいらっしゃいますか。
 吉川委員長、この表記でよろしいですか。

(吉川委員長了承)

(髙橋委員長)
 はい。それでは、個別の施策については以上でよろしいですね。
 何か言い忘れたことがあるという方は、御遠慮なくどうぞ。

 (なし)

 それでは、議題2については以上でよろしいでしょうか。事務局への意見募集の期間はありますか。

(事務局)
 今回の会議については、早めに資料配布をして日数を確保しておりますので、基本的には今いただいた御意見をもとに、事務局と両委員長の間で中間答申案について調整した上で、11月7日の市民福祉推進委員会に上げたいと考えております。

(髙橋委員長)
 わかりました。それでは、もし言い忘れた御意見がありましたら、明日中には事務局の方へ御連絡ください。全体として、皆様からかなり御意見を出していただいたので、これでまとめさせていただいてよろしいでしょうか。

(委員了承)

 ありがとうございます。それでは次の議題に進みます。

 

(3)報告事項 介護保険サービスの給付推計について

(髙橋委員長)
 事務局より説明をお願いします。

(事務局)
 (資料3に基づき説明)

(髙橋委員長)
 介護保険事業計画の中に入る部分ですが、まだ決まっていないことの方が多いですよね。事業単価や国・都道府県・市町村の負担割合等、まだ変わる可能性があると思います。最終的には年明け頃に情報が出てくるのでしょうか。

(事務局)
 年末から年度末にかけて、情報提供があると思います。

(髙橋委員長)
 今の説明は、介護保険事業計画の来年度以降の給付の見通しと、そこから割り出される保険料の話で、まだ決まりませんが、どのように決めていくのかという流れについては、皆さん御理解いただけたと思います。
 何か御質問のある方はいらっしゃいますか。

(なし)

 よろしいでしょうか。被保険者数の見通しや給付の見込みとして、大体の規模が把握できたのではないかと思います。
 それでは次の議題に進みます。

 

(4)その他

(髙橋委員長)
 事務局から説明をお願いします。

(事務局)
 2点御連絡いたします。
 通し番号115ページ【資料4】を御覧ください。前回会議録案です。御確認いただき、御指摘がございましたら、11月15日(水曜日)までにメール・電話等で事務局まで御連絡ください。
 次に、通し番号127ページ【資料5】を御覧ください。次回の会議は令和6年2月5日(月曜日)18時30分より開催予定です。場所は防災センター4階会議室となります。議題は、最終答申案について御審議いただく予定です。今回同様、ハイブリッド方式での開催を予定しております。
 事務局からは以上です。

(髙橋委員長)
 事務局からの連絡に対して、委員の方から御意見・御質問はありますか。

(なし)

 共通の議題は以上で終了となります。高齢小委員会・医療と介護の連携推進小委員会の合同会議はこれで終了です。
 医療と介護の連携推進小委員会委員の方は、単独の議題がございますので、このままお残りください。高齢小委員会委員の方は単独議題がないため、本日は以上となりますので、御退出いただいて結構です。本日はありがとうございました。