狛江市ごみ半減推進審議会(令和7年4月22日)
1 日時 |
令和7年4月22日(火曜日)午後2時25分~3時30分 |
2 場所 |
狛江市ビン・缶リサイクルセンター |
3 出席者
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会長 松木 稔、副会長 榎本 正樹 委員 松田 光司、伊佐 雅美、勝又 寿美江、重國 毅、杉田 三枝子、西河 敏子、 濱 惠子、林 有子、森山 和子、一瀬 隆文(環境部長) 事務局 加藤清掃課長、岩下業務係長、鈴木主事 (15名)
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4 欠席者
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大門 ミサ子 |
5 議題 |
1 令和7年度狛江市一般廃棄物処理実施計画について【資料1】 2 アップサイクルユニットの活用について【資料2】 3 その他 次回の開催について |
6 資料 | |
7 議事 | |
(会長) これより第2回ごみ半減推進審議会を開会します。 第1回の会議録について事務局よりお願いします。 (事務局・清掃課長) 会議録については、委員の皆さまのご確認をいただいた後に、修正がございませんでしたので、ホームページに掲載しております。 (会長) 本日の議題は、 1 令和7年度 狛江市一般廃棄物処理実施計画について 2 アップサイクルユニットの活用について 3 その他 次回の開催について です。 議題1 令和7年度 狛江市一般廃棄物処理実施計画について、事務局より説明願います。 (事務局・清掃課長) この実施計画は、令和3年2月に策定した一般廃棄物処理基本計画に基づき毎年度、策定しているものです。 内容のご説明をいたします。 計画書の1頁は、廃棄物の発生量及び処理量の目標と資源化を含めた中間処理及び最終処分について記載しています。 令和7年度目標については、基本計画の目標値を基に事業効果を見込み算出しました。発生量及び処理量の目標は、年間で18,285トンとしました。今年度、令和6年度の計画に比べ733トンの減量、令和5年度の実績に比べ66トン減量となります。 この目標値を達成するための取組としましては、2頁の4.一般廃棄物の排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項」の「(1)行政の取組」を基にご説明いたします。 ①一般廃棄物処理基本計画・実施計画を策定する。 これは、本実施計画を策定することにより令和7年度の目標を総排出量18,285tと定めるものでございます。ここでは、可燃・不燃ごみの大幅な減の一方、プラスチック類ごみの増を見込んでいます。 ④市民、事業者に対し廃棄物発生量削減・再生利用・ごみ分別に関する啓発や情報提供を行うとともにSNSやごみ分別アプリ等による発信を強化する。 これにより、市民、事業者の4R意識を高め、可燃・不燃・プラスチック類ごみ・粗大ごみの減量を図るものです。 ⑤廃棄物発生量削減に関する意識を育むための環境学習を行う。 これは、ビン缶リサイクルセンターや多摩川衛生組合、東京たま広域資源循環組合への見学等によりごみ減量に関する環境学習をするものです。 ⑥組成分析・搬入物検査を通じて、事業者に対して適正分別排出の指導強化を行う。 ⑨プラスチック類ごみの分別収集・資源化を行う。 については、これにより可燃・不燃・プラスチック類ごみの分別意識を高めて、減量と資源化を進めるものです。 ⑩令和6年5月10日付け「二酸化炭素排出量削減及び不要物のアップサイクルスキームの検証並びに災害対応力強化に関する協定」に基づき、公共施設から発生するおむつ等を含む有機系不要物の削減のための実証実験を行う。 これは、現在、実施中の新しい取組により処理量40t減を見込んでいます。 3頁から5頁上部は、市が処理対象としている廃棄物の収集運搬及び処分の方法と、廃棄物を排出する方の協力義務に関することを記載しています。 5頁中段からは廃棄物の処理及び資源化施設について記載しています。 7頁にその他として、審議会や収集と受入していない廃棄物などについて記載しています。 説明は以上です。 (会長) 何か質問はありますか (重國委員) 実施計画は、以前は表紙がついていませんでしたか。 (事務局・清掃課長) 実施計画は、このような形式となっています。 清掃概要については、数年前に見直しをしてページ数が少なくなっています。 (重國委員) 基本計画が10年分で、実施計画は毎年出していて、清掃概要は実績を載せているということですね。そのうえでお伺いします。トン数を減らすとありますが、10年間の基本計画の数字が載っているのでしょうか。それとも調整されているのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 基本計画の数字と大きく変わってはいませんが、調整しています。 令和5年度の実績をベースにしており、そこに10年間分の数字を見込んで係数を出しています。 (重國委員) より減らす方向なのか、増える方向なのか、どのような調整をしているのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 実績は、人口減ということもありますし、コロナ禍が終わり減量が進んでいる状況です。基本計画も一日当たり卵1個分の減量となっていますので、それに近い数字となっています。 (重國委員) 減量が進んでいる要因は人口減によるものが大きいのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 人口減も関係していますが、他に考えられることは、ごみ袋が有料ということもあり、一人一人のごみ減量に対する意識が変わってきていることが大きいと思われます。 令和5年度からプラスチック類ごみの収集が始まり、資源ごみの量は増加している状況です。 (林委員) 近所のごみ置場を見ると、以前は大きいごみ袋で出していたところが、小袋で出すようになっていて、意識が高くなってごみ減量の取組みをしているのかなと思いました。 (勝又委員) プラスチック類ごみの収集が始まってからは、家の中のごみ置場が増えてしまいました。 (林委員) プラスチック類ごみは増えているのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 令和5年度までプラは可燃ごみで捨てられていた物が、資源化することになりました。ただ、汚れているものは今まで通り可燃ごみで出すように案内しています。 (西河委員) プラごみを出すときに無理をしないでと案内しているのは、狛江市独自なのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 狛江市独自となっています。 資源化を進めるために、ごみ袋を半額にしたり、無料にしている自治体もあります。 狛江市では可燃、不燃、プラとごみ袋は同じで負担額は同額としています。4Rを推進しているので、そもそもごみになるような物はなるべくもらわない、買わないようにとリフューズを意識していただくように案内しています。 (西河委員) 狛江にいると無理に洗わずに汚れたものは可燃でとなっていますが、世田谷ではきちんと洗って分別するようにと言われるようなので、気になりました。 (勝又委員) 世田谷区は無料で回収しているから、その分きちんと洗って分別しなければいけないのではないでしょうか。 (重國委員) 汚れたプラスチックを洗わずに可燃ごみで出すという理屈は分かりますが、一方で本当にそれで良いのかなとも思います。どの程度がきれいなものを資源として出して良いのか判断が難しいと思います。プラスチック容器を洗うことによって汚れが水道に流れてしまうと下水道処理にエネルギーを使うので、トータルでみるとどうなのかということになります。燃やすより資源化した方がいい場合も逆の場合もあるかと思います。 プラスチックの中には添加物が入っていて、マイクロプラスチックになって魚が食べて、その魚を人間が食べるというプラスチックそのものの問題というのもあると思います。解明しなければいけない問題があると思います。 お金の問題にしてもプラスチックを資源化しようとすればごみ袋を安くすると進みますが、狛江の場合はプラスチックの資源化に約2億円以上コストがかかっています。コストをかけて汚れたプラスチックを集めて袋に入れてそれを分別して燃やすのもどうなのかと思います。そのあたりをデータをとって考えていく必要があると思います。 焼却炉がある自治体は細かい数字が出ていますが、ごみを燃やしたり廃棄物処理にかかるCO2の発生量は、狛江市で出たごみからはどれだけ発生しているのかがよくわかりません。 (事務局・清掃課長) ごみの排出量、処理費用については出ていますが、CO2排出量については確認してみないとわかりません。今すぐ出せるデータがないので確認したいと思います。 (会長) では、議題1は以上とします。 議題2 アップサイクルユニットについて、事務局より説明願います。 (事務局・清掃課長) 前回の審議会でもご説明したアップサイクルユニットについて、実証実験を本格的にスタートします。 市立保育園から発生するおむつと、市役所庁舎及びリサイクルセンターから発生する可燃物の処理を行っています。この内容も含め、機器の概要から導入までの経緯、実証実験や今後の展開についてまとめた動画を作成しましたので、こちらをご覧ください。 (動画放映) 動画内にありました実証実験等の進捗状況につきましては、適宜お知らせいたします。 説明は以上です。 (会長) 動画と資料2について何か質問はありますか。 (重國委員) この取組は大変興味深いのですが、一方で少し疑問に思うところがあります。説明の中で「有機物であれば分別不要」とありますが、果たして大丈夫だろうかと思います。ごみは「混ぜればごみ、分ければ資源」と言われていて、できるだけ種類別に分けるということが基本だと思います。無理な分別は合理的ではないと思いますが、簡単に分けられるものを分けなくていいと言い切るのは違うのではないかと思います。間違った処理をすると処理過程でダイオキシン等が発生するのではないかと不安になります。新しい技術で検証しながらやっていると思いますが、ごみの分別は基本なのではないかと思います。 (事務局・清掃課長) 金属等の無機物は分解できませんが、有機物については分別不要で、300分の1に減容されて炭酸塩になって資源物になるというというのがこの機械の画期的なところであると思います。燃焼施設は800~1,000℃以上でダイオキシンも発生しないのですが、それが温度が500℃まで冷却するとダイオキシンが発生します。そうなるとダイオキシン除去装置を設置して大変費用がかかります。 この機械は低熱分解処理機という物で、規制がどこにも当てはまらない物ですので内閣官房のサンドボックス制度を活用してやってみようということになりました。200℃から300℃程度で処理するため、理論上ダイオキシンは発生しないという分析結果が出ています。隣が保育園ということもありますし、ビン・缶リサイクルセンターの工場の中では従業員が働いているので、外に漏らさないように給気、排気ファンがついていまして、二重三重に外に漏れないように安全管理をしています。環境省からヒアリングがあり、今後東京都とも連携していきますが、このピステックの機械で固定してやることが決まりました。図面や何をどれだけ入れたのかといった実績や、CO2や窒素酸化物等の問題がないように計測して実証していく予定です。 国でもおむつの処理が問題になっていて、どうやって効率的に分解していくのかを、今後この機械で実証実験していきたいと考えています。 (重國委員) おむつの処理は以前は保育園では保護者が持ち帰っていましたが、衛生上の問題もあり、今は持ち帰りはしていないようです。使用済みおむつを移動させず、その場で処理できて、有害な化学物質が出ないのであれば有効だと思います。水分吸着の化学物質が使われているので、分解した場合どのようになるのか気になります。これからデータを取っていくのかと思いますが、丁寧に進めていく必要があると思います。 有機物を分解した後に炭酸塩と木酢液にアップサイクルすると書いてありますが、有害のものがこの機械を通せば無害になるというわけではないのかと思います。有害なものが含まれる木酢液が売り出されるとしたらそれは困ると思います。狛江で実証実験するのであれば、チェックしていく必要があると思います。 (事務局・清掃課長) 有害な物質は入れず、無害な有機物しか入れませんので、そこは大丈夫です。何をどれだけ入れて、どれくらいの時間で減容されたのか、炭酸塩の成分なども分析するように環境省から言われていますので、そこは分析していきたいと思います。 (林委員) このやり方はあまり知られていないと思います。 (事務局・清掃課長) 小学生の時に実験したと思いますが、試験管に割りばしを入れてアルコールランプで燃やすと試験管の中で割りばしが段々黒焦げになって熱分解して木酢液ができるという原理と同じものです。明治・大正時代に国や民間の施設で作っていましたが、石油が輸入されてから無くなってしまいました。それに立ち返って大阪大学の先生が作製したという経緯です。アマノさんはゴム手袋の処分をなんとかしたいという思いでいたところで、大阪大学の先生と一緒に開発したということです。それが行政とはなかなか結びつかなかったようですが、狛江市はおもしろい試みだということで実証実験してみようと始まったところです。民間の施設では使用しているところはありますが、行政としては狛江市が初めてとなります。 (林委員) 一年くらい経っていますか。 (事務局・清掃課長) 昨年5月10日に協定を締結し、6月から少しずつ稼働して改良を重ねているところですが、改良するとまたゼロからデータを取り直しとなるため、ようやくこれから開始できるかということになります。 (重國委員) これからということですね。 何をどれくらい入れたらどういうものが出てくるというデータは、公開されるのでしょうか。 (事務局・清掃課長) 環境省からも何をどれだけ入れて、何時間で減容されて、どのようになったかのデータを出すように言われています。 庁議、東京都、環境省に報告し、市民にも公開していく予定です。 (重國委員) そこは気になるところなので、細かく情報公開していただきたいと思います。 (事務局・清掃課長) 丁寧に進めてまいりたいと思います。 (会長) 逐次報告をお願いします。 では時間も大分たちましたので、次第2は以上とします。 次に次第3 その他 について、事務局より説明願います。 (事務局・業務係長) 次回の開催は、6月17日火曜日でいかがでしょうか。 時間は午後2時30分開始、場所はビン・缶リサイクルセンターになります。 (一同、同意) (会長) それでは次回は6月17日に決定しました。 本日の議題はすべて終了とします。 第14期第2回ごみ半減推進審議会は以上で終了とします。 お疲れさまでした。
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