浸水被害を防ぐために! そして湧き水の復活を!

 むかしは、田畑も多く家も少なかったので、降った雨は地下にしみ込んでいました。現在は、家が建ち並び、道路の整備も進み、住みやすい環境になりましたが、降った雨はほとんどが下水道や川に直接流れてしまいます。そのため、ゲリラ豪雨があると、一気に下水道管や川に流れ込み、対応しきれないと、浸水被害が発生してしまいます。
 狛江市では、雨水をできるだけ地下へ浸透させ、または貯留させるための一つの事業として、平成25年4月に「狛江市雨水流出抑制施設設置要綱」を施行しました。

 

パンフレット他、資料一式

雨水流出抑制施設設置のお願い [5493KB pdfファイル]

雨水の浸透処理の効果

  • 都市型洪水の防止
    雨水の流出を抑制し、浸水被害を防ぎます。
  • 地下水の確保
    湧き水、井戸が涸れてしまうことを防ぐ期待ができます。
  • 緑の育成・保護
    雨水が大地にしみ込み、緑を育てます。
  • 地盤沈下の防止
    地盤沈下の主な原因は、地下水の減少です。
  • 気象の緩和
    自然な雨水の流れが、温度や湿度を適切に保ってくれます。 

1. 対象となる施設

  • 公共施設および民間施設が対象となります(駐車場・私道を含む)。

2. 対象となる行為

  • 建物の新築、改築、増築、大規模修繕
  • 公園、道路、駐車場、運動場等の新設・改修
  • 都市計画法に規定する開発行為
  • 上記に掲げたものに類する行為で、治水対策を必要とするもの

3. 雨水流出抑制施設の対策量

  • 対象施設の敷地面積に、下表の単位対策量を乗じた量の施設の設置をお願いします。
施設 単位対策量

公共施設

5m3/100m2

民間施設(500m2以上)

5m3/100m2

民間施設(500m2未満)

3m3/100m2

4. 浸透能の減免量 

浸透能の減免量=土地利用面積(m2)×浸透能(mm/h)です。

敷地内の浸透域(緑地等)は、雨水流出抑制施設を設置しなくても良い場合があります。各浸透能(参考値)は、下表のとおりです。

土地利用 浸透能(mm/hr) 評価

畑地

130~

良好

林地

60~

芝地

50~

植栽

14~100(50)

草地

18~23(20)

裸地

1~8(2)

不良

グランド

2~10(2)

造成地

2~50(2)

透水性舗装

20(歩道)、50(駐車場)

5. 計画書の提出と完了報告書の提出

 建物の新築等に伴い排水設備の新設等を行うときは、排水設備計画確認申請書の届出が必要です。
 届出の際に、「狛江市雨水流出抑制施設設置要綱」に基づき、雨水流出抑制施設設置計画書を提出していただくようお願いしています。
 雨水流出抑制施設設置の様式等はダウンロードできます。設置を完了したときは、雨水流出抑制施設設置完了報告書を提出してください。
 浸透ます設置の助成金制度がありますので、こちらもご利用ください。

6. その他

 屋根に降った雨が、下水道や川に流れ込むのを防ぐのに役立つものとして、雨水貯留槽(タンク)があります。
 溜めた雨水は、花壇や家庭菜園の水まきなどに活用できます。こちらも助成金制度があります。