1 日時

令和3年7月2日(金曜日) 午後2時~4時

2 場所

防災センター3階 301会議室(オンライン有り)

3 出席者

委員長:森 安彦
副委員長:菅原 昭英
委員:新井 勝紘、稲葉 和也、井上 孝、谷川 章雄、冨永 春芳、堀井 美智子
事務局:宇佐美 哲也、清水 聡(市史編さん室)

4 欠席者

なし

5 議題
  1. 令和2年度事業報告について
  2. 令和3年度事業計画について
    ・『新狛江市史 資料編 近現代5』の刊行について
    ・『新狛江市史 民俗編』の刊行について
    ・『市史研究 狛江』第8号の刊行について
    ・市史編さん関連講演会の実施について
  3. 『新狛江市史 普及版』について
  4. その他
6 提出資料
7 会議の結果
  • 委員長が議長を務め、開会を宣言。

 

議題1 令和2年度事業報告について:資料1

  • 事務局から、令和2年度の市史編さん事業について報告しました。
  • 市史編さん委員会については、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、8月に書面開催としたこと、また、市史編集専門委員会については、対面で実施することはできなかったが、『新狛江市史 通史編』の原稿の内容確認や校訂、編集後の版面の構成等について、随時、各分野の担当委員と書面、メール等で連絡を取り、最終的には、校正紙の確認のやり取りをもって編集専門委員会の了承を得た旨を説明しました。
  • 資料調査の状況として、古文書等の再整理等の状況や、古文書マイクロ撮影・デジタル化委託の状況、『新狛江市史 通史編』本文執筆のための史料確認・挿図作成・割付作業等の状況、令和3年度末刊行予定の『新狛江市史 民俗編』の執筆に向けた民俗の補足調査の状況等について報告しました。
  • なお、事業成果の公表として、『新狛江市史 通史編』を編集・刊行した旨を報告しました。
  • 市史関連講演会については、当初予定では令和2年10月末までに『新狛江市史 通史編』を刊行し、事業成果の公表(普及・啓発)を目的として、令和2年度に開催することを予定していましたが、新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令などにより、通史編執筆者の調査活動が制限され、原稿の提出が大幅に遅れたこと等もあり、刊行を令和2年度末まで延期したため、刊行後に予定していた講演会などは、改めて令和3年度に実施する旨を報告しました。
  • 委員からは、『新狛江市史 通史編』の編さんに対するコロナ禍の影響について質問が出されました。事務局からは、提出された原稿を編集専門委員に郵送し、確認・校訂をしていただきながら編集を進めたこと、また、本来ならば、それぞれの時代を担当する執筆者や委員にお集まりいただき、時代背景や流れなどを共有した上で執筆をしていただく必要があったこと、執筆内容の確認のための調査に出られないといった環境にあったものの、市制施行50周年を迎える令和2年度中に刊行するために、通史編の編さんを進めたことなどを説明しました。また、通史編全体のボリュームや内容的なバランス等から、執筆者の方々には、原稿の圧縮にご協力いただくことが多々あったこと等を報告しました。
  • 委員からは、『通史編』の宣伝に力を入れるべきであるとの意見が出され、事務局からは、講演会を4回開催し『通史編』の周知につなげること、9月上旬に市役所ロビーでパネル展を行い、『通史編』で扱った内容をトピック的に展示する予定である旨を説明しました。
  • 委員からは、インターネットを使用した刊行物のデジタルデータの公開の必要性について意見が出され、事務局からは、すでに図書館ホームページにある「こまえ電子図書館」にて『資料編 絵図・地図』、『民俗調査報告書』、『関連考古学調査報告書』、『市史研究 狛江』の各巻のデジタルデータが公開されていること、また、将来的には『通史編』もデジタルデータとして公開する予定である旨を説明しました

 

議題2 令和3年度事業計画について:資料2、資料2-2、資料3

  • 事務局から、令和3年度の市史編さん事業計画について説明しました。
  • 編さん委員会は、年間4回を予定しており、主に令和4年度末刊行予定の普及版などについて議論をお願いする予定であること、また編集専門委員会では、令和3年度末刊行予定の『新狛江市史 資料編 近現代5』、『新狛江市史 民俗編』、『市史研究 狛江』第8号及び令和4年度末に刊行予定の『新狛江市史 考古編』、『市史研究 狛江』第9号の編集作業の進捗状況に応じて、随時開催する予定である旨を説明しました。
  • 資料調査としては、古文書等の再整理等や、古文書マイクロ撮影・デジタル化委託に加えて、令和3年度末刊行予定の『新狛江市史 民俗編』の刊行に向けた民俗の補足調査を進めていくことを説明しました。
  • 刊行物として、『新狛江市史 資料編 近現代5』、『新狛江市史 民俗編』、『市史研究 狛江』第8号を刊行する予定である旨を説明しました。
  • 『新狛江市史 資料編 近現代5』については、通史編の戦後の部分を執筆する際に参照した史料を中心に掲載史料の選定を進めていること、章・節立てや、掲載史料の過不足等については、今後編集専門委員会で議論していただく旨を説明しました。
  • 近現代を担当する委員からは、今回の市史編さんは近現代を充実させるということが大きなテーマの一つであるとの説明がありました。また、通史編の刊行後に編集を進めていることから、通史編を読む時に元の史料にあたることができるよう、史料の選定を行っていること、さらに直近の時代の史料であるため、固有名詞や行政に直結する内容などに配慮しながら編集を進める必要がある旨の意見が出されました。
  • 『新狛江市史 民俗編』については、基本的には地域ごとに刊行した6冊の民俗調査報告書と同じ章立てにし、市域全体に共通してみられる事象や地域性が見られる事象等を整理してまとめる予定であり、内容については編集専門委員会で議論していただく旨を説明しました。
  • 『市史研究 狛江』第8号については、秋に開催予定の講演会の記録2本分を掲載する予定であることに加え、『通史編』の中に収めきれなかった事柄があれば、その補足等も掲載していく予定である旨を説明しました。
  • 関連事業として、市史関連講演会の開催を4回予定しており、うち、2回については9~10月頃を予定している旨を説明しました。

 

議題3 『新狛江市史 普及版』について:資料4

  • 事務局から、周辺自治体で刊行されている普及版・ダイジェスト版の概要について説明しました。
  • 他の自治体で刊行されている普及版・ダイジェスト版は、概ね2~6分冊からなる本編のダイジェスト版として位置付けられていること、形としては通史編の要約として読み物であることを重視したものがある一方、図版を多用して図録のような形をとっているものもあること等を説明しました。
  • 事務局から、『新狛江市史 通史編』が約1,000ページの1冊本であることから、その普及版としてのあり方を検討していただきたい旨をお願いしました。
  • 委員からは、読者層の対象を明確にした方が良いとの意見が出されました。
  • 委員からは、単なる市史のダイジェスト版とするのではなく、判を大きく、ページ数は手に取りやすい厚さにして、どこから読んでもわかるような内容にすべきとの意見が出されました。
  • 委員からは、通史編の要約では魅力がないこと、詳しい内容は通史編を見てもらうことにして、普及版は主要テーマを選んで構成し、カラーにして図版を多用するなどビジュアルを重視した形とするべき旨の意見が出されました。
  • 事務局からは、委員の意見を踏まえ、普及版は通史編を要約した読み物ではなく、図や写真を中心にした、市の歴史を概観できるような図録のような形とし、素案を作成して、編集専門委員会で議論していただく旨を説明しました。

 

議題4 その他

  • 委員からは、歴史的公文書の選別・保存・活用について、編さん事業終了後へ向けた道筋をつける必要がある旨の意見が出されました。事務局からは、市史編さん委員会からの答申を受け、平成24年度から収集を行っている歴史的公文書について、選別の基準・方法を作成する必要があること、市史編さん事業の終了後どのようにして歴史的公文書の保存・活用を進めていくべきかを検討する必要がある旨の説明をしました。
  • 委員からは、市史編さん事業終了後、集積した歴史資料や、歴史的公文書などを保存・活用していくための体制や施設等について、市史編さん委員会としての提言をまとめる必要がある旨の意見が出されました。
  • 委員からは、収集してきた資料を保管・展示できる場所を検討するだけではなく、編さん事業終了後、未来への展望として、総合的に狛江の文化をどう発展させるか考えをまとめる必要がある旨の意見が出されました。
  • その他情報交換

 

  • 議長、閉会を宣言。

狛江市市史編さん委員会委員 名簿

 

肩書 選任の区分 氏名
委員長 学識経験者 森 安彦
副委員長 学識経験者 菅原 昭英
委員 学識経験者 新井 勝紘
委員 学識経験者 稲葉 和也
委員 文化財専門委員 井上 孝
委員 学識経験者・文化財専門委員 谷川 章雄
委員 文化財専門委員 冨永 春芳
委員 公募市民委員 堀井 美智子