一日のスタートは朝食から ~朝食が大切なわけ~

 「一分でも寝ていたい…」「時間がない…」「面倒くさい…」「お腹がすかない…」「食べていなくても元気」といって、朝食を食べないことはありませんか?朝食には、以下のような大切な役割があります。  

体のリズムを整える

 朝食を食べると、エネルギーがいきわたって身体が目を覚まし、動きやすくなり、一日をすっきり元気にスタートできます。
ところが朝食を食べないと午前中は頭も体もボーっとしたまま…。昼食を食べた後にようやく元気が出て夜は活動的に夜更かしして、また朝、起きられない…そんな悪循環に陥ってしまうこともあります。
 朝食を食べて生活リズムを整えることは、健康な体づくりにとってもとても大切です。

体温を上げる

 朝食を食べると消化管(口腔・食道・胃・小腸・大腸・肛門)が筋肉運動をはじめ、それによって得られた熱を利用して、寝ている間に低下した体温を上昇させ、身体は1日の活動の準備を整えます。
 朝食を食べないと、昼食を食べるまでの午前中にうまく体温を上げることができません。体温が低くなると、それだけ基礎代謝量(何もしなくても身体を維持するために消費するエネルギー量)も減り、脂肪を燃焼しにくい身体になります。また、脳の温度も下がったままなので、午前中から眠くなったり、あくびをしたりといったことにもつながります。

脳にエネルギーを補給する

 脳のエネルギー源は「ブドウ糖(血糖)」という成分です。ブドウ糖は体の中に少ししか蓄えておけない(しかも脳には蓄えられません)のですが、夜寝ている間もエネルギーを使っているので、朝食を食べないと午前中はブドウ糖が不足したまま(低血糖の状態)です。すると、脳にエネルギーがまわらず、脳の栄養不足状態になり、集中力や記憶力も低下してしまいます。

基礎代謝を高めて肥満や生活習慣病の防止になる

 朝食を抜いて1日の食事回数を少なくすると、肝臓および脂肪組織での脂肪酸の合成を進める酵素活性が上昇し、肝臓での中性脂肪やコレステロール合成が増大します。1日のエネルギー摂取量を同じにしても、食事回数が少なくなるほど体脂肪の蓄積が増加し、血清コレステロールや中性脂肪が高くなります。また、食後血糖値の乱れにもつながります。
 朝食を食べないことが、ゆくゆくは肥満、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病につながる恐れがあります。

胃や腸が刺激されて排便が促され、「朝ウンチ」の習慣ができる

朝食は健康なからだ作りに大切な役割があります。
また、朝食を食べることは、熱中症予防にもなります。

「朝食」を食べて熱中症を予防しよう! [908KB pdfファイル]

 

朝食の大切さを認識したら、行動あるのみ!できることから始めてみましょう!

ステップ1 朝に何か口にする習慣を作ろう

朝食を食べていない人は、まずは朝食をとるリズムを作りましょう。
ポイント:手軽なものから始めよう!

(例)ヨーグルト、フルーツ、野菜ジュース、おにぎり、パン など

       

ステップ2 もう1品プラスしてみよう!

食べる習慣がついてきたら…もう1品プラスしてみよう!
ポイント:少しずつ増やそう! おかずや果物、飲み物を足して、栄養バランスを少し意識しましょう。

(例)ヨーグルト+パン、フルーツ+ゆで卵、野菜ジュース+おにぎり

     

ステップ3  体の調子を整える「野菜のおかず」を増やしてみよう!

ポイント:簡単な調理(電子レンジ・トースター等の活用)から始めよう!徐々にバランスを意識して、色々な食品をとりましょう!

     

 

「バランス良く食べる」コツ ってなあに?

炭水化物」「たんぱく質」「ビタミン・ミネラル」のそろった食事を心がけましょう!
「ビタミン・ミネラル」の食品数を増やしていくと、さらにバランスアップ!
旬の
野菜や果物は、栄養価も高く、お値段もリーズナブルです。「旬」を意識した食品を食卓に登場させ、食を楽しみましょう!

炭水化物(ごはん・麺・パン)をとる

  

炭水化物は、「脳のエネルギー」源となります

たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)をとる

    

たんぱく質は、「体をつくる」働きがあります

ビタミン・ミネラル(野菜・果物・海藻)をとる

  

ビタミン・ミネラルは、「体の調子を整える」働きがあります

 

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若い世代向け ❝ ちゃんとごはん ❞ のススメ(動画・チラシ・三角ポップあり)

若い世代向け“ちゃんとごはん”のススメ 東京都保険医療局(外部リンク)