多摩川で一般によく使うかち徒歩打ちのカチアミは目数が二十万目で、舟から打つフナアミは二十五万目。アユなどに使った目のいちばん粗いマルタアミは、一万七千くらいの目数。
 川漁の網は、ナイロン製が出まわるまでは、みな手作りだった。網糸は麻か絹で、麻糸は調布か溝の口へ買いに行った。そのころには、狛江などでも養蚕をしていたので、絹糸は自家製のものも使ったが、松坂仙蔵さんのところでは、たいていは、岩戸の西山撚糸屋から買っていた。また、川向